Zoomにモバイルデータ通信で接続している方の多くから、データ通信量の消費が気になる当い声が寄せられてます。実際のところ、Zoomのデータ通信量はどのくらいの容量になるのでしょうか。この記事ではSkypeなどとの比較から検証してみます。
テレワークを導入する会社や、オンライン授業を始める学校や塾、予備校が増える中で、ビデオ会議システムのZoomを導入する企業などが増えています。また、Zoom飲み会やZoom帰省、Zoom同窓会など、プライベートでもZoomを活用する方が増加しています。
家からZoomに接続するときのインターネット環境は人それぞれです。光回線やケーブルテレビの高速インターネットを接続している方は、データ通信量は気になりません。しかし、月額データ消費容量に制限のあるモバイルデータ通信を利用している場合には、テレワークが始まってからパケット使用料が跳ね上がったという方も少なくありません。
この記事では、Zoomアプリで会議に参加したら、どのくらいのデータ通信量がかかるのか、Skypeなどの他のビデオ会議システムとも比較しながら検証してみましょう。
Zoom会議にはビデオ通話をせずに、音声だけで参加できます。音声だけでZoom会議に参加する場合のデータの消費量はどのくらいなのか検証します。
データ通信量を計測しながら、Zoomを音声のみで接続し続けた場合には、10分間の接続で約6MBから7MBのデータ通信量でした。
Zoomに音声で接続した時間 | データ通信量 |
10分 | 7MB |
60分 | 42MB |
120分 | 84MB |
600分(10時間) | 840MB |
1440分(24時間) | 1008MB(約1GB) |
上記の表は、複数回計測した平均値です。データ通信消費量を計測してみると、だいたい10分間当たりの音声通話のみのデータ消費量は6MBから7MBの間で、経過時間によって7の倍数前後で増えていきます。
音声通話のみで1GB消費するのは約24時間です。1日8時間、音声で接続し続けると、3日間で1GB消費する計算です。
テレワークでZoomを利用するのは、音声通話よりもビデオ通話の方が多いでしょう。ビデオ通話の場合には、映像が音声にプラスされるので、データ通信の消費容量はかなり多くなります。10分間で消費されるZoomのデータ通信容量は、ビデオ通話の場合は約100MBです。これは音声通話のみの時の約17倍です。
Zoomにビデオ通話で接続する時間 | データ通信量 |
10分 | 100MB |
60分 | 600MB |
120分 | 1200MB(1.2GB) |
600分(10時間) | 6000MB(6GB) |
1440分(24時間) | 14400MB(14.4GB) |
ビデオ会議ができるシステムは、Zoomだけではありません。その他にもSkypeなどの優れたアプリもたくさんあります。Zoomを他のアプリと比較した場合、どのくらいデータ通信容量に違いが出るのかを、一覧表で見てみましょう。
ビデオ会議ができるアプリ | 音声通話 1時間あたりの データ通信量 |
音声通話 24時間あたりの データ通信量 |
ビデオ通話 1時間あたりの データ通信量 |
ビデオ通話 24時間あたりの データ通信量 |
Zoom | 42MB | 1008MB(1.08BG) | 600MB | 14.4GB |
Skype | 37MB | 888MB | 120MB | 2.8GB |
Google Meet | 36MB | 864MB | 600MB | 14.4GB |
LINE | 30MB | 720MB | 600MB | 14.4GB |
ハングアウト | 42MB | 1008MB(1.08GB) | 1.5GB | 37GB |
メッセンジャー | 18MB | 432MB | 360MB | 4.3GB |
ビデオ通話で比較すると、圧倒的にデータ通信量が少ないのはSkypeです。ただし、Skypeのビデオ通信は映像も音声もあまり品質が良くありません。画質や音質を抑えることで、通信量の軽減を図っている可能性があります。とはいえ、データ通信量を節約したい方には、ZoomよりもSkypeの方がメリットが大きいと言えます。
他のアプリと比較すると、Zoomのデータ通信量についていろいろと見えてくることがあります。Zoomのデータ通信量についてわかることについて解説します。
Zoomを使うメリットとして、よく言われているのが他のアプリに比べるとデータ通信量が少ないという点です。しかし、実際に消費容量を計測して見ると、必ずしもそうはいえないことがわかります。
実際に比較してみると、実はSkypeの方がデータ通信量が少ないことがわかります。以前は、本当にZoomのデータ通信量は、画質や音質と比べるとはるかに少ないこともありました。しかし、使いやすさとデータ容量を抑えることに注力して、セキュリティ面を軽視した結果、脆弱性が指摘され、実際にスパム攻撃が頻発するようになってしまいました。
そのために、Zoomではセキュリティ面を向上させたことで通信容量も増えてしまった模様です。現在では、Zoomの特にビデオ通話には、データ容量が少ないというメリットは少ないので注意しましょう。
Zoomのデータ通信量を増やす要素はいくつかあります。その要素を解説します。
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