ウェブ魚拓でWebサイトを保存する方法!削除されたページの閲覧方法も解説!

ウェブ魚拓でWebサイトを保存する方法を解説します。ウェブ魚拓を使ってWebサイトを保存すれば、元のページが削除されても後から閲覧可能です。突然消えたWebサイトもウェブ魚拓で前もって保存しておけば安心して閲覧できます。

ウェブ魚拓でWebサイトを保存する方法!削除されたページの閲覧方法も解説!のイメージ

目次

  1. 1ウェブ魚拓について
  2. ウェブ魚拓って何?
  3. ウェブ魚拓はどんなときに使うのか?
  4. 2ウェブ魚拓でWebサイトを保存する方法とは?
  5. ウェブ魚拓の使い方手順
  6. 取得済みの魚拓があるか確認
  7. 権利者であれば魚拓の削除依頼も可能
  8. 3ウェブ魚拓以外で消えたWebページを閲覧する方法
  9. Internet Archiveを使って探す
  10. Googleキャッシュを使って探す
  11. 4ウェブ魚拓の有料サービスのメリットとデメリットは?
  12. ウェブ魚拓の有料サービスのメリット
  13. ウェブ魚拓の有料サービスのデメリット
  14. 5Webサイトを保存するウェブ魚拓を活用してみよう!

ウェブ魚拓について

「ウェブ魚拓」という便利なサイトがあります。現在は、インターネットでWebサイトを閲覧することは生活の一部として浸透している時代ですが、自分にとって大事なWebサイトの情報をこまめにバックアップ保存している人は少ないのではないでしょうか。

大抵は、「しばらくはなくなる(閉鎖する)ことはないだろう」と高をくくって、必要な時にWebサイトにアクセスして閲覧している場合が多いと感じます。

しかし、そんな調子でいるとある日突然、自分のお気に入りのWebサイトが閉鎖してしまい、「一切情報が閲覧できなくなった」というアクシデントが少なからず起こり得るのも事実です。

「ウェブ魚拓」はそんな緊急の事態に備えて利用できる便利なWebサイトです。今回は、「ウェブ魚拓」の使い方・特徴、有料サービスのメリット・デメリットを紹介します。

ウェブ魚拓って何?

「ウェブ魚拓」とは、その名のごとく、Webサイトの魚拓(ぎょたく)、つまりバックアップをとっておけるWebサイトサービスです。「ウェブ魚拓」でWebサイトのバックアップを保存しておくことで、いざというときの備えになります。

ページをそのままの状態で保存できるサービス

「ウェブ魚拓」を使えば、自分のお気に入りのWebサイトのページをそのままの状態で保存しておけます。イメージとしては、よく検索エンジンでWebサイトを検索してWebサイトが閉鎖しているときに、検索項目の「キャッシュ」をクリックすると、消えたWebサイトの過去のストックされていたページを表示できる場合があります。

それと同じ様に、過去のWebサイトのページをストックしておけるのが「ウェブ魚拓」です。「ウェブ魚拓」は2006年からサービスが開始されており、それ以後、多くのユーザーに親しまれてきました。10年以上経った現在でもなお、利用者が後を絶たないということはそれだけ多くのユーザーのニーズに応えている証拠と言えます。

元のページが消えたとしても閲覧できる

「ウェブ魚拓」はキャッシュでWebサイトのページ情報を保存するので、元のWebサイトのページが消えた場合でも閲覧できるWebサービスです。丁度、新聞の切り抜きやスクラップブックを作成するように、「ウェブ魚拓」を使って、自分にとって大事な情報が掲載されているWebサイトのページをストックしておけます。

ウェブ魚拓はどんなときに使うのか?

では、具体的に「ウェブ魚拓」はどんなときに活用できるのでしょうか?以下に、その使い方の例をまとめました。

自分のサイトを改装する場合の参考

まず、元のWebサイトページが消えた場合でも閲覧できるという機能の使い方の例として、自分のWebサイトを改装する際に、過去の状態の参考ページ・サンプルとして保存しておくという使い方があります。

自分のWebサイトを改装すれば、当然過去のページは閲覧できなくなりますが、「ウェブ魚拓」で過去のページを保存しておけば、Webサイト改装後も簡単に参考サンプルとして閲覧できます。わざわざPDFなどに変換してファイリングする必要はありません。

今役立っている情報を残しておくため

他の使い方としては、今自分に取って役立っている情報・お気に入りの情報を残しておくためにデータバックアップとして利用するという使い方があります。

頻繁に閲覧しているWebサイトがいつまでもWeb上に公開されているという保証はないということは分かっていても、わざわざ1つ1つのWebサイトのページをPDFなどのドキュメントファイルに変換して取っておくというのは、面倒で手間もかかるので実際は手が付きづらいはずです。

そんな、時に「ウェブ魚拓」を利用すれば、ブックマーク登録する感覚で、お手軽に自分にとって必要なWebサイト情報を残しておくという使い方ができます。

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ウェブ魚拓でWebサイトを保存する方法とは?

次に、「ウェブ魚拓」でWebサイトを保存する方法・使い方を解説します。

ウェブ魚拓の使い方手順

以下、「ウェブ魚拓」の使い方手順を説明します。「ウェブ魚拓」の公式サイトで、自分にとって必要な保存したいWebサイトを登録します。

ウェブ魚拓のサイトへアクセス

「ウェブ魚拓」を利用するには、まず、下記のリンクから公式サイトにアクセスします。

ウェブ魚拓のホーム画面
ウェブ魚拓

対象URLを入力して取得

「ウェブ魚拓」のホーム画面が表示されたら、検索枠に保存したいWebサイトのURLを入力して「検索と確認」ボタンをクリックしましょう。

ウェブ魚拓でURLを検索する方法

取得済みの魚拓があるか確認

保存したいWebサイトのURLを検索すると、まず、過去にバックアップがとられた履歴があるURLか、初めて登録されるURLかを判別します。

初めて登録されるURLの場合は、「そちらのURLで魚拓は見つかりませんでした。そのまま取得することができます。」というメッセージが表示されるので、画面下方の「取得」をクリックするとWebサイトページが登録され、登録URLが発行されます。

次回からそのURLをホーム画面で検索すると、登録(保存)したWebサイトページが表示され、閲覧できます。

ウェブ魚拓でバックアップを取得する方法

同じURLは取得間隔を置く必要がある

過去にバックアップがとられた履歴があるURLでも、改めてバックアップを取得できますが、時間間隔を空けずに連続でバックアプ取得の操作を行うと、「取得するには同じURLの取得間隔が短すぎます」と表示されて、待機時間が合わせてカウントダウン表示されます。その場合は、待機時間が過ぎるのを待ってから再度、手順を踏みましょう。

誰かが事前登録していれば閲覧可能

また、URLを検索した結果、過去に第三者によってバックアップがとられた履歴がある場合は、第三者が保存した過去のバックアップ履歴を閲覧できます。表示されたリンクをクリックすれば、保存されているWebサイトページが表示されます。

ウェブ魚拓で過去のバックアップ履歴を閲覧する方法

権利者であれば魚拓の削除依頼も可能

「ウェブ魚拓」に保存されているWebサイトページのバックアップデータを削除したい場合、自分がそのWebサイトページに掲載されているコンテンツの権利者(運営者・著作者など)であれば、削除依頼を受け付けてもらえます。

「ウェブ魚拓」で削除依頼したいWebサイトページを表示させ、画面の上方に表示されている「削除」ボタンをタップします。

ウェブ魚拓で保存ページの削除依頼を行う方法

次に、削除依頼の項目を選択するポップアップが表示されます。権利者としてWebサイトページのバックアップデータの削除依頼を行う場合は、「著作権など、権利者・被掲載者等として」のリンクをクリックします。

ちなみに、公共の視点で見た時に問題があるページや個人情報に関するクレーム・削除依頼の場合は、その下の段の項目を選択すれば、匿名で削除依頼できます。

ウェブ魚拓で保存ページの削除依頼を行う方法

次に表示された依頼フォームに必要事項を入力して送信します。必要事項は「削除したいURL・依頼主の立場・削除依頼理由・本人確認方法・メールアドレス」などです。また合わせて本人確認ファイルも添付します。情報を入力したら「確認」ボタンを押し、内容確認後に送信します。

ウェブ魚拓で保存ページの削除依頼を行う方法
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ウェブ魚拓以外で消えたWebページを閲覧する方法

「ウェブ魚拓」を使用する以外に、消えたWebページを閲覧する方法は他にもあります。以下、その主な方法と簡単な使い方を紹介します。

Internet Archiveを使って探す

「ウェブ魚拓」を使用する以外に、消えたWebページを閲覧する方法として挙げられるのが、「Internet Archive」のサイトを使って検索するという方法です。

まず、下記のリンクから公式サイトにアクアセスし、検索枠に探したいWebサイトのURLを入力して、下方に表示される検索項目の中から「Search archived web sites」にチェックを入れて「GO」ボタンをクリックします。

ウェブ魚拓以外で消えたWebページを閲覧する方法

「Internet Archive」のグループサイト「Wayback Machine」のページに切り替わり、過去に保存されたWebページのストックがある場合は、保存された日付がカレンダー上で丸くカラーリングされているので、クリックすれば閲覧できます。

ウェブ魚拓以外で消えたWebページを閲覧する方法
Internet Archive 公式サイト

Googleキャッシュを使って探す

消えたWebページを閲覧する方法として最もお手軽な方法の1つに、Googleキャッシュを使って探すという使い方があります。Googleの検索エンジンには「キャッシュリンク」という機能があり、Googleが一番最近にアクセスしたときのそのWebサイトページの状態をバックアップとして保存しています。

そのため、検索上は閉鎖してしまった消えたWebサイトページも「キャッシュリンク」を利用すれば、過去のWebサイトページのバックアップが残っている場合があります。

Googleの「キャッシュリンク」のバックアップを確認する方法は簡単です。Googleの検索画面で検索結果の項目に表示されている「▼マーク」をクリックし、表示されてた「キャッシュ」のリンクをクリックします。バックアップが残っている場合は、消えたWebサイトの過去のページが表示されます。

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ウェブ魚拓の有料サービスのメリットとデメリットは?

次に、「ウェブ魚拓」の有料サービスのメリットとデメリットを解説します。「ウェブ魚拓」は基本的に無料で利用できるサービスですが、更に「ウェブ魚拓」のサービスを活用したいヘビーユーザー用に、プライベート仕様の有料サービスも用意されています。

有料サービスは2つのコースが用意されており、共通サーバーコース (315円)、有料用サーバーコース (31,500円)があります。共通サーバーコースは個人用、有料用サーバーコースは法人用として想定されており、有料用サーバーコースは専用の保存サーバー領域を持てるサービスです。

ウェブ魚拓の有料サービスのメリット

次に、「ウェブ魚拓」の有料サービスのメリットについて解説します。

公開されないので削除されない

「ウェブ魚拓」の有料サービスは、証明用・資料用の非公開仕様が基本コンセプトなので、無料版の様に一般に公開されることはありません。

「ウェブ魚拓」で保存されたWebサイトページのデータは過去に法的利用で活用された実績もあり、裁判関係の資料として利用されることもそうていされるため、完全にプライベート仕様となっており、データが削除されることはありません。

自分で取得した魚拓を整理できる

「ウェブ魚拓」の有料サービスは、プライベート仕様であるため、他者に干渉されることなく自分専用のデータストックとして保存・管理できるので、データ整理も自由にできて便利です。情報整理機能も装備されているので、スクラップブック的に情報収集のツールとして利用できます。

ウェブ魚拓の有料サービスのデメリット

次に、「ウェブ魚拓」の有料サービスのデメリットについて解説します。

公開が禁止されている

「ウェブ魚拓」の有料サービスはデータが一般に公開されないことがメリットですが、逆に公開を希望しても受け入れられないことになっています。つまり、有料サービスで保存したデータは公開禁止となっています。

登録時にPayPalアカウントが必要

「ウェブ魚拓」の有料サービスは登録条件としてPayPalアカウントの取得が必須になっています。PayPalアカウントを取得していないユーザーは、有料サービス利用時に改めてPayPalアカウントを取得しなくてはいけません。

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Webサイトを保存するウェブ魚拓を活用してみよう!

Webサイトを保存できる「ウェブ魚拓」を活用して、大事なWebサイトが削除されても閲覧できるように管理しましょう。有益な情報が掲載されているWebサイトを削除される前に「ウェブ魚拓」でバックアップを取得しておけば、突然消えたWebサイトも後から安心して閲覧できるので便利です。

また、「ウェブ魚拓」で保存したいWebサイトのURLを検索した際に、過去に第三者がバックアップをとった履歴がある場合は第三者が保存したストックデータを閲覧することもできます。

「ウェブ魚拓」は有料サービスもあり、有料サービスは証明用・資料用の非公開仕様になっているので、無料版の様に一般には公開されません。この点はメリットですが、逆に言えば公開禁止なので、公開したい場合は受け付けてくれません。有料サービスを利用するときはその点を注意しましょう。

「ウェブ魚拓」に既に保存されているWebサイトページデータを、何らかの理由で削除したい場合は、削除依頼を行うこともできます。ただしその場合は、依頼主がそのWebサイトページに掲載されているコンテンツの権利者(運営者・著作者など)である必要があります。

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この記事のライター
KOUSUKE
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