2019年8月現在、日本で一番使われている共通ポイントがTポイントです。そんなTポイントを使うのなら、TカードよりもスマホにインストールできるモバイルTカードアプリが便利です。本記事では、このモバイルTカードアプリのメリットと使い方を説明します。
モバイルTカードアプリは、Tポイントを貯めたり使ったりできるTポイントカードをスマホのアプリにしたものです。このアプリのおかげで、Tカードを入れて財布を膨らませることも、レジの前でいちいち財布を取り出して中からTカードを引っ張り出す必要もなくなった上に、いつでもTポイントの残高を確認できるようになります。
モバイルTカードアプリは、冒頭で述べたようにスマホでTカードが使えるアプリです。物理カードのTカードの場合、財布に入り切らずにTカードを持ち忘れて、もらえるはずのポイントがもらえなかったり、Tカードを持ち歩いていてもTポイントの残高がわからずにTポイントで支払い損なったり、ということがあります。
しかしスマホのモバイルTカードアプリなら、スマホさえ持っていればカードを忘れることはありませんし、貯めたTポイントの残高もすぐに確認できます。Tカードを利用しているのであれば、いますぐにモバイルTカードアプリをインストールすべきですし、そもそもTカードを持っていないのであれば、これまでずいぶんと損をしていたことになります。
Tポイントは、2019年6月末現在、191社、1,062,758店舗で利用できる、日本で一番使われている共通ポイントです。TSUTAYAはもちろん、ENEOS、ファミリーマスト、ガスト、Yahoo! JAPANなど、多くのお店やネットサービスでポイントが貯められ、またポイントを使える、非常に使い方が多いポイントサービスです。
Tポイントの加盟店では、100〜200円ごとに1ポイントが還元され、1ポイントを1円として利用可能です。ポイントは最後にポイントが追加された日、もしくは最後に利用した日から1年間有効ですので、1年に1度ポイントが追加されるだけで、永久にポイントは残り続けます。ただし、ポイントの中には期間固定のものもありますので、注意してください。
ただし、近ごろではファミリーマートがファミペイに、Yahoo! JAPANやSoftBankがPayPayにと、共通ポイントのTポイントから自社のポイントサービスに重心を移しつつあり、数年先にはTポイントの存在感が薄れる可能性もあります。とはいえ、現時点では間違いなくTポイントが日本で一番普及しているポイントサービスと断言できます。
先に「Tポイントを貯めたり利用できるスマホアプリ」の節で説明した通り、モバイルTカードアプリを使うことでTカードの持ち忘れががなくなり、簡単にTカードを利用できるようになります。
モバイルTカードアプリの一番のメリットが、Tカードの持ち忘れがなくなるということです。いまや財布を忘れてもスマホを忘れないのが現実です。スマホにモバイルTカードアプリを入れておけば、財布を忘れても、財布にTカードを入れ忘れても、Tカードを使うことができます。
モバイルTカードアプリがインストールされたスマホなら、アプリを立ち上げてバーコードを画面に表示するという使い方でTカードを使えます。物理的なカードの場合、財布をとりだして、さらにその中からTカードを捜しださなければならなかった上に、それをしまう手間までかかっていたことを思えば、段違いの便利さです。
おサイフケータイ機能付きのケータイの使い方であれば、モバイルTカードアプリからバーコードを表示する必要すらありません。おサイフケータイなら店員に「モバイルTカードを使います」と伝えて、モバイルTカードアプリを立ち上げるだけで済みます。おサイフケータイ機能付きのケータイやスマホをお持ちなら、ぜひとも利用したい機能です。
ただし、iPhoneはおサイフケータイに対応していませんし、海外メーカーのお買い得なAndroidの多くもおサイフケータイ機能がありません。Apple Payでもおサイフケータイに似た操作が可能ですが、残念ながらモバイルTカードアプリはApple Payでの支払いには対応しておらず、おサイフケータイのようなICリーダーでの処理はできません。
またおサイフケータイ機能は国内でしか対応しないため、今後の普及は期待できません。おサイフケータイ機能がないスマホユーザーは、バーコードでの操作を利用してください。
モバイルTカードアプリが、物理的なTカードよりもはるかに便利な点のひとつが、貯めたTポイントの残高が確認できることです。「ああ、これだけ残高があれば××に使えるな」と判断できるのは極めて便利です。一度この楽さになれると、もうモバイルTカードアプリから物理的なTカードには戻れません。
さて、モバイルTカードアプリを使うにはTカードの会員番号が必要です。すでにTカードを持っているのであれば問題はありませんが、もしお持ちでない場合は、物理的なTカードを作成するか、モバイルTカードアプリからモバイルTカードを作成する必要があります。
Tカードを発行するのに手っ取り早いのはTSUTAYAやENEOS、ファミリーマートなどのTポイント加盟店の店頭でTカードを作成することです。いずれのお店でも、店員にTカードを作りたい旨を伝えて、個人情報を記入すればTカードを発行してくれます。なかには海老名市や周南市、多賀城市や高梁市、武雄市のように図書館で作成できるところもあります。
なお、これらのTSUTAYA以外で作ったTカードであっても、近くのTSUTAYAで手続きをすればTSUTAYAのレンタルサービスを受けられます。
Tポイントアプリなどを使うと、TカードがなくてTカード番号を持っていない場合は、その場でモバイルTカード番号を発行できます。Tポイントアプリの場合、まずはYahoo! JAPAN IDでログインしたのち、ホーム画面の「モバT」を選択し、「Tカード番号の登録へ」をタップ、「Y!ログイン」を選びます。
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