クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)で線画を抽出する方法を解説します。クリスタで画像・写真を読み込み、画像データからライン抽出して、線画を作成します。また、クリスタは単純な線画だけでなく、トーンを貼った線画を抽出する機能もあります。
今回は、世界中のクリエイターに愛用されている描画アプリ、クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)で、写真などの画像から線画・ラインを抽出して、マンガのモノクロ背景画を作成する方法を解説します。
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)は、世界中のクリエイターが長年愛用している、定番の描画アプリで、イラスト・マンガをデジタル作画するツールとして、初心者からプロまで幅広い層のユーザーのニーズに応えています。イラスト・マンガに係るプロ養成所の教材としても採用されている信頼性の高い作画ツールでもあります。
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)は、PC(Windows・Mac)だけでなくiPad版もリリースされ、ペンタブツールとしても愛用されています。
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)を使えば、写真や既存画像をマンガのモノクロ背景に加工できます。写真・画像をデジタルで読み込み、線画・ラインだけ取り込むこともできますし、モノクロ加工して適度に透明度を調整して遠近感を出すこともできます。
デジタル作画ツールのクリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)を使えば、こうしたモノクロ背景画の画像処理は簡単な手順で済ませられるので、マンガ背景の作成に活用すれば作業効率につながり、且つ、美しい描画で背景を再現できて便利です。
ぜひ、クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)による写真・画像読み込み、線画・ライン抽出処理の手順をマスターして、モノクロ背景画をオリジナルのマンガ作画に活用してください。
まず、クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)の画像読み込み手順について解説します。
始めに、クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)で、スキャナーで取り込んだ画像やカメラ撮影により写真を読み込みます。
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)の画面の上部に表示されているツールバーから「ファイル」→「読み込み」→「画像」と進み、画像・写真が保存してある場所を指定して、データを読み込みます。
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)で画像・写真データの読み込みを無事に終えたら、次に、レイヤーを「ラスターレイヤー」に変換します。
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)で画像・写真データの読み込みを終えた直後は「画像レイヤー」として設定されますが、「画像レイヤー」のままでは編集ができません。そのため編集可能な「ラスターレイヤー」に変換する必要があります。
まず、画像・写真データ読み取り後に、レイヤーパレットを確認しましょう。「画像レイヤー」として読み込まれていることを確認したら、レイヤーをクリックして選択し、画面上方のメニューバーより、「レイヤー」→「ラスタライズ」を選択します。
レイヤーパレットを見ると、「画像レイヤー」から「ラスターレイヤー」に変換されていることを確認できます。
読み取った画像・写真データを「ラスターレイヤー」に変換できたら、画像をモノクロ化してみましょう。モノクロ化すると輝度に応じて適切な白黒画像に変換してくれます。
まず、レイヤーパレットで画像・写真データの「ラスターレイヤー」を選択し、「レイヤープロパティ」の「表現色」の項目で「モノクロ」を選択します。
画像カラ―が元の輝度に合わせてモノクロに変換されるので、「レイヤープロパティ」の「色の閾値」の項目のスライダーを左右に動かして、行き過ぎたモノクロの輝度変換・白黒度合いを調整します。
次に、クリスタ(CLIP STUDIO PAINT EX)で写真から線画を抽出する手順について解説します。
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