ドッグフードをふやかすことで、ワンちゃんの消化にかかる負担を減らせます。特に成長途中の子犬や内臓機能が衰えているシニア犬は消化にかかる負担が大きいため、ドッグフードをふやかして負担を軽減してあげることが重要です。
しかし、何も考えずにただふやかしているとドッグフードの栄養素を損ねてしまい、愛犬が必要な栄養を充分に摂れなくなる可能性があります。
そこでこの記事では、ドッグフードのふやかし方を方法別に紹介します。ふやかす際の注意点やメリット・デメリットも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
applica編集部がおすすめするドッグフード2選
まずは、applica 編集部がおすすめするドライフードとウェットフードをご紹介します。「このこのごはん」は低カロリーで小型犬も食べやすいドライフード。「ブッチ」はウェットフードの中でも特に食いつきが期待できる、全犬種におすすめのフードです。
【ドライフード】 | 【ウェットフード】 |
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このこのごはん | ブッチ |
3,850円 (税込) |
1,650円 (税込) |
動物性たんぱく質がたっぷりで低脂肪。粒の大きさが直径約7〜8mmと小さめなので、小型犬の食いつきの良さが特徴。 |
肉類が最大92%を占めている高たんぱくなフード。生肉のように水分量が豊富なため、胃腸の弱いワンちゃんも消化吸収しやすい。 |
少しでも気になった方は、ぜひ公式サイトより詳細をご確認ください。
ドッグフードのふやかし方
ドッグフードは、以下の方法でふやかします。
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お湯を使う
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電子レンジを使う
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ミキサーやフードプロセッサーを使う
その1. お湯を使ったドッグフードのふやかし方
ドッグフードは、お湯を使うことで簡単にふやかせます。
- STEP.1お湯を入れるまず、適量のドッグフードをボウルに入れ、沸騰させたお湯をドッグフードの上に注ぎます。お湯の量は、ドッグフードの量や柔らかさの好みに合わせて調整してください。
- STEP.2お湯が染み込むのを待つドッグフードにお湯を注いだら、しばらく放置してお湯がしみ込むのを待ちます。時間はドッグフードの種類や指示に従ってください。
- STEP.3混ぜるしっかりふやけたら、スプーンなどで混ぜて均一になるようにします。
ふやかしたドッグフードを愛犬に与える際は、適温に冷ましてから与えてください。熱すぎると愛犬がやけどをする可能性があるので、注意が必要です。
その2. 電子レンジを使ったドッグフードのふやかし方
電子レンジを使う場合、以下の手順でふやかします。
- STEP.1耐熱容器にドッグフードと水を入れるまず、適量のドッグフードとドッグフードが浸かる程度の水を耐熱容器に入れます。容器の種類や電子レンジの使用方法によって加熱時間は異なりますので、ドッグフードのパッケージや説明書を参考にしてください。
- STEP.2電子レンジで加熱するドッグフード・水が容器に入ったら、電子レンジで加熱します。加熱時間は短めに設定し、途中で混ぜることで均一にふやかせます。ただし、電子レンジのパワーによって加熱時間が異なる場合がありますので、様子を見ながら調整してください。
- STEP.3ふやかす加熱後は、ドッグフードが十分にふやけたか確認してください。適切なふやけ具合はドッグフードの指示に従ってください。十分にふやけたら、冷ましてから愛犬に与えましょう。熱すぎると愛犬がやけどをする可能性があるため、注意が必要です。
電子レンジを使ったドッグフードのふやかし方は、簡単で手軽な方法です。愛犬が食べやすい状態にしてあげることで、より健康的な食事を提供できます。ただし、適切な加熱時間や冷まし方に注意してください。
その3. ミキサーやフードプロセッサーを使ったドッグフードのふやかし方
ミキサーやフードプロセッサーを使う場合、以下の手順でふやかします。
- STEP.1フードプロセッサーに入れるまず、適量のドッグフードをミキサーやフードプロセッサーに入れます。ドッグフードの量は愛犬の体重や年齢に合わせて適切に調節しましょう。
- STEP.2適量の水や湿気のある食材を追加する次に、適量の水や湿気のある食材を追加します。水はドッグフードのふやけ具合によって調整しましょう。また、湿気のある野菜やヨーグルトなど、湿気のある食材はドッグフードに混ぜることでふやかし効果を高めます。
- STEP.3混ぜる水や食材追加後、ミキサーやフードプロセッサーを使ってドッグフードを滑らかなペースト状になるまで混ぜ合わせます。混ぜる時間やスピードは機器の指示に従って調整しましょう。
ふやかしたドッグフードは、愛犬が食べやすいような形状になります。ドッグフードの柔らかさや湿度は、愛犬の好みや健康状態に合わせて調整してください。
ドッグフードをふやかす際の注意点
ドッグフードをふやかす際にはいくつかの注意点があります。下記の点を注意してふやかしましょう。
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熱湯は使用せず、加熱しすぎない
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量を入れすぎない
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冷たい水は使わない
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作り置きはしない
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ふやかしたお湯は捨てずに与える
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愛犬の好みの食感に合わせる
熱湯は使用せず、加熱しすぎない
熱湯は使用しないことがポイントです。熱湯はドッグフードの成分や栄養価を損なうだけでなく、犬の口や消化器官にも負担をかける可能性があるため注意しましょう。代わりに温水を使用し、ドッグフードをふやかしてください。適切な水温でドッグフードをふやかすことで、犬がより快適に食べられます。
また、電子レンジでの加熱も注意が必要です。電子レンジの加熱時間や強さによっては、ドッグフードの栄養価が損なわれ、食物中の栄養素が壊れてしまうため犬の健康に影響を及ぼす可能性があります。適切な加熱時間と強さを選び、ドッグフードを温める程度にとどめましょう。
量を入れすぎない
ドッグフードをふやかす際には、適切な量を守ることが必要です。あまり多くの水を使うと、ドッグフードが膨れてしまい、犬が食べにくくなります。また、水分が多すぎると栄養価が希釈され、犬の栄養摂取に影響を与える可能性があるため注意しましょう。
適切なドッグフードのふやかし方は、ドッグフードの袋や製品に記載されている指示に従うことが重要です。通常、ドッグフードの袋にはふやかす際の水の量や時間が示されています。指示通りの量を使い、ドッグフードをふやかしてください。犬が食べやすくなり、栄養摂取もバランスよく行えます。
冷たい水は使わない
ドッグフードをふやかす際には、水の温度にも注意が必要です。冷たい水を使用すると、ワンちゃんのお腹が冷えて腹痛・下痢の原因となる場合があります。
適切なドッグフードのふやかし方は、ドッグフードの袋や製品に記載されている指示に従うことが重要です。一般的にはぬるま湯や常温の水を使用することが推奨されています。ドッグフードの袋や製品にはふやかす際の水の温度に関する指示が記載されているので、それに従って水を選びましょう。
作り置きはしない
ドッグフードをふやかす場合、一度に大量のドッグフードをふやかして作り置きするのは避けるべきです。ドッグフードは水分を吸収することで膨らみますが、時間の経過とともに品質が変化し、鮮度が低下します。また、湿った状態で放置すると雑菌やカビの繁殖のリスクも高まるため注意しましょう。
最適な方法は、犬の食事の都度、必要な分だけドッグフードをふやかすことです。ドッグフードの袋や製品に記載されている指示に従い、必要な分だけふやかすようにしましょう。犬に新鮮で栄養価の高い食事を提供することができます。
ふやかしたお湯は捨てずに与える
ふやかしたお湯には、ドッグフードが放出する栄養素や風味が含まれています。捨てずに与えることで、犬が栄養を摂取できます。
ただし、ふやかすためのお湯は、熱湯ではなくぬるま湯や温水を使用しましょう。ドッグフードに含まれる栄養素は熱によって分解される可能性があります。
また、ふやかしたお湯を犬に与える際に、適切な量を計量することも重要です。飲み水と同様に、犬の体重や年齢に合わせた適切な量を与えるようにしましょう。過剰な摂取は犬の健康に悪影響を及ぼす可能性がありますので注意が必要です。
愛犬の好みの食感に合わせる
犬それぞれに好みや特性があるため、ドッグフードをふやかす際には、愛犬が食べやすい食感に調整することが重要です。一部の犬は、ふやかしたドッグフードを完全に柔らかくすることを好まない場合があります。ふやかし具合は愛犬の好みに合わせて調整が必要です。
具体的な方法としては、ドッグフードをふやかす時間を調整したり、お湯の量を増減したりすることがあげられます。もし愛犬が柔らかめの食感を好む場合には、お湯を多めに加えてしっかりとふやかしましょう。一方、愛犬が少し硬めの食感を好む場合には、ふやかす時間を短くすることで調整可能です。
また、ドッグフードのふやかし具合を調整する際には、愛犬の年齢や歯の健康状態も考慮しましょう。高齢の犬や歯の問題を抱える犬は、より柔らかい食感のドッグフードを好むことがありますので、そのような場合にはふやかし具合を十分に調整してあげてください。
ドッグフードをふやかすメリット・デメリット
ドッグフードをふやかすメリットやデメリットを紹介します。
ドッグフードをふやかすメリット
犬の食事においてドッグフードをふやかすメリットは、以下の通りです。
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食べやすくなる
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水分摂取量を増やせる
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消化をサポートする
まず、ドッグフードをふやかすことで食べやすさが向上します。特に、老犬や歯の健康に問題がある犬にとって、硬いドッグフードは噛むことが難しい場合が多いです。ふやかすことで柔らかくなり、犬が食事を摂りやすくなります。
また、水分摂取量を増やせることもメリットです。十分な水分摂取は犬の健康維持に重要であり、ドッグフードを水や湿気と一緒に与えることで、水分を摂取しやすくなります。
さらに、犬の消化をサポートする効果もあります。ふやかすことでドッグフードが膨らみ、胃や腸内でスムーズに消化可能です。消化吸収が良くなることで、栄養の吸収効率も向上します。
ドッグフードをふやかすデメリット
ドッグフードをふやかすことにはメリットもありますが、デメリットも存在します。以下にドッグフードをふやかす際のデメリットをご紹介します。
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栄養価の一部が失われる
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保存が難しくなる
まず、ドッグフードをふやかすことで、栄養価の一部が失われる可能性があります。水や湿気と一緒に与えることで栄養素が溶け出し、特に水に溶けやすいビタミンやミネラルはふやかすことで損失が生じる可能性があるため注意しましょう。
また、ふやかしたドッグフードは保存の難しさが増します。水分を含んでいるため腐りやすくなるため、適切な保存方法や時間に気を配らなければなりません。長時間放置すると微生物の繁殖が進み、食中毒の原因となる可能性もあります。
さらに、口腔の健康問題が起こる場合もあるため注意が必要です。ドッグフードをふやかすと、犬が口の中で噛む機会が減ります。通常、噛むことによって口腔内の血行が促進され、歯や歯茎の健康を保つことができますが、柔らかいドッグフードばかり摂取すると、口腔の健康に影響を与える可能性があります。
以上がドッグフードをふやかす際のデメリットです。メリットとデメリットを考慮しながら、自身の犬の健康状態や食事状況に合わせた判断をすることが重要なので、適切な方法でドッグフードをふやかすことを心掛けましょう。
ドッグフードをふやかしても食べてくれない時の対処法
ドッグフードをふやかしても犬が食べてくれない場合、以下の対処法を試してみましょう。
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別の味や種類のドッグフードを試す
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ふやかす際の水の量やふやかし時間を調整する
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リラックスできる環境を整える
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獣医師に相談する
まずは、犬の好みや食事習慣を考慮し、別の味や種類のドッグフードを試してみます。犬に合わない味や成分が含まれている可能性があるため、異なるブランドやフレーバーのドッグフードを選んでみることが重要です。
また、ドッグフードをふやかす際の水の量やふやかし時間を調整してみてください。水の量を増やすことで柔らかさを調節できます。また、ドッグフードに水を加えてしばらく放置するとより柔らかくなるため、犬の好みに合わせて適切なふやかし具合を見つけましょう。
さらに、犬が食べる際の環境や雰囲気にも注意が必要です。落ち着いた場所で食事をするようにし、他の犬や人の邪魔が入らないようにします。ストレスや緊張が食欲不振の原因になることがあるため、リラックスできる環境を整えましょう。
最後に、獣医師に相談することもオススメです。食欲不振が続く場合は、病気や健康問題のサインかもしれません。獣医師に状況を相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
以上の対処法を試しても食欲が戻らない場合は、獣医師に相談しましょう。犬の健康状態を確認し、適切な対策を講じることが大切です。
まとめ
この記事ではドッグフードのふやかし方やメリット・デメリット、注意点を詳しく解説してきました。
ドッグフードはふやかすことで食べやすくなること以外にも、消化吸収の助けとなったり、香りを立たせてワンちゃんの食欲をそそったりなど、さまざまな効果も期待できます。
ただし、噛む力もある元気な成犬はふやかさずにドライフードのまま与えましょう。
ドッグフードのふやかし方や注意点を正しく理解して、ワンちゃんの健康状態にあわせて使い分けながら与えましょう。

※この記事は2023年7月12日に調査・ライティングをした記事です