iPhone・iPadをパソコンで初期化する方法を解説します。iPhone・iPadの初期化・復元は、Windows・Macのどちらのパソコンでも行えます。WindowsはiTunesをインストールする必要がありますが、Macはデフォルトで用意されています。
iPhone・iPadを長い間利用していると、初期化が必要になることがあります。普段使いにおいては初期化作業は全く無縁な作業ですが、不具合の対処や端末を譲渡するときなどに必ず必要になる作業なので、iPhone・iPadユーザーは初期化の手順と注意事項を一通りマスターしておくと、いざというときに安心です。
今回は、iPhone・iPadの初期化が必要になる条件や、初期化の手順・注意事項についてレビューします。
iPhoneを売却する時・下取りに出す時は初期化が必要です。キャリアに下取りに出すときや中古ショップに売却するときは、端末を事前に初期化することを忘れないようにしましょう。初期化を忘れると個人情報の流出のトラブルに巻き込まれたり、売却先でロックがかかったまま使用できないという事故を招く恐れがあります。
基本的には、下取り・買取サービスで店舗が製品を受け取る際は、初期化されていない製品を受け取ることはないので、その点を留意しておきましょう。
iPhoneを他人に譲るときは、初期化を忘れないようにしましょう。iPhoneは基本的にAppleIDで管理されているので、他人が利用する上でAppleID認証を行えないとロックがかかって利用できません。iPhoneを他人に譲るときは、一度初期化してAppleIDをリセットし、譲り受けた相手が新たにAppleID登録・設定する必要があります。
また、AppleIDをリセットするには、初期化する前にiCloudからサインアウトする必要がありますが、詳細は後述します。
不要になったiPhoneを処分する時も、iPhoneを初期化するべきです。本人は廃棄したつもりでも、どこで他人が流用するかわからないので、個人情報流出のリスクを避ける意味で、iPhoneが自分の手元を離れる時は初期化しておきましょう。
iPhoneの動作に不具合があり、直らないときは、iPhoneを初期化しなくてはいけない局面があるでしょう。システム的な不具合は、初期化することで正常にiPhoneを利用できるようになる場合があるので、「初期化」はiPhone不具合の最終手段の対処法として活用できます。
ただし、初期化した後は改めてデータを復旧する必要があるので、データのバックアップ保存は必須です。
iPhone・iPadをパソコンで初期化する際の、事前準備について解説します。iPhone・iPadをパソコンで初期化する際は、iTunesを利用します。
Windowsの場合はiTunesをインストールする必要がありますが、Macの場合はデフォルトでインストールされています。
iPhone・iPadを初期化する際に使用するパソコンがWindows PCの場合は、Windows用のiTunesをApple公式サイトからインストールしましょう。
Macの場合は、macOSにデフォルトでiTunesが含まれているので、改めてインストールする必要はありません。
ただ、Macを利用する際に気を付けるべきポイントは、iTunesのバージョンを確認するということです。最新バージョンでない場合は、アップデートしておきましょう。最新バージョンでないと、iPhone・iPadのiOSのバージョンに対応できない可能性もあるので注意しましょう。
iTunesで作業を行う前に、iTunesの「環境設定」で自動同期機能をオフにしておきましょう。iPhone・iPadをパソコンに接続したとき、自動同期機能が稼働すると初期化作業をスムーズに行えません。
設定する手順はMacを例にして説明すると、画面情報のメニューバー内の「iTunes」をクリックし、表示された「環境設定」を選択すると「環境設定」のウインドウが開きます。
「環境設定」のウインドウ内で「デバイス」を選び、「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れ、「OK」をクリックすれば設定完了です。
1 / 4
続きを読む