Facebookの複数アカウントの追加/切り替え方法！別アカウントの作り方は？

Facebookは実名登録した利用者のためのSNSです。そのため個人が複数のFacebookアカウントを持つことは禁止されています。

実際にFacebookヘルプセンターにはそのものズバリ「複数のFacebookアカウントを作成できますか。」という項目があり、「複数の個人アカウントを持つことはFacebookコミュニティ規定に反します。」と明記されています。

さらにそのFacebookコミュニティには「IV. 保全性と真正性」の「18. 偽装」の項目で、Facebookがなぜ実名制にこだわるのかを述べた後、以下の行為を禁止しています（本記事に関する部分のみ抜粋）。

以下のような偽アイデンティティの使用

• Facebookの名前に関するポリシーを遵守していない名前を使用する
• 虚偽の生年月日を使用する

• 複数のアカウントを保持する
• 偽装のプロフィールを作成する
• Facebookの利用規約に記載されている登録条件に違反する

• 偽名のアカウント

とはいえ、個人のつきあいと会社のつきあい、仮想通貨の運用など、アカウントを使い分けたい場面は決して少なくありません。そのため、これまでも複数アカウントを取得してFacebookを利用していた人たちは少なくありませんでした。

しかし、同じIPアドレスや同じ端末からの複数アカウントによるFacebookアクセスを探知されると、Facebookに突然アカウント停止やアカウント削除を食らう事例が幾度となく起こっていました。

最初に書いたように、Facebookのアカウントは一人一つが原則なのです。

ただし、これはあくまでも原則であり、現実問題として複数アカウントを所持できないわけではありません。それに加えて、Facebook公式アプリでも複数アカウントの変更をサポートし始めました。つまり、規約は変更しないけれども運用は黙認するという、日本の自衛隊みたいな形になりつつあります。

もっともこの複数アカウントの利用は、あくまでもFacebookが個人アカウントと疑似的なビジネスアカウントとの使い分けを想定していると思われます。さらに運用は変わっても規約は変わっていないのですから、いつまたFacebookが規約を盾に複数アカウント運用を厳しく取り締まるようになるかわかりません。

もちろん逆にFacebookが規約を運用に合わせて改憲してくれればそれに越したことはありません。そのため、今後もFacebookの規約やコミュニティ規定に変更がないかの確認を続けることが必要です。

そうした事情を踏まえ、複数のFacebookアカウントの所持は、現時点においてあくまでもグレーゾーン、それもかなり黒に近いダークグレーの行為であることを忘れないでください。

Facebookにおけるサブの別アカウントの作り方は、実質的には新規アカウントの作り方と同じです。ただし、氏名をどう処理するのかという点と、認証を得るための手段を電話番号ではなくメールアドレスで行う点が異なります。

あなたはすでにアカウントを一つお持ちでしょうから、まずはFacebookアプリを立ち上げ、本アカウントからログアウトします。

そのためには画面下の”≡”アイコンをタップして設定メニューを呼び出し、一番下までスクロールして”ログアウト”を選択します。

確認のポップアップメニューが浮かび上がりますので、”ログアウト”をタップします。

するとFacebookアプリへのログイン画面が表示されますから、”別のアカウントにログイン”または”Facebookに登録”を選びます。

今度はFacebook自体へのログイン画面が表示されますから、”新しいアカウントを作成”を選択します。

ここから新規アカウントの作り方の通り、まずは氏名を入力して”次へ”をタップします。

このとき、Facebookの規約に準拠して本アカウントと同じ本名を登録する代わりに複数アカウントの利用を判明しやすくするか、偽名を入力して複数アカウントの利用がバレにくくする代わりに偽名登録のペナルティの可能性を甘受するかはあなたの選択次第です。

氏名を入力し終えたら、続いて生年月日を入力して”次へ”をタップします。

さらに”性別を選択”したところで、電話番号の入力を促されますが、電話番号を入力せずに”メールアドレスを使用”をタップします。

するとメールアドレスの入力が促されますので、これまでFacebookに登録したことのないメールアドレスを入力して”次へ”を選びます。

”登録を完了”画面が表示され、「利用規約、データに関するポリシー、Cookieポリシーに同意するものとします」との文言に納得ずくで”登録”ボタンを押します。

これでひとまず一つ目のサブの別アカウントの追加ができました。Facebookアプリに別アカウントでログインした状態でいろいろと催促のポップアップウインドウが表示されますが、差し当たってはすべて”後で”とスルーして大丈夫です。

念のために、最初同様に画面下の”≡”アイコンをタップして設定メニューを呼び出し、一番下までスクロールして”ログアウト”を選択し、確認のポップアップメニューから”ログアウト”をタップします。

すると再びFacebookアプリへのログイン画面が表示されますが、さっきとは違って二人分のアイコンとアカウント名が表示されているはずです。

先ほどまでの作り方によって、ひとまずサブの別アカウントはできあがりましたが、アカウント認証が完了していません。

Facebookアプリをメーラーに切り替えて確認すると、「××××」と4桁の数字に続いて「Facebook認証コード」とタイトルに記されたメールがFacebookから届いているはずです。

このメール中の”アカウントを認証”ボタンをタップすると、ブラウザでFacebookが開かれ、サブの別アカウントに対するアカウント認証が完了します。

このとき認証コードが自動入力されない場合があります。その時は改めてメーラーに戻り、4桁の数字をコピーしてから改めて”アカウントを認証”ボタンを選択し、Facebook認証コードを貼り込んでください。

Facebookによるアカウント認証が終了したら、プライバシー設定で公開範囲を狭めておきます。もちろん本アカウントを個人用、今回つくったサブの別アカウントをビジネス用として運用する場合には、その必要はありません。

それでは改めてFacebookに複数のサブアカウントを追加する作り方と、その際の注意点をお伝えします。

スマートフォン上のFacebookアプリでの、さらなる複数アカウントを追加する作り方は、上に記した「スマホでのFacebook別アカウント作成方法」と全く同じ作り方です。

画面右下の”≡”アイコンで設定画面を表示し”ログアウト”を選択、確認画面でも改めて”ログアウト”を選び、Facebookアプリのログイン画面で”Facebookに登録”をタップして新規登録画面に移ります。あとは前述の通りに進んでいけば、さらなるサブの別アカウントが入手できます。

登録時に電話番号ではなくメールアドレスを使うことを忘れないでください。

PCでFacebook上に複数アカウントを追加する作り方は、以下に記す通りです。

まずPCのブラウザでFacebook.comにアクセスします。ログイン画面が表示されればいいのですが、直前にFacebookにアクセスしていた場合は、右上の”▼”アイコンをクリックして設定のプルダウンメニューを開き、一番下の”ログアウト”を選択します。

これで無事Facebookからログアウトでき、ログイン画面が表示されます。

そうしたら、ログイン画面右側の”新規アカウントを作成”のブロックで、姓名・メールアドレス・パスワード・生年月日・性別を入力して”アカウント登録”を選びます。

この際、まだFacebookに登録したことのないメールアドレスを使用することを忘れないでください。

登録したメールアドレスがGmail以外の場合は、Facebookよりアカウント認証のメールが届いていますので、「スマホでのFacebook別アカウント作成方法」の後段を参考にアカウント認証を済ませてください。

Gmailの場合には、Google認証が行われるため”Gmailにログイン”を選択して、Gmailを使ってのFacebookアカウント認証を済ませます。

Facebookのアカウント認証に成功すると、”アカウントが認証されました”というポップアップウインドウが表示されますので、”OK”をクリックしてFacebookにアクセスします。

確認のために冒頭の”≡”→”ログアウト”でFacebookをログアウトしてログイン画面を表示させると、新しいサブの別アカウントがあなたの本アカウントと並んで表示されているはずです。

冒頭にも記しましたが、複数のFacebookアカウントを保持する段階であなたはFacebookの規約に違反しています。そのためサブアカウントをどういう作り方で獲得するかは、正直五十歩百歩の問題です。

それでも個人の複数アカウント保持がバレるのを恐れるあまり、偽名を使ったり、誕生日を偽ったり、プロフィールを偽装したりするサブアカウントの作り方はおすすめできません。確かにそうすることで複数アカウントの保持はFacebookにバレにくくなりますが、その代わりバレた時には規約違反が倍増、三倍増、四倍増になります。

確かにFacebookの規約では個人の複数アカウント保持を禁止してはいますが、アプリでもブラウザでも複数アカウントの切り替え機能を備えており、Facebookは実質的には個人のサブアカウント保持という現状を追認しています。

であれば、ほかの規約違反となる行為は避けて、素直に本名、本当の誕生日でサブアカウントを追加すべきでしょう。

Facebookはアカウント認証をSMSの届く電話番号、またはメールアドレスで行います。

あなたの本アカウントは多くの場合電話番号でアカウント認証しているでしょうから、あなたがSMSの使える電話番号を複数回線分持っている場合以外は、新たに追加するサブアカウントのアカウント認証にはメールアドレスを用います。間違えて本アカウントと同じ電話番号で追加しようとしても、Facebookにすでに登録されている電話番号であると却下されます。

なかにはビジネス用に使うために、会社の電話番号でサブアカウントを追加しようとする人もいるでしょうが、会社から支給された電話番号は何かの拍子に変更されることも少なくないので、素直にメールアドレスでサブアカウントを追加することをおすすめします。

スマートフォンでもPCでも、Facebookの複数アカウントの切り替えはとても簡単です。

あきらかにFacebookは多くの人が複数アカウントを保持していることを知っていて、その複数アカウントの使い分けが便利になるようにアプリやサイトをデザインしているのです。

すでに何度か説明したように、スマートフォンではFacebookアプリのログイン画面で複数アカウントを切り替えることができます。

画面右下の”≡”アイコンで設定画面を表示し”ログアウト”を選択、確認画面でも改めて”ログアウト”をタップすれば、Facebookアプリのログイン画面が表示され、複数アカウントの切り替えができます。

PCでの複数アカウントの切り替え方はさらに簡単です。

Facebookページの上の方に表示されるアカウント名の横にある複数アカウントの切り替えアイコンをクリックするだけです。するとあなたが保持する複数のアカウントが表示され、その中から切り替えたいアカウントを選ぶだけです。

なお、現在使用中のアカウントは右肩に緑の丸が付いていますので、間違って同じアカウントに切り替えることが少なくなるようにデザインされています。

複数アカウントをつくってはみたものの、意外に利用できていなかったり、逆に対応が大変で個人では運用できないと後悔したりするようでしたら、複数アカウントの削除も考えるべきでしょう。

何度も繰り返していますが、Facebookは公式には個人の複数アカウント保持を認めておりません。そのため、残念ながら複数の個人アカウントを一つに統合するなどという機能は用意されていません。

そのため削除するサブアカウントに大事なデータがあるならば、アカウントを削除しようとすると、そこでダウンロードをすすめられますので、ダウンロードしてください。

スマートフォンでFacebookの複数アカウントのひとつの削除を行うには、まずFacebookアプリを立ち上げ、右下の”≡”アイコンをタップして設定画面を開き、”設定とプライバシー”を選択します。

すると項目が下に展開しますので、その中から”設定”を選びます。

設定画面が開いたら、画面を下にスクロールして”アカウントの所有者とコントロール”を選択します。

”アカウントの所有者とコントロール”画面に移行しますので、”アカウントの利用解除と削除”を選択します。

画面が切り替わったら”アカウントの削除”のラジオボタンを選んでから”アカウントの削除へ移動”をタップします。

”アカウントの削除”画面で”アカウントを削除”を選択します。データのバックアップが必要であれば、この時に”情報をダウンロード”をタップしてFacebookデータをダウンロードしておかなければなりません。

”削除の確認”画面が表示されるので、パスワードを入力してから”次へ”をタップします。

改めて”削除の確認”がなされるので、”アカウントを削除”を選択します。

これであなたの複数アカウントの一つは30日後に削除されます。30日の執行猶予期間中ならアカウントの削除をキャンセルできます。

PCでFacebookの複数アカウントのひとつを削除するには、まず下のリンクからFacebookアカウントの削除ページに飛ぶ必要があります。

すると”アカウントを完全に削除”のページが開きますので、データのバックアップが必要ならこの画面で”情報をダウンロード”を選択します。

すでにダウンロード済みか、データのダウンロードが必要でなければ”アカウントを削除”をクリックします。

削除するアカウントの本人確認を求められるので、パスワードを入力して”次へ”をクリックします。

すると確認画面がポップアップしますので、”アカウントを削除”をクリックすると、アカウントの削除が実行されます。

PCでの削除でも、30日の執行猶予期間中ならアカウントの削除をキャンセルできます。

以上、お話ししてきたように、Facebookでの個人による複数アカウントの運用は、規約で禁止されているにもかかわらず実質Facebookに黙認されているという奇妙な状況です。それであれば、複数アカウントの運用という1点はともかく、ほかの規約についてはしっかり遵守することで複数アカウントを使った活動はほぼ問題なく行えることでしょう。

あなたがこのFacebookの黙認状態をうまく活かし、いっそうの活躍をなさることを期待しています。