デスクトップウィンドウマネージャーとは?Windows10が重い時の対処法を解説!

Windows10のメモリが重いときに、デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)が原因の場合があります。この記事では、デスクトップウィンドウマネージャーとはどのようなプログラムで、Windows10で無効にすることができるのか解説します。

デスクトップウィンドウマネージャーとは?Windows10が重い時の対処法を解説!のイメージ

目次

  1. 1デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)とは?
  2. デスクトップの描画処理を管理するWindows10の標準プログラム
  3. Windows8から標準プログラムになり削除や無効化は不可能
  4. 2デスクトップウィンドウマネージャーが原因でWindows10が重い原因とは?
  5. Windows10の複雑な視覚効果が原因
  6. 3デスクトップウィンドウマネージャーでWindows10のメモリが重い場合の対処法
  7. PCを再起動
  8. Windowsのテーマをシンプルなものに変更する
  9. デスクトップの壁紙を変更する
  10. スクリーンセーバーを無効化する
  11. アニメーションと透明効果を無効にする
  12. 視覚効果を変更する
  13. ディスプレイドライバーを更新する
  14. 4デスクトップウィンドウマネージャーの設定を見直してみよう!

デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)とは?

Windows10が重いので、タスクマネージャーを確認したら、デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)がメモリを大量に消費している場合があります。

この記事では、デスクトップウィンドウマネージャーとはどのようなもので、Windows10が重い時にはどのように対処すればいいのか具体的にお伝えします。まずはデスクトップウィンドウマネージャーとはどのようなものなのか解説します。

デスクトップの描画処理を管理するWindows10の標準プログラム

デスクトップウィンドウマネージャーとは、Windows10のデスクトップの描画を管理するための標準プログラムです。プログラムファイルとしてはdwm.exeというファイル名で存在します。

複数ウインドウの描画を滑らかにするために欠かせない

デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)は、特に複数のウィンドウを同時にデスクトップ上に開いている場合に欠かせません。以前のWindowsでは、画面に消したり描いたりを繰り返していると、色がにじんだり、次の画面に書けるようになるのに時間がかかったりしました。

しかし、Windows Vistaでデスクトップウィンドウマネージャーが採用されたことで、複数のウィンドウを開いていても、それぞれのウィンドウに素早く書けるようになりました。書いたり消したりと言った作業の速度も上がり、きれいな線での描画もできるようになりました。

Windows8から標準プログラムになり削除や無効化は不可能

デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)はWindows VistaとWindows7では標準プログラムではありませんでした。メモリが重いと感じたら、削除することはできないまでも無効化することはできました。

しかし、Windows8からはデスクトップウィンドウマネージャーは標準プログラムとなり、削除はもちろんのこと無効化することも出来なくなりました。dwm.exeが原因でメモリが重いと感じても、dwm.exe自体には対処しようがないので、次からお伝えするその他の対処法で対処するしかありません。

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デスクトップウィンドウマネージャーが原因でWindows10が重い原因とは?

しかし、デスクトップウィンドウマネージャーが原因でメモリが重いという声は、Windows10になってからよく聞かれるようになりました。Windows10でデスクトップウィンドウマネージャーが重いと言われるのはどうしてなのかみてきましょう。

Windows10の複雑な視覚効果が原因

Windows10になってからデスクトップウィンドウマネージャーでメモリが重いと言われるようになった理由は、視覚効果が増えたためです。以前のWindowsでも様々な視覚効果が取り入れられてきましたが、Windows10ではアニメーションなどの視覚効果が以前よりもたくさん取り入れられています

そのために、デスクトップウィンドウマネージャーが大量にメモリを消費するようになってしまいました。時にはメモリのスペックの半分以上を消費することもあります。

PCでの作業に支障をきたすようであれば、デスクトップウィンドウマネージャーに対する対処が必要です。

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デスクトップウィンドウマネージャーでWindows10のメモリが重い場合の対処法

デスクトップウィンドウマネージャーでメモリのスペックが大量に使われてしまい、PCの動作が重くなっても、Windows10ではデスクトップウィンドウマネージャーを無効にすることはできません。無効にする代わりの対処法が必要です。ここからは、デスクトップウィンドウマネージャーが原因でWindows10が重いときにできる対処法をお伝えします。

PCを再起動

PCが重い場合には、まずは再起動してみましょう。再起動することで、デスクトップウィンドウマネージャーのプロセスも一度停止してから再起動します。デスクトップウィンドウマネージャーも再起動することで、動作が落ち着いて改善される可能性があります。

PCを長時間スリープ状態にしていた場合も、再度使用する前に再起動することで、デスクトップウィンドウマネージャーの暴走を抑えられます。

Windowsのテーマをシンプルなものに変更する

デスクトップウィンドウマネージャー

Windows10ではWindows10の「設定」の「個人用設定」からテーマを設定できます。テーマとは、Windows10の背景色や壁紙、サウンドをイメージに合わせて組み合わせたものです。テーマでは背景色やウインドウの色、壁紙を設定するので、デスクトップウィンドウマネージャーもフル稼働します。

デスクトップウィンドウマネージャーはデスクトップの描画に関するプログラムなので、テーマで設定する壁紙やウインドウの表示は、まさにデスクトップウィンドウマネージャーの領域です。

テーマには複雑な画像を使っているものもあれば、シンプルな画像を使っているものもあります。複雑な画像のテーマではデスクトップウィンドウマネージャーへの負担が大きくなります。デスクトップウィンドウマネージャーがWindows10を重くする原因になっているときには、Windows10のテーマもシンプルなものを選びましょう

デスクトップの壁紙を変更する

デスクトップウィンドウマネージャーでメモリが重い

テーマで設定する以外にも、デスクトップの壁紙だけを、Windows10の「設定」の「個人用設定」の「背景」から設定できます。デスクトップの壁紙で、複雑な画像を選択してしまうとデスクトップウィンドウマネージャーのスペックを大量に消費することになります。

デスクトップウィンドウマネージャーが重いのが気になる場合には、デスクトップの壁紙もシンプルな画像を選択しましょう

スクリーンセーバーを無効化する

PCをしばらく利用しない時に、スクリーンセーバーを表示するように設定していた場合、スクリーンセーバーがデスクトップウィンドウマネージャーを重くする原因になることがあります。

その理由は、スクリーンセーバーではアニメーションで常に何らかの画像を画面上で動かしているためです。もともと、スクリーンセーバーとはディスプレイがブラウン管だった時に、画面の焼き付けを防ぐためのものでした。

液晶ディスプレイや有機ELディスプレイが主流となった現在では、スクリーンセーバーを設定する必要はありません。デスクトップウィンドウマネージャーを重くする原因にもなるので、PCが重い場合には、スクリーンセーバーを無効にしましょう。

デスクトップウィンドウマネージャーでメモリが重い

スクリーンセーバーを無効化する方法は、Windows10の「設定」>「個人用設定」>「ロック画面」>「スクリーンセーバー設定」と進みます。「スクリーンセーバーの設定」が開くので、「スクリーンセーバー」を「なし」にして「OK」を押します。

アニメーションと透明効果を無効にする

アニメーション効果や透明効果とは、画面を最小化したり最大化したりするときに、余韻を残しながら画面が動く効果のことです。これもデスクトップウィンドウマネージャーをフル活用しているので、PCが重い場合には無効にしましょう。

デスクトップウィンドウマネージャーでメモリが重い

Windows10の「設定」>「簡単操作」>「ディスプレイ」と開きます。「Windowsにアニメーションを表示する」と「Windowsの表示に透明性を適用する」をオフにします。

視覚効果を変更する

Windows10では上記でオフにしたアニメーション効果などの視覚効果が随所に設定されています。Windows10を利用する上では、より自然な使い心地を感じられますが、デスクトップウィンドウマネージャーでメモリが重い場合には設定を変更しましょう。

デスクトップウィンドウマネージャーでメモリが重い

タスクバーの検索窓に「パフォーマンス」と入力して検索します。検索結果から「Windowsのデザインとパフォーマンスの調整」を選びます。「視覚効果」のタブを開いて「パフォーマンスを優先する」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

ディスプレイドライバーを更新する

ディスプレイドライバーとは、PCに接続しているディスプレイをWindows10で制御するためのソフトウエアです。ディスプレイドライバを更新することが、デスクトップウィンドウマネージャーがPCを重くすることへの対処法になることがあります。

デスクトップウィンドウマネージャーでメモリが重い

Windows10のスタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」をクリックします。「ディスプレイアダプター」の左側の三角をクリックします。ディスプレイドライバーを右クリックして「ドライバーの更新」をクリックすると更新できます。

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デスクトップウィンドウマネージャーの設定を見直してみよう!

この記事では、デスクトップウィンドウマネージャーがメモリを重くしている場合の原因と対処法についてお伝えしてきました。特にメモリのスペックが小さいPCの場合には、デスクトップウィンドウマネージャーは少し厄介者になりそうです。どうしてもPCの動作が気になる場合には、この記事でお伝えした対処法で少しでも改善しないか確認してみましょう。

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K.C
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