2019年10月17日更新
リッピングソフト「MakeMKV」の使い方!Blu-ray/DVD動画の保存方法を解説!
MakeMKVというソフトを知っていますか?MakeMKVとはBlu-rayやDVD動画を保存できるリッピングソフトです。また、MakeMKVと別のフリーソフトを一緒に使えばスマホやタブレットにも動画を保存可能です。MakeMKVの使い方を説明していきます。
目次
リッピングソフトMakeMKVとは
DVDやBlu-rayディスクの動画ファイルをリッピングできるソフトはいろいろとありますが、フリーソフトを使っている人が多いのではないでしょうか。無料で使えはするものの、速度や温室、画質が悪かったり日本語に対応しておらず設定が難しく使いづらかったりと、なかなか思うようにリッピングができないという経験がある人も多いでしょう。
何かいいリッピングソフトはないか探している人におすすめするのが、MakeMKVです。MakeMKVとは、DVDやBlu-rayディスクの動画をリッピングできるソフトのことです。フリーソフトではありませんが、快適にリッピングが可能です。本記事ではMakeMKVの使い方に焦点を当てていきます。まずはこのMakeMKVの特徴について紹介していきます。
MakeMKVの特徴
MakeMKVの大きな特徴は2つです。1つがDVDやBlu-rayディスクの動画をMKVへ変換・保存できる点、もう1つが速度・音質・画質を劣化させない点です。MakeMKVの特徴をそれぞれ解説していきます。
DVDやBlu-rayディスクの動画をMKVへ変換・保存できる
MakeMKVはDVDやBlu-rayディスクの動画をMKVファイルとしてパソコンに保存することできるソフトです。MKVファイルは日本語と英語等の複数の音声や多言語字幕も格納することが出来るファイルフォーマットです。また、フリーソフトの場合はマルウェアの感染の懸念がありますが、MakeMKVは安全なソフトなので安心して使うことができます。
速度・音質・画質を劣化させない
フリーソフトではリッピング後は速度が低下したり音質・画質が劣化してしまうことも少なくありません。しかし、MakeMKVを使えば速度・音質・画質を劣化させることなく、元の動画ファイルと同品質のMKVファイルをパソコンに保存することができます。
MakeMKVは無料お試し可能
MakeMKVは有料ソフトですが、無料のお試し版も存在します。お金をかけるのは抵抗がある人は、まずは無料お試しをやってみましょう。
ベータ版は30日間無料
ベータ版では30日間無料体験ができます。ひとまず1か月の間体験してみて使い勝手がよく満足できたら購入を検討する、というのがいいでしょう。また、アップデートを行うことで期間を延長することもできます。アップデートによる期間の延長は期間限定になりますので注意しましょう。
正式版は購入・公認コードが必要
お試し期間が過ぎると、下画像のようなダイアログが表示されます。それ以降もMakeMKVを利用する場合は、有料版を購入した際に獲得できる公認コードを入力する必要があります。
MakeMKVの導入方法
MakeMKVの使い方を説明する前に、まずはMakeMKVのダウンロード・インストール方法について紹介していきます。
ダウンロード方法
まずは下記のリンクからMakeMKVのダウンロードページにアクセスしましょう。画面を下にスクロールして、赤枠で囲んだURLをクリックしましょう。
お手元のPCがWindowsなら上のリンクを、Macなら下のリンクをクリックしましょう。それぞれのPCに対応したバージョンのMakeMKVインストーラーをダウンロードします。
インストール方法
ダウンロードが完了すると、画面左下に「Setup_MakeMKV_…exe」という名前のインストーラーが表示されます。赤枠部分をクリックしましょう。MakeMKVのインストーラーはエクスプローラーの「ダウンロード」フォルダに格納されているので、そこからクリックすることもできます。
コンピューターに変更を加えることを許可するかという旨の質問が表示されます。ソフトをPCにインストールする際の共通の確認画面ですので、許可しましょう。下画面のような言語選択の画面が表示されます。MakeMKVの言語はデフォルトで「Japanese」となっていますので、そのまま「OK」をクリックしましょう。
MakeMKVのセットアップウィザード画面が表示されます。そこの注意事項にも書いてある通り、念のため先に進む前に他のアプリは終了しておきましょう。「次へ」をクリックしましょう。
MakeMKVのライセンス契約書が表示されるので、よく目を通しておきましょう。内容を確認して問題なければ、「このライセンス契約書に同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックしましょう。
コンポーネントの選択画面が表示されます。「次へ」をクリックしましょう。
MakeMKVのインストール先の選択画面になります。インストール先を指定したい場合は「参照」をクリックして選択しましょう。特に設定しない場合は「次へ」をクリックしましょう。
「インストール」をクリックしましょう。インストールが開始されます。すべてのインストールが完了したら「次へ」、「完了」の順にクリックすれば、MakeMKVのダウンロードおよびインストールは無事完了です。デスクトップにMakeMKVのショートカットが作成されるので、いつでもそこから開けるようになります。
MakeMKVの使い方や保存方法
インストールが終わったら、早速実際にMakeMKVを使ってDVDやBlu-rayディスクの動画をパソコンに保存してみましょう。MakeMKVの使い方を紹介していきます。
解読の方法
MakeMKVの使い方の説明として、まず初めに解読の説明をします。ここでいう解読とはMakeMKVにDVDやBlu-rayディスクを読み取らせることを言います。まず、MakeMKVを起動した状態でDVDやBlu-rayディスクをパソコンに挿入しましょう。自動で解読が始まります。始まらない場合は画面上の「ファイル」、「ディスクを開く」をクリックします。
DVD・Blu-rayディスクの解読が終わると、赤枠部分がグレーのデザインから挿入したディスクのデザインに表示が変わります。上画像のようになったら、赤枠部分をクリックしましょう。
リッピングについて
解読の次はリッピングです。MakeMKVのリッピング機能の使い方・設定方法を解説します。
リッピングの方法
DVD・Blu-rayディスクのマークをクリックしてしばらく待つと、ディスクのデータ情報が表示されます。リッピングしたいタイトルにチェックを入れましょう。次に出力先のフォルダを指定します。指定した場所にMakeMKVで作成した動画ファイルが保存されます。最後に「Make MKV」をクリックしましょう。リッピング処理が開始されます。
リッピングにかかる時間は動画の種類やタイトル数によって変わってきます。時間をかけずスムーズに終わらせるために、MakeMKVでリッピング中は、通信量の大きい作業は控えた方がよいでしょう。
リッピングの設定手順
MakeMKVでリッピングを行う上で便利な設定については次のパートで紹介しますが、その前段階として行うべき設定があるので、ここではその設定方法を解説します。MakeMKVのメニューバーで「表示」、「設定」の順にクリックしましょう。「全般」タブの「Expert Mode」にチェックを入れましょう。これで次へ向けた準備は完了です。
MakeMKVの便利な設定
続いてMakeMKVの便利な設定を紹介します。音声ファイル形式と保存先の設定を行います。必要に応じてこれらの設定を行っておくことで、MakeMKVを便利で快適に使用することができます。
音声ファイル形式の設定
上の手順で「Expert Mode」にチェックを入れると、MakeMKVの設定画面に「Advanced」という新たなタブが出現しますので、こちらを開きましょう。「Default profile」をクリックすることでリッピングする動画の音声ファイルの形式を設定することができます。特にこだわりがない場合は「Default」のままでいいでしょう。
保存先の指定
MakeMKVの設定画面の「ビデオ」タブでは、リッピングしたDVD・Blu-rayディスクデータの保存先を変更することが可能です。「カスタム」を選択して保存先を指定しておくことで、データをひとまとめにできるので管理が楽になります。
MakeMKVで保存したMKVファイルをmp4に変換する方法
何度も言うように、MakeMKVではDVDやBlu-rayディスクの動画ファイルをMKVファイル形式でパソコンにダウンロードすることができます。しかし、MKV形式のままではなにかと不便ですので、mp4に変換するのがいいでしょう。保存したMKVファイルをmp4に変換することをおすすめする理由と別のフリーソフトを用いた変換の方法を紹介していきます。
MKVファイルをmp4に変換する理由
MakeMKVでリッピングした動画ファイルの形式をMKVからmp4に変換するメリットは2つあります。1つはファイルサイズを収縮できる点と、もう1つがパソコン以外のスマホやタブレットでも動画を再生できるようにするためです。それぞれのメリットについて紹介していきます。
MKVはサイズが大きい
MakeMKVでリッピングしたMKVのファイルサイズは非常に大きいです。高画質・高音質で映像を楽しむことができて、多重音声、多重字幕を格納できてハイスペックなところが魅力ではありますが、その反面ファイルサイズはどうしても大きくなってしまいます。mp4に変換することでファイルサイズを小さくすることができます。容量の圧迫を抑えられます。
MKVはデバイスで再生できない
MKVはデバイスでは再生できません。パソコンくらいでしか再生できないと思ってください。せっかくMakeMKVというソフトをダウンロードして、保存した動画ファイルがパソコンでしか見れないとなると物足りないと感じる人もいるでしょう。mp4に変換すれば、スマホやタブレットにも動画ファイルを移すことができるので、外出先でも動画を楽しめます。
フリーソフトHandbrakeを利用する
mp4に変換した方が何かと便利であることはおわかりいただけたでしょうか。では具体的にはどうやってMakeMKVで保存したMKVファイルをmp4に変換すればいいのでしょう。変換するためには「Handbrake」というフリーソフトを使います。Handbrakeを使用してMakeMKVでリッピングした動画ファイルの形式をmp4へ変換していきましょう。
HandBrakeのダウンロードおよびインストール方法を紹介します。まずは下記リンクからHandBrakeのダウンロードページを開きましょう。英語版か日本語版か選ぶことができます。日本語版の場合は専用のパッチを導入する必要があり手間がかかるので、今回は英語版HandBrakeをダウンロード・インストールしていきます。
お手元のパソコンに対応したものをダウンロードしましょう。ダウンロード完了後はMakeMKVと同様に画面左下のセットアップファイルをクリックするか、エクスプローラーのダウンロードフォルダからセットアップファイルを実行しましょう。コンピューターに変更を加えることを許可するかという旨の質問が表示されたら許可しましょう。
「Next」をクリックしましょう。
Handbrakeのライセンス契約書が表示されます。英語表記ではありますが、契約内容を確認しておきましょう。内容が問題なければ「Next」をクリックしましょう。
Handbrakeのインストール先の設定画面が表示されます。変更したい場合は「Browse」をクリックしましょう。インストール先を選択したら「Install」をクリックしましょう。
しばらく待っているとインストールが完了します。「Completing Handbrake Setup」という画面が表示されたら「Finish」をクリックしましょう。これでデスクトップにHandbrakeのショートカットが作成されます。
Handbrakeの使い方
続いてHandbrakeの使い方を説明していきます。「File」をクリックして、mp4に変換したい動画ファイルを選択しましょう。変換したい動画ファイルが複数ある場合は、1つのフォルダにまとめておけば「Folder」からまとめて変換することができます。
赤枠の「Preset」では様々なプリセットを選ぶことができます。デフォルトでは「Fast 1080p30」になっています。ひとまずここはそのままにしておきましょう。
Videoタグの「Video Codec」を「H.264」に設定しましょう。「mp4」という選択肢もありますが品質が劣化してしまいます。右側の赤の太枠で囲まれた部分では変換クオリティの設定変更ができます。「Constant Quality」の方にチェックを入れて下のバーを22から28あたりに調節しましょう。数字が低いほど高画質でサイズは大きくなります。
設定し終わったら「Start Encord」をクリックしましょう。エンコードが開始され、MakeMKVの動画ファイルがmp4ファイル形式に変換できます。
リッピングソフトMakeMKVでデータを保存しよう!
MakeMKVの概要、MakeMKVの使い方、MakeMKVでリッピングした動画ファイルの変換方法について説明してきました。MakeMKVに比べると、変換ソフトHandbrakeの使い方は難しいですが、すぐ慣れるでしょう。MakeMKVは非常に便利なリッピングソフトです。MakeMKVを活用してDVDやBlu-rayディスクの動画データをどんどん保存しましょう。