2019年04月08日更新
MP3Gainの使い方!MP3ファイルの音量を劣化なしで一括して均一にする方法!
MP3Gainが何なのか分からない、MP3Gainの使い方がよく分からない等の疑問にお答えしていきます。これはMP3Gainのインストール方法・使い方・注意点も含めて分かりやすくまとめて解説していく記事になっています。
目次
MP3Gainって何?
皆さんはMP3Gainが何かご存じですか。MP3Gainとは、MP3ファイルの音量を音質の劣化を招くことなく均一にできるフリーソフトのことです。ではこのMP3Gainがどういうものか詳しく説明していきます。
MP3GainはMP3ファイルの音量を均一にできるソフト
今やスマホ・音楽プレーヤー等に曲を入れて、音楽を聞きながら街を歩くのは当たり前の時代になっています。持ち運ぶことで、いつでもどこでも聞けて便利ではありますが、どうせ聴くなら音質のいいものを聞きたいはずです。そして、それを可能にするのがMP3ファイルということです。
このMP3ファイルですが、音源によって音量に差がある為、曲を続けて聞いた時に、音が小さかったり大きくなり過ぎたりして困ったことがあるはずです。そんな時は、曲ごとに音量を調整することになり、非常に面倒な作業になってしまいます。
しかし、そんなバラバラの音源の音量を均一に調整できるソフトが存在しています。それが、MP3Gainソフトです。このMP3Gainソフトは、使い方も簡単で、扱いやすいソフトになっています。
音源によりバラバラのMP3ファイルの音量を一定化
MP3Gainソフトで、バラバラのMP3ファイルの音量を均一に調整することで、音源を再生した時に音量が小さかったり、大きくなり過ぎたりすることはなくなります。そのためストレスなく音楽を楽しむことができ、わざわざ曲ごとに音量を調整しなくても済むわけです。
使い方もMP3Gainソフトで、曲を「リストに登録」⇒「トラック分析(音量を分析)」⇒「トラックゲイン(音量を均一にする)」するだけで音量を均一にできます。この音量も、標準は89.0dBになっていますが、数値を変更したり、特定の曲のみ個別に音量を設定したりもできるので、自分好みにカスタマイズする使い方が可能です。
音質劣化がない
MP3Gainソフトで音量を均一に調整できたとしても、音質が劣化するのではないかと思われる方もいるかもしれません。しかし、このMP3Gainソフトにはそういった音質の劣化がありません。
なぜなら、MP3Gainソフトの音量調節は、再エンコード(圧縮・変換)はせずにMP3ファイルの中にあるスケールファクター(音量の係数)を書き換える仕組みだからです。再エンコードをすると必ず劣化するので、劣化を避けるためにそのような仕組みになっているのです。
音質劣化がなく、MP3ファイルの音量を均一にできるという優れたソフトであるMP3Gainを、実際にはどのように使っていけばいいのかを、次の章で説明します。
MP3Gainを使ってみよう
MP3GainソフトはPCにインストールすることで使うことができます。フリーソフトなので料金はかかりません。まずはPCにインストールしてMP3ファイルの音量を均一に調整してください。
使用するにはダウンロードが必要
MP3Gainソフトは、下記のリンク先からダウンロードできます。2019年4月現在、ダウンロードすべきなのは「mp3gain-win-1_2_5.exe」です。しかし、バージョンアップされると数字の部分が変更されますので、バージョンアップされている場合はバージョンアップ後のものをダウンロードしてください。
ダウンロードしてzipファイルを解凍する
ダウンロードができたら、ZIPファイルを「右クリック」⇒「すべて展開」を選択して、ZIPファイルをまず解凍します。
日本語化して使用できる
MP3Gainソフトは英語になっており、もし日本語化したい場合はインストールする際に、日本語化のオプションを選択できるので非常に便利です。それではMP3Gainソフトを日本語化する方法と、インストールの手順を説明します。
インストール時オプションでJapaneseを選択
解凍が完了すると、インストール画面が立ち上がりますので、「Next」を選択してインストールを進めていきます。すると、やがて下の画面が表示されます。
「Language files」の左横にある「+」を押すと、色んな言語が出てきますので、その中から上記赤枠内のように、「Japanese」にチェックを入れます。これで、MP3Gainソフトを日本語化できます。インストール後にも日本語化は可能ですが、インストール時での日本語化のほうが楽に使えますので、ここでチェックを入れておくことをおすすめします。
MP3Gainの使い方
MP3Gainソフトのインストール、および日本語化ができたところで、使い方を説明します。
(1)起動方法
MP3Gainソフト上で「右クリック」⇒「開く」を選択します。
MP3Gainソフトが起動すると上のような画面になります。
(2)トラックを解析する
MP3Gainソフトが起動したら、音量調整したいMP3ファイルを、MP3Gainソフトの「ファイルの追加」⇒「追加したいファイルを選択」してMP3Gainに追加します。もしまとめてフォルダごと追加したい場合は、「ファイルの追加」の右にある「フォルダの追加」を選択してください。
MP3ファイルが追加されると、MP3Gainソフトの下に追加した曲のリストが表示されるので、「トラック分析」を選択します。
(3)トラックのゲインを調整し音量を一括して均一にする
MP3Gainソフトのトラック分析が完了すると、上の図ではファイル名の横に音量95.5dB・クリッピングYES・トラックゲイン-6.0dBという表示が出ています。
これは、分析したMP3ファイルの音量が95.5dB・音割れ等が生じている・調整する音量は標準設定が89.0dBなので、-6.0dBに調整しますという意味になります。この内容で良ければ、MP3Gainソフトの「トラックゲイン」をクリックします。
音量の標準設定が89.0dBになっているのは、89.0dBであればMP3ファイルにクリッピング(音割れ等)が生じにくい数値の為です。
しかし、あまり音量が小さいと再生する機器によっては、結局音量を上げないといけないということもあり得ますので、少し音量が小さいと感じるようであれば設定を変更してください。92.0dB程度であれば、まずクリッピング(音割れ等)は生じません。
これで、MP3ファイルの音量が95.5dBから89.5dBに調整されました。
もし、MP3ファイルの音源をアルバムごとまとめて音量調整したい場合は、トラックゲインの右横にある「矢印マーク」をクリックすると「アルバムゲイン」という項目がありますので、そちらを選択してください。そうすれば、アルバム全体のバランスを保ったまま音量調整することができます。
アルバムの場合、通常のトラックゲインで音量調整すると、小さい音量の曲が入っていた時に、その小さい音量の曲も他の曲と同じ音量に調整されてしまう為、アルバム全体の音量バランスが崩れてしまいます。よって、アルバムを音量調整する際は、アルバムゲインの利用がおすすめです。
MP3Gainを使用する場合の注意点とは?
非常に簡単で便利なMP3Gainソフトですが、使用する場合の注意点がいくつかあります。ここでは、その注意点を解説していきます。
MP3GainのUndo機能
MP3Gainソフトで音量を調整した後、元に戻す機能がUndo機能になります。音量調整した後に、元の音量に戻したいという場合はこのUndo機能を利用してください。
MP3Gainソフトで、音量を元に戻したい曲のみを反転させて「右クリック」⇒「Undo Gain changes」を選択すれば、元に戻すことができます。
やり直しできるが最初はバックアップをとっておこう
Undo機能で元に戻すことはできますが、大切なMP3ファイルは念のためバックアップを取っておくことをオススメします。
再生中の調整ではエラーになる
MP3Gainソフトで、分析した曲のリストをクリックすれば再生できますが、調整ボタン(トラックゲイン)は曲の再生中にクリックするとファイルを書き込むことができなくなるため、エラーになってしまいます。調整する時は、調整する曲以外を再生してください。
MP3ファイルの音量を均一にできるMP3Gainを活用しよう!
今回はMP3Gainソフトについて解説しました。今までMP3Gainソフトを使ったことがない方も、これを機会に是非一度使ってください。またMP3Gainソフトを使う際、多数の曲を一気に調整しようとすればMP3Gainソフトが固まることもあるので、一度に調整する曲数は50曲までを目安にしてください。
MP3Gainソフトは、MP3ファイル再エンコード(圧縮・変換)せずに、スケールファクター(音量の係数)のみを書き換えるので、音質を劣化させることなく音量を調整することができます。この便利なMP3Gainソフトを使って、あなたも快適に音楽を楽しんでください。