MP3編集ができるフリーソフトおすすめ11選!Windows10対応ソフトの機能を解説!
MP3ファイルを編集できるフリーソフトを使えば、音楽データを無料で分割・結合してオリジナルのMP3ファイルを作成することができます。Windows10で簡単にMP3ファイルを編集できるおすすめのフリーソフトをまとめました。
目次
- 1MP3編集ができるWindows10対応フリーソフトの機能の解説
- ・MP3は音声をデジタル化圧縮フォーマットのひとつ
- ・MP3データが加工できるフリーソフトの選定法
- 2MP3編集ができる多機能なフリーソフトのおすすめ
- ・WavePad
- ・Audacity
- ・Wave Editor
- ・Free Audio Editor
- ・DarkAudacity
- 3MP3編集ができる単純機能だけのフリーソフトのおすすめ
- ・LosslessCut
- ・mp3DirectCut
- ・Helium Audio Joiner
- ・Helium Audio Splitter
- 4MP3編集ができる変換機能だけのフリーソフトのおすすめ
- ・RealPlayer
- 5特殊機能でMP3編集ができるおすすめフリーソフト
- ・ボーカルリデューサー:ねおん
- 6MP3編集ができるWindows10対応フリーソフトを使ってみよう
MP3編集ができるWindows10対応フリーソフトの機能の解説
インターネット上で音楽データをダウンロードすると、大抵の場合「MP3」という拡張子のついたファイルが端末内に保存されます。
Windows10初心者の中には、「MP3とは何か?」、「テキストデータのようにMP3ファイルを自分で編集する方法は無いのか?」などの疑問を抱いている方もいることでしょう。
ここでは、MP3の概要やMP3ファイルを無料で編集できるフリーソフトの選び方などを解説していきます。
MP3は音声をデジタル化圧縮フォーマットのひとつ
MP3とは、音声データをデジタル化して圧縮したファイルフォーマットのことです。ドイツのフラウンホーファー協会主導のもと、2000年頃に開発されました。
文字通り、MP1やMP2という音声データファイルフォーマットを改良して開発された規格ですが、それぞれのファイル形式に互換性はありません。
音声データファイル形式には他にも、wav・aif・oggなど様々な規格があります。MP3には音質をほとんど劣化させずにデータを圧縮できるメリットがあり、長らくIT業界で主流の音声ファイル形式でした。
しかし近年では、iTunesや着うたなどの音楽配信サービスで採用されている「AAC」という規格が音声データファイル形式の定番になっており、MP3のシェア率は減少傾向にあります。
とはいえ、MP3規格には音楽データのコピーガード機能などが無いため、音楽配信サービスからダウンロードした音楽データをMP3に変換してパソコンやスマートフォンに保存しておく用途が非常に重宝されています。
MP3データが加工できるフリーソフトの選定法
MP3ファイルは、音楽編集ソフトを使えばどなたでも自由に分割・結合等の編集を施せます。AACと比較すると若干音質は悪いですが、ファイルサイズが小さくて自由度が高いのがMP3の最大の魅力です。
インターネット上では、無数のMP3編集用フリーソフトが公開されています。無料で使えるソフトとは思えないほど高機能のツールが少なくなく、どれを選べば良いのか迷うかもしれません。
MP3編集用フリーソフトを利用する際は、以下の2点を意識すると良いでしょう。
編集内容に合った無料アプリを活用しよう
まずは、MP3編集用フリーソフトを使ってどのような編集を行いたいのかよく考えましょう。
単にAACファイルをMP3に変換したり、MP3ファイルを部分的に分割・結合したりしたいだけなら、高機能なMP3編集用フリーソフトは必要ありません。
逆に、特殊なエフェクトを加えてオリジナルの音楽作品を完成させたい場合は、高度な機能を搭載したMP3編集用フリーソフトが必要です。
自分の用途に合ったMP3編集用フリーソフトを選択することで、編集作業を効率的に進められるようになります。
MP3フォーマット対応を確認しよう
音楽編集用フリーソフトが対応しているファイル形式一覧もしっかりチェックしてください。
大半の音楽編集用フリーソフトはMP3・AAC・WAVなど一通りの音声ファイル形式に対応していますが、中には一部のファイル形式にしか対応していないものもあります。
せっかく編集用のフリーソフトをダウンロードしても、音楽データの読み込み・書き込みが出来なかったら意味がありません。対応ファイル形式が出来るだけ多いソフトをおすすめします。
MP3編集ができる多機能なフリーソフトのおすすめ
YouTubeやniconicoなどの動画サイトにアップロードする音楽データを作成したい場合は、多彩なエフェクト機能を搭載している統合型のMP3編集用フリーソフトを使いましょう。
ここからは、音声加工など様々な編集機能を搭載したおすすめのMP3編集用フリーソフトを5つご紹介します。
WavePad
WavePadは、オーストラリアに本社を構えるNCHソフトウェアによって開発されている音楽編集用ソフトです。海外製の編集ソフトですが、日本語に完全対応しているので日本人でも問題なく使用できます。
厳密にはフリーソフトではありませんが、無料体験版でも基本的なMP3編集は可能です。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、OGG、WAV、MP3など、ほぼ全ての音声ファイルフォーマットに対応 |
料金 |
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特徴:音声ファイル切り出し・結合・エフェクト
WavePadは以下のような編集機能に対応しています。
- 録音や音声データの分割・結合
- リバーブ、エコー、イコライザ等のエフェクトの追加
- 動画ファイルから音声を抽出
使用法
WavePadでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップするか、ツールバーの「開く」から音声ファイルを読み込む
- 表示された波形をドラッグして選択し、分割・結合、エフェクト追加など各種編集を行う
- ツールバーの「保存」から「MP3」形式を選択して保存する
メリットやデメリット
曲編のアプリいじっとったら朝になってもーた、wavepadの性能神すぎて感動する笑
— 愛音ヽ(。・ω・。)ノ (@wBZLbBslCf) November 6, 2019
WavePadは使い方がシンプルなので、音楽編集初心者にもおすすめできるメリットがあります。
しかし、無料版には機能制限がある上に、有料版でも著作権保護されているファイルのデコードが出来ないデメリットがあります。
Audacity
Audacityは、The Audacity Teamによって開発されている音楽編集用フリーソフトです。海外製の編集ソフトですが、日本語に完全対応しているので日本人でも問題なく使用できます。
有料編集ソフト並の高度な機能を実装していながら完全無料で使用できるため、世界中の音楽編集者から高い評価を得ています。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、OGG、WAV、MP3など、多くの音声ファイルフォーマットに対応 |
料金 | 永年無料 (DONATEボタンから寄付することは可能) |
特徴:MP3編集が機能制限なく使える
Audacityは以下のような編集機能に対応しています。
- 録音や音声データの分割・結合
- リバーブ、エコー、イコライザ等のエフェクトの追加
- 外部プラグインのインストールで機能の拡張が可能
使用法
Audacityでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップするか、「ファイル」の「取り込み」から音声ファイルを読み込む(パソコンに接続したマイクで録音も可)
- 表示された波形をドラッグして選択し、分割・結合、エフェクト追加など各種編集を行う
- 「ファイル」の「書き出し」から「MP3」形式を選択して保存する
昔はlame_enc.dllファイルを自分でインストールしないとMP3ファイルの書き出しが出来ませんでしたが、現バージョンではデフォルトでMP3ファイルの保存が可能です。
メリットやデメリット
Audacity優秀すぎる
— (0_b) (@saguar00) October 31, 2019
フリーソフトでありながら、一切機能制限が無いのが最大のメリット。しかもマルチトラックの編集に対応しており、複数の音楽・音声データをMIXしたMP3ファイルを作成したい方におすすめです。
デメリットとしては、全体的に編集処理速度が遅い点が挙げられます。
Wave Editor
Wave Editorは、Abyss Media Companyによって開発されている音楽編集用フリーソフトです。海外製の編集ソフトですが、日本語に完全対応しているので日本人でも問題なく使用できます。
使いやすさを重視して設計されており、初心者の方でも直感的な操作でMP3編集を行える魅力があります。
動作環境 |
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対応フォーマット | WMA、WAV、MP3 |
料金 | 永年無料 |
特徴:シンプルで使いやすいオーディオエディタ
Wave Editorは以下のような編集機能に対応しています。
- 録音や音声データの分割・結合
- ノーマライズ、ゲイン、フェードイン・アウト等のエフェクトの追加
- 無音挿入
使用法
Wave Editorでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップするか、「ファイル」の「開く」から音声ファイルを読み込む
- 表示された波形をドラッグして選択し、分割・結合、エフェクト追加など各種編集を行う
- 「ファイル」の「名前を付けて保存」から「MP3」形式を選択して保存する
メリットやデメリット
忘れそうなので自分用メモとして実名付きで書いとく。Sound Engine Proならwav 24bit/96kHz→mp3 CBR 192kbps変換出来た。 Wave Editorは正式には16bitまで対応みたい。24bitも開けたしmp3保存出来て一見問題なかった…が、出たmp3ファイルはレートがおかしかった(指定したレートより劣化)
— Phlute (@ph_lute) May 26, 2018
Wave Editorはシンプルな仕様に定評があり、小難しい編集機能の操作方法を覚えるのが苦手な方におすすめです。
しかし無料で使えるフリーソフトゆえに編集機能が非常に少なく、対応しているフォーマットもWMA・WAV・MP3の3種類しかありません。他の形式の音声ファイルを扱いたい場合は避けた方が良いでしょう。
Free Audio Editor
Free Audio Editorは、FAEMediaによって開発されている音楽編集用フリーソフトです。海外製の編集ソフトなので日本語に対応していませんが、有志の方が作成した日本語化パッチプログラムを実行すれば日本語表示に切り替えることができます。
テキスト読み上げ機能を活用したテキストデータの音声データ変換、CDのリッピング・書き込みなど、ユニークな機能を搭載しています。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、OGG、WAV、MP3など、多くの音声ファイルフォーマットに対応 |
料金 | 永年無料 |
特徴:多機能で使いやすいオーディオエディタ
Free Audio Editorは以下のような編集機能に対応しています。
- 録音や音声データの分割・結合
- エコー、ビブラート、フェードイン・アウト等のエフェクトの追加
- 無音挿入
使用法
Free Audio Editorでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップするか、「ホーム」から音声ファイルを読み込む
- 表示された波形をドラッグして選択し、分割・結合、エフェクト追加など各種編集を行う
- 「ホーム」の「保存」から「MP3」形式を選択して保存する
メリットやデメリット
このFree Audio Editorってソフトに音声、動画の切り取り、拡張子の変換機能がある pic.twitter.com/TvDAq0iKUN
— ひきちん (@hikitinmei) June 17, 2019
単純作業のマクロ化機能も実装されていて、手間のかかる音声編集作業を簡略化できるメリットがあります。
日本語に公式対応していないフリーソフトなので、日本人には若干使い方が分かりにくい点がデメリットとして挙げられるでしょう。
DarkAudacity
DarkAudacityは、The DarkAudacity Team(James Crook)によって開発されている音楽編集用フリーソフトです。オープンソースであるAudacityをベースとした派生ツールで、黒を基調としたシックなレイアウトが印象的です。
海外製の編集ソフトなので日本語に対応していませんが、Audacityの「Languages」フォルダをコピーしてDarkAudacityのインストールフォルダに上書きし、「Edit」→「Preferences」→「Interface」→「Language」欄で「Nihongo」を選択すれば日本語表示に切り替えることができます。
見た目だけでなく操作性も改善されていて、本家Audacityより使いやすさが向上しています。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、OGG、WAV、MP3など、多くの音声ファイルフォーマットに対応 |
料金 | 永年無料 |
特徴:多機能なオーディオエディタ
DarkAudacityは以下のような編集機能に対応しています。
- 録音や音声データの分割・結合
- リバーブ、エコー、イコライザ等のエフェクトの追加
- 一時停止中でも作業が可能
使用法
DarkAudacityでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップするか、「ファイル」の「取り込み」から音声ファイルを読み込む(パソコンに接続したマイクで録音も可)
- 表示された波形をドラッグして選択し、分割・結合、エフェクト追加など各種編集を行う
- 「ファイル」の「Save Other」から「MP3」形式を選択して保存する
メリットやデメリット
DarkAudacityは本家より、不具合が無く使いやすいです。#Windows10
— ぱんだです (@toshidesu1012) January 7, 2018
レイアウトが全体的に現代的になり、メニュー欄の再構成によって編集しやすい仕様になっています。
日本語に公式対応していないため、Audacityの「Languages」フォルダを流用しても一部日本語表示されない部分がある点はデメリットとして挙げられるでしょう。
MP3編集ができる単純機能だけのフリーソフトのおすすめ
様々なエフェクト機能に対応しているMP3編集用フリーソフトは概して動作が重く、初心者にとって扱いづらいデメリットがあります。
ここからは、分割・結合などのシンプルな編集機能のみ搭載しているおすすめのMP3編集用フリーソフトを4つご紹介します。
LosslessCut
LosslessCutは、mifi(Mikael Finstad)によって開発されている音楽編集用フリーソフトです。海外製の編集ソフトなので日本語に対応していませんが、特に編集作業の支障になることはないでしょう。
シンプルな編集機能に特化しており、短時間でMP3ファイルを作成することができます。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、M4A、WAV、MP3など、多くの音声ファイルフォーマットに対応(多くの動画ファイルフォーマットにも対応) |
料金 | 永年無料 |
特徴:無劣化でMP3を分割・連結できる
LosslessCutは以下のような編集機能に対応しています。
- 音声ファイル・動画ファイルを無劣化で分割・結合・抽出
- 一つのMP3ファイルから複数個所を切り出せる
- 無駄なエンコードが行われないため高速処理が可能
使用法
LosslessCutでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップして音声ファイルを読み込む
- シークバーを動かして切り出す先頭位置に移動し「<」アイコンをクリックする
- 同様に、シークバーを動かして切り出す末尾位置に移動し「>」アイコンをクリックする
- ハサミアイコンをクリックすると指定範囲が保存される
メリットやデメリット
📝LosslessCut、動作が軽いので意外にちょっとした画面キャプチャ(スクリーンショット)にも重宝する。4Kにも対応しているので4Kのまま静止画が生成される😃 https://t.co/8trahNEVKQ
— 工藤雄司 (@kudoyuji) June 19, 2017
非常に使い方が簡単で処理も早いため、出来るだけ短時間でMP3ファイルを編集・作成したい方におすすめです。
なお、二つ以上の音声・動画ファイルを結合する場合、同じエンコード設定で出力されたフォーマットでなければなりません。また、音量調節機能がないため、大音量のMP3ファイルを編集する場合には注意が必要です。
mp3DirectCut
mp3DirectCutは、Martin Peschによって開発されている音楽編集用フリーソフトです。海外製の編集ソフトですが、日本語に対応しているので日本人でも問題なく使用できます。
MP3ファイルを高速かつ無劣化で編集することが可能です。
動作環境 |
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対応フォーマット | MP3(AACやMP4を編集する場合、別途dllファイル等をインストールしなければならない可能性あり) |
料金 | 永年無料 |
特徴:MPEGファイルの圧縮のまま分割・連結
mp3DirectCutは以下のような編集機能に対応しています。
- MP3ファイルを無劣化で分割・結合・抽出
- ゲイン、フェードイン・アウト等のエフェクトの追加
- 無駄なエンコードが行われないため高速処理が可能
使用法
mp3DirectCutでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップして音声ファイルを読み込む
- 編集したい範囲の開始位置・終了位置を指定し、分割・結合等の各種編集を行う
- 「ファイル」からMP3ファイルの保存を行う
メリットやデメリット
mp3directcutっていうソフトを使うと楽ちんですよ〜
— natu*AmE / amesutoro (@natu_ame_) April 19, 2017
使い方が非常にシンプルであり、分割・結合等のちょっとした編集だけ行いたい方におすすめです。
対応しているフォーマットや編集機能が少ないため、あまり高度な編集に向かない点がデメリットとして挙げられます。
Helium Audio Joiner
Helium Audio Joinerは、Imploded Softwareによって開発されている音楽編集用フリーソフトです。海外製の編集ソフトですが、日本語に対応しているので日本人でも問題なく使用できます。
MP3を筆頭に様々な形式の音声ファイルを簡単に結合することが可能です。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、M4A、WAV、MP3など、多くの音声ファイルフォーマットに対応 |
料金 | 永年無料 |
特徴:MPEGファイルの連結
Helium Audio Joinerは以下のような編集機能に対応しています。
- 複数の音声ファイルを結合
- 無音挿入
- MP3エンコード設定も可能
使用法
Helium Audio Joinerでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップして音声ファイルを読み込む
- 選択トラックエリアにて音声ファイルの並び替えを行う
- 「エンコーダオプション」にてMP3のエンコード設定を行い、「ファイル…」ボタンをクリックして保存する
メリットやデメリット
Helium Audio Joinerいいね。kakorokuRecorderでニコ生をタイムシフト録音した際、勝手にファイルが分割されてしまう場合があるのだが、綺麗に音声ファイルを結合してくれる。
— tomo000 (@tomo000) December 14, 2014
MP3編集用フリーソフトの中には、異なるエンコード設定の音声ファイルを結合できないものが少なくありません。その点、Helium Audio Joinerなら異なる規格の音声ファイルでも簡単に結合できるメリットがあります。
デメリットとしては、高度な編集機能に対応していない点が挙げられます。
Helium Audio Splitter
Helium Audio Splitterは、Imploded Softwareによって開発されている音楽編集用フリーソフトです。海外製の編集ソフトですが、日本語に対応しているので日本人でも問題なく使用できます。
Helium Audio Joinerが「結合」専用のMP3編集用フリーソフトであるのに対して、Helium Audio Splitterは「分割」に特化しています。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、M4A、WAV、MP3など、多くの音声ファイルフォーマットに対応 |
料金 | 永年無料 |
特徴:MPEGファイルの分割
Helium Audio Splitterは以下のような編集機能に対応しています。
- 一つの音声ファイルを指定した条件で分割
- CUEシートの読み込みによる自動分割も可能
- MP3エンコード設定も可能
使用法
Helium Audio Splitterでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ドラッグアンドドロップして音声ファイルを読み込む
- 「トラックの追加」をクリックして分割設定を行う
- 「エンコーダオプション」にてMP3のエンコード設定を行い、「分割」ボタンをクリックして保存する
メリットやデメリット
Helium Audio Splitterと格闘中。オーヴァーサンプリングの世界に入り込むと、使い慣れた古いソフトウェアが対応していなくて、なにをやるのもまずツール探し。あげくの果てに、ファイルが読み込めない、と。キャッチ22w
— Golden Daze & Purple Nites (@metalside) April 19, 2015
MP3などの音声ファイルをインポートすると波形が表示されるため、画面を見ながら感覚的に編集作業を行えるメリットがあります。
デメリットとしては、高度な編集機能に対応していない点が挙げられます。
MP3編集ができる変換機能だけのフリーソフトのおすすめ
単にAACファイルやWAVファイルをMP3に変換できれば良いという方は、ファイル変換用のフリーソフトを使うと良いでしょう。
ここからは、ファイル形式の変換機能を搭載しているおすすめのMP3編集用フリーソフトをご紹介します。
RealPlayer
RealPlayer(RealTimes)は、RealNetworksによって開発されているフリーメディアプレイヤーです。海外製の編集ソフトですが、日本語に対応しているので日本人でも問題なく使用できます。
動画や音楽を再生できるだけでなく、各種ファイルの変換・編集・ダウンロードなどの機能も実装されています。
動作環境 |
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対応フォーマット | M4A、WAV、MP3など、ほぼ全ての音声ファイルフォーマットに対応(多くの動画ファイルフォーマットにも対応) |
料金 |
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特徴:MP3音楽と動画の再生・ファイル変換が可能
RealPlayer(RealTimes)は以下のような編集機能に対応しています。
- 一つのファイルを様々なファイル形式に変換可能
- 複数のファイルを一括変換できる
- 豊富なプリセット
使用法
RealPlayer(RealTimes)での基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- ライブラリにて音声ファイルを指定する
- 「その他」→「変換」を選択する
- RealTimes Converterの「変換後のフォーマット」にてMP3を選択する
- 保存先を指定して「スタート」をクリックする
メリットやデメリット
PCというかChromeが重い原因がようやく分かったわ...RealPlayerお前か...キャッシュクリアとか色々いじったけど、お前おらんとCPUの使用率全然違うわ
— ロザイア@主にグルコス勢 通常&提督&指揮官 (@8Rosaia8) November 3, 2019
多彩なファイル形式を簡単操作で変換することができます。再生・ダウンロードなど便利な機能にも対応しており、これ一台で各種ファイルをまとめて管理できるメリットがあります。
ただし、無料版では一部のファイル形式しか扱えません。AACやMP4などのファイル形式を変換するためには有料サービスの購入が必要である点は大きなデメリットです。また、パソコンの動作が重くなりやすいという特徴もあります。
特殊機能でMP3編集ができるおすすめフリーソフト
インターネットでダウンロードした音楽ファイルに特殊な編集を施すことで、カラオケ音源を作成することができます。
番外編として、他の編集ソフトには無い特殊な編集機能を搭載しているおすすめのMP3編集用フリーソフトをご紹介します。
ボーカルリデューサー:ねおん
ねおんは、Hiroyukiによって開発されている音楽編集用フリーソフトです。純日本製の編集ソフトなので安心して使用できます。
インポートした音声ファイルの中からボーカルパートのみを除去することができるユニークなツールです。
動作環境 |
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対応フォーマット | AAC、OGG、WMA、WAV、MP3 |
料金 | 永年無料 |
特徴:MP3ファイルからボーカルが消せる
ねおんは以下のような編集機能に対応しています。
- 音声データを解析し、ボーカルパートを消音
- ボーカルパートを際立たせる「逆モード」にも対応
- キーチェンジやテンポ調節なども可能
使用法
ねおんでの基本的なMP3ファイルの編集作業の流れは以下の通りです。
- 「Source」欄に音声ファイルを設定する
- 「Destination」欄に保存先を設定する
- 「Aパラメーター」や「Pパラメーター」を調節しながらボーカルパートをカットする
- 「書き出し」をクリックして保存する
メリットやデメリット
王道はカラオケ音源を探す
— ふー (@foo726) September 14, 2019
なければボーカルリデューサーを使うのがよき
"ボーカルリデューサー:ねおん"ってやつが有名どころだと思いまし
ボーカルパートを消すことで、音楽データから簡単にカラオケ音源を作成できるメリットがあります。
その反面、他の編集機能が乏しいため用途が限られるというデメリットがあります。
MP3編集ができるWindows10対応フリーソフトを使ってみよう
今回は、Windows10で使用できるおすすめのMP3編集用フリーソフトをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- MP3とは、音声データを圧縮したファイルフォーマットの一種のこと
- 近年ではAACが主流だが、MP3ファイルは音楽データをパソコンやスマホに保存しておく際に便利
- 編集用フリーソフトを使えば、MP3ファイルの結合・分割・変換などを無料で行える
- MP3編集用フリーソフトを選ぶ際には、「自分の用途」と「対応しているフォーマット」をチェックすることが大切
- 課金しないと一部機能が制限されるフリーソフトもあるので注意
MP3編集用フリーソフトを活用すれば、配信サービスの音楽データを端末に保存して好きな時に聴くことができます。
Windows10パソコンでMP3ファイルを編集したい方は、ぜひ本記事を参考にして各フリーソフトをチェックしてみてください。