MacBook ProのストレージをHDDからSSDに交換・増設!データ移行方法は?

MacBook Proの内蔵ストレージをHDDからSSDに交換・増設する方法を解説します!合わせてデータ移行の方法も説明します。MacBook Proの内蔵ストレージをSSDに交換・増設することで、操作環境のレベルが飛躍的に向上します。

MacBook ProのストレージをHDDからSSDに交換・増設!データ移行方法は?のイメージ

目次

  1. 1MacBook Proの内臓ストレージをHDDからSSDに交換!
  2. HDDとSSDの違い
  3. 2MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換する用意をしよう
  4. 交換するSSD
  5. SSDに換装・増設するのに必要なもの
  6. HDDからSSDにデータ移行するために必要なもの
  7. 3MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換する準備をしよう
  8. バックアップを作成する
  9. SSDを初期化する
  10. 4MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換しよう
  11. 換装の手順
  12. バックアップデータを復元する
  13. TRIM機能を有効にする
  14. プラグインを復旧する
  15. 5MacBook Proの内臓ストレージをHDDからSSDに交換しよう

MacBook Proの内臓ストレージをHDDからSSDに交換!

今回はMacBook Proの内臓ストレージをHDDからSSDに交換する方法について解説します。素人がMacBook Proの内臓ストレージを換装・増設するのは一見大変そうに思えますが、要領を得れば一般ユーザーでもSSDの換装・増設作業は可能です。SSDを内蔵ストレージとして換装・増設したMacBook Proの作業効率は、目に見えて向上するはずです。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

MacBook Proの内臓ストレージを換装・増設する場合、新しいストレージデバイスにデータ移行しなくてはいけないので、事前にMacBook Proのデータのバックアップをとる必要があります。バックアップ用のストレージデバイスの用意がない人は、事前にバックアップ用のストレージデバイスを用意しておきましょう。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

ただ、1点認識が必要なことは、自分でMacBook Proの内臓ストレージを換装・増設すると、後日MacBook Proが故障したときなどはAppleのサポートが受けられない可能性があるということです。あくまで、MacBook Proの内臓ストレージ換装・増設作業は自己責任ということになります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

HDDとSSDの違い

これまで広く一般的にPCのストレージデバイスとして利用されてきたのがHDDです。HDDは電磁ディスクを使用したストレージデバイスで、起動するときに起動音が聞こえます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

このHDDの後継ともいえるのがSSDです。SSDは半導体素子メモリを使用したストレージデバイスで、HDDに比べて容量も大きく、次世代のストレージデバイスの役割を担っています。ただ現時点(209年3月)ではまだHDDに比べてコストはかかるストレージデバイスです。SSDは、起動するときの起動音はほとんど聞こえません。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

HDD

HDDは「ハードディスクドライブ」の略です。電磁ディスクを応用したストレージデバイスで、磁気ヘッドを使って読み込み・書き込みを行います。ノートPCに内蔵されているHDDの容量は平均500GB~1TBのようです。価格帯はSSDの約半額が目安になります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

長所は安価で大容量のストレージが確保できることです。短所はSSDに比べて物理的な大きさがかさばること、またSSDに比べて電力の消費が多く発熱しやすいこと、電磁ディスクなので破損しやすいことが挙げられます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

SSD

SSDは「ソリッドステートドライブ」の略です。半導体素子メモリを応用したストレージデバイスで、機械的な構造は小さく、HDDに比べてコンパクトに収まるのが特徴です。メモリーチップで情報処理するため消費電力も少なく済み、発熱する心配もありません。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

また情報処理速度も速く、衝撃にも強いデバイスです。ただ、HDDよりはコストがかかり、故障するとデータ復旧が難しいことが難点といえます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順
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MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換する用意をしよう

MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換するにあたって、事前に用意する必要があるものを解説します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

交換するSSD

まずは、交換するSSDを用意しましょう。交換できるSSDは多く売られていますが、中でも内蔵ストレージ交換にお勧めのSSDを以下に紹介します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

SanDisk SSD

アメリカのSandisk社はSSDの世界市場で老舗メーカーの1社です。2007年以前からSSDを取り扱っており、半導体素子メモリのストレージを専門で取り扱ってきた歴史があります。Sandisk社は日本の東芝と共同で半導体メモリチップを製造しています。また、Sandisk社は現在、アメリカの別会社Western Digital社の傘下に入っています。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

世界的シェアが裏付けるように、Sandisk社のSSDは製品の機能と信頼性に定評があります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

Samsung SSD

Samsung社はご存知の通り、韓国の大手電子メーカーですが、SSDの販売にも力を入れています。Samsung社は近年のSSDの世界シェア1位を守り続けています。こちらも世界的なメーカーとして製品の性能に定評があります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

SSDに換装・増設するのに必要なもの

次に、MacBook Proの内蔵ストレージをSSDに換装・増設するために必要な道具を紹介します。MacBook Proの内蔵ストレージの換装・増設作業は特殊なネジや精密なネジを取り扱うため、特殊なドライバーが必要です。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

へクスローブドライバー

へクスローブドライバーとは、ネジ頭に特殊な六角星穴があるネジ(へクスローブ)を取り扱うときに使用するドライバーです。MacBook Proの内蔵ストレージはこの特殊なネジで固定されているので、MacBook Proの内蔵ストレージを交換する際は、このへクスローブドライバーが必要になります。

MacBook_Pro_SSD_交換の道具

精密ドライバー

また、MacBook Proの内蔵ストレージを交換する際は、小さなネジを取り扱う場合があるので精密ドライバーを一式用意しましょう。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

HDDからSSDにデータ移行するために必要なもの

また、現在使用しているMacBook Proの内蔵HDDから新規のSSDにデータ移行するために、事前にSSDにMacOSをインストールする必要がありますが、その際に専用の変換ケーブルが必要です。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

SATA/USB3.0変換ケーブル

「SATA/USB3.0」の変換ケーブルを使って、SSDにMacOSをインストールします。SSDのMacOSインストールは、MacBook Proの内蔵ストレージの換装・増設作業の前に行うので、事前に用意しておきましょう。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換する準備をしよう

MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換する準備をします。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

バックアップを作成する

MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換するにあたって、MacBook Proの内蔵HDD内に保存しているデータをSSDに移行するために、データのバックアップをとる必要があります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

Macの場合は標準装備のバックアップアプリ「Time Machine」を使えば簡単にHDDのバックアップを取ることができますが、手動でMacBook Pro内の必要なデータをバックアップ用のストレージデバイスに移行しても良いでしょう。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

現在、MacBook Proのバックアップ用に外付けハードディスクなどのストレージデバイスを用意しているのであれば、普段通りにそのストレートデバイスにMacBook Proのバックアップをとって、SSDに交換した後にデータを移行すれば良いでしょう。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

現時点で用意のない人はMacBook Proのバックアップ用にストレージデバイスを別に用意して、データ移行する必要があります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

SSDを初期化する

次に、用意したSSDにMacOSをインストールすることになりますが、MacOSをインストールする前にSSDをMac用のフォーマットで初期化する必要があります。まず、事前に用意した「SATA/USB3.0」の変換ケーブルでSSDをMac本体とつなげます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

Macに標準装備されている「ディスクユーティリティ」というディスク管理アプリを立ち上げます。手順は「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」と進むと「ディスクユーティリティ」アイコンがあるのでクリックします。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

「ディスクユーティリティ」のウインドウが開くと、ウインドウ左側のメニューにケーブルで外付けしているSSDが表示されます。SSDが表示されていることを確認したら、SSDを選択(クリック)してウインドウ上方の「消去」をクリックします。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

次にフォーマットの種類を聞いてきます。基本的に「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

次にフォーマットの方式を聞いてきます。通常の方式の「GUID パーティションマップ」を選びます。これでSSDのフォーマット(初期化)が開始されます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

OSをインストールする

SSDのフォーマット(初期化)が完了した後、MacOSをインストールします。SSDにMacOSをインストールには、まず、「SATA/USB3.0」変換ケーブルでSSDをMac本体につなげたまま、Mac本体を再起動します。その再起動の際、キーボードの「command」キー +「R」キーをAppleのロゴが表示されるまで長押しします。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

正常にモードが立ち上がると「macOSユーティリティ」のウインドウが表示されます。ウインドウ内の「macOSを再インストール」を選択して「続ける」をクリックします。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

その後、MacOSを再インストールするディスク(ストレージデバイス)を選択する画面が表示されるので、ケーブルで外付けしているSSDを選択し、ガイドに従って進めればSSDにMacOSがインストールされます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順
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MacBook Proの内臓ストレージをSSDに交換しよう

次に、MacBook Proの内臓ストレージを、MacOSをインストールしたSSDに交換します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

換装の手順

まず、物理的にSSDを換装します。換装の手順の手順は、初めにMacbook Proの本体を逆さにし、固定ネジを精密ドライバーで外してカバーをとります。バッテリーの左隣にあるのが内蔵HDDです。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

内蔵HDDを固定している部品を外し、内蔵HDDとMacbook Pro本体を接続しているコードの内蔵HDD側の端末を外します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

次に、内蔵HDDに取り付けてあるへクスローブ(ネジ頭に特殊な六角星穴があるネジ)を、へクスローブドライバーで外します。4カ所あります。外したへクスローブを同じようにSSDに取り付けます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

へクスローブをSSDに取り付けたら、内蔵HDDから外したケーブル端末をSSDに接続し、内蔵HDDと同じ位置にSSDを設置して固定部品で固定します。カバーを元通りに設置して、ネジで固定すれば換装作業は完了です。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

バックアップデータを復元する

次にバックアップデータをSSDに移行します。SSDに既にMacOSがインストールされているので作業は簡単です。通常通りMacOSを起動させ、初期設定を済ませた後、「Time Machine」アプリを起動させます。起動の手順は「アップルマーク」→「システム環境設定」のウインドウ内で「Time Machine」アイコンをクリックします。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

「Time Machine」のウインドウで「バックアップディスクを選択」をクリックし、バックアップ元としてバックアップを取ったストレージデバイス(外付けHDDなど)を指定すれば自動的にデータを移行します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

TRIM機能を有効にする

SSDの換装・増設の後に、行っておきたいのがTRIM機能の確認です。TRIMとはSSDの処理速度を速める機能です。データを削除したことをSSDコントローラーに通知することで、SSDコントローラーがデータの書き込みを準備するという機能です。デフォルトでは有効になっていないので手動で設定する必要があります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

設定手順は、「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」まで進み、「システム情報」というアプリを立ち上げます。「システム情報」の管理画面で「SATA/SATA Express」を選択し、「TRIMサポート」が「いいえ」と表示されている場合は、TRIM機能が有効化されていないので、有効にする必要があります。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

TRIM機能を有効化するには「ターミナル」を開いてコマンド入力します。設定手順は、「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」まで進み、「ターミナル」アプリを立ち上げます。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

「ターミナル」のウインドウが開くので、カーソルで「sudo trimforce enable」と入力して「Return」キーを押します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

次にパスワードを聞いてくるので、アプリのアップデートのときに入力するパスワード(Apple IDのパスワード)を入力します(画面には表示されません)。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

この後、「データが消える可能性もあるのでバックアップをとった方が良い」というメッセージが表示されるので「y」「Return」を押します。次に「実行後は再起動します」というメッセージが表示されるので「y」「Return」を押すとTRIM機能の有効化が実行され、有効化が完了したというメッセージとともに自動的にMacBook Proが再起動します。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順

プラグインを復旧する

今回のデータ移行で一部プラグインが使えなくなっている場合があります。一通りMacOSやアプリの稼働状況を確認して、必要に応じてプラグインを復旧させましょう。

MacBook_Pro_SSD_交換の手順
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MacBook Proの内臓ストレージをHDDからSSDに交換しよう

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この記事のライター
KOUSUKE
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