AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れる方法!文字入れするテキストの編集方法も解説!
今回はAviUtlで字幕を入れる方法を調べました。表示の方法には様々なものがあり、速度やタイミングを表示される位置なども設定できます。プラグインを導入する事で更に効率的にAviUtlで字幕を入れる事ができるようになります。
目次
- 1AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れる方法(基本編)
- ・拡張編集プラグインをインストール
- ・テキストオブジェクトを追加しよう
- ・文字を入力します
- ・表示させる位置を決める
- ・表示のタイミングを設定する
- 2AviUtl動画に字幕の文字入れするテキストの編集方法
- ・各種の設定をする
- ・設定の保存方法
- 3AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れる方法(応用編)
- ・「オブジェクトの長さを自動調節」
- ・「表示速度」
- ・「自動スクロール」
- ・「文字毎に個別オブジェクト」
- ・「移動座標上に表示する」
- 4AviUtl動画に字幕の編集に便利なプラグイン
- ・字幕アシスト
- ・ごちゃまぜドロップス
- 5AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れよう!
AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れる方法(基本編)
今回はAviUtl動画に字幕(テロップ)を文字入れする方法について紹介します。まずはじめに、タイムラインに字幕を入れたい動画をドラッグ&ドロップし、右クリックから「メディアオブジェクトの追加」、「テキスト」の順で設定を行い、テキストを追加して文字入れを行います。
次に、追加したテキストオブジェクトをダブルクリックし、設定ダイアログを表示させ、テキストボックス欄に字幕として表示させたい文章の入力や、字幕の色・フォントの変更など、テキストに関する様々な設定をします。
この流れでテキストを追加していき、字幕をすべて入れたら「ファイル」「プラグイン出力」「拡張x264出力(GUI)Ex」などを使用してエンコードします。以上がAviUtl動画に字幕を入れる基本的な方法となります。
字幕を入れる時のテキストの入力は大変ですが、作業自体はそこまで難しくありません。字幕用の設定を行い、拡張プラグインを使用すれば効率的に作業を行えます。
拡張編集プラグインをインストール
AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れるには、拡張編集プラグインをインストールする必要があります。本格的な動画の編集をするためには不可欠です。ダウンロード方法は以下のようになります。AviUtlのお部屋にアクセスし、「exedit92.zip」をダウンロードします。ダウンロードしたZIPファイルを解凍し「exedit92」フォルダを開きインストールします。
インストール方法は「exedit92」フォルダ内にあるすべてのファイルを「aviutl.exe」が入ってるフォルダにコピー&ペーストします。注意すべきポイントは、「exedit92」フォルダをそのままコピー&ペーストするわけではなく「exedit92」フォルダを開いてコピー&ペーストすることです。
AviUtlのフォルダ内に「Plugins」フォルダを作りたい場合は、フォルダ内に拡張編集プラグインのファイルをすべてコピー&ペーストします。プラグインを入れるための「Plugins」フォルダを作成する場合は、このままの名前で半角英数字であることに注意しましょう。
テキストオブジェクトを追加しよう
AviUtlにテキストオブジェクトを追加する方法は以下になります。動画をタイムラインにドラッグ&ドロップして読み込み、動画を配置したレイヤーより下のレイヤーの空欄上で右クリックします。次に「メディアオブジェクトの追加」から「テキスト」を選択し、その際レイヤーの重なり順に注意してください。
テキストオブジェクトを動画オブジェクトのあるレイヤーより下に配置しないとテロップが動画の背後に隠れてしまいます。
文字を入力します
次にテキストを文字入れします。まずは設定ダイアログを開き文字を入力します。設定ダイアログを見つけられない場合は、テキストオブジェクトをダブルクリックします。文字を入力したら赤色の縦線をテキストオブジェクトがある位置に移動し、「Space」キーを押して動画を再生し、文字が表示されていることを確認すれば文字入れは完成です。
表示させる位置を決める
AviUtlで画面上の文字の表示位置を変えるには画面のテキストを「Shift」を使ってドラッグします。画面の左端から最初の文字までの距離と画面の右端から最後の文字までの距離を同じにしたい場合は、設定ダイアログで設定を変更します。
設定ダイアログの「X」に「0」と入力し、「中央揃え」のいずれかを選択します。また、複数のテキストオブジェクトを追加した場合には、座標のリンクを使うことでテキストオブジェクトのどれかの表示位置を変更した際に、同一レイヤー上にある他のテキストオブジェクトの表示される位置も連動て変わります。
やり方は同一レイヤー上に複数のテキストオブジェクトを配置し、そのレイヤー上で右クリックし「座標のリンク」をクリックします。
表示のタイミングを設定する
AviUtlではテキスト表示のタイミングの設定ができます。文字を何秒表示させるかという設定は、テキストオブジェクトの長さを変えることで変更が可能です。オブジェクトの端をドラッグすることで変更できます。また、テキストオブジェクト上で右クリックして「長さの変更」でも設定できます。
テキストをどのタイミングで表示させるかという設定に関しては、テキストオブジェクトを左右にドラッグし移動すれば変更できます。
AviUtl動画に字幕の文字入れするテキストの編集方法
AviUtl動画に字幕の文字入れするテキストを編集するには、テレビのテロップのように色やフォント、サイズなど様々な設定ができます。以下では各種設定の方法について解説しています。
各種の設定をする
AviUtlで字幕の文字入れをする際に必要となる色、サイズ、影・縁取り、フォントなどのテキストの編集方法は以下のようになります。
文字色を設定
文字の色を設定するには設定ダイアログの「文字色の設定」から変更ができます。テロップのようにグラデーションをかけたい場合には、文字入れを行った後、テキストオブジェクトにフィルタをかけます。まず画面上の+をクリックし、続いて「グラデーション」をクリックします。
「開始色」と「終了色」で色の設定を行い、そのほかに「幅」や「強さ」などの必要な設定をします。もし、追加したフィルタを削除したい場合には、設定ダイアログの「グラデーション」と書いてある部分より下の位置で右クリックし、「フィルタ効果の削除」をクリックし完了です。
文字サイズを設定
AviUtlで文字のサイズは設定の「サイズ」で変更できます。「拡大率」で文字を大きくすると文字がぼやけてしまう原因となるので、「サイズ」で大きさを変更するようにしましょう。「サイズ」で変更しても文字がぼやける場合は、「詳細」をクリックし、「高精度モード」のチェックを外すと文字がくっきり表示されます。
影を付ける設定
字幕に影を付けることも可能です。AviUtlで影を付けるには、まず「標準文字」と書いてある部分で「影付き文字」を選択し、「影・縁色の設定」で影の色を設定します。文字を縁取りする際にも同じやり方でできます。「標準文字」と書いてある部分で「縁取り文字」を選択し、「影・縁色の設定」で縁の色を設定します。
フォントの設定
フォントの変更も必要に応じて行いましょう。フォントはAviUtlに標準で入っている物のほかに、ダウンロードした物も使用できるため、フリーフォントをインストールしておけば選択できるフォントも増やせます。
字間・行間の設定
字と字の間、行と行の間の間隔を変更できます。広くしたり狭くしたりすることで見やすさが変わってきます。AviUtlでは「字間」から文字の間隔を、「行間」から行の間隔を設定できます。
設定の保存方法
AviUtlでは設定を保存しておくことで毎回設定する必要がなく、同じ設定を使用できます。設定を保存する方法は以下のようになります。
「現在の設定を初期値にする」
設定ダイアログの適当な箇所で右クリックし、「設定の保存」から「現在の設定を初期値にする」を選択します。AviUtlを次回、テキストオブジェクトを追加したときに今回保存した設定が、自動的に適用されます。入力した文字も現在の設定として保存されますが、もし文字を保存する必要がない場合は文字入力欄の部分は空欄でも問題ありません。
「現在の設定でエイリアスを作成する」
複数の拡張設定を保存し、必要に応じて使い分けたい場合にはエイリアスを使用します。設定方法は、設定ダイアログの適当な箇所で右クリックし、「設定の保存」から「現在の設定でエイリアスを作成する」選択し、「エイリアス名」に適当にファイル名を入力します。「格納フォルダ」に適当なフォルダ名を入力、もしくは空欄にします。
保存したエイリアスは、レイヤー上で右クリックし、「メディアオブジェクトの追加」から選択可能です。もし、エイリアスを削除したい場合には、拡張編集プラグインをインストールしたフォルダ内にあるエイリアスを削除し、その後AviUtlを再起動します。
AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れる方法(応用編)
AviUtlに文字入れする方法の応用編を紹介します。少しの設定で簡単に様々な見せ方ができますので、テロップの表示の仕方にこだわりがある方は一度試してみましょう。
「オブジェクトの長さを自動調節」
テキストオブジェクトとは、テキストのまとまりのことを言います。オブジェクトが表示される長さは、「オブジェクトの長さを自動調節」に設定画面でチェックを入れることで、文字の長さに応じて自動でオブジェクトの長さが決定されます。この方法は自動で字幕の表示の長さが設定されるので便利です。
もし、表示される字幕の長さを変えたい時は、その時は文字入れの際にテキストの最後に〈w秒数〉を入れることで指定した秒数テキストが表示され続けます。
「表示速度」
テキストの表示速度は、一秒間に表示される文字数のことです。設定を「1」にすれば1秒間に1文字ずつ表示されます。数値を「2」にすると1秒間に2文字表示されます。もし、ここで全ての字幕を表示させていという地点があるならば、そのポイントにフレームを合わせ、表示速度の数値を上げていき、全ての文字が表示されるところに合わせます。
「自動スクロール」
設定の「自動スクロール」にチェックを入れると字幕がテロップのようにスクロールしながら表示されます。「左寄せ」「中央寄せ」「右寄せ」に変更することで表示され方が違います。縦に文字を流すこともできます。基本的にはオブジェクトを短くすれば、文字の流れる速度が速くなり、長くすれば文字の速度が遅くなります。
「文字毎に個別オブジェクト」
文字ごとに「個別オブジェクト」にチェックを入れることでテキストが一文字ごとに個別のオブジェクトに設定されます。例えば、文字を回転させるときにも文全体を回転させるのではなく、一文字ごとに回転させる事ができるようになります。
「移動座標上に表示する」
「移動座標上に表示する」にチェックを入れると、オブジェクトを線状に表示することができる様になります。波型にテキストを表示することや、L字型に表示するなど、自由に配置ができるようになります。
AviUtl動画に字幕の編集に便利なプラグイン
AviUtlで動画の編集を行う際には、外部のプラグインを導入することで更に便利に字幕を追加できます。使い方は簡単ですので、もっと字幕編集の効率を上げたい方は拡張プラグインを一度試してみましょう。
字幕アシスト
字幕アシストはエディタやブラウザなどから選択した文章を直接タイムラインに入力することのできるAviUtl拡張プラグインです。使用方法は公式サイト(http://aoytsk.blog.jp/aviutl/1412254.html)からダウンロードします。ダウンロード後Zipを解凍します。
「extext.auf」をAviUtlと同じフォルダ、またはその中のプラグイン用の「Plugins」フォルダに入れます。ブラウザでテキストを選択しそのまま拡張編集のタイムラインにドラッグしてからドロップします。設定で「現在の位置を初期設定にする」を選択するとそれ以降同じ設定でテキストが追加されます。
1つ目の文字入れを完了した後、忘れずに設定しましょう。設定をもとに戻したいときは、「extext.auf」と同じフォルダにある「テキスト.exc」を削除しすれば元に戻せます。
ごちゃまぜドロップス
拡張プラグインのごちゃまぜドロップスを使用するには、準備としてアップローダーの(https://github.com/oov/aviutl_gcmzdrops/releases)からファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルを解凍して「GCMZDrops.auf」と「GCMZDrops」フォルダーを「exedit.auf」ち同じ場所に置くだけで導入は完了します。
AviUtlにこの拡張プラグインを導入すれば、ブラウザからD&Dでテキストをタイムラインに追加、複数ファイルを同時にD&Dでタイムラインに追加、ブラウザから画像を直接D&Dでタイムラインに追加が簡単にできるようになります。
他にも、画像編集ソフトのGIMPからコピー&ペーストで直接貼り付けを行えるなど、導入すれば字幕の編集作業が効率的になります。
AviUtl動画に字幕(テロップ)を入れよう!
AviUtlは人気の動画編集ソフトです。動画編集は簡単に行え、字幕の編集も簡単です。拡張プラグインを使うことで更に効率的に字幕の編集を行えます。今回紹介した有名な拡張プラグインを使いこなせば設定によっては字幕を様々な見せ方ができるので更に動画を面白く編集できます。
文字入れを効率的に行えば、装画の作業効率は向上します。拡張プラグインによって、テレビのテロップのように表示できますので、簡単な作業で動画のクオリティを上げることができます。YouTubeに動画をアップロードするのであれば、綺麗な字幕や面白い字幕がついているだけで注目されるようになります。