2019年08月01日更新
Airmailの設定方法と使い方!iPhone/Macのおすすめメールクライアント!
MacでもiPhoneでも使えるAirmailは高機能と、Macではベータ版が無料使用できることとで、人気のメールクライアントでした。しかしAirmailはMacのベータ版は提供終了され、iPhone版は無料で入手できますが、サブスクリプション制になりました。
目次
Mac・iPhoneで利用できる「Airmail」とは?
Airmailは、高機能でありながらMacではベータ版が無料利用できたことから人気のメールクライアントでした。しかし残念ながら2019年7月末日現在、Mac用のベータ版Airmailの提供は終了しており、Mac App Storeで扱われる有料版のAirmail 3しか利用できません。利用する側にとってはデメリットといえます。
一方、iPhone用のiOS版Airmailは、無料で利用可能です。ただし、無料で利用できるのは1つのアカウントのみで、複数アカウントを使用するには有料のサブスクリプション契約が必要です。こちらも買い切りからサブスクリプションに移行したのはデメリットです。
こうしたデメリットはあるものの、Airmailは多くの機能をスワイプやショートカットキーで処理できる、軽快で多機能な非常に評価の高いメールクライアントです。今お使いのメールクライアントに不満があるようでしたら、Airmailを一度使ってみることをおすすめします。
有名なメールサービスに対応
Airmailは、以下の主要なメールサービスに対応しています。
- iCloud
- Exchange
- Yahoo!
- Outlook
- Aol.
また、それ以外のメールサービスに対してもIMAPやPOP3で接続可能ですので、Airmailであなたの使っているメールサービスが利用できないということはまずありません。
無料版と有料版がある
冒頭でもお伝えしましたが、少し前まではMac用のAirmailには無料版と有料版がありました。「ありました」と過去形なのは、いまは無料版が入手できないためです。そのため、現時点ではMac用のAirmailには3,200円の有料版しかありません。
また、iPhone用のiOS版Airmailは、ダウンロードと1アカウントでの利用は無料で使えますが、複数アカウントを利用するには1か月300円、もしくは1年1,080円のサブスクリプションを契約する必要があります。
Airmailの設定と使い方:Mac
ここからは現在では有料のアプリしかない、Mac版Airmailの、インストール方法から設定方法、それに使い方について説明します。
インストールする方法
Mac版のAirmail 3は、現在Mac App Storeから有料版を購入します。そのためには、以下のリンクからMac App Storeにアクセスして、Airmail 3を購入し、Macにインストールしてください。
設定方法
アカウントの設定は、画面に表示される案内に従って、メールアドレスとパスワード、それに必要であれば認証コードを設定していくだけなので非常に簡単です。
アカウントの作成
アカウント追加するには、メニューバーの「Airmail 3」をクリックして、「設定」を選択、「アカウント」タブを開いて、画面左下の「+」ボタンを選びます。するとメールサービスが表示されますので、利用するGoogleなどのサービスを選択して、あとは画面表示に従うだけです。
使い方
つづいて高機能なMac版Airmailを使いこなすための方法をお伝えします。
メールの振り分け
Airmailは、スワイプやショートカットキーにアーカイブやゴミ箱、スヌーズや返信などさまざまな操作を充てられます。そのため、メールのタイトルを見ただけで、各種のアクションを使ってメールを振り分けるという使い方が可能です。このとき、どのアクションにどの操作を割り当てるのかについては、次の項で説明します。
ショートカットキーの割り当て
先の項で記したような使い方をするには、スワイプやショートカットキーに自分の使いやすいような操作を登録しなければなりません。そのためには、メニューバーの「Airmail 3」をクリックして、「設定」を選択、「アクション」タブを開いて、各種アクションにさまざまな操作を割り当てます。これを済ますことで、Airmailがあなたの手の内の物となります。
スワイプ以外に、ショートカットキーには、左右の矢印、Deleteキー、⌘+Deleteキー、Enterキー、Spaceバーが充てられます。そのためキーボードを使って、メールタイトルを確認してSpaceバーで削除、Enterキーでアーカイブ、後で処理するメールは左矢印でスヌーズ、などと流れるようにメールを処理していけるので、有料版購入の価値があります。
Airmailの設定と使い方:iPhone
それでは、ここからはiPhoneでのAirmailのインストール方法から使い方、設定方法をお伝えします。
インストールする方法
iPhone用のAirmailは、下のリンクからApp Storeにアクセスして、iPhoneにインストールします。
設定方法
Airmailのインストールが完了したら、iPhoneのホーム画面からAirmailを立ち上げます。すると、最初にメールアカウントの設定を求められます。ここからは例として、Gmailのアカウントを設定します。まず「Google」のロゴをタップし、Gmailのメールアドレスを入力して、「次へ」を選択します。さらにパスワードを入力したのち、「次へ」を選びます。
そしてGmailの2段階認証を行い、認証コードを入力して、「次へ」を選択し、GmailのメールアカウントにAirmailがアクセスすることを認めて「許可」をタップします。
するとAirmailの確認画面が表示されますので、利用規約とプライバシーポリシーを認めたらスイッチをオン(緑色)にして「継続」をタップします。するとiPhoneにメールが読み込まれ、Airmailが立ち上がります。
アカウントの作成
大抵のユーザーは複数のメールアカウントを持っているはずです。複数のメールアカウントを利用するには、メール画面の左上の「≡」アイコンを選択し、左からスライドインしてくる画面の左下の「設定」を選びます。すると設定画面の上方に「アカウント追加」とありますので、これをタップします。
先にも記したように、複数アカウントを利用するには有料のサブスクリプションを契約しなければならないというデメリットがありますが、もし有料のサブスクリプションを利用するのであれば、あとは先の設定方法で記したのと同様の方法でアカウントを追加できます。
使い方
冒頭でも触れましたが、Airmailは非常に高機能なアプリです。そのため、ユーザーの使い方に応じてさまざまな使い方が可能です。ここでは、その中でも特に覚えておいて欲しい使い方を説明します。
ブラウザの変更方法
通常、メールクライアントでは文中のアドレスをタップすると、デフォルトで指定されているブラウザが開きます。しかし、場合によってはメールから開くブラウザは別なものにしたいことがあります。Airmailは、そんなときに好みのブラウザを指定することができます。
そのためにはメール画面の左上の「≡」アイコンを選択し、左からスライドインしてくる画面の左下の「設定」を選び、「上級」ブロックの「規定のブラウザ」をタップします。あとはあなたが使いたいブラウザを選択するだけです。
スワイプの割り当て
iPhone用Airmailの強力な機能の一つに、スワイプによる操作があります。メールタイトルのスワイプに削除やアーカイブなどの操作を当てているメールクライアントは少なくありませんが、Airmailのスワイプは、片方向につき4種類、左右合わせて8種類もの操作を充てられます。しかも、充てられる操作も非常に多く、さらに自作の操作まで充てられます。
スワイプに各操作を充てるにも、まずはメール画面の左上の「≡」アイコンを選択します。そして左からスライドインしてくる画面の左下の「設定」を選び、「一般」ブロックの「スワイプ」をタップし、「右スワイプ」か「左スワイプ」を選択します。今回は「右スワイプ」を選択します。
画面が切り替わったら、スワイプに充てる操作を選択します。現時点ではふたつの操作が充てられていますが、チェックをいれることで最大4種類の操作を充てられます。なお充てられた操作は上から順に使用できますので、順番を入れ替えたいときには画面右上の「編集」をタップして、順番を入れ替えます。
設定し終えたら、メールタイトル表示画面で目的のメールタイトルをスワイプします。今回はふたつの操作を充てたので、スワイプ量が半分以下ならばアーカイブ、半分以上ならスヌーズします。もちろん左スワイプにも同じやり方で操作を充てられます。
カスタマイズした操作をスワイプに割り当て
iPhone用Airmailの大きなメリットに、操作を組み合わせてカスタムアクションを作れる点が挙げられます。しかもそれをスワイプ操作に充てられるという便利さには特筆すべきものがあります。以下に、メールタイトルをスワイプするだけで、そのメールをアーカイブしてさらに返信する、という操作を設定します。
まずメール画面の左上の「≡」アイコンを選択し、左からスライドインしてくる画面の左下の「設定」を選び、「一般」ブロックの「カスタムアクション」をタップします。そして仮の名前になっている「カスタムアクション」を選択し、名前欄の「カスタムアクション」を編集します。
今回は「アーカイブして返信」という名前を入力したところで、「アクションを追加」します。まず「アーカイブ」を選択し、さらに「アクションを追加」します。
「返信」を追加したところで、画面をふたつ戻し、今度は設定画面で「スワイプ」を選び、「右スワイプ」をタップします。
そして操作欄に追加されているカスタムアクションの「アーカイブして返信」にチェックを入れます。するとメールタイトルをスワイプするだけで、そのメールがアーカイブされ、自動的にメールの返信画面へと移行するようになります。
このように、自分のやりたいことをカスタムアクションで作成してスヌーズに割り当てることで、iPhoneでのメール操作が非常に楽になります。Airmailは1アカウントでなら無料で利用できますから、ぜひともこのメリットを体感してください。
Airmailのメリット・デメリット
それでは最後に、あらためてAirmailのメリットとデメリットを確認します。
メリット
Airmailのメリットは、一にも二にも、その操作性の高さに依るメール処理速度の速さです。
処理速度が高速
Airmailを使うことで、メール処理の速度が高速化されるのが最大のメリットです。ただ単に動作が軽いというだけではなく、Macであれば、キーボードで一つのキーを押すだけで次々とメールが処理できますし、iPhoneならスワイプに充てた8つの操作で流れるようにメールを片付けていけます。
しかも、普通ならいくつものアクションを別々にこなさなければならない操作でも、カスタムアクションなら一度で処理してしまえます。日々メールの処理に追われているのなら、Airmailを使わないことによるデメリットは計り知れないものになります。
デメリット
Airmailのデメリットは、利用方法の細かい情報が入手しづらいことと、無料化が終了したことです。
使い方の情報が少ない
元々MacのアプリはWindowsのアプリに比べて情報量に乏しいのですが、そのなかでもメールクライアントの情報はさらに少ないのが現実です。しかもその少ないメールクライアントのなかでも決してメジャーではないAirmailは、詳しい情報がないに等しいというデメリットがあります。しかも多機能なアプリなだけに、ネットの情報が少ないのは残念です。
Macは有料版しかない
Macで使えていた無料のベータ版がなくなったのは大きなデメリットです。無料の期間限定版や機能制限版もないので、自分の使い方に合うかどうかもわからないままに3,200円を支払わなければならないのは、かなりのリスクです。ここでは、十分その価値はある、とだけお伝えします。
iPhoneはサブスクリプションで有料化
iPhone用Airmailは、1アカウントなら無料で利用できます。しかし、その便利さを認めて本格的に利用しようとすると有料で、しかも買い切りではなくサブスクリプションで料金を支払うというデメリットが生じます。しかもこれまでは買い切りで600円だったのが、1年1,080円のサブスクリプションになったので、既存ユーザーの反発が激しいのも当然です。
とはいえ、新たにiPhone用Airmailユーザーになる人にとっては、このデメリットは既存ユーザーほどではありません。サブスクリプションといっても年に1,080円ですから、1か月当たり90円にしかならず、これをデメリットと呼んでいいのか悩ましいほどです。まずは無料で利用して、それだけの価値があることをあなたの体で確かめてください。
Airmailは使いやすくておすすめ!
Airmailは、MacでもiPhoneでも利用できる、高機能で操作性に優れたメールクライアントです。一度この操作性に慣れたら、ほかのメールクライアントが鈍足に感じられることでしょう。Mac用は有料版のみで、iPhone用は無料では1アカウントしか扱えないというデメリットはあるものの、お金を払うだけの価値を持つメールクライアントです。
本記事で紹介した使い方を極めて、受信トレイにあふれがちなメールを素早く処理してください。Airmailを使えば、まさに時間は買えるものとなるのです。