2019年10月25日更新
VideoPadの使い方!無料動画編集ソフトのダウンロード・操作手順を解説!
VideoPadは、初心者でも簡単に使いこなせる高性能動画編集ソフトです。50種類以上のエフェクトに対応しており、DVDに焼いたりYouTubeに直接アップロードしたりする使い方も可能です。VideoPadの使い方や、無料版と有料版の違いなどをまとめました。
目次
- 1VideoPadとは
- ・概要
- ・機能
- ・価格
- ・動作環境・対応OS
- ・対応フォーマット
- 2VideoPadの使い方:ダウンロードをしよう
- ・ダウンロードページからダウンロード
- ・ダウンロードファイルを開いてインストール
- 3VideoPadの使い方:動画編集をしよう
- ・VideoPadに登場する用語
- ・起動して新規プロジェクトを立ち上げる
- ・映像の編集
- ・音声の編集
- ・字幕の編集
- ・動画の書き出し(エクスポート)
- 4VideoPadの使い方:動画を編集するときは
- ・とりあえず触ってみたいときは素材を拾ってきて準備
- ・編集中はこまめにプロジェクトを保存しよう
- ・こまめに動画を再生して内容を確認
- 5VideoPadの評価・レビュー
- ・無料の体験版でも基本的な動画編集ができる
- ・無料で使える期間が限られている
- ・無料の体験版はエクスポートで失敗することがある
- ・処理速度が遅い
- ・他の動画編集ソフトに比べて若干価格が高い
- 6VideoPad無料版が気に入ったら有料版を!
VideoPadとは
使い方が簡単な動画編集ツールをお探しの方には、「VideoPad」というソフトをおすすめします。VideoPadを使えば、直感的な操作でクオリティーの高い動画を作成することが可能です。
VideoPadとはどのようなソフトなのか。まずは、VideoPadの特徴について見ていきましょう。
概要
VideoPadは、オーストラリアに本社を構えるソフトウェア開発会社・NCH Softwareによって提供されている動画編集ソフトです。画面上をドラッグするシンプルな操作によって、高度な動画編集を行うことができます。
機能
VideoPadには、以下のような機能が実装されています。
- ドラッグ&ドロップによるスピーディな操作性
- 50種類以上の特殊効果・切り替え効果を利用可能
- ほぼすべての動画フォーマットに対応
- トリミング・音声編集・字幕の追加にも対応
- DVDへの書き込みやYouTube・Google Drive等に直接アップロードするエンコードが可能
価格
VideoPadには、無料版と有料版があります。それぞれの機能や料金を比較すると、以下の表のようになります。
VideoPadの種類 | 使い方 | 通常価格 | |
---|---|---|---|
VideoPad 無料版 |
|
無料 | |
買い切り型 (永久ライセンス) |
VideoPad ご家庭版 |
|
99オーストラリアドル (およそ7,400円) |
VideoPad マスター版 |
|
159オーストラリアドル (およそ11,800円) |
|
サブスクリプション型 | VideoPad マスター版 (3か月プラン) |
|
3か月ごとに21.48オーストラリアドル (およそ月額500円) |
動作環境・対応OS
VideoPadは、以下のデバイスで使用できます。ただし、モバイル端末版のVideoPadは英語表記です。日本語に対応していないと使い方が分からないという方は、パソコン版を利用しましょう。
Windows |
|
---|---|
Mac | Mac OS X 10.5 Leopard以降 |
iPhone iPad |
iOS 6.0以降 |
Android | Android 2.3.3以降 |
また、パソコンで使用する場合には以下の動作環境が推奨されます。
CPU |
|
---|---|
RAM | 2GB以上 |
ビデオカード | DirectX 9.0c対応の3Dアクセラレータおよび最新のドライバ |
画面表示 | 1024 x 768以上 |
任意 |
|
対応フォーマット
VideoPadは、以下のフォーマットに対応しています。
入力 | 動画ファイル | avi, mpeg, wmv, divX, Xvid, mpeg, mp4, mov, vob, ogm, H.264, RMなど |
---|---|---|
画像ファイル | apng、bmp、gif、jpg、png、tifなど | |
音声ファイル | wav、mp3、m4a、mid、flac、aac、wma、au、aiff、ogg、raw、dvf、voxなど | |
出力 | ディスク書き込み | DVD、CD、Blu-ray、HD-DVDに書き込み可能 |
動画ファイルとして出力 | avi、wmv、mpg、3gp、mp4、mov、flv、mkv、gifなど | |
Webサイトにアップロード | YouTube、Flickr、Dropboxなどに直接アップロード可能 |
VideoPadの使い方:ダウンロードをしよう
Windows PCまたはMacでVideoPadを使用するためには、端末にVideoPadをダウンロード・インストールする必要があります。いきなり有料版を購入することに抵抗のある方は、無料版を試用してみましょう。
ここでは、無料版VideoPadのダウンロード・インストール手順について解説していきます。
ダウンロードページからダウンロード
まずは以下のリンクにアクセスして、画面を下までスクロールさせてください。
「VideoPadを無料でダウンロードする」の項目の中から、自分の環境に合ったインストールファイルをダウンロードしましょう。
ダウンロードファイルを開いてインストール
インストール用の実行ファイルを任意の場所にダウンロード・保存したら、ファイルをダブルクリックしてください。
VideoPadのインストールウィザードが起動します。「この利用規約に同意する」の項目がオンになっていることを確認して、「次へ」をクリックしてください。
VideoPadのインストールが始まります。インストールが完了するまで気長にお待ちください。
VideoPadの使い方:動画編集をしよう
VideoPadのダウンロード・インストールが完了したら、実際にVideoPadを操作して動画編集を行ってみましょう。
スマホやデジカメで撮影した動画ファイルをあらかじめパソコンに移動させておけば、すぐにファイルをソフトに読み込ませて作業を始められます。
ここでは、VideoPadの基本的な使い方について解説していきます。
VideoPadに登場する用語
VideoPadは初心者でも簡単に使いこなせる動画編集ソフトですが、いくつか意味を理解しておかなければならない専門用語もあります。最低限、以下の3つの用語は把握しておきましょう。
プロジェクト (project) |
VideoPadの動画編集単位。プロジェクト内で動画素材を並べたり加工したりしながら編集作業を行っていく。プロジェクトの保存を怠ると編集内容が全て消えるので注意。 |
---|---|
シーケンス (sequence) |
動画素材などを並べたデータ。プロジェクトの基幹となる編集スペース。 |
クリップ (clip) |
プロジェクトで使用する動画素材。個々の動画ファイルや画像ファイルなどのこと。 |
起動して新規プロジェクトを立ち上げる
インストール後にVideoPadを起動すると、VideoPadの新規プロジェクトが自動的に作成されます。
画面下半分にはシーケンスタイムラインが配置されており、ここに動画ファイル等をインポートしながら動画編集を行っていくことになります。
映像の編集
VideoPadでの基本的な動画編集の流れは以下の通りです。
- クリップをプロジェクトに読み込ませる
- クリップをシーケンスに配置する
- 各種編集を行い、プロジェクトの保存・動画の書き出しを行う
ここでは、VideoPadの具体的な使い方を見ていきましょう。
編集に使いたい動画ファイルの読み込み
ツールバーの「ファイルを挿入」をクリックし、クリップとして使いたい動画素材を選択してください。
インポートすると、「動画ファイル」欄にサムネイルが表示されているはずです。
動画ファイルをタイムラインに挿入
VideoPadのプロジェクトに読み込んだクリップを、シーケンスタイムラインにドラッグアンドドロップしてください。クリップがシーケンスタイムラインに挿入されます。
なお、フォルダから直接タイムラインにドラッグアンドドロップしても構いません。
動画ファイルの長さを調節
まずはクリップのトリミングを行ってみましょう。
タイムライン上のクリップの左端のポイント(インポイント)または右端のポイント(アウトポイント)をドラッグすると、クリップの開始・終了部分をカットして再生時間を調節することができます。
複数の動画ファイルをタイムラインに挿入
VideoPadのタイムラインに配置したクリップの前後に他のクリップをドラッグアンドドロップすると、複数のクリップを連結させることができます。
ただし、真上にドラッグアンドドロップすると上書きされてしまうので注意してください。
動画間に特殊効果を入れる
各クリップ間に「トランジション」という特殊効果を加えると、映像のつなぎが滑らかになります。
タイムライン上のクリップの右上にあるトランジションボタンをクリックしましょう。
任意の効果を選択すると、トランジションが適用されます。
動画用エフェクト
ツールバーの「動画エフェクト」をクリックすると、クリップにエフェクトを追加することができます。
セピア、ノイズ、モザイク、白黒など様々なエフェクトが用意されているので、動画の雰囲気に合わせて適宜活用していきましょう。
音声の編集
VideoPadは、映像だけでなく音声の調整も可能な動画編集ソフトです。BGMを追加・調節することで、より雰囲気のある動画に仕上げることができます。
音楽ファイルの挿入
動画ファイルをプロジェクトに読み込ませた時と同様、mp3やwavなどの音声ファイルをインポートしてタイムラインのオーディオトラックにドラッグアンドドロップすると、BGMが追加されます。
音量の調節
オーディオトラックの「クリップの音量」バーを左右にドラッグすれば、音量を調節することができます。
BGMの音量が大きすぎると、動画の音声が聞こえなくなってしまうことがあります。スペースキーを押してプレビューを確認しながら、ちょうど良い音量にしましょう。
音声を削除する
動画ファイルの音声を削除して映像だけを利用する使い方も可能です。
タイムラインのオーディオトラック上で右クリックして「動画からリンクを外す」を選択してください。
再び右クリックして「削除」を選択しましょう。
音声だけがタイムラインから削除されました。
フェードイン・フェードアウト
音声にフェードイン・フェードアウト効果を適用すると、音のつなぎを滑らかにすることができます。
タイムライン上で右クリックして「フェードイン」を選択し、任意のフェードイン時間を設定してください。
設定したフェードイン時間内で、音声が0から元のボリュームにまで変化します。
フェードアウトも同様の手順で設定できます。
音声エフェクト
ツールバーの「音声エフェクト」をクリックすると、クリップに音声エフェクトを追加することができます。
エコー、コーラス、リバーブ、歪みなど様々なエフェクトが用意されているので、動画の雰囲気に合わせて適宜活用していきましょう。
音声のMIX
VideoPadのタイムラインには、複数のオーディオトラックを追加することができます。(基本的には無制限に追加可能だが、VideoPadの種類によっては本数に制限あり。)
同じ時間軸上で複数の音声ファイルを重ねると、音声をMIX(同時再生)させる使い方が可能となります。
字幕の編集
VideoPadは、字幕も追加できる動画編集ソフトです。画面上にテロップを入れれば、簡単に視聴者の注意を引き付けることができます。
テロップの挿入
ツールバーの「字幕」をクリックすると、テロップ編集画面が表示されます。
表示したいテキストや時間帯等を設定すれば、画面上にテロップが表示されるようになります。
動画の書き出し(エクスポート)
VideoPadで一通りの編集作業が終わったら、プロジェクトデータを動画ファイルとして書き出しましょう。
ツールバーの「エクスポート」をクリックして、任意の出力形式を選択してください。
無料版のVideoPadの場合、ここで警告文が表示されます。「後で購入する」をクリックすれば、無料版でも動画出力を行えます。(ただしインストールから30日間のみ。)
エンコーダ設定
エクスポート設定が表示されます。動画ファイルの名前・出力先・ファイル形式・解像度などを設定しましょう。
ファイルフォーマットの横のリンクをクリックすると、エンコーダー設定を変更できます。動画や音声のエンコードを設定して、ファイルサイズを調節しましょう。
「作成」ボタンをクリックすると、VideoPadが動画出力を開始します。
エクスポートが完了したら「閉じる」をクリックしてください。設定した出力先に動画が保存されていることを確認しましょう。
YouTubeの推奨
もしもVideoPadで編集した動画をYouTubeにアップロードする場合は、以下のエンコード設定に合わせてください。
- ファイルフォーマット:MP4
- 解像度:最大で3840x2160(2160p)まで可能(アスペクト比は16:9)
- 動画圧縮:H.264
- 音声圧縮:AAC-LC
- 最大フレームレート:60
なお、解像度や画質・音質を上げすぎると、ファイルサイズが大きくなってアップロードに時間がかかってしまいます。自分の裁量でビットレートを下げてください。
VideoPadの使い方:動画を編集するときは
VideoPadは、初心者でも簡単に高品質な動画を作成できる動画編集ソフトです。しかし、実際に編集作業を行う際には、いくつか気を付けなければならないことがあります。
動画編集初心者が意識すべき3つの注意点をご紹介しましょう。
とりあえず触ってみたいときは素材を拾ってきて準備
VideoPadの使い方を覚えたい時には、自分で動画素材を用意して実際にソフトを操作してみることが一番確実な方法です。
手元に手頃な素材が無い場合は、以下のような動画素材サイトからフリー素材を無料ダウンロードしてプロジェクトにインポートすると良いでしょう。
編集中はこまめにプロジェクトを保存しよう
VideoPadで動画を編集する際には、こまめにプロジェクトデータを保存するように注意してください。
無料版のVideoPadはやや動作が重く、複数のクリップに様々なエフェクトを追加するとソフトが突然フリーズしてしまう可能性があります。
その場合、もしもプロジェクトを保存していなかったらそれまでの編集作業が全て水の泡です。最悪の事態を避けるためには、一つの編集を終えるごとにプロジェクトを保存するくらいの感覚でちょうど良いでしょう。
こまめに動画を再生して内容を確認
編集作業がある程度進んだら、定期的にスペースキー(またはシーケンスのプレビューボタン)をクリックして編集結果を確認しましょう。
自分がイメージしていた映像と全く異なる作品になっていると修正が大変なので、保存だけでなくプレビュー確認も怠らないようにしてください。
VideoPadの評価・レビュー
インターネット上では様々な動画編集ソフトが流通していますが、VideoPadはどのように評価されているのでしょうか?
実際にインストールして利用しているユーザーの間でのVideoPadの評判・口コミをチェックしてみましょう。
無料の体験版でも基本的な動画編集ができる
適当に喋る5分の動画を3本投稿した\(^o^)/ 広告字幕のない編集ソフト(videopad)めっちゃ助かる😊✨
— 🍀つださん🍀 (@tuda_51) October 5, 2019
VideoPadは、トリミング、エフェクト、テロップ追加など基本的な動画編集機能を網羅しているため、動画編集の登竜門としておすすめという意見が目立ちます。
無料動画編集ソフトによくある広告表示や出力後の透かし文字なども一切なく、非常に良心的です。
無料で使える期間が限られている
videopadお試し期間終了したらしいっすよ pic.twitter.com/2JP78IJ5nS
— まド@雷に打たれたver. (@M4_D_UNK) June 27, 2019
VideoPadはかつて無料で自由に使える動画編集ソフトでしたが、現在では有料化が進んでいます。無料版のVideoPadでは30日間しか有料機能を使えないため、完全無料の動画編集ソフトをお探しの方の間ではあまり評判が良くありません。
無料版のお試し期間が終了すると、ソフト起動時に上記の画像のような警告文が表示されます。
「このまま無料版として使う」を選択すれば試用し続けることは可能ですが、大幅に機能が制限されてしまうことに注意してください。
無料の体験版はエクスポートで失敗することがある
動画編集にVideoPadの無料版で勉強中なのですが個々の機能は把握できたけど!
— モノクローム (@hiro_uchi_ph) September 2, 2019
まだどんな風に仕上げるか?作業手順は?などイメージを頭の中に構築できない(笑)
が…ここで大変な事実が発覚!有料版を購入しないとエクスポートできない♨
ということは編集しても動画として完成しないわけで…チーン
無料版のVideoPadでは、エクスポート時に有料版の購入を勧めるダイアログが表示されます。
「後で購入する」をクリックすれば出力可能ですが、30日間のお試し期間が終了した無料版VideoPadでは動画の書き出し(エクスポート)が出来なくなります。
せっかく苦労して動画編集を行っても課金しなければ動画ファイルとして完成させることが出来ないため、不満の声を上げるユーザーが少なくありません。
処理速度が遅い
ムービーメーカー使えなくなったから、数日前から昔ちょっとつかってたvideopad(無料版)で編集してるけど、余裕で3倍くらい時間かかる😭
— おおかみGAMES【youtube】 (@ohkami_youtube) August 16, 2019
機能が増えると基本的な手間も増えるんですよね😓
高度な編集しないから、もっとボタンひとつでササッとできるやつはないですかね🤔
パソコンのスペックが低いわけではないのに、動画編集時の動作が遅すぎるという口コミもあります。海外製のソフトだけあって日本語のテロップがバグったり、時にはプレビュー画面がフリーズしたりすることもあるようです。
業務用の使い方には向かないソフトと言えるのかもしれません。
他の動画編集ソフトに比べて若干価格が高い
私がVistaにしがみついている間にVideoPadが有料化してて詰んだ
— 有希🍣 (@yuki_nikotyu) October 19, 2019
VideoPadの通常価格は、「ご家庭版」で7,000円台、「マスター版」は1万円以上です。5,000円前後で購入できる有料動画編集ソフトもあるため、わざわざ高額のVideoPadにこだわる必要があるのかと疑問を感じているユーザーが少なくありません。
ただし、キャンペーンを利用すればVideoPadの「ご家庭版」を3,000円台で購入することも可能です。少しでも安く購入したい方は、公式サイトのキャンペーン情報を定期的にチェックすると良いでしょう。
VideoPad無料版が気に入ったら有料版を!
今回は、動画編集ソフト・VideoPadの使い方や利用時の注意点などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- VideoPadはドラッグアンドドロップの簡単操作で高品質動画を作成できる動画編集ソフト
- 公式サイトでは無料版のVideoPadが配布されている
- VideoPadでは、動画素材のトリミング・エフェクト追加・音声加工・テロップ追加などの編集を行える
- 完成した動画をYouTube等のWebサイトに直接アップロードする使い方も可能
- ただし無料版ではインストールから30日を過ぎると動画出力等の有料機能が使えなくなる
30日間しか無料版で動画を作成できないのは難点ですが、扱いやすいソフトであることは間違いありません。無料版のVideoPadを使ってみて気に入った方は、ぜひ有料版をお買い求めください。