Vimeoとは?高画質動画のVimeoをYouTubeと比較!有料プランは?
動画配信サイトVimeoの有料プランやメリット・デメリットを紹介した記事になっています。Vimeoにはなぜ高画質動画が多いのか、どのようなユーザーが利用しているのか、VImeoとYouTubeを徹底的に比較して解説します。
目次
- 1Vimeoとは
- ・Vimeoは2004年開設の動画共有サイト
- ・Vimeoは高画質動画が多い
- 2Vimeoに高品質動画が集まる理由
- ・Vimeoにはオリジナル動画のみ
- ・プロのアーティストが多く集まっている
- 3Vimeoの料金プランは無料と有料がある
- ・Vimeo Basic【無料】
- ・Vimeo Plus
- ・Vimeo PRO
- 4VimeoとYouTubeを徹底比較
- ・広告がない
- ・再生後の画面もカスタマイズできる
- ・Wi-Fi環境がなくても高画質で見れる
- ・ジャンルが多くクオリティが高い
- ・著作権的に問題のある動画がない
- ・視聴者を制限できる
- 5Vimeoのデメリット
- ・ユーザー規模が小さい
- ・無料プランでは容量が限られる
- 6Vimeoでオリジナル高画質動画を見よう
Vimeoとは
Vimeoとは、動画共有サイトのひとつです。動画共有サイトといえば、有名なところではYouTubeやニコニコ動画、Dailymotionなどがあります。
Vimeoのサイトページはクリエイティブで、尚且つ投稿者としても視聴者としても利用しやすいデザインとなっています。
どのサービスも個性があり、投稿者と視聴者によってはメリット・デメリットの受ける印象も違います。それではVimeoとはどのような個性を持つ動画共有サイトなのか、YouTubeと比較しながら解説していきます。
Vimeoは2004年開設の動画共有サイト
Vimeoは2004年の11月に開設されました。YouTubeの開設は2005年なので、YouTubeよりも前から存在している動画共有サイトです。ユーザー数の差を見れば明らかですが、Vimeoの知名度はYouTubeに比べると劣ります。YouTubeのユーザーは10億人以上、Vimeoのユーザーは2億人にも満たない程度と、YouTubeとは圧倒的な差です。
ユーザーの数で既に違いが出ていますが、これはユーザーのYouTubeとVimeoを利用する目的が違うためです。
多くの場合、投稿者がYouTubeを利用する理由は「動画を投稿するのは多くの人に見てもらいたい」という考えがあります。視聴者は「色々な動画が毎日数多く投稿されている」からYouTubeを利用するのです。
対してVimeoには、投稿者と視聴者の両方がこだわりを持っているユーザーが多いのが特徴です。投稿者は自身の作品を披露するのに画質や見せ方に強いこだわりを持ち、視聴者は投稿者の作品へのこだわりを求めるユーザーなのです。
2つを比較するとYouTubeは質より量・Vimeoは量より質と、それぞれ大衆的・専門的な動画配信サイトと区別することができます。
Vimeoは高画質動画が多い
YouTubeには画質の良い動画もありますが、そのクオリティには安定性がありません。対してVimeoは基本が高画質となっているため、動画のクオリティは非常に安定したものとなっています。
Vimeoは、どの動画共有サイトよりも先にHD動画に対応した事で、クリエイターやアーティストから注目されました。これによりクオリティにこだわりを持っているクリエイター達がVimeoに自然と集まり、完成度の高い高画質動画が徐々に増えていくこととなりました。
近年話題のVR動画や360度動画ですが、YouTubeには多くのVR動画・360度動画が投稿されており、VimeoもVR動画・360度動画に参入し始めました。YouTubeに動画数は敵わないものの、そのクオリティは約束されたものとなっています。
Vimeoに高品質動画が集まる理由
Vimeoに高品質な動画が集まる理由を、YouTubeと比較しつつ深く掘り下げて解説していきます。
Vimeoにはオリジナル動画のみ
YouTubeに投稿されている動画には、投稿者自らが作り上げた動画もあれば、テレビ番組を編集した動画やゲーム実況動画など、様々な動画が多く投稿されています。
中には著作権を無視した動画も投稿されており問題となっていますが、Vimeoの規約は厳しく、Vimeoに投稿することができるのはオリジナル動画のみです。つまり前述のテレビ番組を編集した動画やゲーム実況動画など著作権を無視した動画は投稿不可となっています。
プロのアーティストが多く集まっている
Vimeoにはプロのクリエイター・アーティストが多く集まっており、これには上記の規約が関係しています。Vimeoではオリジナル動画のみ投稿されているので、他の動画もクオリティが高く、YouTubeと比較するとその動画の絶対数は多くありません。
YouTubeのような環境では、プロが動画を投稿しても他の多くの動画に埋もれてしまい、見てもらえない可能性があります。
Vimeoにプロのクリエイターやアーティストが集まる理由はこれだけではありません。Vimeoでは、自身の作品を売ることができるのです。わざわざブログや他サイトに誘導する必要はなく、見てくれたユーザーがその場で購入してくれるので、投稿者としてこれ以上便利な動画配信サイトはないでしょう。
Vimeoの料金プランは無料と有料がある
Vimeoは無料でも利用することができますが、有料のプランもあります。アップロードの容量や公開設定など、無料と有料の違いを比較して解説いたします。
Vimeo Basic【無料】
まず登録をした段階であれば無料のBasicプランから始まります。動画を投稿することはできますが、使用可能なストレージは週に500MB、1年で25GBまでとなっています。動画の公開設定はパスワードの設定のみ、動画のカスタマイズ、動画の販売は不可となっています。
その他にもサポートや統計などのサービスを受けることはできますが、ストレージが多いとは言えないので、もしVimeoでビジネスをしようと考えている方には、合わないプランといえるでしょう。
Vimeo Plus
Plusは月額700円で最安の有料プランです。動画の販売はできませんが無料プランとは違い、使用可能なストレージの容量が週に5GB、1年250GBと大幅に増加します。
追加の機能としては、動画のカスタマイズが可能になり、公開設定の機能が拡張され、サポートはアメリカの営業時間内であれば4時間内にメールで対応してくれます。更に統計として、フィルターとレポートというサービスを受けられるようになります。
この有料プランでは動画を販売することがはできません。ですが、Vimeoでのビジネスを考えている方がお試しで登録したい、という場合には最適な有料プランです。
Vimeo PRO
Plusと比較すると、PROの月額は2,000円と倍以上の有料プランとなります。しかし金額に見合ったサービスを受けられるので、高いとは言えないでしょう。
使用可能なストレージは週に20GB、1年に1TBと十分です。この有料プランから動画の販売が可能になるので、Vimeoでのビジネスを考えている方にはこちらの有料プランがおすすめです。
公開設定は検索エンジンに関する事項まで詳細に編集が可能で、カスタマイズにはオリジナルのロゴを追加する、Vimeoではないプレーヤーに対応する機能が追加されます。
統計のサービスとしてユーザーの視聴時間を表したグラフ、サポートは営業日であれば2時間内にメールで連絡があります。
Plusには無い機能としては、クリエイターには必須のポートフォリオのカスタマイズやレビューツールの追加があり、すべて使いこなすのが大変なほどの機能の数です。
Vimeoでのビジネスを考えているユーザーや、クリエイター・アーティストは月額2,000円の価値を見出せることでしょう。
VimeoとYouTubeを徹底比較
Vimeoの特徴を解説してきましたが、ここからはVimeoとYouTubeを徹底的に比較してみましょう。
広告がない
YouTubeに投稿されている動画の大半には広告が表示されますが、Vimeoにはディスカバリー広告、バナー広告やバンパー広告など、広告の表示が一切ありません。YouTubeの視聴者ユーザーの中には、広告が邪魔だと感じているユーザーもいるので、全体的に視聴者にとっては見やすい動画配信サイトとなっています。
広告が存在しないということは、つまり広告収入も存在しないということになります。YouTubeでは再生回数に応じて売り上げを得られますが、Vimeoでは広告が存在しない代わりに動画の販売ができるので、動画の販売で売り上げを得ることができます。
再生回数が伸びなくても動画を購入してもらえれば売り上げになるので、自分がどのようなスタンスで利益を上げたいかによって、動画配信サイトを変えていくことが大切です。
再生後の画面もカスタマイズできる
Vimeoでは動画の再生後の画面をカスタマイズすることができます。YouTubeは自動で動画の再生後に、関連する動画やオススメの動画が流れてきますが、再生後の画面をカスタマイズすることにより、自身の動画に効率よく誘導することが可能です。
Wi-Fi環境がなくても高画質で見れる
YouTubeはWi-Fi環境のないところで視聴すると、サイズの大きい動画だと画質が落ちてしまいます。ところが、VimeoはWi-Fi環境がなくとも高画質の動画を視聴することができます。
これはWi-Fi環境のあるところで事前に動画をスマホにダウンロードしておく必要がありますが、外出先で動画配信サイトをよく使用される方には嬉しい機能です。
ジャンルが多くクオリティが高い
YouTubeは誰でも気軽に動画を投稿することができ著作権周辺の規約も緩いため、多くの動画に溢れています。投稿者にとってはメリットとなり得ますが、視聴者にとってはあまり良いものではありません。できればクオリティの高い作品を視聴したいところですが、探すのも一苦労です。
Vimeoではその点、プロのクリエイター・アーティストが多いのでクオリティの心配もなく、参入しているジャンルも多くなっています。動画の数はYouTubeほど多くないので、目当ての動画を見つけることも難しくありません。
著作権的に問題のある動画がない
上でも述べたように、Vimeoにはオリジナルの動画のみ投稿可能となっています。YouTubeには、ゲーム実況動画やアーティストの曲を無断でアップロードした動画など、著作権的に問題のある動画が数多く投稿されています。
中には削除対象にされる動画もありますが、Vimeoでは規約が厳しく設定されているため、そのような著作権を無視した動画が投稿されるような事態は起きません。
YouTubeには過激な内容の動画も存在しますが、そのような内容の動画もVimeoでは禁止されているため、家族やお子様に見せても安心です。
視聴者を制限できる
Vimeoではパスワードや公開範囲を設定することにより、動画の視聴者を制限することができます。無料のプランで利用する場合は、設定できるのがパスワードのみとなっていますが、有料のプランに登録することにより、公開範囲などの詳細まで設定が可能です。
視聴者を制限することで、決められたユーザーしか視聴することができません。例えば「メルマガの会員のみ視聴可能」のように範囲を狭めることで、特定のユーザーにのみ視聴の権限が与えられます。この設定を利用し、友人や家族にのみ公開する、ビジネスを行う、など使い方は様々です。
YouTubeでは動画の公開範囲など詳細の設定はVimeoほどできません。さらにVimeoでは再生するサイトを選択できるので、動画を販売しているユーザーが「商品となる動画がコピーされるのでは」という心配をする必要もありません。
Vimeoのデメリット
動画配信サイトとしては独自の路線に行きつつもユーザーのことを第一に考えているVimeoですが、やはりデメリットもあります。ではそのデメリットについて解説します。
ユーザー規模が小さい
やはりどうしてもYouTubeとVimeoを比較してしまうと、ユーザーの数が気になってしまいます。ですので「再生回数を伸ばして一気に有名になりたい」と考えている方には、Vimeoはあまり合わない動画配信サイトでしょう。
逆に「こだわりを持って徐々にでもファンを増やしたい」と考えている人や「自分の作品を披露したい」と思っている人には、Vimeoをオススメします。
無料プランでは容量が限られる
プランについての解説でも容量について触れましたが、無料プランでは容量が限られてしまいます。趣味の範囲内であれば気にする必要はありませんが、動画でのプロモーション活動を考えている人や自身の作品をお金に変えたい人には、無料プランでは物足りないでしょう。
無料プランと有料プランを比較すると、有料プランの方が容量が倍以上多いので、Vimeoでのビジネスを考えているのであれば、有料プランに鞍替えをした方が無難です。
無料プランとは違い、有料プランにすると容量が増えるだけでなく便利な機能も追加され、サポートも迅速に対応してもらえるので、容量だけにお金を払いたくないと考えている人は一度プランの違いを確かめてみましょう。
Vimeoでオリジナル高画質動画を見よう
VimeoはYouTubeと比較するとユーザーも少なく、著作権など気にする点が多いなどYouTubeに慣れてしまった人にはデメリットが多少感じられます。ですが、全体のクオリティが高くプロのクリエイター・アーティストの作品を見たいユーザーにとって、Vimeoは満足のいく動画配信サイトとなっています。
最近ではVR動画・360度動画にも参入しているので、高画質のVR動画・360度動画を視聴したい方、VR動画・360度動画を販売したい方は、これからのVimeoを要チェックです。