VTuberがオワコンって本当?理由は増え過ぎて飽きてきたからとの噂を検証!
VTuberがオワコンだと言われています。その理由は人気に便乗したバーチャルキャラクターが増加し過ぎて、視聴者が飽きたからだという噂です。不振のために、活動の引退を考えているVTuberもいるようです。VTuberがオワコンなのか否か、色々とまとめてみました。
目次
- 1VTuberについて
- ・Vtuberはバーチャルユーチューバーのこと
- ・VTuber人口はどのくらいなのか
- 2VTuberがオワコンという意見
- ・オワコンだという意見
- ・オワコンではないという意見
- 3VTuberがオワコンと言われる理由
- ・面白さに欠ける人が増え過ぎて飽きたから
- ・人気になれる可能性が少ないから
- ・人気のないVTuberが目立っているから
- 4引退すべき?VTuberは本当にオワコンなの?
- ・オワコンと言われている時は終わっていない
- ・止まってるだけ
- ・動画再生数が伸びてるパターンもある
- 5VTuberを始めるのは時代遅れ?
- ・流行や時代の影響を受けやすい
- ・VTuberの時代がくる可能性がある
- 6VTuberはまだオワコンではない!
VTuberについて
VTuberという言葉を聞いたことがありますか。YouTuberに似ていますが、YouではなくVとなっていますので、YouTuberとは似て非なるものなのでしょう。VTuberとはいったいどのようなものなのでしょうか。
Vtuberはバーチャルユーチューバーのこと
VTuberのVはVirtual(バーチャル)の頭文字のVなのです。従ってVTuberというのはバーチャルなキャラクターが出演するということになります。バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー)とも言うのですが、これを略してVTuber(ブイチューバー)と称しているのです。
通常のYouTuberだと生身の人間が出演しますが、VTuberの場合はコンピューターグラフィックスのキャラクター(アバター)が登場して動画配信をします。画像としてはコンピューターグラフィックスのキャラクターが画面に露出されるのですが、音声は人間が発するのが一般的です。
Vtuberのキャラクター活動の場は増加している
VTuberは単にアバターを用いて本人になり代わって動画配信をするという使われ方に留まらず、積極的にバーチャルアイドルのような存在に発展しています。そのために各企業や自治体までもがVTuberを採用する動きを示しかつ増加傾向です。ゲームソフトのグリーはバーチャルYouTuber事業に100億円を投資することを2018年4月に発表しています。
さらに花王とサンリオも参入をしてきています。また、自治体でもこの動きを捉えており、茨城県は全国に先駆けて2018年8月3日にアニメキャラクターの茨ひよりを公認VTuberに認定しています。この他にもVTuberを利用したファッションショーも企画されているようです。このようにVTuberのキャラクター活動の場は増加しているのです。
VTuber人口はどのくらいなのか
VTuber自体の総数は急激な増加によって既に8000人を超えています。またVTuberのサイトの登録者数は2018年7月10日の時点で1270万人となっており、動画再生回数は7億回を軽く突破しているのです。またVTuberという言葉自体の流行が、バーチャルキャラクターの増殖を背景に2018年頃からということを考えれば、急激に増加したといえます。
これはVTuberがもう立派なキャラクターとして認知されていることを示しているでしょう。2019年3月の調査では10代の67%、20代の50%にVTuberが認知されているという結果が出ています。特に若い人の層でVTuberはアイドルキャラクターとして認知され、その数は着実に増加しているのです。
VTuberがオワコンという意見
VTuberが現われたのは、2016年12月にバーチャルキャラクターのキズナアイが誕生したのが初めてと言われているので、まだそれほど時間は経過していません。しかし既にVTuberはオワコンだという意見も出ています。VTuberそのものが3DCGを駆使した画期的なものだったのですが、既にオワコンだと言われてしまうのはどういう理由からでしょうか。
オワコンだという意見
オワコンだという意見の理由は、2017年以降の急速にVTuberが増加していった時期は、VTuberを出しさえすればそれで大ヒットになったのに、現在ではVTuberというだけではそれほど魅力を感じる人がいなくなっているということです。確かにキズナアイが出て来た頃は、アバターとしての完成度はそれまでのものと比べて段違いに高かったと言えます。
その結果、若い人を中心として新鮮味のあるVTuberに飛びついたのは事実です。その後、キャラクターが量産されるようになってくると、当初の新鮮味は急速に薄れていったといえます。そのような理由でVTuberは飽きたから既にオワコンだという意見が出て来て、しかもオワコンを唱える人は増加傾向なのです。
オワコンではないという意見
確かにVTuberがまだ珍しかった頃は、そこそこ出来が良ければもてはやされたものです。しかしあまりにVTuberが流行になって人気が沸騰してしまったせいで、質が悪くても我も我もと参入し一気に増加してしまったことは否めません。しかし未だに質のよいVTuberは存在しているのです。
さらにVTuberという表現方法に魅力を感じた企業や自治体がVTuberを利用しようとして躍起になっています。つまり一時低迷した質も、今後大資本が入ってくることによって財務上の下支えができ、質の向上も望めるようになるはずです。そもそもまだ社会はVTuberを見捨てた訳ではなく、一時食べ飽きたような状態でオワコンというには早過ぎるといえます。
このような理由から、まだまだVTuberはオワコンではないのです。
VTuberがオワコンと言われる理由
それでは今日VTuberがオワコンと言われる理由を突き詰めてみましょう。一時あれほど隆盛を極めたVTuberのキャラクターたちは、技術の進化につれてより鮮やかな映像を身にまとうようになったにもかかわらず、なぜ熱狂的なファンは冷めてしまったのでしょうか。オワコンだと言ってVTuberからファンが離れる理由は何なのでしょう。
面白さに欠ける人が増え過ぎて飽きたから
VTuberのアバターを自分で本格的に作ろうとすると軽く300万円以上かかってしまいます。歴史的なキズナアイの誕生にはそれ以上の費用と手間がかかっていることでしょう。それでもVTuberの黎明期に尽力した人たちは、アバターの作成に心血を注ぎました。その理由は、アバターを作って表現したいコンテンツがあったからこそなのです。
そのために、自分が表現するのに最適と言えるキャラクターを試行錯誤して作り上げました。その甲斐あってアバターが出来上がった後は、長い間温めてきた良質のコンテンツを思う存分表現したのです。これが面白くない訳がありません。しかしVTuberの人気が出て来ると、二匹目のどじょうを狙ったVTuber支援ツールが登場したのです。
「あなたも簡単にVTuberになれます」というVTuber支援ツールが現われてきました。実際、この支援ツールを使えば数百万円と長い試行錯誤の手間を省いて、少しの操作で一応見栄えのするVTuberが誕生してしまいます。つまり、創業者の産みの苦しみを省略してVTuberのものまねをお手軽にできるようになってしまったのです。
しかしそのようにお手軽に作ったVTuberのアバターには中身がないので、目の肥えた視聴者からは簡単に見破られてしまいます。ところがお手軽の産物のVTuberは後から後から出現してきますので、正に「悪貨は良貨を駆逐する」の格言通りに、VTuberの評判は全体的に低落してしまいました。大半の視聴者は粗雑なものに飽きたのです。
今の状態は一般の視聴者の目に触れやすいVTuberコンテンツの内容がオワコンになってしまっているというのが真相です。一般人にはわざわざVTuberの面白いコンテンツを探し出してまで見ようという意欲はありません。従って、誰か影響力のある人が面白いVTuberを推薦し、それで人気が盛り上がるということでもない限り、復活は厳しいでしょう。
もちろん飽きてオワコンと言っている視聴者を取り戻すためには、何か象徴的な再建策が必要になるかも知れません。第二のキズナアイのようなインパクトのあるキャラクターに活動を開始してもらう必要があるでしょう。そうすれば、もう飽きたからオワコンなどと言わせないはずです。
人気になれる可能性が少ないから
Vカツやカスタムキャストという支援ツールの助けを借りて、VTuberのバーチャルキャラクターを作ってみたら自分でも驚くほど魅力的にできたとします。そしてこれを動画で投稿したら人気が出るのは当然と思い込んで投稿してみるのです。そういう人がたくさん出て来ると、あちらこちらに同じようなキャラクターが出て来て面白くも無い動画がはびこります。
するとこのような動画は登録者は少ないし、再生回数もせいぜい2桁いけば良い方になってしまうのです。VTuberのキャラクターさえ作れば自分も人気者の仲間入りができると期待していたにわかVTuberたちはここで大いに落胆します。そしてこのような時の常として人気の出ない理由を自分以外のところに求めます。
自分の能力の無さを嘆かずに、VTuberこそがオワコンなのだと不満のはけ口を見つけ出すのです。本来投稿しても成功するはずのない低級なオワコンのコンテンツしか提供できないのを棚に上げて、VTuberそのものの限界を指摘すれば、自分が傷つかないという安易な慰めなのです。こういう人が事あるごとに「オワコン、オワコンなのだ」と騒ぎ立てます。
このような失意の人達の言動が大きく取り上げられてしまうと、何も知らない一般の人たちはまるでVTuberがオワコンになってしまったかのように思えてしまうのです。
人気のないVTuberが目立っているから
VTuberの草創期は実力のある少数のVTuberたちしかいませんでした。するとVTuberの配信動画を見ると高い確率で満足できたのです。これは当然のことでしょう。そもそも誰もが簡単に作れない、いわばVTuberの参入障壁が高かったので、その苦難を乗り越えて配信するVTuberたちの質が悪いはずがありません。
一方、素人に毛が生えたようなにわかVTuberが作った動画は面白くないですが、誰でも作れるので日常溢れるほど目につくようになってしまいます。すると、VTuberといえば駄作でもはやオワコンだというふうに一般人が思い込んでしまうのも無理はないでしょう。しかしそんなに早急にオワコンの判定をするのは不公平と言えます。
引退すべき?VTuberは本当にオワコンなの?
VTuberは本当に行き詰まってしまい、未来に希望がないオワコンなのでしょうか、引退の時期が来たのでしょうか。今後再度盛り返すようなことはできないのか、心配する人も多いはずです。VTuberが本当にオワコンになってしまったのなら、活動を停止して表舞台から引退しないといけなくなるかも知れません。
オワコンと言われている時は終わっていない
流行の波の中で、あるコンテンツに全く社会が興味を示さなくなった時には、どのような態度をとるでしょうか。答えは簡単で、無視するのです。わざわざ話題に挙げる必要がないので、言及せずに無視するのです。それでは翻って、「VTuberはもはやオワコンだ。引退しろ」と騒ぎ立てるのはどうでしょうか。
上記の理由からすれば、本当にオワコンだとしたら話題にすらならないでしょう。「オワコンだから引退だ」という自虐ネタを装っているのかもしれませんが、それでもオワコンというだけでも話題になるのは、まだ本当にオワコンではないからなのです。そう言う意味で、「オワコン」とか「引退だ」と言われているうちはまだ終わってはいません。
自身を無くしたVTuberも急いで活動を止めて引退する必要はありません。引退するのならば、もう一度精一杯な活動をした後で引退しても遅くありません。
止まってるだけ
現状は、VTuberの視聴者達が飽きたからオワコンだと言って逃げ出している訳でもありません。かといって新たに期待して流入があるわけでもなさそうです。これを総合してみると、停滞して止まっているということになるでしょう。池の水が全部流れて出てしまって干上がった状態でもなく、かといって水かさが増えているとも言えない定常状態なのです。
それを称して止まっているというので、まだまだオワコンだから終わりではないのです。いずれ減少するかあるいは増加するかは分かりませんが、今はとにかくオワコン判定はおあずけで視聴者の活動も止まっていると言ってよいでしょう。
動画再生数が伸びてるパターンもある
登録者数は伸びていなくても、動画再生回数が伸びているVTuberも少ないながらいるのです。中には数千ならば御の字というご時世に、数万回の再生回数を叩き出している人気VTuberの活動もあります。低調なVTuberの数が多すぎるためになかなか目立たないかも知れませんが、大方の見方とは裏腹に頑張って活動しているVTuberも確実にいます。
もしもこのような才能に追随する新たなVTuberの活動が増えてくれば、劣勢を跳ね返していけるでしょう。このような光る存在を見てみれば、VTuberは決してオワコンではなく、声高に飽きただの引退すべきだのと騒ぐべきではないのです。
VTuberを始めるのは時代遅れ?
オワコンが囁かれるVTuberなのですが、オワコンと言っているのは、お手軽に参入して早々に敗退し引退を余儀なくされた多くの初心者達たちでしょう。しかし今でも確実に優れたコンテンツを作成し、動画再生回数も目を見張る少数のVTuberもいます。これらのVTuberたちは決してオワコンの影を見せていません。
果たしてこれから、オワコンの噂に脅かされるVTuber活動を始めるのは時代遅れになってしまうのでしょうか。
流行や時代の影響を受けやすい
良くも悪くもVTuberのようなコンテンツの支持層は、オタクが多いようです。そしてオタク達は一つの流行にしがみついていつまでも離れないというものではありません。2Dや3Dと目先が変わる毎に、旧作品に飽きたらオワコンと言い捨てて新たに興味を引くコンテンツへ移動していくのです。これは表現技術の進歩にも支えられています。
思いもよらない新しいコンテンツが出て来たら、目ざといオタク達はすぐ移動していくでしょう。そして古いものは簡単にオワコンと言われてしまいます。このように人気というものは、その時々の移ろいやすい流行や時代の影響を受けやすいのです。優れたものでも同じものを見せ続けられると、飽きたからオワコンと言われるのもある意味仕方がないです。
オワコンになりそうになったら、次々に親味を盛り込んで息を吹き返させる才能こそが必要になります。
VTuberの時代がくる可能性がある
現在は半ば停滞しているように見えるVTuberですが、それでも頑張ってよいコンテンツを作り動画再生回数も増加傾向のVTuberはいるのです。これから伸びられるのか否かは、単なるアバターの魅力ではなく、アバターが語る内容に魅力があるかどうかになります。もしも優れたエンターテインメントを提供できるVTuberが出現したらどうでしょう。
それこそ勢いを盛り返してさまざまな魅力的なVTuberが百花繚乱となるかも知れないです。もしそのような上質なVTuberが出現したら、一旦は飽きたと言って他へ移ったオタク層のみならず、それ以外にも広く普及していき時代の波にも強く立ち向かえるようになるはずです。
VTuberはまだオワコンではない!
YouTuberと比べればVTuberの歴史は大変浅いものです。しかし一時騒ぎ立てられたVTuberも、劣悪な新規参入者の乱立状態から衰退しており、今ではオワコンではないかと言われるようになってしまいました。確かにバーチャルキャラクターが出ているだけで、内容は面白くない飽きた動画ならば誰も見たくありません。
一方、生身の人間が出て来て面白いことをやっている内容の動画があったら、それをVTuberに焼き直しても面白いはずです。ここで確かなのは良質な作品を産出できるVTuberが再び増えて来れば、VTuberの人気は取り戻せるということです。停滞をはねのけて良質で魅力的な動画を提供できれば、VTuberはもうオワコンだなんて言わせないでしょう。