Windows10のCドライブの容量確認方法!空きストレージ不足の解消方法を解説!

「Windowsの設定」に統合されたWindows10のストレージ管理機能を使ったCドライブの容量確認方法とWindows10(バージョン1709)で新たに追加された「ストレージセンサー」によるCドライブの空きストレージ不足の解消方法を解説します。

Windows10のCドライブの容量確認方法!空きストレージ不足の解消方法を解説!のイメージ

目次

  1. 1Windows10のCドライブの容量不足を解消しよう!
  2. Windows10のCドライブはなぜ容量が不足してしまうの?
  3. 2Windows10のCドライブの空き容量を確認する方法
  4. Windows10でのCドライブの場所
  5. Windows10でのCドライブの容量の確認
  6. 3Windows10でのCドライブの容量不足による弊害
  7. Windows10の動作が遅くなる原因に
  8. 4Windows10でCドライブのストレージ不足を解消する方法
  9. 不要ファイルの削除
  10. ディスククリーンアップを行う
  11. 復元ポイントを削除
  12. Dドライブ、外部ストレージへデータを移動する
  13. 5Windows10のCドライブ容量不足を解消して快適なPCライフを!

Windows10のCドライブの容量不足を解消しよう!

Windows10を使っているとCドライブの容量が不足することがあります。Cドライブの容量不足はPCの操作に様々な支障をきたしますので、定期的にCドライブの容量を確認して、不足している場合はこれを解消することが大切です。本記事ではWindows10のCドライブの容量の確認方法と空きストレージ不足の解消方法を解説します。

Windows10のCドライブはなぜ容量が不足してしまうの?

Cドライブは、一般的にWindows10を構成するプログラムやデータが保存されているシステムに関する記憶領域です。

Cドライブには、「Windowsの更新プログラム」や「インストールしたアプリケーションプログラム」のほか「インターネットキャッシュ」や「ごみ箱へ捨てられたファイル」など様々な一時ファイルが保存されますので、知らず知らずのうちに増えたこれらがCドライブの容量を圧迫します

さらに、標準設定では「デスクトップ」「ドキュメント」「ダウンロード」「ピクチャ」「ミュージック」に保存された写真や音楽、ドキュメントファイルなどのユーザーデータも保存されますので、これも容量不足の一因となります。

Windows10のアップデートファイルが原因になることも

Windows10にはシステムを安定して運用できるようにいくつかの回復機能あります。例えば、更新プログラムをインストールした結果としてWindows10が不調になった場合にインストール前に戻せるように実装された「新しいバージョンの更新プログラムの削除」機能です。

Windows Updateの削除

「新しいバージョンの更新プログラムの削除」のような回復機能はパソコンが不調になる前の状態に戻すために、古いプログラムやデータ、変更履歴を保存しますので、これらが段々蓄積されてくるとCドライブの空き容量を圧迫する一因になります。回復機能はほかにも「以前のバージョンのWindowsに戻す」「システムの復元ポイント」があります。

Windows10のCドライブの空き容量を確認する方法

最初に、Windows10のCドライブの空き容量を確認する方法を解説します。Cドライブの容量は、「エクスプローラー」と「Windowsの設定」の2つの方法で確認ができます。

Windows10でのCドライブの場所

Window10のCドライブは、エクスプローラーのフォルダツリーにある「PC」から表示できます。まずはエクスプローラーを開きます。エクスプローラーは「Windowsロゴキー」+「E」(同時押し)のショートカットやタスクバーのエクスプローラーアイコンをクリックして起動できます。なお、「Windowsロゴキー」はWindowsのロゴマークが印字されたキーで一般的なキーボードの場合「Ctrl」と「Alt」の間にあります。

Windows10のCドライブの場所

次に、エクスプローラーのフォルダツリーにある「PC」をクリックすると、ライブラリーウィンドウの「デバイスとドライブ」欄にCドライブが表示されます。下図では「Windows(C:)」と表示されているアイコンがCドライブです。

Cドライブの場所

Windows10でのCドライブの容量の確認

「Windowsの設定」を使った容量の確認方法を解説します。「Windowsの設定」から「ストレージ」を開くと、Cドライブの容量が表示されます。「Windowsの設定」は、タスクバーの「スタートボタン(Windowsロゴマーク)」をクリックしてスタートメニューを開き、スタートメニューの「設定」をクリックして開きます。

「Windowsの設定」の開き方

次に、開いた「Windowsの設定」から「システム」「ストレージ」を順番にクリックして目的のページを開きます。

「ストレージの設定」の開き方

「ストレージ」のページには下図のようにCドライブの容量が表示されます。下図の場合、全容量が59.6GBで、使用領域は52.9GBで、空き領域は6.69GBであることがわかります。

ストレージ容量

Windows10でのCドライブの容量不足による弊害

Cドライブの容量が不足した場合、Windows Updateによる更新プログラムの追加や新たなアプリケーションのインストールできなくなるだけではなく、Windows10の動作が遅くなる原因にもなります。

Windows10の動作が遅くなる原因に

Cドライブの容量不足はWindows10の動作が遅くなる原因にもなります。OSやアプリケーションはメモリ上にこれらのプログラム(命令の集まり)を展開し、CPU(中央演算処理装置)が展開したプログラムを実行しますが、Cドライブには「仮想メモリ」と呼ばれる役割もあるためです。

通常、Windows10のプログラムやアプリケーションはメインメモリ(物理メモリ)にプログラムを展開しますが、展開されたプログラムが多くなり、メインメモリ上に展開できなくなるとCドライブ上の空き領域を暫定的なメモリ領域(仮想メモリ)としてプログラムを展開します。Cドライブの容量が不足すると仮想メモリとして使える容量も不足するため、Windows10やアプリケーションの動作にまで影響を及ぼします。

Windows10でCドライブのストレージ不足を解消する方法

Windows10でCドライブのストレージ不足を解消する方法の例を示します。解消するために、Cドライブの容量を圧迫している原因を特定しそれらを削除します。

不要ファイルの削除

「ストレージ使用量」の開き方

Cドライブの使用量の内訳を確認します。「Windowsの設定」から「ストレージ」を開き、Cドライブをクリックします。するとCドライブの「ストレージ使用量」が開きます。下図では、「システムと予約済み」「一時ファイル」「アプリとゲーム」「デスクトップ」の順で容量を使用していることがわかります。この中で、削除しやすいのは「一時ファイル」「アプリとゲーム」「デスクトップ」です。

「アプリとゲーム」の容量が多い場合は、使用しないアプリやゲームをアンインストールしてください。アプリのインストール先は原則として変更ができないため、ユーザー判断による取捨選択が必要です。アプリやゲームは「ストレージ使用量」の「アプリとゲーム」をクリックして移動した先のページからアンインストールできます。

アプリとゲームの削除

本記事ではCドライブのストレージ不足を解消するために、「一時ファイル」と「デスクトップ」の対処方法を解説します。「一時ファイル」は削除し、「デスクトップ」はユーザーデータを「Dドライブ、外部ストレージへデータを移動する」ことで対処します。

ディスククリーンアップを行う

一時ファイルの削除方法について説明します。一時ファイルの削除にはストレージセンサーを使用しますストレージセンサーは、Windows10 Fall Creators Update(バージョン1709)から新たに追加された空き領域を管理する機能で、Windows10の「設定」アプリに統合された、今後廃止される予定のディスククリーンアップ(Clieangr.exe)の代わりに利用を推奨されている機能です。

Windows10 Fall Creators Update

ストレージセンサーにおいて、ディスククリーンアップに相当する機能は「今すぐ空き領域を増やす」で代替できます。「今すぐ空き領域を増やす」をクリックすると削除してもよい項目が自動的に抽出されます。

今すぐ空き領域を増やす

抽出された例が下図です。この中には例えば、「Windowsアップグレード ログ ファイル」「Windows Updateのクリーンアップ」「以前のWindowsのインストール」の回復機能に由来した一時ファイルや「一時ファイル」「ゴミ箱」「インターネット一時ファイル」などが含まれています。削除したい項目のチェックボックスにチェックをして、「ファイルを削除」をクリックするとファイルを削除が開始されます。

今すぐ空き容量を増やす

原則として、削除してもWindowsの動作に支障がないファイルが抽出されますが、「Windowsアップグレード ログ ファイル」や「Window Updateのクリーンアップ」のように削除するとWindows10の回復の妨げになるにファイルもありますので、削除する前に「説明」欄の内容をよく理解して判断してください。「復元ポイント」については、次の項で解説します。

復元ポイントを削除

復元ポイントは、システムの復元によって戻すことができる時点で、この復元ポイントでシステムの情報が保存されます。一時ファイルの一種です。復元ポイントの削除には2つの方法があります。「すべての復元ポイントを削除する」方法と「最新の復元ポイントを除く古い復元ポイントを削除する」方法です。

「すべての復元ポイントを削除する」方法は、ストレージセンサーの「今すぐ空き領域を増やす」で自動的に抽出された項目「システムの復元ポイントをすべて削除します」をチェックして、「ファイルを削除する」をクリックすると実行できます。ただし、この方法はお勧めしません。削除の直後にパソコンの不調があってもシステムを復元することができないためです。

すべての復元ポイントを削除

「最新の復元ポイントを除く古い復元ポイントを削除する」は、ディスク クリーンアップから実行します。Windows10では非推奨のディスククリーンアップを使用していますが、最新の復元ポイントを残せる方法ですので解説します。ディスク クリーンアップはCドライブのコンテクストメニューから「プロパティ」をクリックし、開いたプロパティから「全般」タブにある「ディスクのクリーンアップ」をクリックして起動します。

ディスククリーンアップを開く

次に「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリックして、「その他のオプション」タブを開きます。「システムの復元とシャドーコピー」項目にある「クリーンアップ」ボタンをクリックすると「最新のシステム復元ファイル以外の古いファイルを削除しますか」と表示されますので「削除」をクリックしてださい。

古い復元ポイントの削除

メッセージは表示されませんがこれで最新の復元ポイント以外の削除されています。最後に「キャンセル」ボタンをクリックして終わりです。「OK」ボタンをクリックするとディスククリーンアップの実行可否を質問されますので、間違えてクリックしないでください。

復元ポイントの削除結果

Dドライブ、外部ストレージへデータを移動する

「デスクトップ」「ドキュメント」などのユーザーデータが多い場合は、Dドライブや外部ストレージに移動するのも一つの手です。それぞれのフォルダに置かれたファイルを整理して不要なファイルを削除し、削除できないファイルは使用頻度の高くないものからDドライブや外部ストレージに移動しましょう。ユーザー判断が必要な作業ですので、ユーザー自身による削除が必要です。

ユーザーデータの整理

外部ストレージを使用する場合、転送速度がCドライブやDドライブほど早くないため、ファイルの選択は重要です。削除した後は、「ごみ箱を空にする」ことも忘れないでください。

Windows10のCドライブ容量不足を解消して快適なPCライフを!

解説した方法で、Windows10のCドライブのストレージ不足の解消を試みた結果が下図です。試した環境下では、「一時ファイル」の削除と「デスクトップ」等のユーザーデータの整理で、空き容量が6.69GBから21.8GBまで増えました。容量を圧迫していた主原因は「以前のWindows」「Windows Update」でした。

ドライブ容量不足を解消

Windows10 Fall Creators Updateで新たに追加された「ストレージセンサー」では、一時ファイルを削除するにあたり抽出から削除まで簡単に実行できます。また、本記事では紹介できませんでしたが、「ストレージセンサー」には、一時ファイルを定期的に削除して自動的に空き領域を確保するための機能もあります。

一時ファイルは「ストレージセンサー」で管理し、ユーザーデータはDドライブや外部ストレージに移動すればCドライブのストレージ不足は大きく解消できます。Windows10のCドライブ容量が不足した場合は、本記事を参考にして快適なPCライフを取り戻してください。

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