2019年11月09日更新
ヤフオクで落札後に「キャンセルしたい」と依頼された時の対処法を解説!
ヤフオク!で落札後に「キャンセルしたい」と依頼された時の対処法を解説していきます。その他にも補欠落札者の繰り上げや発生する手数料、評価、支払い後の場合の返金方法等、ヤフオク!のキャンセル時の様々な疑問を解決していきます。
目次
ヤフオク!落札後にキャンセルしたいと依頼されたら?
ヤフオク!落札後にキャンセルしたいと依頼されたことはありますか?出品している商品がスムーズに落札されて支払いや発送が遅滞なく行われればそれが一番いいですが、中には「やっぱりやめたい」と途中で申し出がある場合もあります。ヤフオク!落札後にキャンセルしたいと依頼された場合の対処法や手数料、評価がどうなるのかについて解説します。
出品者ができる4つの対処法とは
依頼を受けた出品者が取れる選択肢は4つあります。これから紹介していく内容を踏まえて、どの対処法がいいかを考えましょう。
- 「落札者都合」で落札者を削除する。
- 相手に落札手数料を振り込んでもらい、その後の手続きを放置する。
- こちらが落札手数料を負担し、その後の手続きを放置する。
- 通常のケースと同様に、入金から発送までお互いに取引を進める。
キャンセルすると手数料はかかるの?
出品をキャンセルする際に一番気になるのは手数料がどれくらいかかるか、ということではないでしょうか?出品者か落札者のどちらの都合か、キャンセルのタイミングが落札前か後かによって発生する手数料は異なります。詳しく説明していきます。
落札者都合のキャンセルの場合
落札者都合のキャンセルの場合は出品者に責任はありません。なので、落札者を削除することにより、手数料はかかりません。しかし、落札システム利用料が確定するタイミングで落札者候補が他にもいた場合は、手数料は自動的にかかってしまいます。1人削除しても自動的に他の補欠落札者が繰り上げになるため、全員削除しないと手数料はかかります。
落札システム利用料が確定するタイミングについて
「落札システム利用料が確定するタイミング」というのは次の画像の通りになります。
画像を見ると、4月16日から5月15日までの1か月間にオークションが終了した際には6月1日に落札システム利用料が確定することがわかります。例えば本記事を公開した11月9日にオークションが終了した場合、11月分の処理となり、落札システム利用料が確定するタイミングは12月1日ということになります。この日までに落札者の削除を行いましょう。
出品者都合のキャンセルの場合
出品者都合の場合でも落札者削除をすれば手数料はかかりません。落札者都合と同様に落札システム利用料が確定する前に、購入者との話し合いを終わらせて対処しましょう。
落札後にキャンセルする場合の注意点
落札後にキャンセルする場合には注意しなければならない点がいくつかあります。補欠落札者の繰り上げやキャンセルのタイミング、キャンセル時の評価等についてそれぞれ説明していきます。
補欠落札者の繰り上げについて
ヤフオク!で落札後にキャンセルをした場合、次点の補欠落札者が繰り上げになります。補欠落札者は落札するかどうかを選ぶことができます。ここで次点の補欠落札者が取引に応じなかった場合は、またその次の補欠落札者へ繰り上げになります。このように繰り上げを繰り返していくと、どんどん価格が下がってくるので注意しましょう。
キャンセルするタイミングについて
キャンセルしたい場合はできるだけ早めに言うことを強くおすすめします。支払い後ではキャンセルは不可能になります。支払い前でも支払い方法が確定した後だとキャンセルは難しいことでしょう。キャンセルするときは、キャンセルしたい旨をすぐに出品者に申し出るようにしましょう。
キャンセルした場合のヤフオク!自動評価について
キャンセルした場合のヤフオク!自動評価についてはどうなるのでしょうか?落札者を削除する際は、必ず「出品者都合」か「落札者都合」かを選択する必要があります。出品者都合なら出品者に、落札者都合なら落札者に「悪い評価」が自動的に付きます。
ヤフオク!自動評価で悪い評価をもらいたくない時は?
ヤフオク!で悪い評価がつくと今後他の取引をする際にも支障が出ます。具体的には、信頼性が落ちるので出品者から入札取り消しされる可能性があります。極力悪い評価はもらいたくないと考える人も多いでしょう。キャンセルしたいが自動評価で悪い評価をもらいたくない場合はどうしたらいいのでしょうか?
その際は本来出品者が負担する手数料を肩代わりする方法をとりましょう。ヤフオク!のシステム上で落札キャンセル処理を行わず、さらに実際の商品のやり取りを行わないという方法なら、悪い評価がつくことなく実質的に落札をキャンセルできます。出品者との交渉次第では、手数料を負担することで悪い評価を避けることができます。
出品者が落札者をキャンセルできないケースは?
出品者が落札者をキャンセルできないケースも存在します。オークション終了から42日間経過した場合や補欠落札者の繰り上げを行なった直後、落札者がYahoo!かんたん決済で支払いを完了している場合は落札者をキャンセルできません。また、1日の落札者削除件数を超過した場合もできませんが、次の日になれば問題なくできるようになります。
出品者がキャンセルをしてくれない時は?
出品者にキャンセル依頼をしてもそれに応じてくれないこともあります。自分に非がある場合は諦めて取引しましょう。商品が偽物であったり説明がわかりづらくて誤解していた場合は、出品者側の責任でもあるので、どうにかしてキャンセルしたいところです。そんな時は放置しましょう。支払いを行わなければ出品者もおのずとキャンセルせざるを得ません。
キャンセルを未然に防ぐための対策
出品者は出品する商品の、落札者は購入する商品を事前によく確認しましょう。当たり前のことですが、事前に、徹底的に確認を行うことによってキャンセルを未然に防ぐことになります。キャンセルをして嫌な思いをしたり手数料を払ったりしないためにも、確認はしっかりしておきましょう。
ヤフオク!落札後かんたん決済前にキャンセルする方法
続いてヤフオク!落札後かんたん決済前にキャンセルする方法を紹介していきます。かんたん決済とはYahoo!かんたん決済のことです。
Yahoo!かんたん決済について
Yahoo!かんたん決済とはヤフオク!の商品代金の支払いや受け取りを簡単に行える決済サービスのことです。クレジットカードや銀行口座情報を取引相手に知られることがないので、トラブルを未然に避けることができて安心です。特定カテゴリを除いて決済手数料は無料で、PayPayやYahoo! JAPANカードを支払方法に設定するとポイントがついてお得です。
落札者を削除する手順
落札後かんたん決済前に、落札者を削除する手順を紹介します。まずはヤフオク!のトップページを開きましょう。続いて「マイオク」、「出品終了分」の順にクリックしましょう。下画面のように、オークションの出品終了した商品が一覧で表示されます。落札者を削除したいオークションの商品名をクリックしましょう。
その商品の落札者一覧が表示されます。削除したい落札者の「Yahoo! JAPAN ID」を確認後、右側にある「落札者を削除する」部分の「出品者都合」または「落札者都合」のどちらかにチェックを入れて、「確認画面へ」をクリックしましょう。
落札者の削除の確認画面が表示されます。下画面は「落札者都合」を選択した場合の画面です。内容を確認したら「削除理由と評価に同意して落札者を削除する」をクリックしましょう。落札者が悪質だと感じた場合は「この落札者をブラックリストに登録する」にチェックを入れた状態で削除を行いましょう。
補欠の繰り上げについて
落札者を削除した場合の補欠の繰り上げはどうなるのでしょうか?入札していた人が複数いた場合、最高落札者を削除すると、次に入札価格が高い人が補欠落札者になります。補欠を繰り上げるかどうかは出品者が決めることができます。補欠を繰り上げずにすべて削除することも可能です。この場合は出品者には悪い評価はつきません。
取引をそのまま放置する方法
落札者都合で削除を行うと、落札者に悪い評価がついてしまいます。これを嫌って削除せず、取引を放置してほしいと落札者が行ってくる場合があります。つまり、実際は商品を発送しないのにシステム上は取引が成立し、発送したことになっている状態です。おかしなように思えますがこの方法なら、悪い評価が自動でつくことを避けられます。
ただこの方法はシステム上はあくまで取引が成立した扱いなので、落札金額の8.64%が取引落札システム手数料という形で出品者に対して請求されてしまいます。落札者側のキャンセルしたいという要望を聞き入れた上で手数料まで出品者が負担するのはおかしいので、この場合は落札者が代わりに手数料を支払うのが妥当でしょう。
落札者側のキャンセルの流れ
落札後のかんたん決済前の、落札者がキャンセルを申し出る際の流れを説明します。落札者がやることは非常にシンプルです。まずは取引ナビで出品者にキャンセルしたい旨を伝えましょう。出品者がすぐにOKしてくれればいいですが、そうでない場合は話し合いましょう。出品者が了承して落札者削除の処理をしてくれたら、キャンセルは完了です。
ヤフオク!落札後かんたん決済済みでキャンセルする方法
次は決済後のキャンセルの話になります。支払い後となるといろいろと手間がかかりそうですが、実際どうなのでしょうか。ヤフオク!で落札後かんたん決済済みでキャンセルする方法を紹介していきます。
商品発送前のキャンセルの流れと返金方法
Yahoo!かんたん決済後でも、前とやることは変わりません。落札者は取引メッセージ内で、キャンセルしたい旨を出品者に伝えます。出品者がすぐにOKしてくれない場合は交渉しましょう。出品者が同意してくれたら、キャンセルは完了です。その後、返金という流れになりますが、二次元バーコードを発行する前か後かで返金方法が異なってきます。
ヤフオク!返金機能を利用した返金方法
二次元バーコードを発行する前であれば、ヤフオク!返金機能を利用して返金を行います。ヤフオク!のトップページを開いて「マイオク」、「出品終了分」の順にクリックしましょう。返金したい商品のページを開いて、「取引を中止する」をクリックしましょう。
確認画面が表示されるので注意事項を確認しましょう。「落札者に連絡しました。」にチェックを入れて「取引を中止する」ボタンを押しましょう。これで返金手続きは完了です。ちゃんとできたか不安な人は、売上金管理ページで該当の取引の状態が「キャンセル」と表示されることを確認しておくと安心です。
バーコード発行後の返金の流れ
続いて二次元バーコードを発行した後の場合の返金の流れを説明します。「ヤフネコパック」、「ゆうパック」、「ゆうパケット」の場合、二次元バーコードの発行後はヤフオク!のシステム上の処理では返金することはできません。ヤフオク運営に問い合わせして返金しましょう。その際は二次元バーコードが表示されている画面上にリンクを使いましょう。
返金機能の注意点
ヤフオク!の返金機能を利用する際には注意点が3つあります。1つ目が落札者へ受取口座の登録を確認する必要がある点、2つ目が特定のカテゴリーとストアの場合は返金処理ができない点、3つ目が落札システム利用料のキャンセルができない点です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
まず、1つ目の落札者へ受取口座の登録を確認する必要がある点についてです。決済時に銀行振り込み等で支払い済みの場合、返金額は落札者の銀行口座へ振込まれます。落札者がヤフオク!で口座登録を済ませていない場合は返金ができませんので、受取口座の登録済みであるか念のため確認しておきましょう。登録をしてなければ、登録するよう促しましょう。
2つ目の特定のカテゴリーとストアの場合は返金処理ができないというのは、ヤフオク!システム上の返金機能が使えないという意味です。キャンセルしたい商品が特定のカテゴリーとストアの場合は、取引相手と直接話し合いをするしかありません。
3つ目の落札システム利用料のキャンセルができない、というのはそのままの意味です。商品のやり取りはキャンセルできても、落札システム利用料は必ず発生するので注意しましょう。
キャンセルした時の返金までの日数について
決済方法 | 返金日数 |
Yahooマネー決済 | キャンセル確定と同日にYahooマネーにチャージ |
預金払い | 口座によって異なる |
クレジットカード | キャンセル確定後に取り消し。引き落としされない |
インターネットバンキング ジャパンネット銀行 コンビニ払い 銀行振り込み |
決済手続きがキャンセルになった翌営業日 (受け取り口座登録必須) |
Tポイント | キャンセル確定と同日にTポイントに返還 |
商品発送後のキャンセルの流れと返金方法
商品発送後の場合は、ヤフオク!のシステム上でも運営に問い合わせてもどうすることもできません。直接購入者と出品者同士で話し合いをするしかありません。商品の返送方法・返金方法・送料の負担者等、すべて自分たちで話し合う必要があります。
ヤフオク!の落札後のキャンセルは極力控えよう
ヤフオク!の落札後のキャンセルは取引相手に多大なる迷惑をかけるケースがほとんどです。トラブルを避けるためにも、ヤフオク!の落札後のキャンセルは極力控えましょう。