Android端末にとって定期的なキャッシュの削除は動作を保つために必要なことですが、手順通りに操作したはずなのにキャッシュが削除できない場合があります。そこで今日はAndroidのキャッシュが削除できない・消去できない際の原因と対処法について解説します。
Android端末にキャッシュはつきものです。そして定期的なキャッシュの削除はAndroidユーザーにとっては端末の動作を保つために必要なことです。ですが、キャッシュを削除することはメリットだけでしょうか?まずはAndroidのキャッシュを削除するメリット・デメリットについてお話しします。
Androidのキャッシュとは、一度読み込んだデータを次回以降速く開くために一時保存してあるデータのことです。このキャッシュのおかげでアプリを開く際の読み込み時間が短くなるという便利な機能です。
アプリの読み込み時間が短くなる便利なキャッシュですが、AndroidOSは自分でキャッシュを削除することはできないため、放っておくとキャッシュはどんどん溜まっていきます。そして溜まり続けた結果、スマホのストレージの容量をキャッシュが圧迫し、スマホの動作を遅くする原因となってしまいます。アプリを時間をかけずに読み込むためのキャッシュが、スマホ自体の動作をもたつかせたり、誤作動をおこさせる原因の一つとなります。
Android端末の動作を一定に保つためには、ストレージにある程度の空き容量が必要です。ストレージの空き容量が少なくなってくると、Androidの動作が鈍くなったり、固まってしまったりします。また、溜め込んだキャッシュをいちいち読み込みに行くために余計な時間かかり、さらには動作がおかしくなることもあります。
つまり、キャッシュを削除するとストレージの空き容量が増えるため、スマホの動作が軽くなり、メモリ不足が原因でおきていた不安定さが軽減されます。
アプリを起動させる際に保存していたキャッシュデータを削除するため、アプリの立ち上げに再度データを読み込む必要があり、開くまでに多少時間がかかります。また、ログインする必要のあるものでは、自動入力されていたIDやパスワードを再度入力する必要があります。
キャッシュを削除したら端末に不具合が起きるのではないか?また、キャッシュを削除すると大事なデータも消去されてしまうのでは?と心配する人がいます。
Androidのキャッシュは一時的な記録であって、プログラムに影響は及びません。また写真や動画などのデータとキャッシュは関係ありません。ですのでAndroidのキャッシュを削除しても端末に不具合が起きることはありませんし、写真などのデータが消去されてしまうこともありません。
キャッシュを削除しようとしてもエラーになって削除できないことや、インターネットに紹介してあるキャッシュ削除の手順通りに行おうとしても自分のAndroid端末ではキャッシュを削除する項目がみつけることができないことがあります。まずはその原因を見ていきます。
一時的エラーはどんな端末にもおこるものです。キャッシュが削除できない以外にも、アプリの動作が不安定だったり、起動中に固まったり閉じてしまったり、というのもAndroidOSが一時的にエラーを起こしている可能性がほとんどです。
Androidのバージョンアップを行ってすぐにキャッシュの削除を行おうとしてもキャッシュの削除ができない場合は、アップデートしたAndroidOSの不具合/バグが原因と考えられます。
また、インストールしてあるアプリはどんどんアップデートしている一方で、Androidのアップデートは今まで一度もしていない、という人も中にはいるでしょう。そうすると最新のアプリにAndroidOSがついていくことができないため、キャッシュの削除がエラーになってしまうことがあります。
Androidはバージョンによって操作方法が大幅に変更されることがあります。キャッシュの削除方法もバージョンによって変更されるものの一つです。
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