GoogleとYahoo!は何が違うの?検索エンジン/機能/ユーザー別に違いを比較!
GoogleとYahoo!の検索は同じエンジンですが、表示順位に違いがあります。どっちのサービスに広告を出すべきか迷った時は、デバイス・性別・年齢に応じたシェア率を意識しましょう。GoogleとYahooの違いを機能面・ユーザー面で比較してみました。
目次
GoogleやYahoo!ってどんなサイト?何ができる?
GoogleとYahoo!は、インターネットユーザーにとって非常に身近な存在です。SNSで見聞きした話題の人物や街で見かけた素敵な商品など、気になるワードをインターネットで調べたい時、多くのユーザーは「Google検索」か「Yahoo!検索」機能を利用しています。
しかし、GoogleとYahoo!がどのようなサイトなのか正確に知っている方は多くありません。Googleとはどのような企業なのか?Yahoo!とはどのような違いがあるのか?両社の特徴や違いを見ていきましょう。
Googleとはどんなサービス?
Google(グーグル)とは、アメリカのカリフォルニアに本社を構える多国籍IT企業のことです。世界各国に拠点があり、日本支社は東京の六本木ヒルズ内にあります。
Googleの歴史を紐解くと、GoogleはWebサイトの情報を評価する検索エンジンの開発を目的として、スタンフォード大学に在籍していたラリー・ペイジ(Lawrence Edward Larry Page)とセルゲイ・ブリン(Sergey Mikhailovich Brin)によって1998年に設立されました。
当初Googleは、10の100乗を意味する「googol(グーゴル)」という社名になる予定でした。しかしドメイン登録の際に「Google」と間違えて入力してしまったことが、結果的に現在のGoogleの社名の由来となっています。
Google社の開発したGoogle検索エンジンは、世界の検索エンジンシェア率の約9割を独占しているほど圧倒的な存在です。Google検索の普及によって、Googleで検索する行為を意味する「ググる」という言葉も誕生しました。
また、Googleは他にも「Gmail」・「画像検索」・「Google翻訳」・「Googleストリートビュー」など様々な高機能Webサービスを幅広く開発・提供しています。
日本国内でもGoogleは「就職・転職したい外資系企業人気ランキング」の上位に常にノミネートされており、一種の社会的ブランドになっていると言っても過言ではないでしょう。
Yahoo!とはどんなサービス?
Yahoo!とは、検索エンジンやトレンドニュースなどのサービスを提供しているポータルサイト「Yahoo!」を運営している企業のことです。
もともとYahoo!は、スタンフォード大学に在籍していたジェリー・ヤン(楊致遠、Jerry Chih-Yuan Yang)とデビッド・ファイロ(David Filo)によってアメリカで1994年頃に設立されました。Yahoo!という社名は、「ならず者」を意味するYahooに由来しています。
かつてはGoogleと双璧をなす世界的IT企業の地位に君臨していましたが、Googleとの検索エンジン開発競争に敗れたことから急速に業績が悪化しました。
そして2017年にベライゾン・コミュニケーションズに買収され、投資会社「Altaba(アルタバ)」に社名変更。Yahoo!の中核事業は、同グループのOathに統合されました。
一方、1996年にソフトバンクグループの共同出資によって設立された日本法人のヤフー株式会社(Yahoo Japan Corporation)は、現在でもYahoo!Japanのサイト運営を継続中です。
Yahoo!検索・ヤフオク!・Yahoo!ショッピング等に加え、ZOZOTOWNやPayPayモールなどソフトバンクグループならではの提携サービスをWebサイト上で積極的に展開しています。
技術力で勝負しているGoogleと比較すると、Yahoo!はITを金融事業の一つとして捉えているような印象を受けます。両社の事業方針の違いは、結果的に後述のユーザー層の違いにもつながっています。
GoogleとYahoo!は何が違うのか機能面から解説
収益化を目的としてブログ配信活動を行っているインターネットユーザーにとって、GoogleとYahoo!の検索エンジンの違いを正確に理解することは非常に重要です。
ブログのアクセス数を伸ばすためには自分のコンテンツが検索結果で上位に表示される必要があり、両検索エンジンの評価基準を知ることが効果的なSEO対策になります。
ここでは、Google検索とYahoo!検索の違いを機能面から見ていきましょう。
GoogleとYahoo!は同じ検索エンジンを使用している
Google検索とYahoo!検索は、それぞれ異なる会社のサービスです。しかし、Yahoo!は業績不振によって独自検索エンジンの開発を終了しており、2010年12月からGoogle検索エンジンを採用しています。
したがって、本来はGoogle検索でもYahoo!検索でも同じ検索結果が表示されるはずです。
GoogleとYahoo!で検索結果が違うのはなぜ?
ところが、実際に両者の検索結果を比較してみると、表示内容に微妙な違いが見られることが分かります。
同じ検索エンジンを利用していながら、なぜ検索結果に違いが発生するのでしょうか?その理由として、主に以下の3点が挙げられます。
- 検索エンジンのクローラーがWebサイトをクロール・評価するタイミングに違いがあるから
- Yahoo!検索は「Yahoo!ショッピング」や「Yahoo!知恵袋」など関連サービスを検索結果の上位に載せる仕様になっているから
- 「パーソナライズド検索」の影響
パーソナライズド検索とはどんな検索方法?
ちなみにパーソナライズド検索とは、各ユーザーの行動履歴などを反映して検索結果を最適化するGoogle検索の機能のことです。
Googleはインターネットユーザーの様々な情報を収集してサービスの改善に役立てており、具体的には以下のような要素がGoogle検索の結果に影響します。
パーソナライズド検索に反映される情報 | パーソナライズド検索機能の特徴 |
---|---|
検索を行ったユーザーの現在地 | 日本在住のユーザーがGoogle検索を行った場合、海外のサイトよりも日本のサイトが優先表示される |
直前の検索履歴 | ユーザーの検索パターンを解析し、少ないキーワードでも的確なジャンルの情報を優先表示できる |
Webサイトのアクセス履歴 | 過去に何度も訪れたことのあるサイトを優先表示する |
FYI, personalization of results is very light. Most people searching in the same language and same location will see largely the same things. Location and language are far more influential about why results differ.
— Danny Sullivan (@dannysullivan) May 15, 2018
なお、「近年のGoogle検索の結果は、パーソナライズド検索機能にほとんど影響されない仕様になっている」とGoogle検索エンジンの開発者は公式に宣言しています。
とはいえ、パーソナライズド検索機能のせいで自分のコンテンツの表示順位を正確に把握できない可能性があるのは困りものです。そもそも、自分の個人情報をGoogleに利用されるのはあまり気分の良いものではありません。
プライベート検索とはどんな検索方法?
パーソナライズド検索を無効化したい場合は、「プライベート検索」を行いましょう。
プライベート検索とは、パーソナライズド検索の逆で、ユーザーの行動履歴を検索結果に一切反映させない検索機能のことです。
シークレットモードで検索すれば、Google検索の結果がプライベート検索になります。
Google Chromeを起動して、Ctrlキー + Shiftキー + Nキーを押しましょう。
シークレットウィンドウ上でGoogle検索を行えば、パーソナライズド機能が解除された検索結果を確認できます。
さらに念を押したい方は、検索ボックスにキーワードを入力して検索結果を表示した後、検索結果ページURLの末尾に「&pws=0」を付加してもう一度Enterキーを押してください。
これでパーソナライズド検索機能が完全に解除されたGoogle検索の結果を表示できます。
検索エンジンはどうやって検索順位を決めているのか?
Google検索エンジンは、各Webサイトをクロールした後に200以上もの条件と照らし合わせて検索結果の順位を決定しています。
しかし残念ながら、Google社はこのアルゴリズムを公式発表していません。全てのポイントを公開すると、その条件に沿わせただけの劣悪なスパムサイトが量産され、検索順位を不正操作されてしまう恐れがあるからです。
Googleの検索アルゴリズムは頻繁に変更されている
その代わり、Google社は「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」を公開しており、検索上位を狙いやすいサイト作りのコツを紹介しています。
ただしGoogle検索のアルゴリズムは定期的に変更されており、その都度サイトの検索順位が大きく変動する可能性があることに注意が必要です。
Google検索順位、大変動しましたね~。
— punikoK@アフィ法人3期目 (@punikok_k) March 14, 2019
うちのサイトは、
・トレンドブログ的なエンタメ系のサイトは無風
・ごちゃまぜブログでも美容系クエリーは下降、他は影響なし
・下がったサイトも1位→2位、2位→6位など微弱な下降傾向
上にきてるのは、Amazon、大手掲示板サイトって感じかな
ブログ記事を執筆する際には、Googleによって公式に提唱されている以下の7点を意識すると良いでしょう。
- 無意味にキーワードを文中に盛り込むのではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮して質の高いページを作成する
- 重要な情報は画像ではなくテキストで説明する
- PC・スマホ・タブレットなど、あらゆるアクセス環境を考慮してページの表示速度を最適化する
- ユーザーの滞在時間の長いページ・被リンク数の多いコンテンツは検索エンジンに評価されやすい
- コンテンツの無断複製や重複記事の投稿など、ユーザーを混乱させるようなことはしない
- リンクプログラムなど、検索順位の不正操作を行うとペナルティーの対象となる
- 各Webページが正常にクロールされるようにサイトの構造にも気を付ける
GoogleとYahoo!は何が違うのかユーザー面から解説
Google検索とYahoo!検索は、同じ検索エンジンながら利用者層に大きな違いがあります。SEO対策を実践する際には、メインターゲットを意識してコンテンツを作成することが大切です。
ここでは、Google検索とYahoo!検索の違いをユーザー面から見ていきましょう。
使用するデバイスによって利用者数に差がある
Webサービスの市場シェア率を調査しているStatCounter Global Statsによれば、インターネットユーザーの使用デバイスによって検索エンジンのシェア率に以下のような違いがあります。(2018年11月~2019年11月のデータ。)
Google検索 | Yahoo!検索 | |
---|---|---|
PC | 70~80%前後を右肩下がりに推移 | 15%前後を堅調に推移 |
スマホ | 70~80%前後を堅調に推移 | 20~30%前後を堅調に推移 |
タブレット | 60~70%前後を堅調に推移 | 30%前後を堅調に推移 |
スマホ・タブレットでもGoogle検索の方がシェア率は上ですが、PCより差が縮まっています。おそらく、PCでGoogle検索のシェア率が低下しているのは、スマホユーザーの増加が原因でしょう。
多くのスマホユーザーは暇つぶしやショッピング目的でインターネットを利用しているため、専門性よりも様々な情報にアクセスできるYahoo!検索が好まれやすい傾向にあるようです。
年齢や性別によっても利用者数に差がある
株式会社VALUESの調査によると、年齢・性別によってもGoogle検索とYahoo!検索の利用者層に大きな違いがあります。(2015年3月のデータ。)
- 男性の場合、Google検索とYahoo!検索のシェア率はほぼ同じ
- 女性の場合、ややYahoo!検索の方が優勢
- 年代別に見ると、Google検索のシェア率は若年層で高く、高年層ではYahoo!検索のシェア率の方が高い
Yahoo!検索を利用する女性が多いのは、SNSやショッピングサービスとの連携機能が要因でしょう。また、Google検索よりYahoo!検索の方が歴史が長い分、習慣的にYahoo!検索を使い続けている年配の方が多いようです。
自分のコンテンツを検索連動型広告に出稿する場合、「専門的な記事ならGoogle検索」、「女性向けの商品紹介ならYahoo!検索」の広告サービスを利用すると良いでしょう。
GoogleとYahoo!の違いを知って便利に活用しよう!
今回は、Google検索とYahoo!検索の違いについてご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- Googleは多彩なWebサービスを開発・提供しているIT企業で、同社のGoogle検索はシェア率世界一位の検索エンジン
- Yahoo!はポータルサイト・Yahoo!を運営しているIT企業で、日本法人のYahoo!Japanはソフトバンクグループと連携したサービスを展開している
- Yahoo!はGoogleの検索エンジンを使用しているが、パーソナライズド検索の影響・自社サービスの表示優遇などの理由により検索結果が異なる場合がある
- Google検索はどのデバイスでも高いシェア率を誇っており、専門的な記事が好まれやすい
- Yahoo!検索は様々な情報にアクセスできるため、女性や高年層を対象とした商品紹介系ブログ記事の広告掲載に適している
同じエンジンでも、Google検索とYahoo!検索にはいろいろな違いがあります。
自分のサイト・ブログのアクセス数を伸ばしたい方は、GoogleとYahoo!の違いを把握して両者の特性を上手に活用しましょう。