回線速度をスピードテストした時の目安は?快適なMbpsの上り下り値を解説!
インターネットを使っていると回線のスピードが気になります。快適にネットを使うためにはスピードテストの目安というのはどのくらいなのでしょうか。この記事では上り下りそれぞれの通信速度のスピードテストの目安についてお伝えします。
目次
ネット回線のスピードテストをしてみよう!
PCやスマホはネット回線につないで利用することが当たり前ですが、ネット回線を利用する上でとても大切なことには通信速度があります。PCやスマホを快適に使うためには、快適に使える通信速度が必要ですが、どのくらいの速度があれば快適に使えるのか、目安がわかると便利です。
公衆Wi-Fiスポットを利用している人にとっては、通信速度が速いWi-Fiスポットを把握できれば、そのWi-Fiスポットを中心に利用することもできます。
ネット回線の通信速度の目安を把握する方法としては、ネット回線のスピードテストがあります。スピードテストでどのくらいの速度が目安になるのか、この記事ではネット回線のスピードテストの目安をまとめてみました。
ネット回線はスピードが大切!
今やPCもスマホもネット回線につながなくては利用できなくなりました。Webサイトで調べ物をするのも、ネットショッピングを楽しむのも、SNSに投稿したり、友人とメッセージのやり取りをしたりするのも、すべてネット回線があればこそできることです。
PCやスマホを快適に利用するためには、ネット回線の速度が大切です。ネット回線の速度こそがインターネットの命といってもいいでしょう。回線の通信速度が遅ければ、イライラしてしまいますし、通信速度が速ければ快適に利用できます。スピードテストで回線速度の目安をぜひ把握しましょう。
ネット回線のスピードの単位「Mbps」とは?
ネット回線のスピードテストを行うと、Mbpsという単位で表示されます。Mbpsという単位について理解しておきましょう。Mbpsというのは、回線速度を表す単位です。1秒間にどのくらいのデータ通信ができるかという単位です。Mbpsの数字が高ければ高いほど回線速度が速くなって、快適にネット通信が使えるようになります。
データ通信の最小単位はbpsで、1,000bpsが1kbpsです。1,000kbpsが1Mbpsになります。つまり1Mbpsというのは1,000,000bpsのデータ通信ができるということです。
ネット回線の「上り」と「下り」とは?
ネット回線のスピードテストをすると、上りの速度と下りの速度がそれぞれ計測されます。ネット回線の上りと下りというのはいったいどういうことを意味しているのでしょうか。
「上り」は送信速度・快適な速度は?
ネット通信の回線で「上り」というのは送信するときの速度を表しています。PCやスマホからメールやメッセージを送信したり、SNSに投稿したりするときに関係してくる速度が上りです。上りの通信速度は下りよりも少ないことが多いのですが、テキストだけの簡単なメッセージの送信だけなら、上り速度はそれほど気になりません。
しかし、データ容量の大きい画像や動画を頻繁に投稿する人にとっては、ある程度の上りの送信速度がないと、投稿するのに時間がかかってしまいます。スマホではアップロードに時間がかかると、バックグラウンドでのアップロードができないと、他のアプリが開けないので他の作業ができなくなってしまうこともあります。
画像の容量は3MBから30MB、動画は10MBから容量の大きいものになると5GBにもなります。しかし、大容量なファイルを頻繁にアップロードする人はそれほど多くありません。アップロードを滞りなく行うための上り速度は平均して1Mbps程度あれば十分でしょう。
「下り」は受信速度・快適な速度は?
ネット回線の下りというのは、データをPCやスマホに受信する速度です。メールやメッセージを受信するときも下り回線になりますし、ブラウザでWebページを閲覧するのも下り速度が関係してきます。音楽や映画などをWebサイトからダウンロードしたり、ストリーミングを受信するのも下り回線を利用します。
下りの快適な平均速度の目安というのは、ネット回線を何に利用しているのか、ということによって大きく変わってきます。データ通信の容量が少ないテキストのやり取りがメインのメールやLINEのやり取りだけなら、それほど高速な回線が必要になるわけではありません。
しかし、YouTubeを頻繁に閲覧したり、オンラインゲームをなめらかな画面でプレイしたりしたい、という場合にはかなり大容量な通信回線が必要になります。ネットの利用用途によって回線の種類の選び方はよく考える必要があります。具体的にどのくらいの速度が必要なのか、下りを快適に使える回線速度の目安は使う場合ごとに詳しくお伝えします。
上りよりも下りが大切な理由
ネット回線の通信速度のスピードテストの目安を知るうえで、上りの平均スピードよりも下りの平均スピードの方が大切だという声があります。どうしてなのでしょうか。それは、ほとんどのネット利用者にとって、ファイルのアップロードよりも、Webページの閲覧やファイルをダウンロードする場面の方が多いからです。
メールやSNSでのメッセージのやり取り程度であれば、上りの通信速度はかなり遅くても大丈夫です。大容量のファイルを作成してアップロードする人であっても、コンテンツを作成するためにはネットでいろいろと下調べをしたり、資料をダウンロードしたりするものです。
圧倒的に利用する場面が多いのがネットの下り回線なので、スピードテストの目安でも下り回線の平均の目安の方が重要になります。
スピードテストの目安【メールやLINEを快適に】
ここからは実際に平均してどのくらいの回線速度があれば、PCやスマホを快適に使うことができるのか、ということを見ていきましょう。回線速度は上り回線よりも下り回線の方が利用することが多いので、下り回線を良く利用する用途別に、平均の回線速度の目安を見ていきましょう。
まずはメールやLINE等のテキストメッセージのやり取りがメインの場合の平均の回線速度です。メールやLINEといったテキストメッセージのやり取りがメインのネットの利用法なら、快適に使える通信速度の目安は128kbpsから1Mbpsです。
スマホやポケットWi-Fiで速度制限を受けた時の低速通信が最大128kbpsです。最大なので、平均の速度はもっと遅くなります。低速通信になってしまったら、テキストメッセージのやり取りもちょっときつくなる可能性があります。ただし、画像や動画を送らなければそれほど大きなストレスを感じることはありません。
スピードテストの目安【Web閲覧・ダウンロードには】
Webページを閲覧したり、音楽ファイルや文書ファイルをダウンロードするときに快適に利用できる通信速度は1Mbpsから10Mbpsです。自宅に光通信回線やケーブルテレビでインターネット回線を引いている場合には、Wi-Fiルーターを利用していても特に問題はないでしょう。
問題なのは、スマホやポケットWi-Fiを利用している場合です。高速通信の容量を使い切っていない場合には、格安SIMでも1Mbpsを下回ることはないので、スマホ用サイトを閲覧するのは問題ないでしょう。ただし、PC用の重いサイトを閲覧するのは、SIMカードの回線の種類や状況によっては高速回線でも難しいでしょう。
高速通信容量を使い切ってしまって、低速通信になってしまったらWeb閲覧もかなりストレスを感じる状況になります。
スピードテストの目安【動画を快適に視聴する】
動画サイトの中でも特に利用しているユーザーが多いのはYouTubeです。YouTube動画を快適に視聴できる回線速度の目安は、1Mbpsから20Mbpsです。YouTubeの場合には、画質を選択することができるのでこれだけ大きな幅があります。
最高画質の4K画質の動画を快適に見ようと思ったら平均して20Mbpsの回線速度が必要になります。低画質で良ければ平均1Mbps程度の画質でも大丈夫です。家に固定のインターネット回線を引いているのであれば4Kでも問題ない回線速度です。
スマホでも大手キャリアのLTE回線であれば十分に速度を出せます。しかし、格安SIMでは高速通信でも難しい回線速度になります。スマホのキャリアを選ぶときにはその辺も考慮して選ぶことが大切です。
スピードテストの目安【PCのオンラインゲームを快適に】
上り回線も下り回線も最も通信容量が必要になるのは、PCのオンラインゲームです。常に大容量の画像と音楽、それからゲームの動きの情報をやり取りする必要があるオンラインゲームでは、通信速度が遅いと動きがなめらかになりません。動きがカクカクとした感じになってしまい、ストレスを感じてしまいます。
オンラインゲームを快適に楽しむためには、通信速度だけではなくPCのスペックも重要ですが、通信速度は最低でも平均30Mbpsの通信速度が必要です。
最低でも公称1Gbpsから2Gbpsの通信速度を誇る光回線なら全く問題がない速度ですが、ケーブルテレビでは会社や地域によっては1Mbpsという場合もあります。スピードテストを行ってみて、もしも十分な速度がないのであれば、プロバイダの乗り換えも考えたほうがいいでしょう。
スピードテストを行う上で覚えておきたいこととは?
ネット回線のスピードテストを行う上で覚えておきたいことがあります。ここからお伝えすることを頭に入れた上でネット回線のスピードテストを行ってみましょう。
スピードテストの計測方法
実際の回線速度がどのくらいなのか、スピードテストを行ってみないとわかりません。スピードテストを行う方法にはいろいろな方法があります。こちらではスピードテストを行う方法についてみていきましょう。
Googleのスピードテスト
PCでもスマホでも、どのデバイスからも簡単にできるスピードテストの方法は、Google検索を利用する方法です。
PCでもiPhoneでもAndroidでも、Google検索で「スピードテスト」と検索してみましょう。すると検索結果の一番上にスピードテストを行えるボタンが出現します。
上の画像で「速度テストを実行」をクリックします。するとこのように通信速度が計測されます。
そしてしばらく待つとこのように計測した結果が表示されます。
ブロードバンドスピードテスト
おすすめのスピードテストの方法には「ブロードバンドスピードテスト」もあります。こちらはブラウザ上でスピードテストができるサイト版と、iPhoneとAndroidスマホ、それぞれで使うことができるアプリも用意されています。
スマホで接続しやすい公衆Wi-Fiを探すときには、アプリをスマホにインストールしているといつでもスピードテストができるので便利です。こちらのスピードテストでは、平均と比べて回線速度がどうなのか、ということをコメントをもらえます。自分が使っている回線が平均的なのかどうか知ることができます。
また、速度が遅い時の裏ワザも教えてくれるので、ぜひ興味がある人は一度試してみましょう。
Radish
「Radish」というと日本語にすると「大根」です。どうしてスピードテスト測定サイトが大根なのかはわかりませんが、日本の国内ではかなり古くからある信頼性が高いサイトとして評価されています。こちらのサイトでのスピードテストのいいところは、地域ごとにスピードテストの結果を比較できる点です。
測定ポイントごとに細かく地図に表示されるわけではありませんが、大まかな地域での回線速度の状況が一目でわかります。スマホでの測定にも対応しているので、ぜひ一度利用してみましょう。
公式の数値の平均の目安と実測値は大きく違う
ネット回線でもスマホのSIMカードでも、ホームページやマニュアルには通信速度が記載されています。光回線で1Gbpsから2Gbps、ケーブルテレビで10Mbpsから100Mbps、スマホのLTEでは150Mbpsが一般的です。
しかし、公式に発表されている数値というのはその回線が何の問題も、干渉されるものがなく、100%のコンディションで通信ができた時の最大速度です。実際には発表されているほどの回線速度を出すことはできません。だいたい平均半分程度になるのが実測値の目安だと思っていいです。
光回線やケーブルテレビの場合には有線で引かれるので、実測値の平均からそれほど大きな変動はありません。しかし、スマホやWi-Fiスポットなどは、環境によって目安とする平均値から大きく実測値が変わってくるので、スピードテストをこまめにした方がいいでしょう。
通信速度を改善する方法
スピードテストをしてみて、思ったよりも通信速度が出ていないことがわかったときには、通信速度の改善を図ってみましょう。公衆Wi-Fiスポットなどの通信速度や、SIMカードの通信制限などはどうすることもでき魔ませんが、自分でできる改善法があります。できることがあれば、ぜひ対策を取ってみましょう。
無線LANルーターの選び方
自宅で無線LANルーターを使っているときに、高速回線を引いているはずなのに思うような通信速度が出ない場合には、無線LANルーターを替えてみるといいでしょう。Wi-Fiには規格があり、規格によって次のように最大速度が変わってきます。
Wi-Fi規格 | 最大速度 |
11ac | 6.9Gbps |
11n | 600Mbps |
11a | 54Mbps |
11g | 54Mbps |
11b | 11Mbps |
また、周波数も考えてみましょう。Wi-Fiの周波数は2.4GHzと5GHzがあります。2.4GHzは障害物に強いのですが、電波干渉に弱いという特徴があります。5GHzは電波干渉に強いのですが、障害物に弱いという特徴があります。
部屋の壁や建物を超えて使う場合には障害物に強い2.4GHz、他に電波を出しているものが多い環境の時には5GHzと使い分けも考えましょう。
また、アンテナの数によっても通信速度が変わってきます。端末側は内蔵されているので、アンテナ数はスペックを見てみないとわかりません。アンテナ数が多ければ速くなりますが、親機が3本で子機が2本の場合には2本の速度が上限となります。
Wi-Fiを利用するためには、無線親機と端末側の無線子機が必要です。端末側の子機は端末に内蔵されていることが多いので、変えることはできません。親機の方の規格を考えて変えるといいでしょう。
せっかく光回線を引いているのに、速度の遅い11bを使っていたら、せっかくの速度を活かせずにもったいないです。11acに変えればWi-Fiにしても十分に光回線の速度を活かすことができます。
利用人数によっても変える
Wi-Fiルーターを購入するときには、利用人数によっても変えましょう。Wi-Fiに接続する端末の台数が多くなると、通信速度が遅くなって繋がりにくくなります。Wi-Fiのデータの流れを川の流れに例えてみるとわかるでしょう。大きな川に水がたっぷりと流れているのが、何本にも川が分かれていったら、それぞれ流れる水の量は少なくなっていきます。
Wi-Fiルーターに繋がっている端末の台数が2台から3台程度なら問題ありませんが、10台にもなってしまったらかなり接続しにくくなってくるでしょう。
Wi-Fiルーターのパッケージには利用人数が書いてあります。人数×3台の計算です。利用人数5人と書いてあれば15台まで接続可能ということになります。しかし、上限台数ギリギリまで接続してしまったら、かなり接続しにくくなります。
接続する台数が多いときには大本のインターネット回線に余裕があるようなら、Wi-Fiルーターを増設しましょう。そのときには電波の干渉が起こらないように、2.4kHzと5kHzを使い分けると、つながりやすくなります。
ネット回線が遅くなる原因を突き止める
スピードテストをして、十分な速度が出ていることがわかったはずなのに、突然回線の速度が遅くなることがあります。ネット回線が突然遅くなるときには、その原因を突き止めてみると、回避策も考えることができます。
特定の時間だけ遅くなる場合には
具体的に言えばプロバイダーに原因があります。日中は何の問題もなく接続することができるのに、特定の時間だけ遅くなり、使っているすべての端末で、どんなサイトも接続しにくくなる場合には、インターネット回線に原因があります。
インターネット接続が特に増えるのは19時から22時の間です。この時間帯に接続しにくくなるという場合には、契約している回線数に対して、プロバイダー側の設備が追い付いていないのです。
あまりにも特定の時間帯に繋がりにくくなる状況がひどすぎるようであれば、プロバイダーのサポート窓口に問い合わせてみましょう。何らかの解決策を提示してくれる可能性があります。
もしも問い合わせをしても解決策が見つからない場合には、いっそのこと回線の乗り換えも検討したほうが無難です。最近は大容量通信でないと快適に利用できない音楽や動画のストリーミングも増えています。この機会に光回線などに乗り換えを検討してみることをおすすめします。
特定のサイトだけが遅くなる場合には
他のサイトは問題なくつながるのに、特定のサイトだけ接続が遅くなる場合には、そのサイトにアクセスが集中していることで接続しにくくなっている状態です。そのようなときには、少し時間をおいてから再度接続してみましょう。時間を置けば接続できるようになっているはずです。
Webサイトの情報というのは、Webサーバー上にアップされています。そのサイトの情報を閲覧するということは、そのサイトの情報がアップロードされているサーバーへアクセスをするということです。
一度にたくさんの人がアクセスをしたら、サーバーが処理をしきれなくなってしまいます。回線の速度が遅くなる程度ならいいのですが、ひどい場合にはサーバーがダウンしてサイトへ接続が一切できなくなってしまうことがあります。
人気アーティストのチケット予約の開始の瞬間や、話題の商品の予約開始日などにはアクセス集中が原因のサーバーダウンがニュースになることもあります。サーバーダウンまで行ってしまうことは滅多にありませんが、人気のサイトが特定の時間に繋がりにくくなることはよくあります。
スピードテストでネットが快適に使える目安を知ろう!
この記事ではネット回線のスピードテストの目安と、回線速度が遅い時の原因と対処法についてみてきました。目安となる回線速度は、ネットの利用用途によってかなり違ってくる、ということはお判りいただけたでしょうか。自宅に引いているインターネット回線が十分な速度なら問題はあまりありません。しかしスマホはそうはいきません。
スマホのSIMカードのデータ通信ではどのように高速回線のデータ通信容量を維持するか、というのは大きな問題です。Wi-Fiスポットをできる限り利用しましょう。Wi-Fiスポットではスピードテストをこまめに行って、快適に使えるWi-Fiスポットを探すのも重要です。スピードテストでいろいろな場所の平均速度の目安を調べてみましょう。