Adblock PlusでFirefoxの広告をブロックする!設定方法や使い方を解説!
Firefoxでいろいろなサイトにアクセスしていると現れる目障りな広告をアドオン、Adblock Plusでブロックしましょう。今回はこのAdblock Plusの使い方からFirefoxでの設定方法、さらにはほかのアドオンの紹介までをまとめてご案内します。
目次
AdblockをFirefoxで運用する
Firefoxでサイト巡りをしていると、気に障るのが広告です。特に動画の広告や画面の多くを占める巨大な広告、スクロールの邪魔になるオーバーレイ広告などには、げっそりしている人が数多くいることでしょう。
しかしFirefoxに広告ブロックのアドオン、Adblock Plusを設定すると、上図のように途端に快適なアクセス環境が整うのです。
以下ではこのAdblock Plusの使い方を説明します。
AdblockでFirefoxの広告をブロックする
Malvertising (MALicious adVERTISING) is what happens when ads mutate. Not only are they irritating, they can now become dangerous. And they're everywhere. https://t.co/KgyTrZ3a5Z pic.twitter.com/6dZT7hOcFP
— Adblock Plus (@AdblockPlus) March 28, 2018
Firefoxに表示される広告をブロックするには、まずアドオンのAdblock Plusをインストールしなければなりません。
まずはFirefoxで以下のリンクをクリックし、Firefox Add-onsのAdblock Plusのページを開きます。
そして”+Firefoxへ追加”を選びます。
するとFirefoxが本当にアドオンのAdblock Plusを追加していいかを尋ねてきますので、改めて”追加”を選択します。
無事Adblock PlusがあなたのFirefoxに追加されると確認画面がポップアップしますので、”OK!”をクリックしてインストールを完了します。
これであなたのFirefoxは、Adblock Plusの力でほとんどの広告をブロックするようになりました。あとは以下で記す細かい使い方を確認してください。
AdblockのFirefoxでの使い方
The ABP crew blocking IRL!
— Adblock Plus (@AdblockPlus) January 2, 2019
Meet Jessica, our Data Scientist. When we asked her to explain her job, she said: "Think of a detective, but for numbers." 🔍
If she could block anything in life, it would be intolerance. pic.twitter.com/0ImT7TJrK0
Firefoxに、アドオンのAdblock Plusをただインストールしただけでも、これまでに比べれば十分に快適なアクセス環境が得られます。
しかし、Adblock Plusの使い方をマスターして、細かい設定まで煮詰めていくと、さらにFirefoxを素晴らしい環境に変えることができます。
具体的な設定方法
Adblock Plusの設定画面は”全般”、”ホワイトリストに登録されているウェブサイト”、”詳細設定”の三つに分かれます。
まずは”全般”設定の使い方を説明します。
設定画面の表示
Adblock Plusの設定画面を開くには、Firefoxのアドレスバー右端の”ABP”アイコンを選択してプルダウンメニューを開き、その右上にある歯車アイコンの設定ボタンをクリックします。
すると”Adblock Plus設定”の”全般”画面が表示されます。左のタブを切り替えると”ホワイトリストに登録されているウェブサイト”や”詳細設定”画面に切り替えられます。
このうち、Adblock Plusの”プライバシー&セキュリティー”の項目では、
- ソーシャルメディア アイコン トラッキングのブロック
- トラッキングの追加ブロック
が設定できます。
”ソーシャルメディア アイコン トラッキング”というのは、下図のようなSNSへの共有ボタンのあるサイトにアクセスすると、アクセスするだけでSNSにどんなサイトにアクセスしているかの連絡が届くのをブロックする機能です。
Adblock PlusによってSNSへのトラッキングをブロックすると、別途FirefoxでそのSNSへアクセスした際に表示される広告が、あなたのために最適化されたものではなくなる可能性があります。そんなことよりも、SNSにアクセスを追跡される方が嫌な場合は、この機能のチェックボックスにチェックを入れてください。
続く”トラッキングの追加ブロック”とは、SNSのアイコン以外にもあるアイコンや広告などから、あなたのアクセスがほかのところに連絡されるのをブロックする機能です。
たとえば、次で記す”控えめな広告”のサイトや、あとで紹介するホワイトリストで広告表示が許されたサイトにあなたがFirefoxでアクセスすると広告が表示されたことが広告配信元のGoogleなどに通知されます。
それによってサイト運営者は広告表示の代金などを受け取り、同時に広告配信元はあなたがどんなサイトにアクセスするのかの情報を蓄積していきます。また、広告に限らず、なんらかの形であなたのアクセスを追跡して情報を蓄えているサイトがあるかもしれません。
こうした情報を与えたくない、あるいはサイトに広告料が入るのが許せないという場合は、この機能のチェックボックスにチェックを入れてAdblock Plusによるブロックを実施してください。
”控えめな広告”は、Adblock Plusが考える妥当な範囲の広告表示を許可するか、という項目です。
この項目が存在する背景には、インターネットの様々なサイトが無料でいろいろな情報を与えてくれるのは、これらの広告のお陰だという現実があります。それ故に過度の広告ブロックはインターネットを不便なものにするに違いありません。それは「手術は成功したが患者は死んでしまった」かのような状況を生み出すのです。
Adblock Plusとしては、控えめな広告を許すことで、そうした広告表示をするサイトや広告主にインセンティブを与え、そうでないサイトや広告主に不利益を被らせることで、現在のインターネット環境をなるべく維持したまま、控えめな広告表示のサイトだけを生き残らせようとしているのです。
もっとも、そういうきれい事ばかりではなく、この控えめな広告のサイトのリストに登録されるためにAdblock Plusがサイト側からお金を徴収しているという現実もあります。しかし、これもまたなにごとも無料では手に入らないという現実のひとつの側面です。
現在の無料サービスがすべて有料サービスになってもいいから広告は見たくないし、Adblock Plusが潰れてもかまわないという人以外は、この”控えめな広告の許可”のチェックは入れておいてください。
ただし、この項目と先の”トラッキングの追加ブロック”とは効果がバッティングします。”控えめな広告”であっても”トラッキングの追加ブロック”によって広告効果が広告配信元に通知されないため、”控えめな広告”を許した意味がなくなってしまうのです。
そのため、”控えめな広告”を許可するのであれば、”トラッキングの追加ブロック”のチェックは外しておいて、”控えめな広告を許可”の下にある”第三者のトラッキングがない広告のみを許可します”にチェックを入れるようにしてください。
また、こちらを利用する場合はFirefoxのトラッキング防止機能ともバッティングします。Firefox左上の”≡”アイコンのハンバーガーメニューから設定画面を開き、”プライバシーとセキュリティ”タブの”ウェブサイトに"Do Not Track"信号を送り、追跡されたくないことを知らせます”の項目の”常に送る”ボタンをオンにしておいてください。
選んだ広告を表示しないようにする
Adblock Plusをアドオンして広告をブロックしたはずなのに、Firefoxで見るとブロックしきれていない場合があります。これは元々の”Easy List”というフィルタがアメリカ向けで日本の広告に合っておらず、しかも割合軽いフィルタであるせいです。
こういう場合は、次の「Adblockで日本語のフィルタを設定する」の章で説明するように、フィルタを付け加えていくのが一番手軽です。しかしブロックできていない広告を見かけるたびにフィルタを付け加えていては、フィルタが多くなりすぎてFirefoxの動作が重くなるという欠点があります。
そこで、Adblock Plusに出来合いのフィルタを入れるのはほどほどにして、あなたの環境で邪魔な広告だけを狙い撃ちするマイフィルタを作成するのがおすすめです。以下ではそんなマイフィルタの使い方を説明します。
Firefox上で、あなたの使っているフィルタでブロックしきれていない広告を見かけたら、その広告の上で右クリックをしてFirefoxのコンテキストメニューを開きます。
すると下の方にAdblock Plusのアイコンとともに”要素をブロック”という項目が表示されますので、これを選びます。
そうすると、”フィルタを追加しますか?”というAdblock Plusの確認画面がポップアップしますので、”追加”をクリックします。
この後でAdblock Plusの”詳細設定”画面を確かめると、”マイフィルターリスト”という部分に今追加したフィルターが書き加えられています。
この作業を繰り返して、充実したあなた専用のフィルタを作り上げてください。
Adblock PlusでFirefoxの遮断されたサイトを見る
利用しているサイトによってはAdblock Plusによって過剰に広告がブロックされている、と感じる場合もあるでしょう。たとえば下図のサイトでは、他の広告ごとAmazonの商品紹介もブロックされているため、記事の内容が読み取りづらくなっています。
こういう場合には、広告を遮断されないサイトを載せるAdblock Plusのホワイトリストにそのサイトを登録します。
遮断されないフィルタの設定方法
ホワイトリストの使い方は簡単です。Firefoxで目的のサイトへ行って広告のブロックを解除するだけです。
まず広告のブロックを解除したいサイトに行き、Firefoxのアドレスバー右端にあるAdblock PlusのABPアイコンをクリックします。そしてサイトのアドレスとともに表示される”Block ads on:”のスイッチをオフにします。
するとスイッチが”Refresh”ボタンに変わりますので、これをクリックしてページを再読み込みします。
画面が再読み込みされると、先ほどのサイトでは見たいAmazonの商品紹介とともに、見たくない広告も表示されるようになります。
アドレスバー右端のABPアイコンをクリックすると、”Block ads on:"のスイッチがオフにしますになっているのがわかります。
また、Adblock Plusの”ホワイトリストに登録されているウェブサイト”を確認すると、先ほどのサイトが登録されており、今後はちゃんと広告付きでサイトを見ることができることがわかります。
もし、ホワイトリストに登録したもののやはりそのサイトでも広告をブロックしたいと思われるのなら、リストからサイトを削除します。この”ホワイトリストに登録されているウェブサイト”のページで、目的のサイトのアドレスの右端にある”ゴミ箱”アイコンの削除ボタンをクリックして、ホワイトリストから削除してください。
また、もうひとつの使い方としては、あらかじめホワイトリストに登録したいサイト名を用意しておき、この画面で次々と”ウェブサイトの追加”で登録していく方法もあります。
いずれかの便利な方法、もしくはふたつの使い方を併用して、自分の使い方に相応しいホワイトリストを作り上げてください。
Adblockで日本語のフィルタを設定する
Adblock Plusは、最初から広告をブロックするための”Easy List”というフィルタを備えています。しかし、これはあくまでもアメリカでのPC使用に向けた簡単なフィルタです。
Adblock Plus用には、日本向け、海外向け、PC向け、スマートフォン向けなど、Firefoxの使用環境に合わせた数々の外部フィルタが用意されています。目的に合ったフィルタを入れるのがベストで、念のためと不要なフィルタを導入するとFirefoxの動作が重くなってしまいます。
日本向けでは、「adblock-plus-japanese-filters」、「Japanese Site Adblock Filter」、「Schuzak’s Universal Filter」、「adblocking-openfilter-jp – release.wiki」、「Adblock Plus 日本向けフィルタ」などのフィルタがありますが、今回は「豆腐フィルタ」を例に設定の手順を紹介します。
豆腐フィルタを設定する
「豆腐フィルタ」を設定するには、前節最後のリンクから「豆腐フィルタ」のページに飛ぶところから始めます。
すると一番上に”フィルタを購読する”のリンク付きの文字がありますので、これをクリックします。
そうするとAdblock Plusのポップアップウインドウが表示されますので、”はい、このフィルターリストを使用します”を選択してAdblock Plusのフィルタに追加します。
改めてAdblock Plusの”設定”から”詳細設定”を確かめると、フィルタリストに”豆腐フィルタ”が組み込まれ”アクティブ”になっているのがわかります。
様々なブロック拡張機能
ここまでAdblock Plusについて紹介してきましたが、Adblock Plus以外にもFirefoxの広告ブロック拡張機能は存在します。
それぞれに使い勝手や機能、外観などに違いがありますので、いろいろと試してみてあなたにあった拡張機能を選んでください。
μBlock
サクサクと動くのが魅力なのがμBlockです。サイトによって広告を表示したい場合は、メニュー画面の目立つアイコンをクリックするだけで無効にできて、非常に簡単に使えます。広告などをブロックした数だけではなく、接続したドメイン数も確認できるので、ブロッキングが捗った感が出て嬉しくなります。
詳細な設定が可能ですが、その分初心者にはカスタマイズは荷が重く、初期設定のままで処理しておく方が無難でしょう。
BehindTheOverlay
その名の通り「オーバーレイ」型の広告を非表示にしてくれる拡張機能がBehindTheOverlayです。「オーバーレイ」型の広告とは、サイトの表示の上に重なって表示される広告で、スクロールしても動かずに画面の最上段や最下段に居座って、誤クリックを誘うタイプの広告のことを言います。
「オーバーレイ」型の広告に悩まされているのであれば、一番に登録したい拡張機能です。
uBlock Origin
CPU使用率が低くメモリもあまり使わず、動作の軽さが売り物の拡張機能がuBlock Originです。それでいてカスタマイズ性も高く、細かい設定が可能です。
Originの名の通り、モバイル版もあるので、PCとスマートフォン・タブレットで共通のフィルタ、ルール、ホワイトリストを利用する場合にも便利に使えます。
Adblockのアドオンのバージョンを確認する
基本的にFirefoxのアドオンページでダウンロードできるAdblock Plusが最新バージョンですが、なんらかの理由でバージョンが古いままのことがあり得ます。
また、逆に最新バージョンに問題があって古いバージョンに戻したいという事態もあります。
そんなときにはまず現在のAdblock Plusのバージョンを確認します。そのためにはまずアドレスバー右端の”≡”アイコンのハンバーガーメニューボタンを選択し、プルダウンメニューから”アドオン”をクリックします。
アドオン画面が表示されたら、左のメニューから”拡張機能”を選び、”Adblock Plus”の項目をクリックします。するとAdblock Plusの情報が表示されますので、バージョンを確認してください。
現在のAdblock Plusのバージョンが確認できたら、以下のリンクでAdblock Plusの現在、および過去のバージョンと突き合わせ、求めるバージョンのAdblock Plusをダウンロードしてください。
ちなみに2019年1月現在の最新バージョンは3.4.2です。
AdblockをFirefoxに導入した効果
FirefoxにアドオンのAdblock Plusをインストールするだけで、広告に悩まされることなく快適にウェブサイトを巡れるようになります。広告の網をかいくぐって目指す情報をクリックしたことを思えば、ストレスも減りますし、生産性も向上します。さらに使い方に熟練し、有益な広告は残しつつ邪魔な広告を排除していけば、さらなる効率アップが望めます。
Adblock Plusを使って適度に広告を表示させることは、あなただけではなくユーザー全体に快適なインターネット環境を作り上げる一助となるのです。みんなのためにも、Adblock Plusを導入して、控えめな広告入りのウェブサイトを楽しんでください。