投資を始めるにあたって、必要不可欠なのが証券会社です。株や債券、投資信託などの取引というと数百万円、数千万円など大きな金額を動かすイメージもありますが、実際には100円からの少額投資に対応した証券会社も数多くあります。
特にネット取引が中心のネット証券会社は、店舗で相談しながら取引する証券会社よりも手数料が低めの設定で、少額からの投資にも対応しているので初心者におすすめです。
しかし、実際に証券会社を選ぶとなると、
「どこが一番お得に取引できるのか?」
「自分に合った金融商品を扱っているのか?」
「それぞれの証券会社はどこが違うのか?」
など多数の疑問が出てきて、困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では投資初心者の方向けに、ネット取引が可能な証券会社の選び方をわかりやすく解説します。おすすめのネット証券も15社紹介し、口コミも掲載しているので、きっと自分にぴったりの証券会社が見つかるはずです。証券口座開設にあたって、ぜひ参考にしてください。
- サポートを受けたいなら総合証券、手数料などの投資コストを抑えたいならネット証券
- 知識がなくても取引ツールやロボアドバイザーを利用すると最適な投資先がわかる
- SBI証券と楽天証券は取り扱い商品が豊富で手数料も安く、ポイントやクレジットカードも利用できるため投資初心者にはおすすめ

独身、子育て世代から定年後の方までお金に関する相談を受けて、16年目になります。
主婦FPとして、等身大の目線でのアドバイスが好評です。
家計・保険・老後、教育資金などの個別相談を主に、マネーセミナーも定期的に行っているほか、お金の専門家として、テレビ取材なども受けています。
人生100年時代の今、将来のための自助努力、今からできることを一緒に考えていきましょう。
ネット証券会社の選び方
まずは、証券会社を選ぶときのポイントについてわかりやすく解説します。選び方は大きく分けて5つです。
投資スタイルで選ぶ
自分がどのような方針で投資していきたいのか、投資スタイルによって選ぶ証券会社が変わります。投資スタイルには、たとえば次のようなものがあります。
投資スタイル | 投資スタイルの概要 | 代表的な投資手法や相性のよい商品 |
---|---|---|
長期運用 | 10年、20年といった長期で運用し、企業が成長して株価が値上がりするのを待つ手法。 | 国内外株式、賃株サービス、投資信託、ETF、つみたてNISAなど |
短期運用 | 短期的な値動きのみに注目し、値動きに合わせて売買して差額によって利益を得る手法。 | 国内外株式、IPO株、FX、デイトレードやスイングトレードなど |
グロース運用 | 成長率の高い企業に投資し、1株あたりの増益を狙っていく手法。 | 国内外株式、投資信託、ETFなど |
バリュー運用 | 知名度が低く過小評価されている、株が割安な企業を中心に投資していき、評価が正当なものになったときに差額で儲ける手法。 | 国内外株式、投資信託、ETFなど |
少額投資 | 少額から投資し、損失した場合のリスクを少なくしていく手法。ローリスクローリターンで初心者が投資を勉強するのに最適。 | 国内外株式、単元未満株、ポイント投資、つみたてNISAなど |
たとえば、ある銘柄を保有してじっくりと価値が上がるのを待ったり、株主優待を得たりする長期運用タイプなら、企業分析力に長けた証券会社や、取引ツールで情報を入手しやすい証券会社がおすすめです。
また、1日~数日の値動きに合わせて何回も売買を繰り返し、差額で利益を出すデイトレードやスイングトレードでは取引回数が多くなるため、1注文(=約定)ごと、あるいは1日定額の取引手数料が安い証券会社が向いています。
少額投資を中心にしたいなら、ミニ株に対応した会社や1株から買える外国株に対応した会社がおすすめです。あるいはPayPay証券のように金額を指定して株を購入できる会社などを選ぶとよいでしょう。
このように、自分がどんな運用をしていきたいのかを考え、それに合ったサービスを提供している証券会社を選ぶことが重要です。

取り扱い銘柄で選ぶ
まず、その証券会社でどんな商品を扱っているのかを確認しましょう。国内株式はほぼすべての証券会社が扱っていますが、外国株式や投資信託、単元未満株、FX、IPO、つみたてNISAなどに対応しているかどうかは証券会社によって異なります。
あらゆる金融商品を総合的にバランスよく取り扱っており、なんでも揃うような証券会社もあります。一方で、国内株式や信用取引などある特定の分野のみに特化したSBIネオトレード証券のような証券会社もあります。証券会社によって得意分野が異なるため、自分が取引したい商品や銘柄があるかどうかで選びましょう。
取引したい商品が決まっているならその商品に特化した証券会社がもちろん有利です。特に決まっていないならSBI証券や楽天証券など、取り扱い商品が多いネット証券を選ぶのがおすすめです。取引しながら自分の好みを見つけていきましょう。

手数料で選ぶ
証券は売買時に取引手数料がかかるのが一般的です。取引手数料は単純に運用コストになるため、手数料が低いほど資金運用効率は上がります。
取引手数料が安いのはネット証券です。特に1日100万円以下の取引であれば、取引手数料無料としているネット証券も数多くあります。初めての取引では少額取引が中心になりやすいので、まずは手数料の安いネット証券から選んでいくとよいでしょう。
逆に、大和証券やSMBC日興証券、野村証券といった対面取引が可能な総合証券会社はネット証券会社に比べて手数料が割高な傾向にあります。
また、100万円以下の取引手数料が安い会社や高額になるほど割安になる会社、国内株式の手数料は高いが外国株式の手数料が安い会社など、証券会社によって料金設定に特徴があります。少額取引が中心なのか、外国株を購入したいのかなど用途と併せて選択しましょう。

サポート体制で選ぶ
初めての投資で右も左もわからない方や、取引ツールの操作に不安がある方はサポート体制で選ぶのもおすすめです。たとえばDMM.com証券の株サービス「DMM 株」では、ほぼ24時間受付の電話サポートやLINEアプリでのサポートを実施しています。操作方法がわからなくてもすぐに教えてもらえるので安心です。
また、本当にサポートの充実を求めるならネット証券ではなく、SMBC日興証券や野村証券など、対面取引が可能な総合証券を選ぶとよいでしょう。コンサルティングが含まれる分手数料は高くなりますが、一人ひとりの顧客に担当者がつきおすすめの銘柄や取引方針について提案してくれるので安心です。証券会社によっては対面取引とネット取引両方を使い分けられます。

取引ツールで選ぶ
ネット証券会社の多くは、企業のバックアップのない個人の投資家でも取引や情報の入手がしやすいように、独自の取引ツールを導入しています。取引ツールによって、口座へのログイン・残高確認や入金・取引ができるだけでなく、銘柄の売上高や利益などをチャート表示したり、アナリストによる予想を確認できたり、ニュース配信が見られたりとさまざまなことができるのが特徴です。
取引ツールは証券会社によって種類が違うので、できることや操作のしやすさもまったく異なります。また、複数の取引ツールが用意されており、用途別に使い分けられる証券会社も多いです。たとえば岡三オンラインでは20種類以上の取引ツールが用意されています。一方、LINE証券のようにLINEアプリだけで完結する証券会社もあります。
多彩な情報を得たいか、少ないアプリでシンプルに管理したいか、あるいは実際にツールを使用して使いやすいかどうかなどで選ぶとよいでしょう。取引ツールは特に楽天証券の「マーケットスピード」が初心者にも使いやすいと評判です。

【総合評価順】ネット証券会社のおすすめランキング15選
それでは、実際におすすめのネット証券会社をランキング形式でご紹介します。各社の強みや特徴、メリット・デメリットにいたるまで解説しているのでぜひ参考にしてください。
ネット証券会社のおすすめ比較一覧表
SBI証券
ー引用元:SBI証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・手数料が安い ・取り扱い商品が多い ・PTS取引が手数料0円 |
・利用者が多いのでIPOでのライバルが多い ・デモ取引できない |
SBI証券は、取り扱い商品が豊富で手数料も安く、取引ツールが充実していて住信SBI銀行との連携も可能とあらゆるメリットが揃っており、初心者が最初に選ぶ証券口座としてもおすすめです。特に手数料の安さは大きな魅力。1日の約定代金が100万円以下なら売買手数料が無料です。100万円以上の上場銘柄はほとんどないので、実質手数料をかけずに毎回取引ができます。
また、PTS取引(私設取引所を使った取引時間外の取引)も手数料0円なので、夜間に取引したい人も気兼ねなく利用できます。ミニ株や外国株、債券や先物など、あらゆる金融商品が揃っているので、投資スタイルを問わず利用しやすい証券会社です。
SBI証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/東京都
|
![]() 女性/30代/会社員/年収300~500万円/東京都
|
![]() 男性/30代/自由業/年収100~300万円/東京都
|
![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/愛知県
|
SBI証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内4,250銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 9ヶ国/約7000銘柄 |
IPO実績 | 2021年:122社 |
投資信託 | 2,642本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 178本 |
クレカ積立 | ○(三井住友カード/タカシマヤカード) |
ポイント | Tポイント/Pontaポイント/dポイント |
・SBI証券からの三井住友カード申込み+クレカ積立設定で年間最大59,000円プレゼント
楽天証券
ー引用元:楽天証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・楽天ポイントで投資ができる ・投資信託の本数が多い ・楽天サービスと連携できる |
・ミニ株の取り扱いがない |
楽天証券は、SBI証券と並んでトップクラスの人気を誇るネット証券です。楽天市場や楽天銀行、楽天カードなどおなじみの楽天サービスとの連携ができ、楽天ポイントも貯まるのが魅力。楽天ポイントを使用したポイント投資にも対応しており、はじめて証券取引に挑戦したいもののリスクが心配な方でも気軽に始めやすいです。
楽天証券はアプリの使い勝手にも定評があります。特に「MARKET SPEED」は銘柄の分析だけでなく企業情報の確認やニュース配信など充実しており、初心者も勉強しながら投資を進めていけるでしょう。
楽天証券の口コミ・評判
![]() 女性/30代/自営業/年収300~500万円/東京都
|
![]() 女性/50代/パート・アルバイト/年収100~300万円/東京都
|
![]() 無回答/30代/会社員/年収300~500万円/東京都
|
![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/愛知県
|
楽天証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内4,250銘柄 |
単元未満株 | × |
外国株 | 米国:4,760銘柄/中国:1,196銘柄/アセアン:243銘柄 |
IPO実績 | 2021年:74社 |
投資信託 | 2,655本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 180本 |
クレカ積立 | ○(楽天カード) |
ポイント | 楽天ポイント |
・総合口座を開設し米国株取引すると最大2ヶ月間手数料全額キャッシュバック
マネックス証券
ー引用元:マネックス証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・米国株の取り扱い銘柄が豊富 ・米国株の取引コストを抑えられる ・IPO株は平等抽選なので保有資産に関わらず当選しやすい |
・1日定額プランにおける取引手数料に無料枠がない |
マネックス証券は取り扱う金融商品や銘柄が豊富なため、初心者からプロまでおすすめの証券会社です。特に注目したいのは米国株の取引のしやすさ。米国株は約4,600銘柄も用意されており、買付時はNISA口座を利用すれば取引手数料がかかりません。また、買付時の為替手数料が無料なので、合わせると米国株の買付は実質無料で行えます。
米国株専用のアプリも使いやすいと好評。米国株のIPOが豊富なので、国内より安い米国株のIPOに挑戦したい方や、NISA口座で米国株を購入したい方にもおすすめです。
ただし、国内株の手数料については1日定額プランの場合、少額取引でも無料枠がありません。国内株や少額取引が中心なら別の証券会社を、米国株を中心に取引するならマネックス証券を利用してみましょう。
マネックス証券の口コミ・評判
![]() 男性/20代/会社員/年収100~300万円/北海道
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
|
![]() 男性/50代/会社員/年収300~500万円/山口県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/東京都
|
マネックス証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 2ヶ国/約6,000銘柄 |
IPO実績 | 2021年:66社 |
投資信託 | 1,244本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 152本 |
クレカ積立 | ○(マネックスカード) |
ポイント | マネックスポイント |
松井証券
ー引用元:松井証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・「リモートサポート」や「米国株サポート」など電話での初心者サポートが充実している ・料金がシンプルでわかりやすい ・ロボアドバイザーが初心者を支援 |
IPO実績は主幹事がなく他社より低め |
他の証券会社では手数料の取り方にいくつかのプランを用意していますが、「松井証券」は1種類のみとシンプル。現物取引・信用取引に関わらず、1日の取引額の合計で料金が決まる仕組みです。料金がわかりやすいので初心者でも安心して取引できます。
また、ロボアドバイザーが使いやすいのも初心者にうれしいメリットといえます。PC・スマホから質問に答えるだけでぴったりの投資信託商品を探してくれるので、自分で「商品Aと商品Bはどう違うの?」「どちらがお得なの?」と悩む心配がありません。PCやスマホでの操作がわからなければ「リモートサポート」という電話でのサポートも受けられます。
松井証券の口コミ・評判
![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/茨城県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/大阪府
|
![]() 男性/20代/学生/年収100万円以下/埼玉県
|
![]() 女性/40代/パート・アルバイト/年収100~300万円/東京都
|
松井証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | 【1日定額】 ~50万円:0円 ~100万円:1,100円(税込) ※25歳以下はすべての取引手数料無料 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 米国 |
IPO実績 | 2021年:112社 |
投資信託 | 1,598本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 173本 |
クレカ積立 | ○(MATSUI SECURITIES CARD) |
ポイント | 松井証券ポイント |
auカブコム証券
ー引用元:auカブコム証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・auやUQ mobileユーザーに嬉しい特典が豊富 ・Pontaポイント投資ができる ・au PAY カードで100円から積立可能 |
・ポイント投資はつみたてNISA口座が対象外 |
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループが運営する証券会社です。auユーザーや株初心者におすすめのサービスを多数展開しています。
たとえば取引手数料はSBI証券と並ぶ最小水準で、1日100万円までなら取引手数料無料で利用できます。単元未満株「プチ株」やPontaポイントでのポイント投資にも対応しているので、1株から少額で始めたい方や、低リスクでお試しに投資を体験してみたい方におすすめです。
さらに、決済や積立にはau PAY カードを利用可能。2022年3月28日からはauユーザーやUQ mobileユーザーを対象に、投信信託積立で最大5%のPontaポイント還元サービスが始まりました。
auカブコム証券の口コミ・評判
![]() 男性/40代/自営業/年収500~700万円/千葉県
|
![]() 男性/40代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/京都府
|
![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/大阪府
|
auカブコム証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 米国 |
IPO実績 | 2021年:42社 |
投資信託 | 1525本 |
口座開設の最短日数 | 4営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 164本 |
クレカ積立 | ○(au PAY カード) |
ポイント | Pontaポイント |
・米国株式取扱開始記念で通常330円(税込)の「外国株式マーケットデータ表示サービス」を無料サービス
GMOクリック証券
ー引用元:GMOクリック証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・手数料が他社よりも安い ・株主優待で取引がキャッシュバック ・賃株サービスに対応しており、株を貸すと金利が受け取れる |
・IPO投資は実績が低め ・外国株式は取引できない ・つみたてNISAに非対応 |
GMOグループの運営するGMOクリック証券は、手数料の安さが大きな魅力です。1注文ごとのプラン、1日定額のプランともにSBI証券や楽天証券などより安くなっています。
100万円以上の取引をする場合も、手数料は1日定額プランで200万円まで1,238円、300万円まで1,691円と、SBI証券と並ぶ水準です。また、「GMOインターネット」や「GMOペパボ」などの株主になると、優待特典として取引手数料のキャッシュバックを受けられるのも魅力。コストカットして運用したい方におすすめです。
GMOクリック証券の口コミ・評判
![]() 男性/20代/会社員/年収300~500万円/大阪府
|
![]() 男性/30代/自営業/年収300~500万円/埼玉県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収300~500万円/東京都
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
GMOクリック証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | × |
外国株 | 2ヶ国/外国株CFDのみ |
IPO実績 | 2021年:1社 |
投資信託 | 133本 |
口座開設の最短日数 | 即日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | – |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
DMM.com証券
ー引用元:DMM.com証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・現物/信用取引の手数料が安い ・米国株の手数料がお得 ・DMM株ポイントが貯まる |
・取引手数料の1日定額コースがない ・投資信託がない |
DMM.com証券の魅力は手数料の安さです。特に5万円超からの取引手数料は、信用取引でも金額を問わず88円(税込)で利用可能。定額コースがないので、100万円を超える現物取引が中心なら他社よりお得になります。
また、もう1つ注目したいのが米国株式です。米国株は厳選された約1,600銘柄。米国株専用のスマホアプリが実装されているのが強みで、米国株の取引に注力できます。投資信託やつみたてNISAなどは利用できませんが、手数料の安さや米国株といった特定の項目で群を抜く証券会社です。
DMM.com証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
![]() 男性/50代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
![]() 男性/50代/自営業/年収300~500万円/東京都
|
DMM.com証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | 5万円:55円(税込) 10万円:88円(税込) 20万円:106円(税込) 50万円:198円(税込) |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | × |
外国株 | 米国 |
IPO実績 | 2021年:5社 |
投資信託 | 非対応 |
口座開設の最短日数 | 即日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | – |
クレカ積立 | × |
ポイント | DMM 株ポイント |
・毎月、新規口座開設された方へ抽選で10名に2,000円をプレゼント
・25歳以下の場合、現物取引手数料が実質0円
LINE証券
ー引用元:LINE証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・LINEアプリで手軽に取引可能 ・少額投資から始められる ・リアルタイムで単元未満株を取引可能 |
サービスや取り扱い銘柄が限られている |
LINE証券は少額投資したい方にぴったりのスマホ証券会社です。特徴的なのが単元未満株「いちかぶ」のサービス。他証券のように決まった時間に取引するのではなく、平日であれば21時までリアルタイムで取引できます。即約定が可能なので、購入時からの値動きによる損失を出しにくいのが魅力です。
また、LINEアプリとの親和性が非常に高くなっています。普段利用するLINEアプリを通して数百円から投資ができ、LINEポイントやLINE Payも利用可能。証券会社の利用が初めての場合でも、使い慣れたアプリや電子マネーがあるのでなじみやすいでしょう。
LINE証券の口コミ・評判
![]() 女性/40代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/専業主婦
|
![]() 女性/30代/会社員/年収100~300万円/茨城県
|
![]() 男性/40代/会社員/年収300~500万円/山形県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/東京都
|
LINE証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | 5万円:55円(税込) 10万円:99円(税込) 20万円:115円(税込) 50万円:275円(税込) |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内1,015銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | CFD/約130銘柄 |
IPO実績 | 2021年:11社 |
投資信託 | 33本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○(LINEアプリ) |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 9本 |
クレカ積立 | × |
ポイント | LINEポイント |
・翌月末までに1万円以上の株取引で1,000円プレゼント
野村証券
ー引用元:野村証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・コールセンターで商品や市場の情報を確認できる ・投資について勉強する機会が豊富 ・対面取引とネット取引のハイブリッド |
他のネット証券より手数料が割高 |
野村証券といえば、誰もが知っている大手5大証券会社の1つです。対面取引だけでなくネット取引も可能。担当者がつき丁寧なサポートを受けられる対面取引と、自分で自由に取引できるネット取引を使い分けたい方や、両方使ってみたい方におすすめです。ただし、手数料は対面取引とネット取引で異なります。
野村証券は大手だけありサポート体制が充実しています。ネット取引であっても、コールセンターに連絡すると操作や商品・市場情報などをオペレーターに確認できるのが魅力です。セミナーやニュースなど情報を得る機会も多く、勉強しながら取引していけるでしょう。
野村証券の口コミ・評判
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/広島県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/東京都
|
![]() 女性/40代/会社員/年収300~500万円/東京都
|
![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/愛知県
|
野村証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | ~10万円:152円(税込) ~30万円:330円(税込) ~50万円:524円(税込) |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内4,646銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 4ヶ国/約1000銘柄 |
IPO実績 | 2021年:64社 |
投資信託 | 国内987本/外国163本 |
口座開設の最短日数 | 5営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 7本 |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
・個人向け5年・10年国債購入で現金プレゼント
PayPay証券
ー引用元:PayPay証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・金額指定で株を購入できる ・PayPayでポイント投資ができる ・人気銘柄を厳選して取り扱っている |
・取扱商品が限定されており、いろいろなことな商品に興味がある人には向かない ・口座開設までの日数が長い |
PayPay証券は、予算内で投資をしたい方にぴったりの証券会社です。他社との大きな違いとして、単元ではなく金額を指定して株を購入できる点が挙げられます。
たとえば1株10,000円の株があったとして、予算が1,000円しかなければ1,000円分の株を0.1株として購入できます。「この会社の株がほしいけれど高い、もう少し安ければ購入できるのに」というありがちな悩みを解消できるのがメリットです。
取り扱い商品が限られているため1つの証券会社ですべて済ませたい方には不向きですが、100株単位の取引が一般的な国内株や、1株あたりが高い米国株の取引にはおすすめの証券会社といえます。サブ口座として開設・利用するのもよいでしょう。
PayPay証券の口コミ・評判
![]() 男性/50代/会社員/年収700~1,000万円/神奈川県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
![]() 男性/20代/会社員/年収500~700万円/栃木県
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/秋田県
|
PayPay証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | スプレッド:0.5%~1.0% |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内160銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 米国 |
IPO実績 | 2021年:1社 |
投資信託 | 2本 |
口座開設の最短日数 | 2~3週間 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 76本 |
クレカ積立 | × |
ポイント | PayPayポイント |
岡三オンライン
ー引用元:岡三オンライン公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・取引ツールや情報が豊富で分析しやすい ・老舗のサポートで安心して取引できる ・手数料が安い |
オンラインでは外国株の取引がない |
岡三オンラインは、岡三証券株式会社が提供するネット証券です。岡山証券と2022年1月に経営統合されました。老舗証券ならではのサポートや情報量と、ネット取引の手軽さを併せ持つ証券サービスです。岡三オンラインの強みは、手数料の安さと取引ツールの豊富さにあります。
手数料は1日定額プランなら100万円まで0円。200万円までの価格も1,430円と、楽天証券やauカブコム証券などを凌ぐ安さです。取引ツールに関しては20種類以上も提供されており、株やFX、CFDなど取引したい商品に合わせて選べます。
岡三オンラインの口コミ・評判
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
![]() 男性/40代/会社員/年収300~500万円/兵庫県
|
![]() 男性/40代/その他/年収300~500万円/山形県
|
![]() 女性/20代/会社員/年収100~300万円/東京都
|
岡三オンラインの基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 岡三オンラインの指定銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 中国株 |
IPO実績 | 2021年:49社 |
投資信託 | 549本 |
口座開設の最短日数 | 1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | – |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
口座開設で証券総合取引口座開設月を含め最大3カ月間、国内株式の現物取引および信用取引の取引手数料を全額キャッシュバック
・お友達紹介で3,000円プレゼント
SBIネオトレード証券
ー引用元:SBIネオトレード証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・国内株式や信用取引の手数料が安い ・専用ツールが情報量豊富で分析や管理がしやすい ・サブ口座として気軽に開設できる |
・投資信託の数が少ない ・外国株式やFXなど非対応の商品が多い |
SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)は、SBI証券と同じSBIグループの証券会社です。SBI証券との違いとして、国内株式や信用取引に特化している点が挙げられます。信用取引の手数料は金額に関わらず0円で、99円からのSBI証券よりコストがかかりません。また現物取引の場合も最低手数料が50円からと割安です。
取引ツールはPCやスマホなど機種別に用意されており、画面デザインができるだけ見やすいように設計されています。特にスマホ向けの「NEOTRADE S」は株とNISA、先物OP取引をこれ1つで管理できるのが魅力です。ほかにも高機能でスピーディーな発注が可能なPC向け「NEOTRADE R」や、逆にシンプルな操作性を追求したWebブラウザ専用「NEOTRADE W」などがあります。
SBIネオトレード証券の口コミ・評判
![]() 男性/40代/自営業/年収300~500万円/千葉県
|
![]() 男性/40代/自営業/年収500~700万円/神奈川県
|
![]() 男性/50代/自営業/年収300~500万円/東京都
|
![]() 女性/20代/会社員/年収100~300万円/東京都
|
SBIネオトレード証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | SBIネオトレード証券の指定銘柄 |
単元未満株 | × |
外国株 | × |
IPO実績 | 2021年:125社 |
投資信託 | 10本 |
口座開設の最短日数 | 3営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 1本 |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
大和証券
ー引用元:大和証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・対面取引とネット取引とコール取引から選べる ・投資を勉強できるセミナーや動画が豊富 ・つみたてNISAの積立タイミングが選びやすい |
手数料が割高 |
大和証券は、野村証券やSMBC日興証券と並ぶ老舗の大手5大証券会社の1つです。対面取引で培ってきた豊富な情報と手厚いサポートが何よりの魅力。対面取引とネット取引両方に対応しているのが特徴です。ネット取引でもサポートを受けられる「ダイワ・コンサルティング」コースと、ネット取引やコンタクトセンターを介した取引専門の「ダイワ・ダイレクト」コースの2種類が用意されています。
手数料は他の人気ネット証券と比べると割高ですが、対面取引を利用してみたい方や対面取引とネット取引の両方を使いたい方にはぴったりです。
大和証券の口コミ・評判
![]() 男性/40代/会社員/年収500~700万円/埼玉県
|
![]() 女性/20代/会社員/年収300~500万円/東京都
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/東京都
|
![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/長野県
|
大和証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) |
【1注文ごと】 【1日定額】 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内4,300銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 19ヶ国/内、中国800銘柄 |
IPO実績 | 2021年:50社 |
投資信託 | 511本 |
口座開設の最短日数 | 即日~1営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 22本 |
クレカ積立 | × |
ポイント | × |
SBIネオモバイル証券
ー引用元:SBIネオモバイル証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・Tポイントで投資ができる ・スマホで手軽に取引可能 ・少額取引ならサービス利用料が実質20円(税込) |
取扱商品やサービスが限られている |
SBIネオモバイル証券はSBIグループのスマホ証券会社です。SBI証券が「なんでもできる証券会社」なら、こちらは「少額投資やスマホ取引に長けた初心者向けの証券会社」といえます。
SBIネオモバイル証券の強みはTポイントで投資ができることです。さらに、単元未満株にも対応しています。そのため、Tポイントを利用して数百円の株を保有することも可能です。
さらにサービスを利用していると毎月200Tポイントが付与されます。50万円以下の利用が中心の場合は、実質の月額が20円(税込)で済む計算です。
SBIネオモバイル証券の口コミ・評判
![]() 女性/30代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
![]() 男性/40代/自営業/年収300~500万円/千葉県
|
![]() 男性/40代/会社員/年収500~700万円/大阪府
|
![]() 男性/30代/会社員/年収500~700万円/京都府
|
SBIネオモバイル証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | 無料 ※サービス利用料:0円~50万円以下:月額220円(税込) |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | × |
IPO実績 | 2021年:15社 |
投資信託 | 非対応 |
口座開設の最短日数 | 2~3営業日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | × |
つみたてNISA銘柄数 | – |
クレカ積立 | × |
ポイント | Tポイント |
SMBC日興証券
ー引用元:SMBC日興証券公式サイト
メリット | デメリット |
---|---|
・IPO実績に強みがある ・「キンカブ」で金額指定して株を購入できる ・積み立てで毎月dポイントが貯まる |
為替手数料が高め |
SMBC日興証券は大手5大証券会社の1つです。対面取引とネット取引両方が可能な「総合コース」と、オンライン専用のコース「ダイレクトコース」の2つを用意しています。取引について相談したりネット取引したり使い分けたい人と、とにかくネット取引だけで完結したい人両方のニーズに応えてくれるのが魅力です。
「ダイレクトコース」なら「投信つみたてプラン」を利用すると積み立て金額に応じて毎月dポイントが最大300ptまで貯まるため、投信積立に興味がある方やドコモユーザーにぴったり。
また、IPO実績が豊富で2021年の実績は80社、うち主幹事が27社もあります。しかも平等抽選式のため、初心者も参入しやすいです。IPO投資に興味がある方はぜひ開設しておくとよいでしょう。
SMBC日興証券の口コミ・評判
![]() 女性/20代/会社員/年収100~300万円/東京都
|
![]() 女性/30代/専業主婦(夫)/年収100万円以下/なが
|
![]() 男性/40代/会社員/年収300~500万円/山形県
|
![]() 女性/40代/会社員/年収300~500万円/東京都
|
SMBC日興証券の基本情報
売買手数料(国内/現物) | ~10万円:137円(税込) ~20万円:198円(税込) ~30万円:275円(税込) |
---|---|
取り扱い銘柄 | 国内3,831銘柄 |
単元未満株 | ○ |
外国株 | 米国・中国・新興国・その他/107銘柄 |
IPO実績 | 2021年:92社 |
投資信託 | 国内1089本/外国84本 |
口座開設の最短日数 | 即日 |
スマホアプリ | ○ |
NISA | ○ |
つみたてNISA銘柄数 | 158本 |
クレカ積立 | × |
ポイント | dポイント |
・「投信つみたてプラン」のつみたて金額に応じて毎月最大300ptプレゼント
【初心者向け】覚えておきたい証券会社の基礎知識
初めて証券口座の開設や取引をするにあたって、基本知識についておさらいしておきましょう。
「証券取引」とは?「ネット証券」と「総合証券」の違い
証券取引における「証券」とは、株や債券(国債、地方債など)、投資信託の受益証券などの「有価証券」のことを指します。これらを売買する際に、売り手と買い手を仲介してくれるのが証券会社です。
証券会社には従来の総合証券と、ネットでの取引を中心にしたネット証券があります。総合証券は実店舗があり、店舗に出向いて相談しながら証券取引できるのが特徴です。手数料は割高ですがプロがアドバイスしてくれるため、知識がないけれど株を運用してみたい方でも簡単に取引できます。取り扱い商品や情報量も多いです。
一方、ネット証券は基本的に実店舗がありません。自分の判断で自由に取引するのが一般的なので、手数料が安く設定されています。少額なら無料なことも多いので初心者でも始めやすいのが魅力です。また、ネットで取引することからラグなく売買できるため、タイミングを逃しにくいのもメリットといえます。ポイント投資に対応したネット証券なら、現金を利用することに抵抗のある初心者でも気軽に投資を体験できます。
このように、ネット証券と総合証券にはそれぞれメリットがあり、どちらがよいというわけではありません。自分の好みに合わせて選択しましょう。初心者ならまずネット証券で、少額から始めて体験してみるのがおすすめです。
証券取引で利益が出る仕組み
証券取引で利益を出すために、そもそもどのようにして利益が発生するのか、株を例に確認していきましょう。基本的に、証券取引を通じて得られる株の利益はおもに次の通りです。
- 値上がり益……購入時の価格よりも高くなったときに売れば差額が利益になる
- 配当金……企業が得た利益を、その企業の株の保有者に分配する
- 株主優待……企業が株主に対して渡す特典(プレゼント)
デイトレードではあえて1日の値動きが激しい株を購入し、1日の値動きを見て取引します。手持ちの株が高くなったら売り、安くなったらすぐさま買い戻し、また高くなったときに売ることで値上がり益を出す仕組みです。また、株の売買を頻繁にしなくても、株を保有することで年に1~4回程度保有数に応じた配当金をもらえます。
企業によっては、株を保有する人(株主)に喜んでもらうために、商品やサービスの無料プレゼントや割引といった株主優待をつけているケースもあります。
このように、利益の出る仕組みを理解しておくことで「好みの株主優待がついている株を購入する」「長期保有で配当金を得る」「手元の資産だけでデイトレードし即座に利益を出す」「とにかく自分の好きな企業に投資して応援する」など、自分好みの投資方法が見つかっていきます。
初心者でもわかる証券口座の運用方法
証券口座を開設しようとしているものの、どの商品に投資すればよいのか、どんな運用をすればよいのかわからず困っている方もいるのではないでしょうか。そこで、初心者でも手を出しやすい、簡単な運用方法についていくつか例を挙げて解説します。
「IPO株」を購入して値上がり益を得る
初心者におすすめの運用方法の1つがIPO株(新規公開株)です。IPO株とは、証券取引所に新しく上場する企業の株のことを指します。証券取引所で取り扱うのは、すべての株式会社の株ではなく上場した企業の株のみです。まだ上場していない企業の株を上場前の「公募価格」で買い、上場日を迎えて購入希望の投資家が増え、値段がつり上がった状態で売却することで値上がり益を得ます。
IPO株は「公募価格」よりも、上場直後の初めて取引されたときの株価である「初値」の方が高くなる確率が高いです。そのため、初心者でも比較的利益を出しやすいといわれています。
しかし、IPO株は利益を出しやすいので当然購入希望者も多く、購入は抽選制が採用されています。保有資産に応じて抽選確率を上げていく証券会社と、誰でも平等抽選する証券会社があるので、資産に余裕がないうちはIPO株の取り扱いが多く、平等抽選の証券会社を選んで挑戦するとよいでしょう。SBI証券やSMBC日興証券などがおすすめです。

「単元未満株」で少額投資する
証券取引をしてみたいものの、現金を失うリスクが怖い方におすすめなのが単元未満株の取引です。単元未満株は文字通り、1単元未満から国内株式を購入できます。
国内株式を購入する場合は、1株がたとえ500~1,000円であったとしても実際には1株だけ購入することはできず、1単元という売買単位ごとに購入します。1単元は100株なので、1株500円でも1単元で5万円の資金が必要です。初心者にとっては失敗のリスクを考えると、簡単に出せる金額ではありません。
しかし、単元未満株に対応した証券会社なら、1単元に満たない量の株でも購入できます。0.1株、0.2株といった単位で株を保有でき、保有量に応じた配当金や株主優待も得られます。少額から取引できるので、初心者向きです。
ただし、保有株数が少なくなる分リターンは少なめで、手数料も割高になるデメリットがあります。

「つみたてNISA」や「iDeCo」で将来の資金を貯める
毎回銘柄を選んで売買するのが苦手な方や、将来に向けて長い目で資産を増やしたい方におすすめなのが「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。
「つみたてNISA」は毎月、毎週や毎日など決まったタイミングで、あらかじめ決めた銘柄を自動で購入し積み立てていきます。つみたてNISAで得た利益は、毎年40万円の投資まで、最大20年間非課税で保有できるのがメリットです。運用益や売却益に対して課税されないため、利益をそのまま自分のものにできます。また、自動で積み立てるので管理や運用が楽です。
一方「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、毎月掛け金を支払うことで老後に備える私的年金制度です。60歳まで引き出せませんが、60歳以降は国民年金や厚生年金にプラスして、年金あるいは一時金として受け取れます。また、毎月の掛け金はすべて所得控除できるので、節税対策としても有効です。
どちらも放置していても資産が積み上がりますが、金融商品なので値下がりや最悪元本割れのリスクもあります。順調に運用できているか、少なくとも年1回は資産状況を確認しましょう。

口座開設から取引開始の流れ
証券口座の取引を始めるにあたり、まずは口座開設から行なっていきましょう。口座開設~取引までの一般的な流れについて解説します。
口座開設の流れ
口座開設は、各証券会社の公式サイトにある「口座開設」のボタンから申し込みできます。一般的な手順は次の通りです。
- STEP.1口座開設のボタンを押す公式サイトにアクセスし、「口座開設」あるいは「お申し込み」などと記載されたボタンをクリックします。
- STEP.2本人確認書類をアップロード口座開設には本人確認書類が必要です。有効な書類は、一般的に運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などがあります。表と裏、両方をそれぞれスマホで撮影し、画面の指示に従ってアップロードしましょう。
- STEP.3個人情報を入力氏名、住所、連絡先などの個人情報を入力します。証券会社によっては勤務先や年収などの情報を入力します。
- STEP.4規約に同意し、申し込みボタンを押す入力が終わると、約款や個人情報保護方針などが記載された書類が表示されます。一通り読み、納得したら同意して申し込みましょう。
- STEP.5審査が行なわれる証券口座開設にあたっては簡単な審査が必要です。年齢や国内在住かどうか、あるいは金融商品取引業者ではないかといった確認がなされます。
- STEP.6後日証券口座からIDやパスワードが郵送される口座開設後はすぐ取引できるわけではなく、後日あらためて郵送などで通知されます。郵送の場合は1週間~10日程度かかることもあるので早めに申し込みをしましょう。
取引開始の流れ
口座開設したら、いよいよ取引開始しましょう。一般的な取引の流れは次の通りです。
- STEP.1口座にログインする通知されたIDとパスワードを利用し、口座にログインします。
- STEP.2口座に入金する取引のためには、まず元手となるお金を入金しなければなりません。金融口座を指定して口座に任意の額を入金します。
- STEP.3取引銘柄を選んで購入実際に買いたい商品を選んでみましょう。株などを選んで金額や数などを選択します。この後、暗証番号を入力する場合もあります。
- STEP.4保有銘柄から売却購入した商品を売ることもできます。購入時と同じように金額や数などを入力します。決めた値段で売る「指値注文」と、そのとき一番高い値段で自動的に売る「成行注文」からどちらがよいか選択し、売却します。
- STEP.5入金・引き出し取引が成立すると口座に入金があります。得た利益を換金したいときは出金手続きを行えば、指定口座に振り込まれます。
ネット証券会社に関するよくある質問
最後に、証券口座開設にあたってよくある質問について回答します。
- 証券口座は複数開設してもいい? 問題ありません。証券口座によって取引可能な銘柄やサービス、メンテナンス時間などが異なります。複数口座を持っておくと、1つの口座のデメリットを他の口座で補えるため便利です。また、IPO投資を行う場合は各口座ごとに抽選が行われるため、証券口座が多い方が有利です。ただし、複数口座を持つと資産が分散することから管理が手間になります。
- 取引で利益が出たら、確定申告はどうすればいいの? 取引で利益が一定額以上(会社勤めの場合で年間20万円)出たら課税対象になるため、確定申告が必要です。お勤めなら年末調整で申告するか、もしくは自分で追加申告しましょう。あるいは特定口座(源泉徴収あり)やNISA口座の非課税枠内で運用すると申告なしで済みます。申告は毎年2月16日~3月15日です。書類の書き方がわからなければ、税務署に行くと丁寧に教えてもらえます。
- 証券口座を開設したまま、使わず放置したらどうなる? 特にデメリットはありません。開設だけなら維持費も基本不要なことが多いです(口座ごとに違うので念のため確認してください)。なお、iDeCoを利用している場合は口座管理手数料が必要です。一部の証券会社では、一定年数(2年~)、保有資産のない状態で放置すると閉鎖され利用できなくなることもあります。
- 証券口座に申し込みできない人はいる? 誰でも口座を所持できます。ただし、証券会社によっては未成年や、一部の金融業者、国外在住の方など一部口座開設対象外になることがあります。なお、未成年の場合は「未成年口座」という、未成年専用の口座開設ができる証券口座も多いです。
- 証券取引にはどんなリスクがある? 証券取引では、株を保有している企業の倒産による信用リスクや株そのものの値下がりによる価格変動リスク、為替レートの変動による為替損益などの為替変動リスクや、国・地域の政治・経済環境により変動するカントリーリスクなどさまざまなリスクがあります。確実に利益が出るとは限らないため、分散投資をするなどしてリスクをできるだけ低くしながら取引しましょう。
- つみたてNISAの口座はどの口座にも持てる? NISAやつみたてNISAは1人1口座までです。どの証券会社に開設するかで購入できる銘柄や手数料などが変わるため慎重に選択しましょう。1年に1回は金融機関の変更も可能です。なお、NISAは2024年から制度が変わります。
まとめ
この記事では、ネット証券会社のおすすめ15選を紹介しました。もし、今回紹介した商品の中で魅力に感じたものがあれば、ぜひこの機会にお申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
気になるサービスがあったら、ぜひ公式サイトにアクセスしてみてください!


独身、子育て世代から定年後の方までお金に関する相談を受けて、16年目になります。
主婦FPとして、等身大の目線でのアドバイスが好評です。
家計・保険・老後、教育資金などの個別相談を主に、マネーセミナーも定期的に行っているほか、お金の専門家として、テレビ取材なども受けています。
人生100年時代の今、将来のための自助努力、今からできることを一緒に考えていきましょう。
※この記事は2022年3月31日に調査・ライティングをした記事です