Windows10は、1903アップデートで大幅な改善が見られました。まだ、1903バージョンへアップデートをしていない方もいるようです。この記事では、Windows10の1930アップデートのダウンロード方法や更新にかかる時間等を解説します。
2019年5月にMicrosoftから配信された、Windows10の1903のアップデートの内容がすごいと、話題になっています。1903にアップデートすることで、今までのWindows10から、さらに進化したWindows10になります。話題になっている1903の変更点どのような点なのか、まずは解説します。
1903以前のWindows10では、検索と音声アシスタントのCortanaが一緒になっていました。しかし、1903では、検索とCortanaが分離しました。Windows10の中を検索しようと思っても、Cortanaが同時に立ち上がってしまい、使い勝手が悪いという声もかなりありました。
また、iPhoneのSiriやAmazonのAlexaに比べると、Cortanaは音声認識の精度も悪いといった意見もあります。検索と同時に立ち上がることで、PCの使い勝手が悪くなったと感じている方も多かったため、この変化は喜ばしいと感じている方が多いようです。一説には、Cortanaのリストラ説もあります。
1903以前のバージョンのWindows10では、Windowsアップデートが配信されると、どのような状況でも自動的にアップデートが始まりました。作業中のファイルを保存する間もなく、突然PCに再起動がかかり、泣く泣く完成間近だったファイルを0から作り直した経験がある方も多いことでしょう。
Windows10の1903アップデートでは、突然アップデートが始まって、作業途中でも容赦なく再起動がかかることはなくなりました。
また、大型アップデート後は、何かと不具合が起こりやすいものです。不具合の発生状況を見てから、バージョンのアップデートしたい方もいます。1903アップデートでは、Windows10 Homeで最大35日間、Proなら365日間アップデートを延期できます。
不具合が起きた場合は、小規模アップデートでの修正が繰り返されます。その様子を見て安定してから1903へアップデートする選択も、可能になります。
Windows10には、アクティブ時間が設定されています。アクティブ時間とは、ユーザーがPCを使って作業しているアクティブな状態の時間のことです。アクティブ時間中は更新が終わっても再起動をかけない時間として、Microsoftが設定しています。
このアクティブ時間は手動で「設定」から設定しなくてはなりませんでした。しかし、1903ではPCの利用状況を自動で判断し自動設定されます。自分で設定しなくても、再起動してもいい時間をPCが勝手に判断してくれるようになりました。
ただし、昼間、会議や営業などで席を外すことが多いけれども、何らかの作業をPCに行わせているケースもあります。そんな場合は、昼間PCが非アクティブ時間だと判断されてしまうことがあります。働いている時間でも、PCから離れる時間が多い方は、アクティブ時間の自動設定を外しておいた方が無難です。
以前、PCにインストールされたAmazon Alexaが自動的に会話を録音して、他の人に送信する事故が起こったことがありました。複数のマイクを使って録音できるアプリがPCに入っている場合は、いつ、どのアプリが起動して音を録音しているか、わからないと困ります。
そこで、1903からは、マイクを利用しているアプリが通知領域に表示されるようになりました。今まではマイクに音を拾われたくない場合は、設定からマイクの利用を禁止しなくてはいけませんでした。しかし、どのアプリが起動しているかわかるようになったことで、そのアプリだけを停止したり、マイクの利用の禁止ができるようになりました。
Windows10には、多くの標準アプリがあらかじめインストールされています。標準アプリの中には、必須アプリとは言えないものも多くあります。他のアプリの方が使い勝手がいいアプリもあります。Windows10の標準アプリには、できればアンインストールしたいアプリも多いことでしょう。
今までは、標準アプリのアンインストールは特殊なコマンドを使わないとできませんでした。しかし、1903では「設定」の「アプリ」から簡単にアンインストールできるようになっています。
特にCドライブのストレージがひっ迫している時は、標準アプリを簡単にアンインストールできるのは助かります。ぜひ必要ないアプリは削除して、PCの中をスッキリとさせましょう。
Windows10の1903のバージョンへのアップデートでは、ようやくWindowsサンドボックスが利用できるようになりました。サンドボックスは、iPhoneやAndroidでは当たり前に利用されている仕組みですが、今まではWindowsには実装されていませんでした。
サンドボックスとは、あるアプリの動作を、1つのサンドボックスの中に格納して、他のアプリに影響を及ぼさないようにするセキュリティ上の仕組みのことです。1つのアプリを利用することでウイルスに感染しても、サンドボックス内に格納されていれば、他のアプリや端末全体へ影響を及ぼしません。
Windows10では、すべてのアプリの動作へのサンドボックスの適用はできません。しかし、新しいアプリを試してみたい場合に、サンドボックスを利用できます。万が一不具合が起きても、サンドボックス内で完結するため、PCには影響を及ぼしません。
Windows10の1903アップデートを更新する方法を、解説します。
Windows10の1930アップデートへの更新方法は、通常はWindows10の「設定」からできます。「スタート」から歯車マークの「設定」をクリックして「設定」を開きます。「更新とセキュリティ」をクリックして「Windowsアップデート」を開きます。
「更新プログラムのチェック」をクリックしましょう。1903をダウンロードしてアップデートできるようなら、こちらに1903の更新プログラムが表示されます。「ダウンロードしてインストールする」をクリックすると、ダウンロードが始まります。ダウンロードが終了したら、自動的にインストールが始まります。
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