2019年10月21日更新
ブータブルUSB作成ソフト「Rufus」の使い方やダウンロード方法を解説!
ブータブルUSB作成ソフト「Rufus」の使い方やダウンロード方法を解説します。「Rufus」を利用すれば、USBメモリを起動メディアとして利用できるように調整できます。「Rufus」の使い方をマスターしてISOイメージファイルをUSBメモリに実装しましょう。
目次
- 1ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)とは
- ・無料で使用できるソフト
- ・USBメモリーのフォーマットができる
- ・USBメモリーの起動メディアを作成できる
- 2ブータブルUSB作成ソフトRufusのダウンロード方法
- ・インストール不要で使用可能
- ・公式ページからダウンロード
- 3ブータブルUSB作成ソフトRufusの設定について
- ・パーティション構成とターゲットシステムの種類
- ・ファイルシステムについて
- ・クラスタサイズについて
- ・不良ブロック検出のパス数について
- ・フォーマットの各種設定について
- ・ブートの種類について
- 4ブータブルUSB作成ソフトRufusの使い方
- ・ISOイメージファイルを作成する手順
- 5Rufusを使ってブータブルUSBを作成しよう!
ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)とは
今回は、ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)の使い方を紹介します。ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)とは、USBメモリに外付けハードディスのような階層フォーマットを施し、OSのISOイメージファイルを実装することで、起動メディアとして利用できるように調整できるソフトウェアです。
無料で使用できるソフト
ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)は、無料で使用できるソフトウェアのため、誰でもすぐに利用できます。
USBメモリーのフォーマットができる
ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)を使えば、USBメモリー内のストレージ環境を任意の環境に再フォーマットできます。詳細は後述しますが、Rufusはパーティション構成などを詳細に設定できます。
USBメモリーの起動メディアを作成できる
ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)を使えば、USBメモリー自体をOSの起動メディアとして構築できるので、OSにトラブルが発生した場合に備えて予備のOS起動メディアを作成できます。
ブータブルUSB作成ソフトRufusのダウンロード方法
次に、ブータブルUSB作成ソフトRufusのダウンロード方法について解説します。
インストール不要で使用可能
ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)はインストール不要で使用可能です。Rufusはファイルをダウンロードするだけで利用できます。
公式ページからダウンロード
ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)は、公式ページからダウンロードできます。下記のリンクからRufusの公式ページにアクセスし、下方にスクロールするとRufusのダウンロードリンクが現れます。
通常は「Rufus (バージョン)」のリンクをクリックしてください。Rufusのデータファイルがダウンロードされます。その他にRufusのポータブル版も用意されています。また、「他のバージョン」のリンクをクリックすると、Rufusの過去バージョン(過去OS対応バージョン)もダウンロードできます。
ブータブルUSB作成ソフトRufusの設定について
次に、ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)の設定項目について解説します。
パーティション構成とターゲットシステムの種類
「パーティション構成」はパーティションスタイルを設定し、「ターゲットシステム」は起動モードを指定します。パーティション構成とターゲットシステムの設定は対になっていると理解しておきましょう。
通常は「パーティション構成」→「MBR」、「ターゲットシステム」→「BIOS (または UEFI-CSM)」と、設定します。
UEFI モードで実装したい場合は、「パーティション構成」→「GPT」、「ターゲットシステム」→「UEFI」と、設定します。
「MBR」は従来のパーティション形式で、2TBまでのハードディスク容量までしか認識できません。それに対して「GPT」最近採用されているパーティション形式で、2TB以上のハードディスク容量を認識できます。PCのハードディスクはどちらかのパーティション形式でフォーマットされています。
PCのハードディスクの「パーティション構成」を確認する方法
「パーティション構成」の設定によって、「ターゲットシステム」で指定する起動モードが異なりますが、自分のPCのハードディスクの「パーティション構成」を確認したい場合は、まず「Windows」キー + 「X」キーを押します。
表示されたメニューで「ディスクの管理」を選択します。
「ディスクの管理」のウインドウ画面が表示されるので、確認したいハードディスクにカーソルを当てて右クリックしてみましょう。
表示されたメニューに「MBRディスクに変換」という項目がある場合は「GPT」、「GPTディスクに変換」という項目がある場合は「MBR」が、そのハードディスクの「パーティション構成」になります。
ファイルシステムについて
Rufusのファイルシステムの設定については、デフォルトのままで問題ありませんが、UEFIブートする場合は「FAT32」を選んだ方が良いでしょう。また、WindowsOSインストール用のWIMファイルが4GBを超える場合は「NTFS」を選択しましょう。
クラスタサイズについて
Rufusのクラスタサイズの設定も、デフォルトのままで問題ありません。この項目の設定は、USBメモリの高速化を図る際に利用する項目です。
不良ブロック検出のパス数について
Rufusの設定で「不良ブロックを検出」の項目にチェックを入れると、設定されたスパンで不良ブロックの検出を行います。「パス数」の設定に合わせて周回して検出します。
「不良ブロックを検出」の設定項目は「特殊なフォーマットオプションを表示」のプルダウンをクリックすると表示されます。
ちなみに、不良ブロックとは、ストレージ内の不良箇所のことで、多少あっても問題はありませんが、多くなるとストレージ機能に支障をきたす場合があります。
フォーマットの各種設定について
Rufusのフォーマットの各種設定についても、基本的にデフォルトの設定のままで問題ありません。ちなみに、「機能拡張されたラベルとアイコンファイルを作成」にチェックを入れると、今回ISOイメージファイルを書き込むUSBメモリのアイコンが「Rufus」のアイコンになります。
ブートの種類について
Rufusの設定の「ブートの種類」については、今回のようにISOイメージファイルをUSBメモリに実装して起動メモリを作成する場合は「ISOイメージ」を選択しましょう。
ブータブルUSB作成ソフトRufusの使い方
次に、ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)の具体的な使い方の手順について解説します。
ISOイメージファイルを作成する手順
以下に、ブータブルUSB作成ソフトRufus(ルーファス)を使ってUSBメモリに、ISOイメージファイルを実装する手順を説明します。USBメモリにISOイメージファイルを実装することによって、起動メモリとしての機能を装備できます。
USBメモリをPCに接続
まず、今回Rufusを使ってISOイメージファイルを実装するUSBメモリをPCに接続します。Rufusによる書き込み作業を行うとUSBメモリ内のデータは全て消去されるので、Rufusの作業には起動メモリ専用として利用できるUSBメモリを用意しましょう。
Rufusを立ち上げる
次に、Rufusを立ち上げます(Rufusのアイコンをダブルクリックします)。
「アップデートチェックを自動で行いますか?」というメッセージのポップアップが表示されるので、任意で「はい」か「いいえ」を選択します。
(*ちなみに、今回は条件が該当しませんが、RufusのオンラインでISOイメージをダウンロードする機能を利用する場合は「はい」を選択する必要があります)。
Rufusの設定ウインドウで各項目を設定する
Rufusの設定ウインドウが表示されるので、まず、最上段の項目の「デバイス」でISOイメージファイルを実装するUSBメモリを選択します。
次に、Rufusの設定ウインドウの画面右上方にある「選択」のプルダウンをクリックして「ダウンロード」を選択します。
続けてその設定した「ダウンロード」リンクをクリックします。
「ISOイメージのダウンロード」という設定ウインドウが表示されるので、今回実装するISOイメージのOSの緒元を順番に入力していきます。
入力の仕方は、1つの項目を入力するごとに左下の「続ける」ボタンをクリックするというフローを繰り返します。
入力項目が1つずつ表示されるので、順番に入力していきます。入力項目は以下になります。
- バージョン(例:Windows 10)
- リリース(リリース版名を選択)
- エディション(例:Windows 10 Home/Pro)
- 言語(例:日本語)
- アーキテクチャ(64bit or 32bit を選択)
最後に左下に表示される「ダウンロード」ボタンをクリックします。
次に、実装するISOイメージファイルを保存する場所を指定するウインドウが開くので、保存場所を設定して「保存」をクリックします。
ISOイメージファイルをダウンロード・保存すると、各項目の設定がISOイメージファイルに合わせて自動で調整されます。
続いて、ウインドウ画面中央にある、「パーティション構成」「ターゲットシステム」の項目を設定します。
「パーティション構成」はパーティションスタイルを、「ターゲットシステム」は起動モードを指定しますが、特に設定する必要がない場合は「パーティション構成」→「MBR」、「ターゲットシステム」→「BIOS (または UEFI-CSM)」と、設定しておきましょう。
(*ちなみに、UEFI モードで実装したい場合は、「パーティション構成」→「GPT」、「ターゲットシステム」→「UEFI」と、設定します。)
最後に、ボリュームラベルの欄に、任意のUSBメモリのストレージ名を入力して、画面右下に表示されている「スタート」をクリックすると、RufusがUSBメモリに書き込みを始めます。
状況によって、「コンポーネントのダウンロード」が必要というポップアップが表示される場合がありますが、その場合は「はい」を選択してダウンロードしておきましょう。
また「ISOHybridイメージを検出しました」というポップアップが表示される場合がありますが、そのときは「ISO イメージモードで書き込む」を選択しましょう。
Rufusの設定ウインドウの下段にある「準備完了」のメーターが最後まで満たされたら(グリーン一色になったら)書き込み処理は完了です。
Rufusを使ってブータブルUSBを作成しよう!
ブータブルUSB作成ソフト「Rufus」を使って、USBメモリを起動メディアとして活用しましょう。「Rufus」の使い方をマスターすれば、ISOイメージファイルをUSBメモリに実装できます。
「Rufus」の使い方は簡単です。「Rufus」の専用サイトからダウンロードしたデータファイルを立ち上げるだけで、「Rufus」をすぐに利用できます。インストール作業は必要ありません。