現在世界中でダウンロードされている音楽動画共有アプリ、TikTok。そんな大人気のアプリであるにもかかわらず、しばしば黒歴史製造機と称されて話題になっています。今回はそんなTikTokがなぜ黒歴史製造機などと呼ばれてしまうのか、その理由を検証していきます。
TikTokとは、現在10~20代を中心に一気に注目度が高まり、面白いと評判の音楽動画共有アプリです。米国調査会社センサータワー(Sensor Tower)の発表によると、2018年のiOSアプリのダウンロードランキングでは世界No.1に輝いています。
そんな大人気のTikTokですが、実は中国発祥のアプリです。Bytedanceという中国企業が開発しました。アジアから発信されてメジャーになったアプリとしては、他にLINE(韓国)やWeChat(中国)等が代表として挙げられますが、世界規模で知名度がここまで広がったのはTikTokが初めてと言われています。
BytedanceはMusical.lyという音楽ショートムービーの録画アプリを買収して新バージョンのTikTokに統合しました。そのタイミングをきっかけにアメリカでもTikTokの人気に火が付きました。
現在バージョンのTikTokは、SNSの長所が網羅されている、音楽選びも含めて手軽に編集できる、演出機能が充実しているためネタに困らない、マイナス思考の投稿がないので使っていて面白い、など高評価を得ています。
ところがこのTikTokの知名度、賛否両論のところがあります。TikTokのイメージといわれると、「あのうざい広告」と思い浮かぶ方も多いようです。その理由は、YouTube動画上でしつこいほどの回数でTikTokの広告が流れているため、TikTokと聞くとうんざりと思ってしまうそうです。
とはいえ、これだけ世界中でダウンロードされているTikTokです。TikTokが面白いと評価されているのは確かです。また、そんな人気アプリが黒歴史製造機と称されるのはどんな理由なのでしょう?
TikTokユーザーから挙がっている評価の一つが「TikTok動画にでている子は、かわいい・かっこいい子が多い」という点です。とりわけ流行に乗ったJKたちのアイデアあふれるダンス動画などが大人気です。
TikTokに投稿しているJKの中には人気者として注目を集めている人も多く、TikTokのかわいいJK動画を集めてYouTubeにアップしている人もよく見かけます。
ビッグデータを分析しているユーザーローカルの2018年の発表では、現在日本で一番多くのファンを得ているTikTokerは、小学6年生の女の子、「Hinata」こと野々山ひなたさんです。小学年ですが、220万人以上のファンがついているのだそうです。(2018年10月22日時点)
また、2位以下のTikTokerも高校2年生でファン91万人、中学2年生でファン81万人、高校2年生でファン74万人と、皆が高校生以下のアプリユーザーです。
スマホアプリ市場分析サービスのApp Apeの分析によると、TikTokユーザーの4割が10代で、続く3割が20代と見られており、10〜20代で7割を占めているそうです。(2018年3月時点)
TikTokユーザーの芸能人も多く、モデルや女優、お笑い芸人、人気YouTuberなども投稿していて、面白いと評判です。代表的な方でいえば、木下優樹菜、きゃりーぱみゅぱみゅ、GACKT、ピコ太郎、ヒカキンなどが挙げられます。
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