ビジネスシーンではもうおなじみの「Thunderbird」メールソフト。日々送られてくる大量のメールを整理しフォルダに振り分けるのは面倒なことです。それで今回は、Thunderbirdのメールを手動ではなく自動で振り分ける設定方法を解説します。
メールの交換や振り分けは、私たちが日々行うことです。特にビジネスで国内外のクライアントと連絡を取り合うことは欠かせない仕事の一部であり、メールを振り分け整理をすることは、クライアントとの友好な関係を保つためには欠かせないことです。多くのユーザーがThunderbirdメールソフトを使用していますが、その理由はThunderbirdメールソフトがフィルタリング処理機能を搭載していることにあります。
フィルタリング処理機能によって、Thunderbirdは迷惑メールの削除を学習しながら最終的にすべての迷惑メールをブッロクしてくれます。Thunderbirdメールソフトの売りはこのフィルタリング処理機能です。しかしフィルタ、つまり振り分けしたいメールは迷惑メールだけではありません。
受信トレイに送信される大半の電子メールは大切なものなので、それらをフォルダに仕分け、整理し、閲覧し易くすることも大切な振り分けです。しかし受信トレイに溜まったメールを手動でフォルダに仕分け、振り分けるのは大仕事です。
幸いThunderbirdにはメール自動振り分け機能が備わっていますので手動でフォルダにメールの振り分けをする必要はありあせん。すべて自動で振り分けを行ってくれます。これから、Thunderbirdの自動振り分けをどのように設定し、メールの振り分けを実行できるのかを説明します
Thunderbirdのメール自動振り分け機能を使って、電子メールの仕分けと振り分け、また整理を行うため、これから設定を行います。電子メールの仕分けと振り分けをするためには、Thunderbirdにフォルダを作成する必要があります。
今から電子メールの仕分けと振り分けを自動で行うのに必要なフォルダの作成方法を説明します。Thunderbirdを立ち上げ、トップ画面の右上にある「メニュー」アイコンを選択します。そして表示されるメニューから「新規作成」→「フォルダ」へと進みます。
メールの振り分けに必要な「新しいフォルダ」の作成画面が立ち上がりますので、受信者名を入力し、「フォルダを作成」を選択します。ここでは例として「Scotte」と入力します。「Scotte」が受信トレイに追加されました。
メールの仕分けと振り分けを自動で行うのに必要なフォルダが作成されましたので、メールの振り分けを行うために作成したこのフォルダに「メール自動振り分け」つまりメッセージフィルタの設定を行います。まずは振り分けに必要なThunderbirdのフィルタの設定から行います。
メール振り分けに必要なフィルタの設定を行うため、Thunderbirdを立ち上げます。Thunderbirdトップ画面右上にある「設定」アイコンを選択し、「添付ファイル」→「メッセージフィルタ」→「メッセージフィルタ」へと進みます。
Thunderbird「メッセージフィルタ」画面の「対象アカウント」ボックスをクリックし、自動振り分けをしたい「対象アカウント」を選択します。その後、右メニューにある「新規」を選択します。メールの振り分けを行うのに必要な「フォルダの設定」画面が立ち上がりますので、先ほどメール振り分けのために作成したフォルダー名を入力します。
次に、メールの振り分けに必要な「フィルタを適用するタイミング」項目にある、「新着メール受信時」にチェックを入れ、「手動で実行する」のチェックを外します。最後に「新着メール受信時」の右横にあるプルダウンから「迷惑メール分類語に実行」を選択します。これでメールの振り分けをするために必要なThunderbirdのフィルタの設定が完了しました。
メールの振り分けに必要なThunderbirdのフィルタの設定が済んだら、次はメールの振り分けをするため、Thunderbirdのフィルタの条件を指定します。先ほどのThunderbird「フィルタの設定」画面に戻ります。振り分けのための「条件」の項目欄には、2つのプルダウンに選択できるフィルタの条件が表示されています。
その中から自分の目的に沿った振り分けの条件を選択します。今回は例として、「Scotte」氏からのメールを振り分けすること目的としますので、「差出人」と「に含む」を選択します。メール入力画面に差出人Scotte氏のメールアドレスを入力します。
仕分けと振り分けのための条件は「すべての条件に一致」にして、チェックを入れます。差出人の電子メールアドレスを入力した入力ボックスの横にある「+」をクリックすると振り分けの条件を増やすことができます。振り分けの条件を減らしたい場合は「-」をクリックします。増やした振り分けの条件を削除できます。
続いて振り分け先のフォルダの指定を行います。メールの振り分けのため「以下の動作を実行する」項目欄の最初のプルダウンにあるメニューの中から「メッセージを移動する」を選択し、その次のプルダウンに先ほどフォルダーを作成した差出人のScotte氏を指定します。
Thunderbirdのフィルタの設定画面で振り分けに必要なすべての入力を行ったら「OK」を選択します。これで振り分けに必要なフィルタの設定が完了します。「メッセージフィルタ」画面にフォルダ名Scotteが有効になっていることが確認できます。
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