2019年10月12日更新
Firefoxをabout:configで設定できる機能一覧!user.jsで便利になる?
Firefoxの細かい設定ができるabout config設定について詳しく説明します。また、about config設定だけでなくFirefoxの便利なuser.jsの設定についても紹介します。Firefoxを自分好みに設定しましょう。
目次
- 1Firefoxのabout config設定とは
- ・Firefoxの動作を変更できる設定
- 2Firefoxのabout:configで設定できる機能一覧
- 3Firefoxのabout configがおかしくなった場合
- ・Firefoxのprefs.jsを元に戻す
- ・Firefoxのリフレッシュ機能を使う
- 4Firefoxのabout configではなくuser.jsで変更する
- ・about configの設定はuser.jsからも読み込まれる
- ・JavaScriptとして記述する
- ・user.jsの有効化
- 5Firefoxのabout configを設定して高速化しよう
- ・Firefoxの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Firefoxのabout config設定とは
現在、Internet ExplorerやGoogle Chrome、Safariなど多くのウェブブラウザが存在します。その中でも自由にカスタム出来るのがFirefoxです。Firefoxのabout config設定について詳しく解説します。
Firefoxの動作を変更できる設定
まず、Firefoxのabout config設定についてご存知でしょうか。他のブラウザと同様にFirefoxでも上の画像の“歯車のアイコン”からブラウザ内の設定は可能ですがabout config設定では、Firefoxでより細かい設定や設定の変更が可能です。どのような設定ができるかは以下で詳しく解説します。
Firefoxのabout:configで設定できる機能一覧
Firefoxでabout config設定するには、アドレスバーに“about:config”と入力します。
次の画面の“検索:”の隣の虫眼鏡マークに下記の情報を入力すると設定が簡単に出来ます。
about:configで設定出来る機能は以下の通りです。
・ディスクキャッシュをオフにする
ディスクキャッシュをオフにすることで、メモリキャッシュへの保存が可能です。下記のメモリキャッシュあわせて設定しましょう。
設定名 | 値 |
browser.cache.disk.enable | false |
・メモリキャッシュをオンにする
デフォルトで既にオンになっている場合もあります。
設定名 | 値 |
browser.cache.memory.enable | true |
・メモリキャッシュの量を変更する
PCのメモリ容量によって値は変更しましょう。下記は8GBの場合の設定です。
設定名 | 値 |
browser.cache.memory.capacity | 233016 |
1GB | 36864 |
2GB | 73728 |
4GB | 147456 |
8GB | 233016 |
・更新頻度の設定
設定名 | 値 |
browser.cache.check_doc_frequency | 0 |
・パイプライン処理を有効化する
設定名 | 値 |
network.http.pipelining | true |
network.http.pipelining.ssl | true |
network.http.proxy.pipelining | true |
・無駄な処理を無効化する
必要ない処理を無効化する設定です。
設定名 | 値 |
browser.tabs.animate | false |
browser.panorama.animate_zoom | false |
・リンクの先読みを停止する
閲覧しているページの先読みを停止する設定です。
設定名 | 値 |
network.prefetch-next | false |
・位置情報通知機能を無効にする
設定名 | 値 |
geo.enabled | false |
・タブ保存確認をして終了する
タブを閉じる際に保存するか確認できるよう設定できます。
設定名 | 値 |
browser.showQuitWarning | true |
・キャッシュの保存先を変更する
設定名 | 値 |
browser.cache.disk.parent_directory | 保存したいフォルダを指定 |
Firefoxのabout configがおかしくなった場合
Firefoxでabout configを設定する中で、うまく設定できずにおかしくなってしまった場合の解消方法について説明します。細かい設定が初めてな方にとって、思うように設定が出来ないと頭をかかえてしまうことも多いでしょう。そんな時は下記の対処法で改善が見られる場合が多いので試してみましょう。
Firefoxのprefs.jsを元に戻す
まず、Firefoxでabout configを設定する際におかしくなってしまった場合は、Firefoxの“prefs.js”を元の状態に戻すことをおすすめします。ただし、元の状態に戻すにはバックアップをしておく必要があります。prefs.jsのバックアップ方法については以下の通りです。
1. まず、画面右上の“三”のメニューアイコンをクリックします。
2. 次に、一番下に表示されている“ヘルプ”をクリックし、“トラブルシューティング情報”をクリックします。
3. アプリケーション基本情報の画面に切り替わります。その中のプロファイルフォルダーの項目の“フォルダーを開く”をクリックします。フォルダーを開くと、一覧の中に“prefs.js”があるのでバックアップしましょう。
Firefoxのリフレッシュ機能を使う
Firefoxでabout configを設定する際におかしくなってしまった場合のもう一つの改善方法は、Firefoxのリフレッシュ作業です。この作業で問題解決する場合が多くあります。Firefoxのリフレッシュ方法は以下の通りです。
1. 上記同様、画面右上の“三”のメニューアイコンから“ヘルプ”→をクリックし、“トラブルシューティング情報”をクリックします。
2. アプリケーション基本情報の画面の右上にある“Firefoxをリフレッシュ…”をクリックします。
3.“Firefoxをリフレッシュ…”をクリックすると、ポップアップ画面が表示されるので“Firefoxをリフレッシュ”をクリックします。リフレッシュが終わると、Firefoxが再起動します。Firefoxでabout configを設定する際におかしくなってしまった場合は一度、上記の解消方法を試してみましょう。
Firefoxのabout configではなくuser.jsで変更する
Firefoxの細かい設定が出来るabout configについては上記で説明しましたが、“user.js”というファイルをご存知でしょうか。Firefoxではuser.jsで設定を変更することも可能です。user.jsは、prefs.jsと同じプロファイルフォルダー内にあります。user.jsの詳しい設定について以下で説明します。
about configの設定はuser.jsからも読み込まれる
about:configで設定した内容については、user.jsでも読み込むことが可能です。about:configで設定する際は、項目が多くて少々めんどくさい作業や再起動が必要な場合がありますが、user.jsファイルはバックアップしておくことでまた元の状態に戻すことも可能です。また、他のパソコンにuser.jsファイルの設定を移行することも可能です。
JavaScriptとして記述する
user.jsの設定は、JavaScriptとして記述します。その際は、“UTF-8”の文字コードを使用します。
user_pref("browser.search.openintab", true); |
user_pref("browser.tabs.closeWindowWithLastTab", false); |
user_pref("browser.tabs.loadBookmarksInTabs", true); |
user_pref("browser.bookmarks.openInTabClosesMenu", false); |
上記のように、user_pref(“設定名”,値);と設定します。
user.jsの有効化
user.js設定後に、Firefoxを起動するとuser.jsで設定した内容が反映されます。また、設定した内容はabout:configにも反映されます。
Firefoxのabout configを設定して高速化しよう
Firefoxのabout:config設定方法やおかしくなってしまった場合の解消方法について説明しました。バックアップをとっておくことで、万が一不具合が起きた場合も設定を元に戻すことができます。また、user.jsファイルの設定は他のパソコンに設定を移行することもできます。
Firefoxのより細かい設定ができるabout configを上手に設定して、より快適にインターネットを楽しみましょう。