2019年11月05日更新
ヤフオク!ストア出品のメリット・デメリット!使い方や個人出品との違いを解説!
ヤフオク!ストアは個人事業主や法人向けのサービスですが、条件を満たせばだれもが個人事業主として出店できるヤフオク!内のインターネットショップです。そんなヤフオク!ストアのメリット、デメリットや、ストアアカウントの申請方法などについて説明している記事です。
目次
- 1ヤフオク!ストアとは
- ・個人事業主や法人向けショップが対象
- ・ストアアカウントの特徴
- 2ヤフオク!ストア出品のメリット
- ・業務効率化ツールの無料利用が可能になる
- ・アフェリエイトの設定ができる
- ・メルマガを配信できる
- ・データが分析できる
- ・消費税を徴収できる
- ・キャンセル手数料・オプション利用が割引される
- ・様々なオプションを利用できる
- ・リピーター化が期待できる
- ・Tポイントが付与される
- 3ヤフオク!ストア出品のデメリット
- ・審査が厳しく開設までのレスポンスが長い
- ・情報の公開が義務付けられる
- ・一般アカウントより重い責任を課せられる
- 4ヤフオク!ストアアカウントと一般アカウントの違い
- ・各種利用料の違い
- ・出店条件の違い
- ・料金計算の違い
- ・ストアアカウント出店に切り替えるタイミング
- 5ヤフオク!ストアの使い方
- ・ストアアカウントへの登録方法
- ・出品ナビの使い方
- 6ヤフオク!ストアへの出品はメリットがいっぱい
ヤフオク!ストアとは
ヤフオク!ストアとは、Yahoo!JAPANが定めた基準に沿っているヤフオク!内に出店しているウェブショップです。ヤフオク!ストアは一般の出品者とは違い、ヤフオク!の審査を受けていることが特徴です。この記事ではヤフオク!ストアの特徴、メリット、デメリット、一般アカウントとの違い、ヤフオク!アカウントの使い方などを説明します。
個人事業主や法人向けショップが対象
ヤフオク!ストアは個人の出品者とは違い、個人事業主や法人向けショップが対象になります。そのため、元から存在している個人事業主の店舗がインターネット上にショップを出店する際にヤフオク!ストアを利用したり、法人企業がインターネット上に出店する場合にヤフオク!ストアは利用されています。
ストアアカウント獲得に必要な条件
ヤフオク!ストアアカウントを獲得し、出店するには必要な条件があります。必要な条件とは
- 過去1年間で事業として実店舗、もしくはインターネット販売で約1,000円/年以上、または約100万/月以上の売上があること
- ヤフオク!ストアの事業として、1か月あたりの出品物が200点以上、または一時点において100点以上の商品を出品する予定があること
以上の2点がストアアカウントの獲得に必要な条件になります。ほかにも必要な条件はありますが、上記2点が大きな審査の基準と言われています。
ストアアカウントの特徴
ヤフオク!ストアのアカウントは一般アカウントとは大きく違う事について説明しましたが、ストアアカウントの特徴についてさらに説明します。
一部のツール利用の際にHTMLの知識が必須
ヤフオク!ストアアカウントでは、オークションブースをカスタマイズすることが可能です。デザインを変えることで自分の店舗限定のオリジナルなオークションブースを作ることができます。しかし、デザインを変更するためにはHTMLの知識が必要になります。
ヤフオク!ストア出品で注意する項目
ヤフオク!ストアは個人事業主や法人向けのインターネットショップ出店サービスです。そのため、ストアとして運営していく場合には取り扱う商品によって許可証などのコピーが必要になる場合があります。
出品物について許可や免許などが必要になる場合があるため、出品するものに許可や免許が必要かどうか事前に確認をし、ストアアカウントの審査を行いましょう。
ヤフオク!ストア出品のメリット
ヤフオク!ストアの特徴などについて説明しましたが、ヤフオク!ストアに出品する際のメリットについて説明します。
業務効率化ツールの無料利用が可能になる
ヤフオク!では一般アカウントの場合、1つ1つ落札者とのやり取りを行わなければなりませんが、ヤフオク!ストア出店になることによって個人事業主や法人向けの業務効率化ツールが無料で利用できるようになります。
出品・落札ナビ
業務効率化ツール、csvデータによって出品が格段に楽になります。csvを利用することによって出品データを作成し、一括で出品するや、事前予約出品をすることなどが可能です。
出品だけではなく、落札者とのやり取りである落札ナビも事前に出品者情報や支払い方法などを登録することによって、落札者と直接的なやり取りをせずに済むというメリットがあります。その他にも一括再出品機能など、様々な面で個人事業主や法人企業の事業効率化を図ることができるツールが利用できます。
アフェリエイトの設定ができる
ヤフオク!ストアではアフィリエイト登録ができます。そのため、アフィリエイトを行っているブログやまとめサイトなどに宣伝してもらうことによって出品している商品が売れやすくなるというメリットがあります。商品が落札された場合、設定金額に応じてアフィリエイトをしている側に報酬を支払うことになります。
メルマガを配信できる
ヤフオク!ストアアカウントでは、落札者のメールアドレスを習得することが可能です。そのメールアドレスを利用し、メールマガジンを配信することができます。新しく商品を出品した、値下げを行った、セール中、など定期的にメールマガジンを送信することができ、商品に注目を集めることができるようになっています。
データが分析できる
ヤフオク!ストアでは、売上、アクセス数レポートとして落札金額、出品数、入札数、落札数、アクセス数などをはじめとしたデータ分析が可能です。分析したデータを基にし、商品の仕入れ数の見直しやコストカットなどを行えます。
商品データを見直すことで売れてない商品の出品を削除したり、売れている商品の出品を増やしたりなど、売上を上げるための判断の基準になるため大きなメリットになります。
消費税を徴収できる
ヤフオク!の個人出品者では消費税の徴収は一般的に行われていません。しかし、ヤフオク!ストアは個人事業主や法人事業主のインターネットショップ出店として扱われるため、消費税を徴収することができます。
キャンセル手数料・オプション利用が割引される
ヤフオク!ストアでは入札された商品の説明に誤りがある、などの場合落札される前であれば出品を取り消すことができます。そういった際に一般アカウントでは手数料540円がかかります。しかし、ヤフオク!ストアであれば手数料がかからず出品を取り消すことが可能です。ほかにも月額システム利用料が無料であるなど、様々な割引が適応されています。
様々なオプションを利用できる
ヤフオク!ストアの場合オプションとして出品期間の延長、再出品、再出品した際に自動で価格を値下げするなどのオプションや、マイナス評価のある入札者の入札を制限したり、出品者側の情報を手動開示するように設定したりと、様々なオプションが利用できます。
リピーター化が期待できる
ヤフオク!ストアなどインターネットストアでは、新規客の獲得も大切ですが、リピーターの多さが売上に繋がることが大多数を占めています。そのため、メールマガジンを配信できるの項目でも説明しましたが、商品情報やショップ情報をメールマガジンに記載し送信することでリピーターを獲得する確率が上がります。
Tポイントが付与される
ヤフオク!ストアでは出品している商品にTポイントを付与することも可能です。Tポイントを集めている落札者は多く存在しているため、落札される可能性があがるメリットとして大きな一つといえます。付与されるTポイントは出品者の自己負担となっています。
ヤフオク!ストア出品のデメリット
上記ではヤフオク!ストア出品に関するメリットを紹介しましたが、もちろんストア出品にはデメリットも存在しています。ヤフオク!ストア出品に関するデメリットを紹介します。
審査が厳しく開設までのレスポンスが長い
ヤフオク!ストアのデメリットとして、誰でもヤフオク!ストアを開設できる代わりに、審査が厳しく開設までのレスポンスが長いことがあげられます。信用を得てストアアカウントを開設するために必要な事なので簡単ではない審査になっています。
情報の公開が義務付けられる
ヤフオク!ストアとして出店する場合、インターネットショップとして扱われるため特定商取引法に基づき、表記に必要な情報を開示する必要があります。
個人事業主や法人事業主名、住所、電話番号などがインターネット上に晒される事になるため、営業の電話や営業メールなどが格段に増える可能性が多いにあり、それが大きなデメリットに繋がる可能性があります。
一般アカウントより重い責任を課せられる
ヤフオク!ストアアカウントは一般アカウントとは違い、Yahoo!JAPANの審査に通り、信用されたストアアカウントです。そのため、一般アカウントに比べ出品する商品やメール対応など一般アカウントよりも厳しい基準を落札者から求められます。気軽にアカウントを開設できる反面、思い責任を課せられるデメリットも存在しています。
ヤフオク!ストアアカウントと一般アカウントの違い
ヤフオク!ストアアカウントのメリット、デメリットについて紹介しましたが、実際にストアアカウントと一般アカウントの違いというものは何があるのでしょうか。2つのアカウントの違いについて説明します。
各種利用料の違い
ヤフオク!ストアアカウントと一般アカウントでの各種利用料金の違いについて説明します。
月額利用料
ヤフオク!を利用するためには月額料金を払わなければなりません。利用料金はヤフオク!ストアアカウントの場合無料、個人利用の場合もプレミアムアカウントの場合無料、プレミアムアカウントでない場合は月額498円(税込)の使用料が発生します。
落札システム利用料
ヤフオク!での落札システム利用料も、ストアアカウントと一般アカウントでは金額が変わります。ヤフオク!ストアアカウントの場合、落札額の落札額の7.56%(税込)がかかります。個人利用でのプレミアム会員の場合は落札額の8.64%(税込)プレミアム会員でない個人利用の場合落札額の10%(税込)が利用料としてかかります。
出品取消システム利用料
ヤフオク!には出品取消システムというものが存在しています。出品取消システムを利用する場合、ヤフオク!ストアアカウントの場合は無料ですが、一般アカウントの場合プレミアム会員の有無に関わらず540円(税込)がシステム利用料としてかかります。
オークション利用料
ヤフオク!には注目のオークション、ストアホットオークションというオプションが存在しています。両者とも出品をしている商品に目を向けさせるためのオプションになっており、注目のオークションを利用するためにはヤフオク!ストアアカウント、一般アカウント共に1日につき21,6円(税込)がかかります。
ストアホットオークションはストアアカウント限定で使えるオプションになっており、商品を出品した際に54円(税込)がかかるようになっています。
出店条件の違い
ヤフオク!ストアアカウントには出店条件が細かに存在しています。一般アカウントの場合は18歳以上から保護者の同意を得ることによって商品の出品が可能になります。
しかし、ヤフオク!ストアアカウントの場合は個人事業主や法人であっても20歳以上の代表者を始め、年間、もしくは月別の売上、1か月あたりの出品数、取り扱う商品によっては許可証や免許証など、様々なものが必要になります。
料金計算の違い
ヤフオク!ストアアカウントのメリットの点でも説明しましたが、一般アカウントの場合、出品した商品と出品者が決めた送料以外は基本的に支払うことはありません。しかし、個人事業主や法人企業であるストアアカウントでは消費税を求めることができます。
同じ商品、同じ送料でもストアアカウントの場合、税込価格で出品している場合が多数ですが、個人アカウントに比べ信頼度が高いというメリットを活かせるため、税込価格の商品であっても大きなデメリットにはなりません。
ストアアカウント出店に切り替えるタイミング
一般アカウントからストアアカウント出店に切り替えるタイミングですが、基本的にはヤフオク!での収入が増え、落札数が増えたため大量の商品を出品したい場合や、csvを利用し、落札者とのやり取りをスムーズにしたい場合、落札者をリピーターとして獲得し、売上を伸ばしたい場合など。
そういった場合に一般アカウントからストアアカウントへの切り替えのタイミングと言えます。
ヤフオク!ストアの使い方
ヤフオク!ストアについてのメリット、デメリットなどについて説明しましたが、実際にヤフオク!ストアを利用する場合の使い方について説明します。
ストアアカウントへの登録方法
ヤフオク!ストアアカウントへの登録方法について説明します。登録に関してはオフィシャルページである下記のリンクから行えます。
登録に必要なもの
登録に必要なものとして、企業情報が必要になります。これは個人事業主でも法人企業でも同じです。その他に、法人名や屋号、会社概要などが必要になります。その他に資本金、従業員数、企業住所などが必要になります。それに加え、代表者の情報として氏名と生年月日が必要になります。
その他にもYahoo!JAPANのID、出品予定商品の情報、売上の受取口座情報、販売する商品によっては免許情報や許可証などの情報が必要になります。
申請の手順
ヤフオク!ストアへの申請の手順として、まずビジネスセンターから手続きを開始し、サービスの選択画面でヤフオク!ストアを選択します。規約を確認し同意をし、企業情報を入力します。担当者情報入力は、個人事業主の場合本人や、法人の場合従業員で構いません。
担当者情報を入力した後はインターネット上に公開されるストア情報を入力します。次に利用審査に必要な決済サービス審査情報入力とヤフー・ジャパンサービス代金収納サービス審査情報入力を済ませます。申込内容の確認と修正画面に移動するので間違いがないか確認をし、審査へ移ります。
出品ナビの使い方
ヤフオク!ストアでの出品ナビの使い方について説明します。
各種一括操作機能
ヤフオク!ストアアカウントではcsvデータを利用した一括商品登録のほかに、商品の一括再出品、一括商品情報変更、csvデータとして商品データを一括ダウンロードすることなどが可能になります。
商品データ編集機能
csvデータを利用することで商品データを簡単に新規作成することや、編集することができます。同じ商品を一括で編集することも可能になっており、細かな作業が手軽に行えます。
テンプレート登録機能
商品データを登録する際にテンプレートを登録することができます。テンプレートを作っておくと発送方法別、支払い別など、落札者へメッセージを送ることがスムーズに行えます。
各種管理機能
その他にも一括でメールを送信したり、一括で評価を行えるなど、ストアアカウントでは便利な管理機能が多数存在しています。
ヤフオク!ストアへの出品はメリットがいっぱい
ヤフオク!ストアについてこの記事では様々なメリットやデメリット、登録方法などについて説明しました。副業などで始める方も増えているヤフオク!ストアは必要な実績があり、厳しい審査に通ることができればデメリットよりもメリットの方が多く存在しています。この記事を参考にヤフオク!ストアへ登録をしてみてください。