投資初心者が将来に向けて資産を形成するにあたって、注目を集めているのが証券会社で口座開設できる「つみたてNISA」です。つみたてNISAは最長20年間非課税のまま積立投資ができるため、初心者や投資の知識がない一般の方に最適。
しかし、投資経験の少ない方は
「投資はリスクが大きいのではないか?」
「難しい手続きやルールがあるのではないか」
「知識がなく、どうやって始めるのかわからない」
など悩みを抱える方も少なくないはず。
そこで、この記事では投資初心者向けにつみたてNISAの概要や、おすすめの証券会社を厳選して10社ご紹介します。つみたてNISA向け証券会社の選び方や、つみたてNISA口座の開設方法、開設後どのような銘柄を購入すればいいのかまでわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてください。利用者の口コミも掲載しているので、実際の運用イメージも掴みやすいはずです。
- つみたてNISAは毎月一定額を積み立てするので時間がない人に最適
- つみたてNISAは投信積立型で、一般NISAは株取引や投信などが利用可能
- つみたてNISAは金融庁によりリスクの少ない商品が選ばれているが、こまめにチェックしないと元本割れの可能性がある
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは2018年1月から開始された投資積立型の非課税制度です。投資に詳しくなくても、長期に渡る資産形成やリスクの低い分散投資ができるように国によってルールが決められています。
つみたてNISAは証券口座を開設した上で申し込みする必要がありますが、原則として1人1口座までです。似たような口座に「(一般)NISA」がありますが、NISAとつみたてNISAはどちらか片方しか選べない(開設後の変更は可能)ため、目的に応じて選択する必要があります。NISAとつみたてNISAの違いは次の通りです。
簡単に違いを述べると、つみたてNISAは取り扱い商品が限定された積立投信専用の非課税制度であるのに対し、一般NISAは普段の株取引や投資信託を非課税で行なえる制度です。
年間の非課税枠は一般NISAの方が大きいですが、仮にそれぞれ最大期間、非課税枠をすべて使って運用した場合つみたてNISAは20年×40万円=800万円、一般NISAは5年×120万円=600万円となります。非課税枠が大きい分、つみたてNISAの方が得られる利益は大きくなりやすいです。
つみたてNISAの特徴
一般NISAと比べた場合、つみたてNISAならではの特徴は次の通りです。
最長20年間に渡って非課税で運用できる
つみたてNISAの特徴は最大20年に渡る非課税期間です。つみたてNISAは最大20年間に渡ってコツコツと投資を続けることで、最終的に大きな利益を得ることを目的としています。
本来投資で利益が出ると、利益に対して20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAの場合は年間40万円分の投資に対する利益について非課税です。税金として納めるはずだった金額も自分のものにできるため、普通の証券口座で同じ商品を購入して積立するより得られる額が大きくなります。
指定したタイミングで自動積立する
つみたてNISAは毎月・毎週・毎日など、指定したタイミング(証券口座によって異なる)に指定した額だけ自動で銘柄を購入し、積み立てていくシステムです。一気に購入するのではなく、定期的に同じ金額だけ購入するため、商品が安いときは多く購入し、高いときは少なく購入できます。結果的に、長期で見た場合の価格変動リスクが少なくなる仕組みです(=ドルコスト平均法)。
取扱商品は金融庁が指定した銘柄のみ
つみたてNISA口座を開設して運用する場合、購入できるのは金融庁が指定した銘柄全208本のみです。この銘柄は次のような条件をもとに、投資しやすいよう厳選されています。
-
長期の積み立て投資に適している
-
分散投資に適している
-
一定水準以下の信託報酬(購入した商品の保有にかかる手数料)
-
1年の概算信託報酬を各顧客に通知すること
-
販売手数料がかからない
-
つみたてNISAの運用期間である最大20年まで信託契約できること
-
分配金が毎月配られない銘柄であること
-
デリバティブ取引による運用を行なわない(ヘッジ目的の場合等を除く)
項目が多いですが、まとめると「長期投資に向いた安定した商品で、リスクが低く、手数料が安い」ものだけが選ばれています。金融庁が指定している銘柄なので、投資初心者でも安心して選べるのが魅力です。
つみたてNISAのメリット
では、具体的につみたてNISAを始めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。おもなメリットは次の通りです。
コストを抑えて長期的な資産形成ができる
つみたてNISAのメリットは長期的な資産形成ができることです。非課税期間は20年も用意されているので、今現在お金がない人でもじっくり積み立てていけば老後の資金準備や住宅ローン返済、あるいは子供の教育資金準備などに役立ちます。
また、売買手数料がかからず、かかるのは信託報酬のみなのでコストも低く、仮にお金がないときでも投資を続けやすいです。
100円からの少額投資ができる
つみたてNISAは証券会社によっては毎月100円からの積み立てが可能です。投資をしてみたいが資金に余裕がない方でも気軽に始められます。100円ずつ積み立てではほとんど利益は出ませんが、積み立て頻度や金額は変更ができるので、お金があるときや運用成績がよいときは多く投資することもできます。
管理の手間が少ない
つみたてNISAは毎月自動で積み立てされるので、時間がない人に最適です。仮に放置していても勝手に投資が進みます(※ただし運用がうまくいかなかった場合、資産が減るリスクはあります)。
また、取り扱い銘柄が厳選されているので、投資に詳しくなくても選びやすいのも魅力。つみたてNISAの対象商品は208本(2022年3月時点)ありますが、中にはそのうちの1本しか扱っていない証券会社もあるほどです。
つみたてNISAを扱う証券会社の選び方
では、具体的につみたてNISA口座を開設する最適な証券会社はどのように選んだらよいのでしょうか。選ぶポイントは大きく分けて3つあります。
取り扱い商品数で選ぶ
取り扱い商品が多い、もしくは少ないかどうかで選びましょう。証券会社によって、つみたてNISAの対象商品に関しての取り扱い本数が異なります。対象商品は全部で208本ありますが、すべてを扱う証券会社はありません。
一番多いのは楽天証券の180本で、少ないのはSBIネオトレード証券で1本のみです。取り扱い商品が多ければ選択肢が広がりますが、その分選ぶのが大変になります。豊富な選択肢から知識をもとに自分で銘柄を選択したい方は取り扱い銘柄の多い証券会社、どれがいいのかわからずおまかせしたい方は銘柄数が少ない証券会社を選ぶのがおすすめです。
積立方法で選ぶ
証券会社によって、積み立てのタイミングや最低積み立て金額が異なるため、好みに応じて選びましょう。一番多いのは毎月積み立てるタイプです。この他、毎週を選べることが多いですが、中には大和証券のように毎日、隔月、半年などを選べる証券会社もあります。どれを選んでも、長い目で見れば最終的な利益にほとんど変わりはありません。
毎日の方が分散回数が多くなる分ローリスクになりますが、明細の数が多くなるため見づらいと感じる人もいます。
積み立て金額は100円からで、証券会社次第で1,000円や10,000円のところがあります。「毎月10,000円も投資する余裕がない」という方は1,000円や100円でよい証券会社を選ぶと、お金がないときでも積立金額を少なく変更できるので続けやすいです。
なお、つみたてNISAは非課税枠が40万円なので、実質1ヶ月あたり33,333円(年間で399,996円)まで投資できます。どの証券会社を選んでも、積み立て金額やタイミングは自由に変更可能です。
クレジットカード積立ができるかで選ぶ
つみたてNISAでおすすめなのが、クレジットカード積立に対応した証券会社を選ぶことです。決済額に対してクレジットカードのポイントが貯まるため、実質クレジットカードごとに設定された基本還元率分のリターンが確定します。
クレジットカード対応の証券会社はかなり限られています。SBI証券や楽天証券、マネックス証券や松井証券、auカブコム証券など大手ネット証券が対応しているのみです。楽天証券は楽天カードのように、所持しているクレジットカードに対応した証券会社があれば優先して選ぶとポイントや各種特典がつきやすくなります。
つみたてNISAを扱う証券会社のおすすめ10選
では、実際につみたてNISAを扱うおすすめの証券会社について、編集部が厳選した10社を紹介します。比較表も設置したので、ぜひぴったりの証券会社を見つけるのにお役立てください。
証券会社のおすすめ比較一覧表
SBI証券
ー引用元:SBI証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・手数料が安く取引しやすい ・取り扱い商品が豊富 ・つみたてNISA銘柄数がトップクラス |
・IPO実績は高いが利用者が多く当選しにくい ・デモ取引できない |
SBI証券は証券会社の中でもトップクラスの人気を誇るネット証券です。つみたてNISAでの特徴としては、まずラインナップが豊富なことが挙げられます。対応銘柄は全178本もあり、この記事でご紹介している証券の中では楽天証券に次いで2番目に多いです。
またSBI証券ならではのメリットとして、三井住友カードでのクレカ積立に対応しているのも魅力。積立の度にVポイントを獲得でき、入金の手間もありません。投信マイレージでもポイントが貯まるので、実質二重取りができます。
SBI証券の口コミ・評判
![]() 女性/50代/会社員/年収100~300万円/鳥取県
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![]() 無回答/30代/自営業/年収300~500万円/神奈川県
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![]() 無回答/30代/会社員/年収100~300万円/群馬県
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![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/岡山県
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SBI証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 178本 |
---|---|
積立方法 | 毎日・毎週・毎月・隔月・複数日 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | ○(三井住友カード/タカシマヤカード) |
ポイント | Tポイント/Pontaポイント/dポイント |
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
外国株 | 9ヶ国/約7000銘柄 |
投資信託 | 2,631本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
・SBI証券からの三井住友カード申込み+クレカ積立設定で年間最大59,000円プレゼント
楽天証券
ー引用元:楽天証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・楽天ポイントで投資ができる ・投資信託の本数が多い ・アプリが多機能で優秀 |
つみたてNISAではブラウザからの取引のみ |
楽天証券は初心者に優しい大手ネット証券です。名前からもわかる通り「楽天市場」や「楽天銀行」「楽天カード」といったサービスと連携が可能で、楽天ユーザーなら手を出しやすくなっています。つみたてNISA口座は楽天カードで100円からつみたて可能。楽天カードの1%ポイントバックが利用できます。
また、楽天銀行と証券口座を連携する「マネーブリッジ」を利用すると、銀行の預金金利が最大0.1%にアップ。一般的な銀行は0.001~0.02%程度なのでかなりお得です。つみたてNISAの取り扱い銘柄もこの記事で紹介している証券の中ではトップの180本で、選択肢が広がります。
楽天証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/パート・アルバイト/年収100万円以下/宮崎県
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![]() 女性/40代/自営業/年収100~300万円/鳥取県
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![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/愛知県
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![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/広島県
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楽天証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 180本 |
---|---|
積立方法 | 毎月・毎日 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント | 楽天ポイント |
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
取り扱い銘柄 | 国内4,250銘柄 |
外国株 | 米国:4,760銘柄/中国:1,196銘柄/アセアン:243銘柄 |
投資信託 | 2,659本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
・総合口座を開設し米国株取引すると最大2ヶ月間手数料全額キャッシュバック
マネックス証券
ー引用元:マネックス証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・米国株の取り扱い銘柄が豊富 ・クレカ積立に対応 ・つみたてNISAのラインナップが多い |
国内株の取引手数料が割高 |
マネックス証券はつみたてNISAの取り扱い銘柄が152本と、豊富なラインナップから選べます。最低金額100円から積み立て可能なのはもちろん、証券会社の中では数少ないクレカ積立ができるのも魅力。マネックスカードユーザーなら、純粋な取引利益以外に1.1%のマネックスポイントを獲得できるのでリターンが大きいです。
また、マネックスカードユーザー以外にも魅力的なのが「定期自動入金サービス」。指定した口座から手数料無料で自動入金してくれるので、入金し忘れの心配がありません。全国の金融機関に対応しています。
マネックス証券の口コミ・評判
![]() 男性/50代/会社員/年収300~500万円/大分県
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![]() 男性/30代/その他/年収300~500万円/大阪府
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![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/愛知県
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![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/北海道
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マネックス証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 152本 |
---|---|
積立方法 | 毎月・毎日 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | ○(マネックスカード) |
ポイント | マネックスポイント |
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
外国株 | 2ヶ国/約6,000銘柄 |
投資信託 | 1,244本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
松井証券
ー引用元:松井証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・取扱商品が豊富 ・つみたてNISAの対応銘柄が多い ・大手証券会社でサポートが充実 |
・つみたてNISAはETF(上場投資信託)の扱いがない ・IPO実績は他社より少なめ |
松井証券は大手証券会社の1つ。NISAやつみたてNISAなどにも一通り対応しています。投資信託の本数はSBI証券や楽天証券に比べて控えめな一方、つみたてNISAの対応本数は150銘柄と充実。時期によりますが、ポイントバックなどつみたてNISAに関連するキャンペーンも実施しています。
つみたてNISAで購入できるのは購入手数料がかからないのが特徴の「ノーロード投信」のみです。つみたても100円から始められるので、少額から初めてみたい方にもおすすめします。
松井証券の口コミ・評判
![]() 男性/20代/会社員/年収500~700万円/東京都
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![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/東京都
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![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
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![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/東京都
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松井証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 173本 |
---|---|
積立方法 | 毎月 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | ○(MATSUI SECURITIES CARD) |
ポイント | 松井証券ポイント |
売買手数料(国内/現物) | 【1日定額】 ~50万円:0円 ~100万円:1,100円(税込) ※25歳以下はすべての取引手数料無料 |
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
外国株 | 米国 |
投資信託 | 1588本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
auカブコム証券
ー引用元:auカブコム証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・au PAY カードで100円から積立可能 ・Pontaポイント投資ができる ・知識がなくても銘柄を選びやすい |
ポイント投資はつみたてNISA口座が対象外 |
三菱UFJフィナンシャル・グループとKDDIグループによる「auカブコム証券」は、大手ネット証券の1つです。つみたてNISAやジュニアNISAなどにも一通り対応しています。特につみたてNISAでは、取り扱い銘柄が164本とかなり豊富。
「つみたてNISA(積立NISA)かんたんシミュレーション」を利用すれば毎月いくら、どれくらいの期間積み立てればどのくらいの利益になるのかが簡単にわかります。また、「FUND DRESS」という、30着のドレスの中から好きなものを選ぶだけで自分に合ったファンドを提案してくれるサービスも遊び心たっぷりです。
auカブコム証券の口コミ・評判
![]() 男性/40代/会社員/年収1,000~2,000万円/神奈川県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/岡山県
|
![]() 男性/40代/会社員/年収700~1,000万円/神奈川県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
|
auカブコム証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 164本 |
---|---|
積立方法 | 毎月 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | ○(au PAY カード) |
ポイント | Pontaポイント |
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
外国株 | 米国 |
投資信託 | 1525本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
LINE証券
ー引用元:LINE証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・「eMAXIS Slim」シリーズを中心に厳選された9銘柄に投資可能 ・LINEポイントでつみたてNISAに投資ができる ・いLINEアプリでつみたてNISAが始められる |
取扱商品がほとんど選べない |
LINE証券は少額投資にぴったりのスマホ証券です。NISAには非対応ですが、つみたてNISAには対応しています。銘柄数はわずか9本なのは、むしろ初心者にとって選びやすく、少額投資に特化したLINE証券においてはメリットともいえるでしょう。
また、LINEポイントで投資しつみたてNISAに利用可能なのもLINE証券ならではの魅力といえます。LINE証券はいつものLINEアプリ1つで口座開設から取引まで完結するので、シンプルな仕組みを求める方や初心者の方におすすめです。
LINE証券の口コミ・評判
![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/富山県
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![]() 女性/30代/会社員/年収300~500万円/愛知県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/大阪府
|
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/広島県
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LINE証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 9本 |
---|---|
積立方法 | 毎月 |
最低積立額 | 1,000円 |
クレカ積立 | × |
ポイント | LINEポイント |
売買手数料(国内/現物) | 5万円:55円(税込) 10万円:99円(税込) 20万円:115円(税込) 50万円:275円(税込) |
取り扱い銘柄 | 国内1,015銘柄 |
外国株 | CFD/米国 |
投資信託 | 33本 |
NISA | × |
ジュニアNISA | × |
iDeCo | ○ |
野村証券
ー引用元:野村証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・つみたてNISA専用銘柄を取り扱い ・店舗やコールセンターでサポートしてもらえる ・あらゆる金融商品が揃っている |
・他のネット証券より手数料が割高 ・つみたてNISAの銘柄が少ない |
野村証券のつみたてNISAは、つみたてNISA専用の「野村スリーゼロ先進国株式投信」をはじめわずか7銘柄と、大手証券会社としては意外なほど少ないです。しかし、その分厳選されており、長期投資やバランス型の投資、分散投資などさまざまなニーズに応えます。銘柄を選ぶのが面倒な方でも、証券会社おすすめのファンドを直感的に選べるのが魅力です。
もしそれでも自分に合う商品がわからなければ、公式サイト上で簡単な質問に答えるだけでぴったりの商品を提案してもらえます。
野村証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/北海道
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![]() 女性/20代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/東京都
|
![]() 女性/20代/会社員/年収300~500万円/大阪府
|
![]() 男性/30代/自由業/年収100~300万円/東京都
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野村証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 7本 |
---|---|
積立方法 | 毎月 |
最低積立額 | 1,000円 |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
売買手数料(国内/現物) | ~10万円:152円(税込) ~30万円:330円(税込) ~50万円:524円(税込) |
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
外国株 | 4ヶ国/約1000銘柄 |
投資信託 | 国内986本/外国171本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
・個人向け5年・10年国債購入で現金プレゼント
SBIネオトレード証券
ー引用元:SBIネオトレード証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・つみたてNISAの銘柄を選ぶ必要がない ・最低積立金額が100円から ・証券会社の方針が明確でサブ口座にしやすい |
・ETFのつみたてNISA取り扱いがない ・ eMAXIS Slimのような人気銘柄に非対応 |
SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)は国内株式や信用取引に特化したネット証券です。つみたてNISAを取り扱っていますが、取り扱い商品は「ひふみプラス」の1本のみ。「ひふみプラス」はつみたてNISAでも非常に人気が高い商品です。
選ぶ手間がないため、「つみたてNISAを始めてみたいけれどどれを選べばいいのかわからない、選ぶのが面倒」という方にはおすすめです。最低積み立て金額も100円からでよいので、毎月の予算に合わせて運用可能です。
SBIネオトレード証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/公務員/年収700~1,000万円/沖縄県
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![]() 男性/40代/会社員/年収500~700万円/東京都
|
![]() 女性/30代/会社員/年収300~500万円/愛知県
|
![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収100~300万円/大阪府
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SBIネオトレード証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 1本 |
---|---|
積立方法 | 毎月 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
取り扱い銘柄 | SBIネオトレード証券の指定銘柄 |
外国株 | × |
投資信託 | 10本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | × |
大和証券
ー引用元:大和証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・取扱商品が豊富 ・大手証券会社のサポートが受けられる ・最低積立金額が100円からで、積立タイミングも豊富 |
手数料が高い |
大和証券は大手5大証券会社の1つ。国内外の株式やIPO、FX、投資信託、債券などあらゆる金融商品を扱っています。つみたてNISAにももちろん対応しており、特に他社と比べて優れているのが積み立て方法の豊富さです。毎日・毎週・毎月・隔月・3ヶ月・4ヶ月・6ヶ月から選べる上、最低積み立て金額は100円から。
自分のペースで運用していくのにぴったりの証券会社です。もともと対面取引での実績が長いため、情報量やサポートにも定評があります。
大和証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/岡山県
|
![]() 男性/40代/会社員/年収500~700万円/神奈川県
|
![]() 男性/50代/会社員/年収300~500万円/神奈川県
|
![]() 女性/20代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/東京都
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大和証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 22本 |
---|---|
積立方法 | 毎日・毎週・毎月・隔月・3ヶ月・4ヶ月・6ヶ月 |
最低積立額 | 100円 |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
外国株 | 16ヶ国/内、中国800銘柄 |
投資信託 | 511本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
SMBC日興証券
ー引用元:SMBC日興証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・「キンカブ」で金額指定して株を購入できる ・積み立てで毎月dポイントが貯まる ・つみたてNISAの銘柄が数多くから選べる |
手数料が高い |
大手5大証券会社の1つSMBC日興証券では、国内株式・外国株式・FX・投資信託・債券などさまざまなサービスを総合的に扱っています。もちろんつみたてNISAにも対応しており、対応する銘柄も158本と豊富です。
自動的に毎月投資積立を行う「投信つみたてプラン」では積み立て金額に応じて毎月dポイントが最大300ptまで付与されます。ネット取引専用の「ダイレクトコース」でdアカウント連携をすることが条件なので、利用したい方はダイレクトコースを選択しましょう。
SMBC日興証券の口コミ・評判
![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/和歌山県
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![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/東京都
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![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収100~300万円/大阪府
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![]() 男性/40代/会社員/年収300~500万円/大阪府
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SMBC日興証券の基本情報
つみたてNISA銘柄数 | 158本 |
---|---|
積立方法 | 毎月 |
最低積立額 | 1,000円 |
クレカ積立 | × |
ポイント | dポイント |
売買手数料(国内/現物) | ~10万円:137円(税込) ~20万円:198円(税込) ~30万円:275円(税込) |
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
外国株 | 米国・中国・新興国・その他/107銘柄 |
投資信託 | 国内1089本/外国84本 |
NISA | ○ |
ジュニアNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
・「投信つみたてプラン」のつみたて金額に応じて毎月最大300ptプレゼント
つみたてNISAの始め方
つみたてNISAを始めるには、証券会社で総合口座開設し、さらに同じ証券会社でつみたてNISA口座を開設します。つみたてNISA口座の開設手順についてそれぞれご紹介します。
事前に用意するもの
つみたてNISA口座を開設するには、次のものが必要です。
- 本人確認書類
- 銀行口座やクレジットカード(カード積立が可能な場合)
本人確認書類としては運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証など一般的な公的証明書が利用できます。スマホでアップロードするのが主流なので、原本をコピーする手間は基本的に必要ありません。
つみたてNISA開設の流れ
つみたてNISA口座開設までの一般的な流れは次の通りです。
- STEP.1総合口座開設の申し込みをする公式サイトの「口座開設」ボタンから申し込みを開始します。ボタンを押し、指示に従って住所・氏名・勤務先など必要事項を入力しましょう。
- STEP.2本人確認書類のアップロード口座開設には本人確認書類が必要です。あらかじめ用意した書類の画像をアップロードしてください。もし、画像が用意できない場合は郵送することもできます。
- STEP.3規約に同意し申し込み完了表示される規約にすべて同意し申し込みましょう。総合口座開設後に審査が行なわれます。審査は国内在住かどうかや、金融取引業者でないかどうかなどで判断されます。審査に通過するとIDやパスワードが通知されます。ここまで、証券会社によって数日~10日程度が一般的です。
- STEP.4ログインし、つみたてNISA口座開設を申請するIDやパスワードが通知されたら、開設された総合口座にログインしましょう。つみたてNISA口座開設の申請についての項目があるため、表示に従って申請します。申請すると、つみたてNISAの仮口座が開設されます。
- STEP.5税務署による審査つみたてNISAでは、口座開設前に税務署による審査があります。つみたてNISA口座は1人1口座までなので、他に申請していないか確認するためです。税務署の審査は1〜3週間ほどかかりますが、この間つみたてNISA口座は仮口座として利用できることが多いです。万一審査に落ちた場合、運用がただちにストップし、得た利益ごと課税口座に移されます。
- STEP.6審査に通ったらつみたてNISA口座開設完了税務署の審査に通過すると、今まで仮口座だったつみたてNISAは正式な口座となります。
- STEP.7運用開始つみたてNISA口座で銘柄を購入し、運用を開始していきましょう。各証券口座が用意している取引画面から、積立金額や積立日を設定し、銘柄を選んで購入します。あとは自動で積み立てられていくので、定期的に利益が出ているかどうか確認しましょう。
つみたてNISAのおすすめ銘柄5選
続いて、つみたてNISAのおすすめ銘柄について紹介します。つみたてNISA口座を開設後は、商品を購入して長期間をかけ積み立てていかねばなりません。しかし、金融庁が指定する銘柄は200本以上もあり、どれを選べばよいのかわからない方も多いでしょう。そこで、つみたてNISAで特に人気の高い銘柄を5つ厳選しました。まずはここから1本、好きなものを選びましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
-
全世界へ分散投資する
-
信託報酬が低い
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大型もしくは中型株が中心
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、つみたてNISAでも人気の高いeMAXIS Slimシリーズの1つ。日本を含んだ全世界へ分散投資するのが特徴です。全世界で49ヶ国が対象の株価指数であるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動を目指して運用されます。eMAXIS Slimシリーズでどれにするか悩んでいるなら、ひとまずこれを選んでおけば問題ありません。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
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リターン(1年/3年)※年率 | +16.11%/+14.94% |
リスク(1年/3年)※年率 | 12.20%/17.41% |
信託報酬 | 0.1144% |
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
- auカブコム証券
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
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先進国にまとめて投資
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MSCIコクサイ・インデックスとの連動
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配当の再投資で長期運用の効率がよい
eMAXIS Slimシリーズの中でも、日本を除く先進国にまとめて投資するインデックス型ファンドです。こちらはMSCIコクサイ ・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動を目指して運用されます。配当金はなく、配当金相当分を再投資するため長期的に見るとどんどん複利効果が上がるのが魅力です。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
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リターン(1年/3年/5年)※年率 | +21.13%/+16.75%/+13.29% |
リスク(1年/3年/5年)※年率 | 13.78%/17.98%/16.48% |
信託報酬 | 0.1023% |
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
- auカブコム証券
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
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日本を除く先進国各国への投資
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MSCIコクサイ・インデックスと連動
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信託報酬がわずか0.1023%
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、「ニッセイ外国株式インデックスマザーファンド」 により日本を除く先進国各国に分散投資するインデックス型ファンドです。MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動を目指して運用されます。
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
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リターン(1年/3年/5年)※年率 | 21.01%/+16.71%/+13.24% |
リスク(1年/3年/5年)※年率 | 143.77%/17.99%/16.48%% |
信託報酬 | 0.1023% |
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
- auカブコム証券
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
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米国の500企業に分散投資
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「S&P500」に連動
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信託報酬が0.1%未満
アメリカの有名な株価指数の1つ「S&P500」(円換算ベース)に連動した運用を目指す、インデックス型のファンドです。運用するのは世界トップクラスの運用会社バンガード社。もともと手数料が安いことでも知られており、一方でリターンが高めなので人気があります。
投資先のアメリカ市場は右肩上がりで推移しており、安定した運用が見込めます。
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
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リターン(1年)※年率 | +25.71% |
リスク(1年)※年率 | 14.65% |
信託報酬 | 0.0938% |
- SBI証券
- SMBC日興證券
- マネックス証券
- auカブコム証券
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
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世界市場と連動して分散投資
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世界50ヶ国以上が対象
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約6,000銘柄にまとめて投資できる
SBI証券が提供する、全世界に向けて分散投資できるインデックス型のファンドです。「雪だるま(全世界株式)」の愛称で呼ばれるつみたてNISA定番中の定番の1本でもあります。非常に手数料(信託報酬)が安く、世界50ヶ国以上に分散投資するためリスクも低いのが魅力です。
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
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リターン(1年/3年/5年)※年率 | +19.15%/+16.34% |
リスク(1年/3年/5年)※年率 | 15.43%/22.50% |
信託報酬 | 0.1102% |
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
- auカブコム証券
つみたてNISA対応の証券会社に関するよくある質問
最後に、つみたてNISA対応の証券会社に関してよくある質問に回答します。
- iDeCoはつみたてNISAとどう違うの? iDeCoは個人型確定拠出年金なので、原則60歳まで引き出せないのが大きな違いです。NISAやつみたてNISAとiDeCoはまったく異なる制度なので、両方を併用して資産形成を進めても問題ありません。iDeCoも同様に毎月つみたてながら資金を増やしていきます。
- つみたてNISAの口座を開設したまま放置するとどうなる? 自動積立の設定をしているうちはそのまま継続します。20年が経過した場合は、その後自動的に課税口座に移され、課税対象となるため注意しましょう。面倒でも1年に1回程度は確認することをおすすめします。なお、残高がなく積み立て分を引き落とせなかった場合の対応は証券会社で異なります。その月の引き落としは実施されないのが一般的です。
- つみたてNISAはリスクがある? つみたてNISAはあくまで投資なので、世界情勢や経済、災害などの影響を受けて突然暴落する可能性もあります。また、元本割れのリスクもあります。安定して運用が見込める商品ばかりが選定されていますが、100%利益が出るわけではないことには注意が必要です。定期的に口座内の状況を確認しましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
証券会社選びについて、より詳しく知りたい方に向けて、決定版となる解説記事をご用意しました。下記の記事ではおすすめのネット証券会社や、選ぶ際のポイントについて専門家のコメントを交えながら解説しています。ぜひご覧ください。
まとめ
この記事では、つみたてNISAのおすすめ証券会社10選を紹介しました。もし、今回紹介した商品の中で魅力に感じたものがあれば、ぜひこの機会にお申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
気になるサービスがあったら、ぜひ公式サイトにアクセスしてみてください!

※この記事は2022年3月24日に調査・ライティングをした記事です