2019年05月06日更新
OneDriveの同期設定!Windows10で同期するフォルダの選択方法も解説!
OneDriveを同期設定しておけば、Windows10 の大事なデータを自動でバックアップしてくれ、いつでもデータの取り出しが可能になり便利です。そこで今日は、Windows10のデータをOneDriveに同期する設定やフォルダの選択方法も解説します。
目次
OneDriveでWindows10を同期設定しよう!メリットは?
OneDriveとはMicrosoft社が提供するクラウドストレージサービスです。クラウドとはインターネットなどネットワーク経由でサービスを提供する形態のこと、ストレージとはパソコンのデータを保管しておくための補助記憶装置のことをいい、簡単に言うとクラウド=インターネット、ストレージ=データの保管庫のことです。つまり、OneDriveはMicrosoft社が提供するネット上のデータ保管庫ということです。
ドキュメントや写真、音楽などのデータをUSBメモリに保存して持ち歩く必要がなく、インターネットに接続できる環境にあればいつでもどこでもデータを取り出すことができ、また他のユーザーと共有することも可能です。Windows10にはすでにインストールされていますので、すぐ設定に取りかかれます。
OneDriveの同期とは?自動バックアップとしても使える
パソコン内のデータに変更があった際に、OneDriveで保管しているデータもその変更に合わせて更新することを同期といいます。同期=データ更新だと考えれば簡単です。また、USBメモリにデータをフォルダごと保管している場合、パソコンでフォルダ内のデータを変更した場合、USBメモリのバックアップは自動では同期されません。
一方OneDriveの場合、インターネットに接続している環境であれば、フォルダ内のデータに変更があった場合、自動でOneDrive内のデータを更新させパソコンのデータとOneDriveで保管しているデータが常に同じ状態にさせておくことが可能です。
OneDriveの同期状態の確認方法
OneDriveのデータがバックアップされて同期の状態になっているかは、エクスプローラから確認できます。同期されているとステータスが緑色の「✔」になっています。もちろん、フォルダの更新日時でも最終のバックアップがいつか確認できます。
もう一つの確認方法はタスクバーの右下にあるシステムアイコン「∧」からOneDriveのアイコンを右クリックすると確認できます。
OneDriveでWindows10を同期設定する方法
では実際にOneDriveでWindows10のフォルダを同期設定する方法を紹介します。
冒頭でお話ししたように、Windows10にはすでにOneDriveが入っていますので、各自でインストールする必要はありません。スタートメニューまたは検索ボックスからOneDriveを探して開きます。「OneDriveを設定」のウインドウが開くのでメールアドレスを入力して「サインイン」をクリックします。次に個人用なのか職場や学校で使用するのか聞かれますのでどちらかをクリックします。
Microsoftへのサインイン画面に切り替わりますので、最初に入力したメールアドレスのパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。
メールアドレスとパスワードに問題がなければ、しばらくはOneDriveの説明ページが続きますので「次へ」と「>」で進み、最後に「OneDriveフォルダーを開く」をクリックします。これでOneDriveが使えるようになりました。続いて同期するフォルダを選択・設定します。
Windows10のフォルダをOneDriveへ同期させるには、同期させたいファイルOneDriveのフォルダへドラッグするだけです。
OneDriveで同期するフォルダを変更する方法
OneDriveでバックアップ操作するためのローカルフォルダを変更移動させるには、少し手順をふむ必要があります。
標準設定から変更する方法
「OneDriveでWindows10を同期設定する方法」で説明した手順で特にOneDriveの場所を指定せずにセットアップを行うと、OneDriveは自動的に<C:¥Users¥ユーザー名¥OneDrive>と設定されます。このCドライブに設定されたOneDriveフォルダを<C:¥Users¥ユーザー名¥OneDrive>から別の場所へ移動させる手順を説明します。
一度セットアップしたOneDriveのフォルダはそのままでは変更できないため、一度OneDriveのリンクを解除し、初期設定をやり直します。まず、タスクバーの右下にあるシステムアイコン「∧」からOneDriveのアイコンを右クリックし、メニューから「設定」を開きます。
「アカウント」タブにある「このPCのリンク解除」をクリックし、確認画面で「アカウントのリンク解除」をクリックします。
リンクの解除にしばらく時間がかかり、そのまま放っておくと最初のセットアップ画面が表示されますが、この画面はそのままにして、エクスプローラーを開きます。
エクスプローラのデフォルトで設定されたOneDriveのフォルダを1回クリックしてからメニューバーにある「移動先」から移動させたい場所(Dドライブ等)を指定します。
OneDriveフォルダを移動させてすぐに再度セットアップ画面が表示されますので今度は最初と同じようにメールアドレス、パスワードと入力しサインインを済ませます。
上の画面が表示されたら次へをクリックせず、「場所の変更」をクリックして先ほどOneDriveフォルダを移動させた新しい場所をクリックします。
場所の変更先を設定すると「フォルダーにはファイルが既に存在します」と表示されますので、「この場所を使用」をクリックし、あとは最初と同じように設定を完了させます。
外部ストレージなど任意の場所のフォルダに変更する方法
外部ストレージをDドライブ代わりにしている場合、通常の同期フォルダの設定ができません。ですがわざわざデータをCドライブにコピーしてOneDriveに同期させるのは大変手間がかかってしまいます。
Windows10の機能「ディレクトリジャンクション」を活用
そこで使用するのが、Windows10の機能の1つであるコマンドプロンプトの「ディレクトリジャンクション」です。このディレクトリジャンクションプログラムを実行させると、外部ストレージのフォルダもOneDriveで同期が可能になります。
コマンドプロンプトは検索ボックスに「cmb」と入力すると見つけられます。続いて実行例として、Dドライブ(外部ストレージ)の「Smple」というフォルダをOneDrive内に「テストフォルダ>Sample」と紐づけて同期させたい場合、「mklink /J “C:¥User¥ユーザー名¥OneDrive¥テストフォルダ¥Sample” “D:¥Sample"」とコマンドプロンプトに入力し、エンターで実行します。
「D:\Sampleのジャンクションが作成されました」と表示されれば完了です。
OneDriveで同期設定してWindows10を便利に使おう
OneDriveを使えば、USBメモリなどにわざわざ手動でバックアップをとる必要がありません。また、ネット環境さえあればいつでもデータを取り出せるので大変便利です。OneDriveを活用してより効率的なPC作業を行いましょう。