【Mac】wgetコマンドをインストールする方法を解説!

Webサイト上のリソースをローカル上に、wgetコマンドで簡単に保存することができます。通常Macではwgetコマンドがインストールされていないため、本記事ではMacにwgetコマンドをインストールする方法と、その使い方について解説します。

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目次

  1. 1Macでwgetを使うには?
  2. wgetとはダウンローダー
  3. Macではwgetコマンドは使えない
  4. 2Macでwgetコマンドをインストールする
  5. Homebrewを使ってインストール
  6. 3Macでwgetを使ってみる
  7. 4Macでwgetを使ってみよう

Macでwgetを使うには?

Web上のファイルを保存したいと思ったときに、wgetコマンドという非常に便利なコマンドが存在します。CUI上から簡単にファイルをダウンロードすることができ、特にエンジニアの方は使う機会も多いと考えられます。

しかしwgetコマンドはLinux用のコマンドで、初期の状態ではMac上から使うことができません。そこで本記事ではMacOSにwgetコマンドをインストールする方法と、その使い方について解説します。

wgetとはダウンローダー

wgetとはLinuxコマンドの一つで、ノンインタラクティブなダウンローダーと言われています。コマンドラインからダウンロードを行う際に非常に便利で、何かと使う機会が多いコマンドの一つです。

Webサーバからコンテンツを取得することができ、wgetを正しく理解すればWeb上のファイルを、自分の意図した方法でダウンロードすることができます。

Macではwgetコマンドは使えない

MacではターミナルからLinuxコマンドがもともと使えるようになっていることが多いですが、wgetに関してはもともとインストールされていません。そのため、まずは外部からwgetコマンドをインストールする必要があります。

Macでwgetコマンドをインストールする

Macにwgetコマンドをインストールする方法はいくつかありますが、今回はHomebrewを使ったインストール方法について紹介します。

Homebrewを使ってインストール

MacにはHomebrewという、MacOS上でソフトウェアを簡単に導入するためのパッケージ管理システムが備わっています。パッケージとは、その機能を実現するために必要な実行ファイルや設定ファイル、ライブラリなどをひとまとめにしたものを指し、Homebrewはこれを一元的にインストール・アンインストールすることが可能になります。

macOS 用パッケージマネージャー — macOS 用パッケージマネージャー

wgetコマンドはHomebrewよりインストールを行うことができます。Homebrewはターミナルからコマンド入力を行うことによって操作することができますので、それを用いたwgetコマンドのインストール方法を紹介します。

ターミナルからコマンドを入力

まずはMacを起動し、ターミナルを立ち上げましょう。まずコマンドラインに以下のコマンドを打ち込みます。

$ brew install wget

これでwgetコマンドのインストールを行います。次にwgetのインストールが成功したか確認するため、以下のコマンドを入力します。

$ wget -h

ヘルプの一覧が表示されれば、無事にwgetコマンドのインストールが完了したことがわかります。

Macでwgetを使ってみる

wgetコマンドは以下のような要領で使うことができます。

$ wget [オプション] URL

特にこのオプションでよく使うのが[-r]。指定したURLに含まれるリンクも含めて、再帰的な取得を行います。その他のオプションについては、上記の[wget -h]コマンドで一覧を確認することができるため、一度目を通しておきましょう。

wgetコマンドで出来る事

簡単に、よく使われるwgetコマンドのオプションについてここに示します。
 

オプション名 意味
-p,--page-requisites ローカル環境でページを表示するために必要な関連ファイルも含めて取得する
-r,--recursive URLで指定したファイルからのリンクも再帰的にダウンロードする
-l,--level 再帰の深さを指定する(0は無限に再帰する)
-b,--background バックグラウンドで実行する
-o,--output-file=[filename] 経過を示すメッセージログを、指定したファイルに出力する
-c,--continue 途中までダウンロードされていたら続きからダウンロードする
-k, --convert-links ダウンロードしたファイル内に記載されたURLを、ローカル観覧用のURLに変換する
-K, --backup-converted -kオプションでURLを変換する前のデータを、それとは別に.orig拡張子のファイルで保存する
-N, --timestamping 既にローカル上に同名のファイルが存在するとき、ローカルの方が更新時間が新しいときはダウンロードを行わない
-d,--debug 動作内容を詳しく出力する
-i [filename],--input-file=[filename] 指定したファイルに記述されたURLを読み込んでダウンロードを行う

Macでwgetを使ってみよう

wgetコマンドはLinuxで使われるコマンドですが、Macでこれを活用することができれば非常に便利です。

注意点として、Webページをまるごとローカルに保存したりするのは便利ですが、ダウンロードの対象にならないファイルがあること(JavaScriptから呼び出されている画像など)、再帰を使ってファイルをダウンロードするときは、相手先のサーバに負荷をかけすぎないように注意することが必要です。

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この記事のライター
hibino_yuu
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