AviUtlを利用していると、動作がカクカクして作業どころではないことがあります。どうしてそこまで重い動作になるのか、気になる方はこちらの記事を一読ください。AviUtlが重い原因とその対処法について余すことなく説明します。
AviUtlは、手軽に動画編集ができる無料の動画編集用ツールです。自由度が非常に高く、ストレスなく操作できることに定評があり、多くのユーザーがAviUtlを愛用しています。
そんなAviUtlですが、動画編集の際カクカクとした重い動きをする時があります。動画編集のたびに動作がカクカクしていたら使いづらいことこの上ないです。AviUtlを軽量化できるならしたいと思うでしょうし、軽い動作で素早く編集できるなら、それに越したことはありません。
まず前提として、AviUtlは動画のサイズごとに動作に違いがあります。このルールを知っておかなければ、いくら軽量化のために工夫をしたとしても、水の泡になってしまいます。まずはしっかりサイズごとのルールを把握しましょう。
サイズごとの動作違いは、3種類に分けられます。「1280×720以下はスムーズな動作」「1280×720以上は重めな動作」「1920×1080以上はカクカクした動作で編集が困難」といった具合です。つまり1280×720以上の場合、動作が多少重くても仕方がないのです。
あまりにも動作がカクカクして編集どころではない、という時は動画のサイズを確認してみましょう。動画サイズを変更することで、動作を安定させることができるはずです。
AviUtlが重い時、PCのメモリが不足していないか確認することも大切です。メモリは、CPUが作業するための作業スペースのようなものです。作業スペースが狭ければ、作業速度が遅くなるのは当たり前ですし、結果的に動作が重い原因になってしまいます。
PCのメモリが不足していると、AviUtlに限らず様々な動画編集ツールが利用できない可能性があります。PCで動画編集をしたいなら、PCのメモリが不足していないか確認し、不足しているようなら足りない分を増設しましょう。
前提条件を確認しても、カクカクとした重い動作が続くなら、相応の対処をする必要があります。AviUtlが重い時の対処法を把握し、必要な場面で問題の切り分けをしながら、正しい対処ができるようにしましょう。
AviUtlが重いと感じた時は、まずAviUtlの設定内容を見直すことが大切です。AviUtlそのものに問題があるなら、AviUtlの設定を変えることで軽量化が図れるかもしれません。AviUtlを起動させ、設定を確認してみましょう。
キャッシュフレーム数を上げることで、重い状態を軽減させることができます。キャッシュフレーム数が高いと、動作が素早くなるため、軽量化には最適の方法です。まずはキャッシュフレーム数を確認し、キャッシュフレーム数が低いようなら高く設定しましょう。
AviUtlの「ファイル」を開き、「環境設定」の「システムの設定」から「キャッシュフレーム数」へ移動してください。8~32の間で設定すれば、動作の改善が見られるはずです。
ただし、キャッシュフレーム数の数値を高くすればするほど、動作エラーがおこりやすくなるため、キャッシュフレーム数はほどほどの数値にしておきましょう。
LargeAddressAwareを有効にすることで、2GBまでしかメモリが使用できない状態を、4GBまで使用できる状態に進化させることができます。
AviUtlのアイコンを右クリックし、「管理者権限として実行」を選択しましょう。その後、AviUtlの「システム設定」内にある、「LargeAddressAware」にチェックを入れれば完了です。
ハンドル数・キャッシュ数を上げることで、動作を軽くすることができます。AviUtlの「環境設定」内にある、「画像データのキャッシュ数」と「動画ファイルのハンドル数」の数値を上げましょう。重いファイルでも、カクカクせずに表示させることが可能です。
AviUtl内の、「画像処理を間引いて表示」を有効にすることで、軽量化を図る方法もあります。ただし、文字通り間引いて表示させているため、作業中のファイルと出力したファイルとで、表示に違いがある可能性が高いです。便利な反面、デメリットもあることを理解しておきましょう。
AviUtlの設定を見直しても、カクカクとした表示が変わらない場合は、使用している素材を編集してみましょう。動画内の素材を編集することで、動画そのものの重さを軽くすることができます。
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