EOLとは?意味・EOL対応の必要性やEOS・EOEとの違いを解説!
プログラミングやWeb関連の作業をしていると、EOLという言葉を頻繁に目にすることがあります。EOLとはどのような意味なのでしょうか。この記事ではEOLとはどのような言葉で、EOSやEOEとの違いはどのようなものなのか解説します。
目次
EOLの2つの意味とは?
プログラミングやWeb関連の作業をしていると、EOLという言葉を頻繁に目にすることがあります。PCやWeb関連でEOLというときには、次の2つの意味があります。
どちらの意味でも「終わり」という意味があることには変わりはありませんが、使い方が微妙に違ってきます。どちらの「EOL」なのか、使い方や文脈で正しく把握できるように理解しておきましょう。
End of Line・行の終わり
まず、最初のEOLの意味は「End Of Line」です。日本語の意味にすると「行の終わり」という意味になります。こちらの意味で使われる場面は、主にプログラミングの画面になります。
プログラミングでは1行ごとにコードを書いて行きます。行の終わりを意味する言葉として「EOL」を使います。行の終わりごとに次のようにEOLを入れる場合もあります。
1行目の内容[EOL]
2行目の内容[EOL]
3行目の内容[EOL]
3行目の内容[EOL]
End of Life・命の終わり
2つ目のEOLの意味は「End Of Life」で「命の終わり」を意味します。医療の分野では、文字通り終末期を表す言葉として利用されています。
IT業界ではこちらの意味でEOLを使う場合には、製品の生産と販売の終了や、ソフトウェアのサポートの終了を意味します。製品がそれ以上アップデートされない、それ以上は新しく開発されることはない、という意味でEOLと呼ばれます。
EOLと違う?EOS・EOEの意味との違いとは?
EOLとは別に、IT関連ではEOSやEOEという言葉も使われています。EOSとEOEはどのような意味の言葉なのかもこの機会に覚えておきましょう。
EOSは販売終了
IT関連ではEOSという言葉が使われることもあります。EOSとは「End Of Sales」の略語で「販売終了」という意味です。 EOLとそれほど意味は変わらないように思われますが、特にセールスに関して終了を意味したい場合には、EOLよりもこちらを使う場合も多いようです。
EOEは技術サポート対応終了
一方のEOEとは「End Of Engineering」の略で「技術サポート終了」を意味しています。EOSが宣言されても、技術サポートが続いている限りは、その製品を使い続けることはできます。
しかし、EOEが宣言された後は、ソフトウェアであればセキュリティ面でのアップデートがされなくなり、使い続けるのはとても危険な状態となります。
EOEの期日が来る前に、製品を買い換える必要があります。同じ製品の新しいバージョンにバージョンアップするか、同等の機能を持つ他の製品へ乗り換えをするか、どちらかを選択することになります。
なお、EOSでも同じような意味を持つことがあります。この場合には「EOS」が「End Of Support」の略語となり、サポート終了となります。
メーカーごとにサポート終了をEOEとEOSのどちらを使っているのか、ユーザーは注意する必要があります。
EOLの意味を正確に把握しておこう!
この記事では、プログラミングやWeb関連などのIT関連でよく目にする用語の「EOL」と、似たような用語の「EOS」と「EOE」について解説してきました。
どの言葉も「End=終了」を意味する言葉なのですが、販売が終了するだけでサポートが続くのかどうか、サポート自体が終了でもうその製品を使い続けることができなくなるのかは、大きな違いがあります。メーカーによっても言葉の意味が違うこともあるので、どのような意味で使われているのかをよくチェックするようにしましょう。