【Android】キャッシュが削除できない・消去できない原因と対処法

Android端末にとって定期的なキャッシュの削除は動作を保つために必要なことですが、手順通りに操作したはずなのにキャッシュが削除できない場合があります。そこで今日はAndroidのキャッシュが削除できない・消去できない際の原因と対処法について解説します。

【Android】キャッシュが削除できない・消去できない原因と対処法のイメージ

目次

  1. 1Androidのキャッシュを削除するメリット・デメリットは?
  2. Androidのキャッシュとは
  3. 2Androidのキャッシュが削除できない原因は何?
  4. Androidの一時的エラー
  5. Androidのバージョンによる不具合
  6. Androidのバージョンによる削除方法の違い
  7. 3Androidのキャッシュが削除できないときの対処法
  8. 再起動してみる
  9. Androidのアップデートをする
  10. Androidのバージョンに合わせて削除する
  11. 4Androidのキャッシュが削除できない場合もあせらず対処しよう

Androidのキャッシュを削除するメリット・デメリットは?

Android端末にキャッシュはつきものです。そして定期的なキャッシュの削除はAndroidユーザーにとっては端末の動作を保つために必要なことです。ですが、キャッシュを削除することはメリットだけでしょうか?まずはAndroidのキャッシュを削除するメリット・デメリットについてお話しします。

Androidのキャッシュとは

Androidのキャッシュとは、一度読み込んだデータを次回以降速く開くために一時保存してあるデータのことです。このキャッシュのおかげでアプリを開く際の読み込み時間が短くなるという便利な機能です。

キャッシュを削除するメリット

アプリの読み込み時間が短くなる便利なキャッシュですが、AndroidOSは自分でキャッシュを削除することはできないため、放っておくとキャッシュはどんどん溜まっていきます。そして溜まり続けた結果、スマホのストレージの容量をキャッシュが圧迫し、スマホの動作を遅くする原因となってしまいます。アプリを時間をかけずに読み込むためのキャッシュが、スマホ自体の動作をもたつかせたり、誤作動をおこさせる原因の一つとなります。

Android端末の動作を一定に保つためには、ストレージにある程度の空き容量が必要です。ストレージの空き容量が少なくなってくると、Androidの動作が鈍くなったり、固まってしまったりします。また、溜め込んだキャッシュをいちいち読み込みに行くために余計な時間かかり、さらには動作がおかしくなることもあります。

つまり、キャッシュを削除するとストレージの空き容量が増えるため、スマホの動作が軽くなり、メモリ不足が原因でおきていた不安定さが軽減されます

キャッシュを削除するデメリット

アプリを起動させる際に保存していたキャッシュデータを削除するため、アプリの立ち上げに再度データを読み込む必要があり、開くまでに多少時間がかかります。また、ログインする必要のあるものでは、自動入力されていたIDやパスワードを再度入力する必要があります。

キャッシュを削除したら端末に不具合が起きるのではないか?また、キャッシュを削除すると大事なデータも消去されてしまうのでは?と心配する人がいます。

Androidのキャッシュは一時的な記録であって、プログラムに影響は及びません。また写真や動画などのデータとキャッシュは関係ありません。ですのでAndroidのキャッシュを削除しても端末に不具合が起きることはありませんし、写真などのデータが消去されてしまうこともありません

Androidのキャッシュが削除できない原因は何?

キャッシュを削除しようとしてもエラーになって削除できないことや、インターネットに紹介してあるキャッシュ削除の手順通りに行おうとしても自分のAndroid端末ではキャッシュを削除する項目がみつけることができないことがあります。まずはその原因を見ていきます。

Androidの一時的エラー

一時的エラーはどんな端末にもおこるものです。キャッシュが削除できない以外にも、アプリの動作が不安定だったり、起動中に固まったり閉じてしまったり、というのもAndroidOSが一時的にエラーを起こしている可能性がほとんどです。

Androidのバージョンによる不具合

Androidエラーのイメージ

Androidのバージョンアップを行ってすぐにキャッシュの削除を行おうとしてもキャッシュの削除ができない場合は、アップデートしたAndroidOSの不具合/バグが原因と考えられます。

また、インストールしてあるアプリはどんどんアップデートしている一方で、Androidのアップデートは今まで一度もしていない、という人も中にはいるでしょう。そうすると最新のアプリにAndroidOSがついていくことができないため、キャッシュの削除がエラーになってしまうことがあります。

Androidのバージョンによる削除方法の違い

Androidのバージョン

Androidはバージョンによって操作方法が大幅に変更されることがあります。キャッシュの削除方法もバージョンによって変更されるものの一つです。

Android4.2以前

Androidバージョン4.0のice cream sandwich

Android4.2以前のOSは2012年7月10日にリリースされたAndroid4.1より前のAndroid端末ということになります。このAndroid4.2以前のバージョンでは、キャッシュの削除を行う際にAndroid本体の機能にキャッシュを削除する機能はないため、キャッシュ削除専用のアプリをインストールする必要があります。

Android4.2~7.X

Androidバージョン7.0のキャラクターイメージ

Android4.2はリリースが2012年11月13日で、日本ではNexus 4とNexus 10に標準搭載されているOSです。また、Android7.Xは最後の公式版がAndroid7.1.2となり、2017年4月4日公開となったものです。

Android4.2以前のバージョンでは本体にキャッシュを削除する機能がないため、キャッシュ削除専用アプリが必要でしたが、4.2以降はキャッシュ削除機能が追加されているため、キャッシュ削除専用アプリをインストールする必要がありません。

Android8.0以降

Androidバージョン8.0のアンドロイドオレオ

Android8.0は2017年8月21日公開となったOSです。Android4.2以降、キャッシュを削除するためのアプリをインストールする必要がなく一括でキャッシュの削除が可能でしたが、Android8.0以降のバージョンではキャッシュの一括削除機能が無くなり、アプリを一つずつ開いてキャッシュを削除していく方法に変更されました。

Androidのキャッシュが削除できないときの対処法

Android端末のキャッシュ削除ができない時の対処法を紹介していきます。紹介する順に試してみましょう。

再起動してみる

再起動はどんな端末においても不具合を解消するための基本的な対処法といえます。ユーザーの操作ミスなど関係なく内部機器やネットワークの接続エラーは起こり得ます。キャッシュの削除ができない以外にもアプリの動作がおかしい、ネットにつながらないなどの不具合は再起動することで解消されることが多いので、端末に不具合が起きた場合、まずは再起動してみましょう。

Androidのアップデートをする

前項の「Androidのバージョンによる不具合」でも少しお話ししましたが、インストールしてあるアプリはどんどんアップデートされているのに、AndroidOSが古いままの場合、最新アプリのプログラムにAndroidOSがついていけずにエラーを起こすことは多々あります。自動アップデートやアップデートの通知をOFFにしている場合、アップデート通知が届いていないか確認し、届いている場合はアップデートを行いましょう。

Androidのバージョンに合わせて削除する

Androdはバージョンによってキャッシュの削除方法が異なることはお話ししました。ここでは具体的にキャッシュの削除方法を紹介します。

Android4.2以前は消去用アプリを使う

Playストアのキャッシュ消去用アプリ

Playストアで「キャッシュ削除」と検索すると沢山のキャッシュ消去用アプリが表示されます。

Android Apps on Google Play
キャッシュ消去用アプリのAndroidバージョン対応・未対応

ですが、Android4.2以前のOSの場合、どの消去用アプリも使えるわけではありません。Androidのバージョンや端末の機種によっては対応しているか・対応していないかが表示されます。

キャッシュ消去用アプリのAndroid対応バージョン確認

もし表示されない端末の場合は、その消去用アプリがバージョンいくつから対応なのか詳細情報を確認してからインストールしましょう。

Android4.2~7.Xは設定アプリから一括削除可

Android4.2~7.Xまでは消去用アプリをインストールすることなく、本体の設定から一括でキャッシュを削除することができます。

Androidでアプリを使わずキャッシュを削除

設定>ストレージとメモリ>内部共有ストレージ>キャッシュデータの順に開き、キャッシュを削除します。この手順と上画像はAndroid7.0のもので、他のバージョンでは手順が多少異なるとはいえ、キャッシュもデータの一つですのでストレージ・メモリの項目を探せばキャッシュまでたどりつけます。または設定画面の右上にある虫眼鏡マークで「キャッシュ」と検索することも可能です。

Android旧バージョンのキャッシュデータ削除画面

これはAndroid4.2のキャッシュデータの場所です。設定>ストレージ>キャッシュデータとなっています。

Android8.0以降はアプリ単位で削除可

Android8.0以降は4.0以前と同様に一括でキャッシュの削除はできない仕様になっています。Android8.0以降の場合、アプリ毎にキャッシュを削除していくことが可能です。

Android8.0のアプリ詳細までの手順

Android8.0を使ってキャッシュの削除の手順を紹介します。設定>アプリと通知>アプリ情報にタップしていくとインストールされているアプリの情報までたどり着きます。

アプリのキャッシュを削除

アプリをタップして開きます。「ストレージとメモリ」を開くとそのアプリが占有しているデータ量が表示された画面が開きます。右上の「キャッシュを削除」をタップすると、「キャッシュを削除しますか?」などの確認のウインドウは開かずすぐにキャッシュが削除されます。

あまりアプリをインストールしていない場合は一つずつ「キャッシュを削除」をタップしていっても良いでしょう。ですが何十個とあるアプリを一つずつ開いて削除していくのはかなりの手間ですので、Android4.2以前と同様にキャッシュ削除専用のアプリを使用するのも良いでしょう。

Androidのキャッシュが削除できない場合もあせらず対処しよう

ある程度のキャッシュならAndroidの動作が速く、便利ですが、キャッシュは溜まり過ぎるとAndroidの動作に影響がでてきてしまう困り者に変わってしまいます。定期的にキャッシュを削除することを習慣にしましょう。また、キャッシュが削除できない場合は紹介した対処法を順に試してみて下さい。

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この記事のライター
nabeturbo3
機械音痴でカタカナ単語の苦手な自分に理解できる解説を心がけています。