国内・海外で使えるオンライン決済サービスのPayPalは、ECサイトへの支払いのみならず、送金や送金の受け取り、銀行口座への出金も可能です。しかもPayPalでは、個人であれば登録手数料も年会費も支払い手数料も、送金・受け取り手数料もすべて無料と安く済みます。
アメリカ生まれのPayPal(ペイパル)は、世界中の2億5000万人以上が利用し、1800万以上のお店で使える、世界規模のオンライン決済サービスです。
PayPalでオンライン決済できるサイトは、MicrosoftやPlayStation Store、Steamやe-Bay、YouTubeといった大手のサイトからgeekbuyingといった中国通販サイト、さらにはDMMやヤマダ電機、pixivなどの国内のサイトにまで及んでいます。
PayPalはクレジットカード会社同様、サイト側が利用手数料の支払いを負担するため、通販を利用する側は手数料をほとんど気にする必要はありません。ほとんどというのは、海外通販では為替手数料が発生するため、その点に注意しなければならないためです。これについてはのちほど「PayPal(ペイパル)は海外サイトの支払いで手数料が発生」で説明します。
海外の通販サイトでは、ほとんどのサイトでクレジットカードが利用できます。そのためわざわざPayPal経由で支払いする理由があるのかと、不審に思うことでしょう。しかし、海外・国内にかかわらずクレジットカード情報を安易に相手に渡すと、そのカード番号が流出する可能性が高まります。特に海外の異様に安く利用できるサイトは危険です。
そんなとき、オンライン決済サービスのPayPalで支払いをすれば、相手のサイトにクレジットカード情報が渡る心配がありません。10個のサイトを使えば、通常なら10か所にあなたのクレジットカード情報が伝わってしまうところが、PayPalにクレジットカードを登録すれば、PayPalにしかクレジットカード情報が伝らないため、セキュリティがアップします。
PayPalはアメリカ生まれのオンライン決済サービスですから、特に海外通販や海外への送金には非常に便利です。為替手数料を無視すれば、クレジットカードの代わりにPayPalで支払うだけで済みます。クレジットカードの番号の流出や、それに伴う不正利用のことを思えば、むしろPayPalに対応していない海外サイトは利用すべきではないくらいです。
PayPalは通販サイトやサービス提供サイトへの支払いのみならず、家族や友人間への送金にも対応しています。当然PayPalの残高の受け取りも可能ですし、国内同士の送金・受け取りであれば手数料も不要ですし、PayPal残高でECサイトの支払いもできます。ただし、PayPal残高を銀行口座に出金しようとすると手数料が発生するので注意が必要です。
PayPalを利用するには、まず下のリンクからPayPalのサイトにアクセスして、画面右上にある「新規登録」を選択します。
つづいて「パーソナルアカウント」を選択して、住所・氏名などの個人情報、それに支払い情報としてクレジットカードかデビットカード、あるいは銀行口座を登録し、認証メールでメールアドレスを認証すればOKです。
PayPalのアカウントが登録できたら、あとはPayPalが使えるサイトで支払い手段をPayPalにすれば、メールアドレスとパスワードだけで支払いができるようになります。
先にも記したように、PayPal(ペイパル)は国内のアカウント同士の送金・受け取り手数料が無料です。加えてPayPalに支払う決済手数料も販売サイトが負担します。そのため国内サイトへの支払いではユーザー側に手数料が発生しません。同様に国内のアカウント同士で、友達などに円での送金・受け取りを行っても手数料は発生しません。
一方、海外への送金時には490円の送金手数料と2.5〜4%の為替手数料がかかります。そのため、たとえばアメリカに留学した家族に1000ドル(約10万8000円)を送金すると、送金手数料490円と為替手数料3780円の合計4,270円と、ほぼ4%の手数料が掛かってしまいます。なお、この為替手数料は海外サイトの支払いでも発生します。
冒頭で述べたように、PayPal(ペイパル)は海外での採用の多いオンライン決済サービスですが、海外サイトでPayPalを利用する際には、支払い時に円からドルやユーロ、元などに両替する必要があり、その際に為替手数料が発生することに注意しなければなりません。
PayPalで海外通販を行うと、為替手数料として2.5〜4%の為替手数料が徴収されるのが普通です。全焼でもお伝えしたように、アメリカドルへの為替手数料は3.5%です。したがってアメリカドルでの支払い金額を当日の為替相場で円に換算して安くなっているとかんじたとしても、実際の支払い金額はそれに3.5%を加えたものとなります。
これだけでは、この為替手数料が高くつくのか安くつくのか区別がつきませんので、以下にクレジットカードと比較して為替手数料を記します。
1 / 2
続きを読む