Windows10に標準インストールされているメールソフトがとても使いにくいと言われています。そこで今日はWindows10の標準メールソフトと主流のメールソフトとの違いやどうして使いにくいのか、Windows10のメールソフトの設定方法などを解説します。
Windows10の標準メールソフトに関しての口コミは、シンプルで良いという意見よりも、使いにくい・設定の仕方がよく分からないという意見が圧倒的です。そこでまずはWindows10の標準メールが使いにくいと言われる理由を見ていきましょう。
メールの受信振り分け機能とは、フォルダとメールアドレスを指定しておき、指定のメールアドレスからメールを受信した際に自動で指定したフォルダへ振り分ける機能のことです。メーラーとしては基本的な機能で、仕事などで大量のメールを扱う人にとってはとても大事な機能です。その振り分け機能がWindows10の標準メールにはありません。
Windows10の標準メールでは、初心者にも使いやすいシンプルな設計という名目のもと、メール機能は最小限にとどめられています。とはいえ、受信メールの振り分け機能がないのは大多数が使いにくいメーラーだと感じざるを得ません。
Windows10のセキュリティに関わる設定は①送信サーバーの承認を必要とさせる②メールの送信に同じユーザー名とパスワードを使う③受信メールにSSLを使う④送信メールにSSLを使う、の4つのみです。会社などでセキュリティを理由にポート番号を変えている場合はWindows10 の標準メールでは対応していないため、Windows10のメールの利用自体を諦めるしかありません。
また、今回Windows10の標準メールに関してメールの送信・受信ができないといったトラブルの対処法は詳しくはお話ししませんが、Windows10 の標準メールで送信・受信エラーが出た際に、パソコンにインストール設定しているセキュリティソフトのセキュリティレベルを下げるという対処法があります。この対処法もセキュリティ面に関しての不安材料となっています。
Windows10標準メールの削除アイコンは2つあります。1つは、メール掲題の横、もう1つは右上です。
ですがメール掲題の横の削除マークはポインタをあてないと表示されません。
また、右上の削除アイコンは標準メールを全画面表示くらいまで広げないと画面に表示されず、表示されていない場合は、アクションボタン「・・・」に格納されているため、1つのアクションで削除までたどり着けません。
2017年2月の時点では、添付ファイルをいちいちMicrosoft Edgeで開こうとするため、それを回避させるために一旦添付ファイルを保存する必要があり、不便だという口コミが見受けられますが、2019年4月7日現在、添付ファイルを開く際にEdgeで開こうとする動作は見受けられません。
ですが、PDFファイルや画像ファイルの貼付はクリップマークが表示されますが、エクセルファイルなどが添付されている場合、クリップマークが表示されないため、受信メールの中身を確認するまで添付ファイルの有無の確認ができません。(Windows10メールバージョン16005.11425.20190.0)
emlファイルとは、Microsoft社が開発したOutlook・Outlook Express向けのファイルフォーマットで、Microsoft社以外のほとんどのメーラーがこのemlファイルをサポートしています。ところが、同じMicrosoft社が提供するWindows10の標準メールがこのemlファイルをサポートしていないという、なんとも不可解な設計になっています。
Outlookではメールを添付ファイルとして送信・受信することができますが、Windows10の標準メールではまずこの添付ファイルとして送信されてきたemlファイルを開くことも、保存もできません。つまり、Windows10標準メール単体ではemlファイルをどうすることもできないため、Microsoftストアーから「EML Reader」をダウンロードするなど、専用ソフトを使う必要があります。
これはOutlookをメインに使ってきたユーザーにとってはWindows10のメールアプリはとても使いにくいメーラーだとしか言いようがありません。
Windows10の標準メールソフトが使いにくいと言われる根拠を挙げてきましたが、使いにくい前に、設定が分からないという口コミも多くあります。使いにくいかどうかは人それぞれですので、設定が分からない人のためにWindows10標準メールの設定方法と使い方を紹介します。
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