PDFのファイルサイズの変更方法！解像度を小さくして軽くする方法を解説！
PDFファイルを送信しようとすると、データ容量が大きすぎてファイルサイズの変更が必要なことがあります。この記事では、PDFのサイズを縮小したり、解像度を小さくしたりして、ファイルサイズを変更するにはどうしたら良いのか詳しく解説します。
目次
PDFファイルのサイズは変更できる？
PDFファイルをメールに添付して送ろうと思ったら、ファイルサイズが大きすぎて添付できなかった、という経験がある方も少なくないでしょう。どうしても送信やアップロードしなければいけない時には、PDFファイルのサイズを軽くする必要があります。
この記事では、PDFファイルのサイズは変更できるのか、サイズを小さくしたり変更したりするにはどうしたらいいのか解説します。
PDF化する前のファイルよりはデータサイズは軽くなっている
PDFファイルは、WordやPowerPoint、Illustratorなどで作成された元のファイルを、閲覧や印刷専用に変換したファイルです。そのために、PDFに変換される前のファイルよりはデータサイズは軽くなっています。
しかし、ページ数が多くなりすぎたり、画像を多く貼りすぎたりしてしまうと、どうしてもファイルサイズが大きくなりすぎます。
メールに添付するには重すぎるので軽くすることが大切！
特に問題になるのが、メールに添付するときや、クラウドストレージなどにアップロードする時です。
PDFのファイルサイズが大きすぎると、どうしてもメールに添付できなかったり、アップロードするのに時間がかかりすぎてしまったりします。ストレージ容量が足りなくなってしまうこともあるでしょう。PDFファイルの大きすぎる場合には、サイズを変更することが必要になります。
PDF編集ソフト「pdf_as」の使い方！ダウンロードや操作方法を解説！PDFファイルの作成時にサイズを軽く変更する方法
PDFのサイズは、作成してから変更する方法の他に、作成する時にサイズを小さくするように工夫することもできます。PDFの作成者は、後からPDFファイルを利用する方がダウンロードしたり送信したりすることも考えて、PDFファイルのサイズをできるだけ軽くするように、以下のような対策をあらかじめ取ることをおすすめします。
既存のジョブオプションでサイズを小さく設定する
Acrobat DistillerでPDFを作成する場合には、ジョブオプションがいくつか用意されています。既存のジョブオプションを利用して、PDFのファイルサイズを小さく軽くして作成することができます。
PDFファイルを作成する時に、「Smallest File Size」のジョブオプションを選択することで、Acrobat Distillerで最もファイルサイズを小さくすることが可能です。
サムネールの埋め込みをしない
PDFファイル全体のサイズを小さくするのではなくて、個別の設定を変更することで、少しでも軽くする方法もあります。PDFファイルのサイズを小さくする方法の1つ目は、サムネールの埋め込みをしない方法です。
PDFファイルを開くと、左ペインにページのサムネイルが表示されることがあります。ファイルの作成時に埋め込まなくても、閲覧するときには表示されるので、サイズを軽くするのであれば、作成時に外してしまいましょう。
PDFファイル作成時に、「一般」＞「ファイルオプション」と進み「サムネームの埋め込み」からチェックを外します。これでファイルサイズがサムネール分だけ軽くすることができます。
Web表示用に最適化する
PDF作成時にWeb表示用に最適化することでも、ファイルサイズを小さくすることができます。PDFをWeb表示用に最適化するとは、インターネット回線が不安定な環境でも、PDFの閲覧に支障をきたさずに閲覧できるようにすることです。
「一般」タブの「ファイルオプション」を開いたら、「Web表示用に最適化」にチェックを入れます。これで少しはファイルサイズを小さくすることができます。
解像度を小さくしてファイル容量を圧縮する
解像度とは画質の滑らかさを表すものです。通常は画像や映像の画質を表すのに使われて、画像や映像を構成する1インチ(=25.4mm)四方あたりのドット(点)の数で表現されます。
PDFではファイルを作成する時に、掲載する画像データの解像度を設定できます。解像度が高ければ画像データの品質は高くなり美しい仕上がりになりますが、PDFのデータ容量は大きくなり5サイズは重くなります。解像度が低ければ、PDFファイルのデータ容量は小さくすることができますが、PDFに掲載する画像の品質は悪くなります。
PDFのファイル容量を小さくしたい場合は、解像度を低めに設定しておきましょう。「画像」のタブを開いて「カラー画像」「グレースケール画像」「白黒画像」のそれぞれの解像度(dpi)を変更します。解像度は最低の72から最高の4,000までの間で設定できます。PDFのファイルサイズと、画像の質をよく確認しながら、バランスの取れる数字で設定しましょう。
画質を低くしてファイル容量を小さくする
PDFを作成する時に、解像度の数値を変更するのではなくて、画像の画質を低くするだけでも、PDFファイルのサイズを軽くすることもできます。
「画像」のタブを開いたら「カラースケール画像」と「グレースケール画像」の画質を「低」もしくは「最低」に設定します。すると画像の画質が荒くなり、データサイズを縮小できます。
PDF文書をWordにきれいに貼り付けるには？ワード文書中に挿入する方法を解説！すでに作成されたPDFファイルのサイズを変更する方法
すでに作成されたPDFのサイズも変更することができます。既に作成されたPDFを変更する方法には、PCの印刷機能を使って用紙サイズを縮小する方法と、オンラインコンバーターを使ってサイズを変更する方法があります。それぞれの方法のやり方について詳しく解説します。
用紙サイズを縮小して印刷機能で小さくする
Windows10のPCには、ファイルを印刷する時にPDFデータとして印刷して保存できる機能があります。Acrobat Readerで開いたPDFファイルを、用紙サイズを縮小して印刷することで、データのサイズを小さくすることができます。印刷機能を使って、PDFのサイズを小さくする方法は次のとおりです。
まずはAcrobat Readerで印刷したいPDFファイルを開き、印刷ボタンをクリックします。「プリンター」で「Microsoft Print to PDF」を選択して、「ページ設定」をクリックします。
「ページ設定」で用紙サイズ設定できます。用紙サイズを「A5」もしくは「B5」に設定すると、PDFのサイズが小さくなり、PDFのファイルサイズも縮小できます。
無料で利用できるオンラインコンバーターを使う
インターネット上には、無料でPDFのサイズを変更できるオンラインコンバーターもあります。オンラインコンバーターの多くは、PDFファイルをドロップ&ドラッグするだけで、簡単にファイルサイズを縮小できるのでとても便利です。
Acrobat Readerを使ってPDFの用紙サイズを縮小する方法がよくわからない場合には、オンラインコンバーターを使う方法をおすすめします。おすすめのPDFファイルのサイズを変更できるオンラインコンバーターには次の2つがあります。
PDFのページサイズ変更
こちらのオンラインコンバーターは、サイズ変更をしたいPDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで簡単にサイズ変更できます。インターネット上のオンラインコンバーターを利用する場合に心配な、機密情報の流出などの心配もありません。
こちらのオンラインコンバーターでは、運営者がPDFファイルを保存したり集中したりすることはありません。また、利用者のメールアドレスなどの個人情報を収集することもありません。機密性の高い書類でも安心して利用できます。
PDFをオンラインでサイズ変更
こちらのオンラインコンバーターも、サイズを変更したいPDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、簡単にサイズ変更ができます。サイズ変更できるだけではなくて、余白の大きさを変えることもできます。とても簡単に利用できるので、PDFのサイズ変更をしたい方はぜひ利用してみましょう。
【2019】PDF編集ができるフリー(無料)ソフトおすすめ10選！機能の比較・注意点も解説！PDFファイルが重いときにはサイズ変更をしてみよう！
この記事ではPDFのファイルサイズを小さく変更する方法について解説してきました。PDFファイルのサイズが大きすぎると、何かと不便なことが少なくありません。PDFファイルを0から作成できる時には、ファイルを利用する方の利便性も考えてファイルサイズを工夫しましょう。
すでに出来上がったファイルが重すぎる場合には、印刷し直したり、オンラインコンバーターを使ったりしてサイズ変更をしてみましょう。
