アメックスビジネスカードは、アメックスが直接発行するビジネス向けのプロパーカードです。アメックスならではの高いステータス性に、空港ラウンジ利用やホテル予約などビジネスで役に立つさまざまな付帯サービスが備わっています。ポイントはマイルとの交換もでき、ポイントアッププログラムも用意されているので、還元率の面でもお得度の高い1枚です。
ここからは、アメックスビジネスカードの基本情報やメリットを紹介します。
アメックスビジネスカードの基本情報
- アメックスの基本的なビジネスカード
- 「クラウド会計ソフト freee」とのデータ連携
- 国内・海外出張に便利な付帯サービス
年会費 | ・13,200円(税込) ・追加カード6,600円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5% |
付帯サービス | オンライン・プロテクション/国内/海外旅行傷害保険/「クラウド会計ソフト freee」へのデータ連携/利用限度額設定機能/ビジネス情報サービス「ジー・サーチ」月会費無料/福利厚生プログラム「クラブオフ」/アメリカン・エキスプレス JALオンライン(国内線法人専用運賃)など |
国際ブランド | American Express |
ランク | 一般 |
次に、アメックスビジネスカードの詳しい情報を紹介していきます。必ず入会申請する前に、自分に必要なクレジットカードかどうか慎重に判断するようにしてください。
アメックスビジネスカードが選ばれる理由
アメックスビジネスカードは、普段の買い物から突然の出張までを幅広くカバーする多数の付帯サービスや、ポイント還元のお得さが多くのユーザーから評価されています。
さらに、従業員のカード利用状況の把握や、経理管理がしやすいサービスも充実しているため、ビジネスの利用では欠かせない1枚といえるでしょう。
1. 充実したビジネス向け付帯サービス
アメックスビジネスカードは、アメックスならではの豪華なサービスが付帯しています。電話1本で航空券やホテルなどの予約・手配が可能な「HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク」や海外出張先での日本語サポート、レンタカーサービスや旅行傷害保険など、どれをとっても実用的なサービスばかりです。
一般カードながら、空港ラウンジにも対応しています。国内外29ヶ所の空港ラウンジを、同伴者1名まで無料で利用可能。国内では羽田空港や新千歳空港など主要な空港のほとんどに対応し、海外ではダニエル・K・イノウエ国際空港 (旧・ホノルル国際空港)の空港ラウンジを利用できます。
空港パーキングや無料ポーターサービス、荷物の宅配サービスなども標準で付帯しており、出張の最初から最後まであらゆる場面で利用できるのが魅力です。
2. 経理管理や従業員の利用状況把握が簡単
アメックスビジネスカードは、ビジネスカードとして従業員の利用状況を簡単に管理できる機能が多数備わっています。
たとえば、「クラウド会計ソフト freee」との連携が可能なのでカードの利用状況を手作業で入力する必要はありません。「クラウド会計ソフト freee」は個人事業主から企業まで利用しやすい定番会計ソフトの1つなので、会社の規模を問わず恩恵を受けられます。
また、追加カードはすべて1枚ごとに利用額の上限設定が可能。従業員の業務内容に合わせて自由に設定でき、利用明細も逐一把握できます。決済額が一時的に高くなりそうな場合は、事前連絡して承認を得ることで決済できるため、高額な利用があっても安心です。
3.ポイントやマイルが貯まりやすい
アメックスビジネスカードは基本還元率こそ0.5%と平均的ですが、ポイントアッププログラム「ボーナスポイント・パートナーズ」があるため効率よくポイントやマイルが貯められます。
プログラムに参加するホテルや飲食店などで利用した場合、利用先に応じて100円あたり2~10ポイントを獲得可能。特にホテルが多く参加しているので、高額になりがちな宿泊料金をアメックスビジネスカードで支払うだけで、ポイントがどんどん貯まります。
カードで税金の納付や各種経費の清算を行うのも、ポイントを貯める秘訣です。
また、年間参加費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入することで、ポイント還元率やマイル還元率がアップ。ポイントの有効期限も無期限になるため、失効を気にせず利用でき、経理管理も楽になります。
貯めたポイントは提携各社のポイントやマイル、500種類を超える景品などと交換できます。毎月の支払いにそのまま充当することも可能と、柔軟な使い方ができるのも魅力です。
アメックスビジネスカードのキャンペーン情報
アメックスビジネスカードでは現在、特に入会特典や利用特典などはありません。しかし、今後期間限定でキャンペーンが実施される可能性があるため、申し込み前にチェックしておくとよいでしょう。
アメックスのプロパーカードでは、入会でポイントやマイルがもらえるキャンペーンが多く実施される傾向にあります。
アメックスビジネスカードをおすすめできる方|他券種と比較
アメックスビジネスカードを申し込みするべきか悩んでいる方に向けて、同じアメックスブランドのビジネスカードで人気の「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」と、ダイナースクラブのスタンダードなビジネスカード「ダイナースクラブ ビジネスカード」の2券種と比較しました。
ダイナースクラブはアメックス同様、付帯サービスの充実度で知られる国際ブランドです。どの券種を選ぶべきか参考にしてください。
上記3券種はそれぞれ異なる魅力を持っています。年会費で比較すると、「セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」がアメックスでありながら1,100円(税込)の年会費で作成でき、頭1つ抜けています。登記簿謄本と決算書不要で発行できるため、個人事業主や実績のない設立したての企業でも申し込めるのが特徴です。
ただし、ほかの2券種と異なり海外・国内旅行傷害保険が付帯していません。付帯サービスは一見少なめですが、アメックスの提携カード向けに提供されている、優待や割引などの特典を450以上合わせた「アメリカン・エキスプレス・コネクト」が利用できるので年会費を考えれば非常に充実しています。コスパを求める方におすすめです。
「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、3券種の中では年会費がもっとも高額ながら、追加カードの発行枚数が無制限なのがアメックスビジネスカードとの大きな違いです。ETCカードも無料発行できるので、従業員が多いのであればダイナースクラブ ビジネスカードの方が年会費の面でははるかにお得になるでしょう。アメックスビジネスカードは追加カードごとに年会費がかかります。
アメックスビジネスカードは経理管理のサポートや出張時に役立つサービスが豊富な1枚となっています。
ポイント還元率を比較
ポイント還元率ではセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードが指定サイトでポイント4倍、海外利用で2倍となっており比較的高めです。しかし、指定サイトはヤフービジネスサービスやクラウドワークス、さくらインターネットなど10種類ほどしかありません。
ただし、アメックスなので、アメックスビジネスカード同様にボーナスポイント・パートナーズの参加店でポイントアップは可能です。
ダイナースクラブ ビジネスカードは基本還元率が1.0%と、ビジネスカードの中でも高い部類になり、ポイントアップを狙わなくても安定してポイント獲得できるのが魅力。
一方、アメックスビジネスカードはマイル獲得にアドバンテージがあります。有料のポイントアッププログラム「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入するとポイント還元率が対象店舗でアップするだけでなく、マイルの交換レートが1:1と通常の2倍になります。
1:1のマイル交換であれば1ポイントあたり1マイル=1~5円相当になるため、還元率が跳ねあがります。
アメックスビジネスカードをおすすめできるユーザーの特徴
もし、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードにすべきか、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードやダイナースクラブ ビジネスカードにすべきか悩んでいるのなら、下記のチャート図を参考にしてみて下さい。自分にぴったりの1枚を見つけましょう。
特徴その1:個人事業主である・もしくは従業員が少ない
アメックスビジネスカードは追加カードを必要としない個人事業主の方や、従業員が数名の小規模な企業におすすめです。アメックスビジネスカードは付帯サービスが充実している一方、追加カードの発行ごとに年会費がかかります。従業員の人数が多いほど、追加カード無料のダイナースクラブ ビジネスカードの方がお得になる傾向です。
本会員の年会費はアメックス ビジネスカードの方が半額に近いため、1~3枚程度の利用であれば追加カードを考慮してもアメックスビジネスカードの方が安くなります。
特徴その2:マイルを効率よく貯めたい
アメックスビジネスカードはマイルを効率よく貯めたい方におすすめです。アメックスビジネスカードはANAマイルやJALマイル、スカイマイルに対応しており、ANAマイルであれば2000ポイントを1000マイルに交換できます。(※ANAマイルへの交換は別途年間参加費5,500円(税込)の「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録が必要)
年間参加費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」を利用すれば、各社マイルの交換レートが2倍になり、ANAマイルであれば1:1での交換が可能です。プログラムの参加費は必要ですが、「メンバーシップ・リワード・プラス」は普段のポイント還元率アップ効果や有効期限無期限などの効果もあるため、コスパに優れるプログラムといえます。
ダイナースクラブ ビジネスカードもマイルへの移行は可能ですが、移行だけでも別途年間参加費6,600円(税込)の「ダイナースグローバルマイレージ」への加入が必要です。
特徴その3:ゴールド・プラチナへのインビテーションがほしい
アメックスビジネスカードはアメックスが直接発行するプロパーカードにあたるので、優良な利用履歴を積み重ねていけばいずれゴールド・プラチナランク以上へのインビテーションが届きます。いきなりゴールドやプラチナへの申し込みはハードルが高いと感じている場合、まずは一般カードであるアメックスビジネスカードからはじめるのがおすすめです。
ダイナースクラブ ビジネスカードは一般・プラチナランクのカードが存在しないため、プロパーカードであってもインビテーションは受けられません。将来的にカードのランクアップをしたいならアメックスビジネスカードを選びましょう。

アメックスビジネスカードの使い方・お得な活用術
アメックスビジネスカードの使い方について、公式サイトの情報をはじめ実際に利用したユーザーから「どんな点に注目できるか」をまとめました。ユーザーの声のなかには、公式サイトには記載されていないお得な活用術も紹介されていることもあるので、ぜひチェックしてみてください。
※掲載しているユーザーの声は、編集部独自が調査して収集したものです(2021年8月現在)。最新情報については、公式サイトからご確認ください。
公式サイトの声






ユーザーの声



専門家の声

SNSの声

アメックスビジネスカードのお申し込み方法と審査基準
アメックスビジネスカードは公式サイトから申し込み可能です。まずは公式サイトへアクセスしてみましょう。
アメックスビジネスカードを申し込む前に準備しておくもの
アメックスビジネスカードの申し込みに必要なものは次の通りです。
- 本人確認書類
- 支払い用の口座番号
- 商業登記簿謄本と登記事項証明書
個人事業主の方の場合、本人確認書類として運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなどを用意しておきましょう。本籍地やマイナンバー、QRコードや被保険者番号などが記載されている場合は見えないように、マスキングしてから提出します。提出はインターネット上で可能です。
法人の場合は法人確認手続き書類として、上記のような本人確認書類からいずれか2点のコピーを提出する必要があります。しかし、提出しても法人について確認できない場合があり、その場合は商業登記簿謄本と登記事項証明書の提出を求められます。
アメックスビジネスカードのカード発行までの流れ
アメックスビジネスカードを申し込んでからカード発行までの流れは次の通りです。
- 公式サイトの申し込みフォームに入力して送信
- 審査開始(約10日間)
- 審査に合格した場合、本人確認手続き
- カードが個人宅もしくは会社へ発送される
流れとしては一般的な個人用クレジットカードとあまり違いはありません。個人事業主の場合は審査通過後に郵送されたカードを受け取る際、本人確認手続きとして運転免許証やパスポートといった本人確認書類を郵便局員へ見せる必要があります。
企業の場合は審査通過後、本人確認書類を郵送するため「ご本人様確認書類等ご提出のお願い」という通知が届きます。郵送で提出し、受理されたあとに改めてカード発送となるため、事前に書類を用意しておくとスムーズです。
アメックスビジネスカードの審査基準
アメックスビジネスカードの審査基準について、公式に明かされている内容は次の通りです。
- 20歳以上
- 法人の代表者または個人事業主
アメックスビジネスカードは、20歳以上の法人の代表者または個人事業主の方であれば誰でも申し込みが可能です。一般的な法人カードにあるような、設立からの年数や黒字の決算などの条件は特にありません。そのため、設立したての法人や、個人事業主として登録したばかりの方でも申し込みができます。
個人事業主の場合は個人の支払い能力を基準に審査されると考えられます。もし、過去に支払い遅延といったトラブルがある場合は審査に落ちてしまう可能性があるため、申し込むまでに優良なクレジットカードの利用履歴を積み重ねておくのがおすすめです。
また、支払い能力に関する審査の一環として、固定電話も持っておきましょう。固定電話は確かな住所がないと引けないため、固定電話があるということは夜逃げのリスクが少ないという証明になります。
アメックスビジネスカードに関するよくある質問
- 追加カードの申し込み方法は? 追加カードはオンラインから申し込み可能です。ただし、3枚以上の追加カードを希望する場合はカード会社へ直接連絡する必要があります。追加カードを所持できるのは18歳以上の役員もしくは従業員のみなので注意しましょう。
- アメックスが利用できる店舗はどのくらい? アメックスは国際ブランド5つの中では、全世界でシェア第3位に位置します。アメックスは日本発の国際ブランドであるJCBと提携しているため、JCBが利用可能な店舗でも決済可能です。そのため、アメックスの本拠地であるアメリカ方面だけでなく、JCBの加盟店が多い日本・台湾・韓国・ハワイなど、アジア圏でも利用しやすいカードです。
- 分割払いやボーナス払いは利用できる? アメックスの個人向けカードは分割払いやボーナス払いが可能ですが、ビジネスカードは分割払いやボーナス払いに対応していません。その代わり、「ペイフレックス あとリボ for Business」というリボ払いサービスを利用できます。しかし、リボ払いは手数料が高くなるため使用には注意が必要です。
アメックスビジネスカードの口コミ・評判のまとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、アメックスビジネスカードの口コミ・評判を紹介しました。とくに、はじめてクレジットカードを作る方は、自分にぴったりなものが見つかるよう慎重に選ぶようにしてくださいね。 では、最後にアメックスビジネスカードのおさらいをしておきます。
- アメックスの基本的なビジネスカード
- 「クラウド会計ソフト freee」とのデータ連携
- 国内・海外出張に便利な付帯サービス
もしアメックスビジネスカードを魅力に感じたなら、ぜひこの機会にお申し込みを検討してみてください。

※この記事は2023年3月13日に調査・ライティングをした記事です。
※本記事の価格はすべて税込価格で表記しております。
※当メディアではこちらのガイドラインを参考に記事を制作しております。