iPadをMacのサブディスプレイにできるSidecarとは?使い方や対応機種を解説!

iPadをMacのサブディスプレイにできるSidecarの使い方について解説します。iPadをサブディスプレイにすることによって、iPadとMacの利用方法が進化します。Sidecarは今年の秋にリリースが予定されている最新macOSに搭載される予定です。

目次

  1. 1iPadがMacのサブディスプレイ化できるSidecarって何?
  2. macOS Catalina(カタリナ)誕生
  3. CatalinaでSidecar使用可能に
  4. 2iPadのサブディスプレイ化できるSidecarのMac対応機種は?
  5. iPadの機種を確認する
  6. Mac MacBook(Air,Pro)の機種を確認する
  7. 3iPadのサブディスプレイ化ができるSidecarの設定・接続方法
  8. MacでSidecarを設定・接続の仕方
  9. MacでSidecarをカスタマイズでより利便性を高める
  10. iPadでSidecarを設定・接続の方法
  11. 4iPadのサブディスプレイ化ができるSidecarの使い方
  12. iPadが拡張デスクトップになる(サブディスプレイ化)
  13. iPadがミラーリング可能
  14. Touch Barが使用可能
  15. SidecarによってiPadを"液晶ペンタブ化"する
  16. 5iPadをSidecarでサブディスプレイ化すれば仕事効率アップ

iPadがMacのサブディスプレイ化できるSidecarって何?

出典: https://www.apple.com/jp/newsroom/2019/06/apple-previews-macos-catalina/

これまで、iPadをMacのサブディスプレイとして利用する方法は数多く紹介されてきましたが、全てサードパーティー(第三者サービス)による専用アプリ・デバイスの提供であったり、既存システムの応用・工夫であったりしました。

しかし、このたび、iPadをMacのサブディスプレイ化できるツールをAppleが正式に発表しました。ツール名は「Sidecar」といいます。

「Sidecar」は、最新macOSの標準機能としてデビューします。ツールを提供しているApple側のイメージは、Macをオペレーションサイドとして、iPadを液晶タブレット(ペンタブレット)として利用するようなコラボイメージを想定しています。

Mac側をキーボードで、iPadをApple Pencilで操作するという使い分けができると仕事効率がアップするという新しいワークスタイルの提案です。

macOS Catalina(カタリナ)誕生

出典: https://www.apple.com/jp/newsroom/2019/06/apple-previews-macos-catalina/

2019年6月、Appleより「最新macOSを2019年9月にリリースする」ことが発表されました。最新macOSの名称は「Catalina(カタリナ)」といいます。「Catalina(カタリナ)」では、いくつかのシステム変更と新機能が搭載されることが発表されていますが、その一環の新機能としてサービス提供されるのが「Sidecar」です。

「Catalina(カタリナ)」では、MacとiPadの連携強化が1つのテーマとなっています。iPadのアプリがMacへ容易に移植できるようになり、コンテンツの移動もドラッグ&ドロップで簡単に行えるようになります。

iPadのアプリがMacの大画面で利用できるようになることで、MacとiPadのお互いの利用価値を高め、合わせてアプリの需要も高める相乗効果を期待したプロモーションと考えられます。

FinderでiPadとの同期を管理

出典: https://support.apple.com/ja-jp/HT201732

「Catalina(カタリナ)」では、iPhone・iPad・iPodなどのAppleスマートデバイスとの同期機能が大きく打ち出され、MacとこれらAppleスマートデバイスとの同期管理はmacOSの標準ファイラー「Finder」で行うことになります。

iTunesが廃止

また、長年、Appleデバイスの音楽・映像コンテンツの窓口として利用されてきた「iTunes」が廃止され、「ミュージックアプリ・Apple TVアプリ・Apple Podcastsアプリ」の3つの目的別アプリに機能が分割・継承されます。

Macにスクリーンタイムを導入

出典: https://www.apple.com/jp/newsroom/2019/06/apple-previews-macos-catalina/

iOS 12よりAppleスマートデバイス(iPhone・iPadなど)に導入されている「スクリーンタイム」が「Catalina(カタリナ)」にも取り入れられます。

「スクリーンタイム」は、デバイス全体のパフォーマンス・バッテリー消費の状況・機能制限などを管理します。各アプリの利用時間の把握や、不要機能のオフ設定によるバッテリー節約などに活用できます。また、未成年が使用するデバイスに利用可能機能の制限を加えることもできます。

CatalinaでSidecar使用可能に

「Catalina(カタリナ)」の標準機能「Sidecar」を使用してiPadをサブディスプレイ化することで、「MacとiPadのコラボ操作」という、いままでにないカスタムオペレーションが生まれることになりました。

MacとiPadで同じコンテンツを表示させて、複数のユーザーでコンテンツ体験を共有するという使い方はもちろん可能です。

それに加えて、Mac側で閲覧していたPDFをiPad側に移してApple Pencilを使って手書きでメモ・作図を加えたり、iPadで作成したイラストをMac側に移してドキュメント(文書)ファイルに挿入したりできるので、整理されたワークフローが可能になります。

Mac側で取り扱いにくい文書・画像・PDFファイルを、iPad側に移してジェスチャー(指動作)による拡大・縮小・スワイプで操作したら、簡単に取り扱えたという使い分けもできるでしょう。

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iPadのサブディスプレイ化できるSidecarのMac対応機種は?

次に、「Sidecar」の「iPadをサブディスプレイ化する機能」を利用できる、iPad・Macのそれぞれの対応機種についてレビューします。

iPadの機種を確認する

「Catalina(カタリナ)」や「Sidecar」のリリースに伴い、iPadのOSもこれまでのiOSから独立したiPadOSに切り替わることが発表されました。iPadOSはiOSの構造を基本としながらも、iPadの大画面パフォーマンスをより機能的に活用・管理する方向で進化していく予定です。

「Sidecar」へのiPad対応機種の条件は、このiPadOSの対応機種ということになります。iPadOSの対応機種は、iPad Proの全モデル・iPadの第5世代以降・iPad mini 4以降・iPad Air 2以降となりますが、詳細な機種を挙げると以下になります。
 

  • 12.9インチiPad Pro
  • 11インチiPad Pro
  • 10.5インチiPad Pro
  • 9.7インチiPad Pro
  • iPad 第6世代
  • iPad 第5世代
  • iPad Mini 第5世代
  • iPad Mini 第4世代
  • iPad Air 第3世代
  • iPad Air 第2世代

Mac MacBook(Air,Pro)の機種を確認する

次に、Mac側の対応機種ですが、「Catalina(カタリナ)」正式リリース前の現時点(2019年9月)では、以下の6機種に限定されるという情報が有力ですが、「Catalina(カタリナ)」正式リリース時に多少調整が入る可能性があります。いずれにしても、「Catalina(カタリナ)」をインストールしていることが大前提になります。
 

  • iMac 27-inch (Late 2015年モデル以降)
  • MacBook Pro (2016年モデル以降)
  • Mac mini (2018年モデル)
  • Mac Pro (2019年モデル)
  • MacBook Air (2018年モデル)
  • MacBook (Early 2016年モデル以降)

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KOUSUKE
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