Twitter「メディアファイルを処理できませんでした」と動画投稿できない対処法を解説!

PCからTwitterに動画をアップロードすると、「メディアファイルを処理できませんでした」というエラーメッセージが表示されて投稿に失敗することがあります。「メディアファイルを処理できませんでした」という警告が出た場合にとるべき措置をまとめました。

Twitter「メディアファイルを処理できませんでした」と動画投稿できない対処法を解説!のイメージ

目次

  1. 1PCでTwitterから動画を投稿する仕方
  2. 動画投稿の仕方
  3. 「メディアファイルを処理できませんでした」が表示される
  4. 2Twitterで「メディアファイルを処理できませんでした」表示の原因
  5. Twitterの動画制限とは
  6. Twitterの動画の形式
  7. Twitterの動画のサイズや長さ
  8. 3基本編:Twitterで「メディアファイルを処理できませんでした」表示を対処する
  9. PCの通信環境の設定
  10. Twitterの利用時間を空ける
  11. Twitterのアクセスの多い時間を避ける
  12. 4応用編:Twitterで「メディアファイルを処理できませんでした」をソフトで対処する方法
  13. PowerDirectorの使い方
  14. ソフトを使っての編集はトラブルが多い?
  15. 5Twitter「メディアファイルを処理できませんでした」と表示されても対処しよう!

PCでTwitterから動画を投稿する仕方

PCからTwitterにアクセス

Twitterは自分の行動や意見を手軽にインターネット上に投稿できる便利なSNSです。実は、テキストメッセージだけでなく、画像データや動画ファイルもアップロードすることが出来ます。

カメラを搭載しているスマートフォンからなら撮影した動画を直接Twitterにアップロードできますが、PCから動画を投稿する場合は一手間かけなければなりません。その具体的な手順を見ていきましょう。

動画投稿の仕方

デジタルカメラで動画を撮影

まずは、デジタルカメラやスマホを使って、Twitterにアップロードしたい動画を撮影します。高画質の動画を撮影するためには価格が数万円~数十万円くらいの高性能カメラが必要ですが、画質にこだわらないのであれば数千円程度のもので十分です。

カメラとPCを接続

続いて、カメラとPCを接続して動画データをPCに取り込みます。最近の機種なら、USBケーブルやLightning(ライトニング)ケーブルを使って接続すれば、自動的にデバイスドライバがインストールされて動画ファイルの読み込みを始めることが可能です。

その際、必ず撮影用カメラの説明書に目を通して、指示された方法でPCと接続してください。規格の違うケーブルを使用すると、データが正常に読み込まれないだけでなく故障の原因にもなります。

iCloudに動画をアップロード

物理ケーブルを使用したくない場合は、iCloudなどのクラウドサービスを利用してインターネット経由で動画をPC内に転送することも可能です。

屋外にいる時にスマートフォンで撮影した動画をPCに保存したい場合は、こちらの方法の方が手っ取り早いでしょう。

Sign in to iCloud - Apple
PC版Twitterのログイン画面

動画データをPC内に保存出来たら、ブラウザを起動してTwitterのログイン画面にアクセスしましょう。自分のIDとパスワードを入力して「ログイン」ボタンをクリックすれば、Twitterアカウントにログインできます。

Twitterにログイン
Twitterの入力画面で動画ファイルを選択

「新しいツイート」ボタンをクリックし、ツイート入力画面を表示させましょう。その後、左下にある「画像/動画を追加」アイコンをクリックして保存した動画ファイルを選択すれば、その動画をTwitterにアップロードすることが出来ます。

Twitterに投稿してはいけない動画

自分が面白いと思ったからといって、どのような動画でも好き勝手に投稿できるわけではありません。世界中のユーザーが安心して閲覧できるように、Twitterでは「投稿してはいけない動画」に関するルールが定められています。

具体的には、以下の5種類に該当するような反社会的動画の投稿は控えるべきです。もしも違反すると、アカウントが永久凍結されて今後一切ツイートを投稿できなくなってしまう可能性があります。
 

  • 本人の同意を得ずに撮影されたもの
  • 暴力的なコンテンツを含むもの
  • 性的なコンテンツを含むもの
  • 著作権を侵害するコンテンツを含むもの
  • サードパーティーの広告コンテンツを含むもの

「メディアファイルを処理できませんでした」が表示される

きちんと正しい手順を踏んで投稿したのに、Twitterの画面上に「メディアファイルを処理できませんでした」というメッセージが表示されて動画をアップロードできない場合があります。

他にも、「このメディアファイルは互換性がありません」と表示されるケースもあります。

ちなみに「互換性」とは、他の機器やソフトウェア等と交換して使用できるかどうかを指す言葉です。例えば旧バージョンのソフトウェアで作成したデータファイルを現行のバージョンで使用できれば「上位互換性がある」と表現されます。

互換性はコンピュータの世界でよく使われる用語ですが、「互換性がない」と言われた時にどうすればいいのかユーザー側に分かりづらいのが厄介なところです。

Twitter動画の互換性

このメッセージが表示されたら、何らかのエラーが発生して投稿に失敗したということです。Twitterで投稿に失敗するケースは非常に稀なので、思わず頭が真っ白になってしまう方もいることでしょう。

しかし、諦める必要はありません。動画を投稿し直すための対処策は必ず存在します。せっかく撮影した動画を無駄にしないためにも、何が原因でメディアファイルが正常に処理されなかったのか、考えられる理由を一つずつ調べていきましょう。

Twitterで「メディアファイルを処理できませんでした」表示の原因

Twitterの「メディアファイルを処理できませんでした」メッセージ

Twitterで「メディアファイルを処理できませんでした」というエラーメッセージが表示される原因として最も可能性が高いのは、アップロードしようとした動画がTwitter運営社の定める条件を逸脱しているパターンです。

利用規約に全て目を通してTwitterを利用している方はそれほど多くないので、投稿できる動画に制限があることを知らない方が少なくありません。どのような動画ならTwitterに投稿できるのか、具体的に見ていきましょう。

Twitterの動画制限とは

Twitter社のサーバー

動画データは文字データより遥かにファイルサイズが大きいため、世界中のユーザーが高画質・大容量の動画を大量にアップロードしたら、サーバに多大な負担がかかってしまいます。

そのような状況が続けば、サーバの動作が不安定になって運営に支障が出ることは確実です。Twitter社は動画制限を設けることで、全てのユーザーが安心して平等にサービスを利用し続けられるようにバランスをとっているのです。

Twitterの動画の形式

一口に動画ファイルと言っても様々な種類があります。その中でも、Twitterにアップロードできる動画形式(拡張子)は「MP4」と「MOV」に限られています。現在世界中で10種類以上の動画形式が流通しているので、代表的なものの特徴をまとめておきましょう。

動画ファイルのコーデック

動画形式 特徴
MP4 高画質・高圧縮率を実現できる優れた動画形式。現在の動画市場の主流であり、ほぼ全ての再生機器でサポートされています。
MOV Apple社が開発した動画形式。MacやiPhoneなどの機器で標準サポートされています。
AVI Microsoft社が開発した動画形式。Windows PCで標準サポートされ様々な環境との互換性がありますが、圧縮率が低くファイルサイズが大きくなりやすい欠点があります。
WMV Microsoft社が開発したAVIの後継にあたる動画形式。圧縮率が改善され、ストリーミング配信などにも広く利用されています。
FLV Adobe社が開発した動画形式。Adobe Flash Playerで標準サポートされていますが、Flash自体がインターネット業界から消えつつあるので人気は衰退しています。
WebM Google社が開発したオープンソースの動画形式。YouTubeで標準サポートされており、ブラウザ上で直に再生できることから今後インターネット業界で主流になると見込まれています。
3GPP 第三世代携帯電話(3G)時代に策定された携帯電話向けの動画形式。圧縮率に秀でていますが、最近ではMP4の方が普及しています。

基本的に各動画形式の開発者は自社サービスの拡大を企図しているので、競合他社のプラットフォームと互換性がないケースが珍しくありません。大抵の場合、MacでAVIファイルをそのまま再生することが出来ないように、動画形式の互換性は軽視できない問題です。

そして残念ながら、現在のTwitterはMP4とMOVという近代的な動画形式のみをサポートしており、AVIやFLVなど一昔前の動画サイトで主流だった古い動画形式は対象外です。したがって、互換性のない時代遅れの古いカメラや動画編集ソフトを使っていると、動画形式の基準に引っ掛かる原因になります。

動画形式を確認する方法

PCの拡張子を表示させる方法

初期設定のPCでは、ファイル名の拡張子が非表示になっていてユーザーには見えないようになっています。

Windows PCの場合、エクスプローラーの「表示」タブをクリックして「ファイル名拡張子」のチェックボックスをオンにすると、各ファイルの拡張子が表示されるようになります。

動画ファイルの拡張子

拡張子は、そのファイルの種類を示す重要な情報です。アップロードする前に、動画ファイルの拡張子を必ず確認しましょう。

動画ファイルのコーデック

拡張子がMP4やMOVであることを確認したにもかかわらず、動画投稿時にエラーが出る場合があります。それは、「コーデック」による互換性の問題である可能性が高いです。

コーデックとは、動画ファイルの映像・音声データの圧縮・再生時に用いられるプログラムのことです。同じ拡張子の動画ファイルでも、異なるコーデックが使用されていれば別物のファイルであり互換性がなくなります。使用されたコーデックを備えていない環境では、その動画を再生することが出来ません。

しかも専門のソフトウェアを使わなければ、私たちにはその動画ファイルのコーデックを確認することも出来ません。この込み入った話が、動画ファイルの互換性問題を非常に複雑にしています。

動画形式 使用可能な映像コーデック 使用可能な音声コーデック
mp4 H.264・MPEG-4・MPEG-2・MPEG-1など AAC・MP3・MP2・MP1など
mov H.264・MPEG-4・H.263・H.261など AAC・MP3など

そしてTwitterに投稿できる動画は、以下のコーデックによって圧縮されたものでなければなりません。
 

  • 映像コーデック:H.264
  • 音声コーデック:AAC

これ以外のコーデックが用いられているMP4・MOVは、動画形式の条件を満たしていても互換性の問題でアップロードに失敗してしまいます。

Twitterの動画のサイズや長さ

動画ファイルの条件

動画の形式だけでなく、ファイルサイズや再生時間等にも以下のような細かい条件があります。互換性の問題をクリアできても、長すぎる動画や重すぎる動画は拒否されてしまいます。
 

  • 動画のファイルサイズ:最大512MBまで
  • 長さ:140秒(2分20秒)以内
  • 最小解像度:32x32
  • 最大解像度:1920x1200(および1200x1900)
  • 縦横比:1:2.39~2.39:1の範囲(両方の値を含む)
  • 最大フレームレート:40fps
  • 最大ビットレート:25Mbps

Twitterの動画制限は厳しい

スマートフォンで動画を撮影する場合、自動的にMP4やMOVに変換されるのでTwitterにアップロードする際に不具合が出ることはあまりありません。その点、PCでは多彩な動画ファイルを扱えてしまう分、Twitterの動画制限に引っ掛かりやすいのです。

なお、投稿できなかった動画がこれらの規約に抵触していた場合は、動画編集ソフトを用いて再エンコードすれば大丈夫です。その具体的な手順については後述します。

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基本編:Twitterで「メディアファイルを処理できませんでした」表示を対処する

Twitterの「メディアファイルを処理できませんでした」表示の対処方法

それでは実際に「メディアファイルを処理できませんでした」という表示が出た時の対応策を見ていきましょう。

エラーが出た時は、出来るだけ簡単な処置から順番に行っていくのが鉄則です。単なる一時的な通信障害が原因で動画をアップロードできない場合は、ちょっとした工夫で事態を改善できます。まずは、以下の3つの対処法を試してみてください。

PCの通信環境の設定

PCの通信環境

一つ目の対処法は、通信環境の見直しです。PC周りのインターネット環境が脆弱だと、動画データが正常に送信されずエラーになってしまいます。以下の作業を行ってから、動画を再アップロードしてみてください。
 

  • LANケーブルがきちんと差さっているか確認する
  • モデムやWi-Fiルーターの電源を再起動してみる
  • 別のブラウザを使ってみる
  • マシンパワーを使うウイルスソフト等の常駐アプリを止めてみる
  • PC内の一時ファイルや不要なデータを削除してデフラグしてみる

PCのインターネット速度を高速化する設定

ちなみに、Windows PCの場合、購入時の初期設定のままでは十分な回線速度が出ません。通信を安定化させるために、回線速度を飛躍的に高められる可能性がある設定変更方法を3つご紹介しましょう。

ただし不具合が出る恐れもあるので、あらかじめバックアップを取って自己責任で行ってください。

DNSサーバのアドレスを変更

DNSサーバとは、ドメイン名(applica.infoなど人間が覚えやすい記号で構成されたインターネット上の住所)とIPアドレス(192.168.0.0など数字の羅列で構成されたインターネット上の住所)を関連付ける役割を担っているサーバです。

インターネットを利用する上で非常に重要な存在であり、その設定を変更することで通信速度を改善できる可能性があります。

ネットワークとインターネットの設定

デスクトップの右下にあるネットワークアイコンをクリックして「ネットワークとインターネットの設定」をクリックし、「アダプターのオプションを変更する」をクリックしてください。

TCP/IP V4のプロパティ

DNSの設定を変更したいネットワーク接続のアイコンを右クリックして「プロパティ(R)」を選択しましょう。するとそのアダプターのプロパティが表示されるので、「インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ(R)」をクリックしてください。

DNSサーバのアドレス変更

「全般」タブをアクティブにして「次のDNSサーバーのアドレスを使う(E)」を選択した後、「優先DNSサーバー(P)」に「8.8.8.8」、「代替DNSサーバー(A)」に「8.8.4.4」と入力して「OK」をクリックしてください。

同様の手順で今度は「インターネットプロトコル バージョン6(TCP/IPv6)」を選択して「プロパティ(R)」をクリックし、「優先DNSサーバー(P)」に「2001:4860:4860::8888」、「代替DNSサーバー(A)」に「2001:4860:4860::8844」と入力して「OK」をクリックしてください。

DNSキャッシュの削除

最後に、スタートメニューの「Windowsシステムツール」の「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択し、以下のコマンドをコピー&ペーストしてエンターキーを押してください。
 

  • ipconfig /flushdns

「DNSリゾルバーキャッシュは正常にフラッシュされました。」というメッセージが出たら、無事にDNSキャッシュが消えてDNSサーバのアドレス変更作業完了です。

これは、Googleが無料でユーザーに提供している「Google Public DNS」というサービスの設定です。この設定を施すことで、より安定した高速ネット接続を実現することが出来ます。

受信ウィンドウ自動チューニングレベルを調節

受信ウィンドウ自動チューニングレベルとは、Windowsに備わっているネットワークパフォーマンス自動最適化機能のことです。一見便利なサービスのように思えますが、この機能が余計なことをするせいで通信速度が制限されている可能性があります。

コマンドプロンプトから受信ウィンドウ自動チューニングレベルを変更してみましょう。

コマンドプロンプトからチューニングレベルを調節

スタートメニューの「Windowsシステムツール」の「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択し、以下のコマンドを1行ずつコピー&ペーストしてその都度エンターキーを押してください。
 

  • netsh int tcp set global rss=disabled
  • netsh int tcp set global netdma=disabled
  • netsh interface tcp set global autotuninglevel=highlyrestricted

3つとも入力したら、×ボタンを押してウィンドウを閉じましょう。

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もしもこの変更をしたせいで通信がかえって不安定になってしまった時は、「highlyrestricted」の部分を以下の3種類のいずれかに置き換えて最適なチューニングレベルを探してください。
 

  • normal
  • restricted
  • experimental

ネットワークアダプターの設定

PCのインターネット通信を制御しているLANデバイスの初期設定は安全性を重視しているため、そのままでは光回線につないでも速度が制限されてしまいます。

重要ではない機能をオフにして、速度重視の設定に変更してみましょう。

ネットワークアダプターの設定

スタートボタンの上で右クリックし、「デバイスマネージャー」を開いて「ネットワークアダプター」のLANデバイスのネットワークアダプターを選択して右クリックしてください。「プロパティ」から「詳細設定」タブを選択し、以下の設定変更を行ったら「OK」をクリックしましょう。
 

  • 「オフロード」という名称が付くものの「値」を全て無効にする
  • ジャンボフレームを無効にする
  • 受信側スケーリングを無効にする
  • 「速度とデュプレックス」を「1.0Gbpsフルデュプレックス」に変更
  • 「WOLとシャットダウンリンク速度」を「速度低下ではない」に変更

Twitterの利用時間を空ける

Twitterの利用時間を空ける

二つ目の対処法は、様子見です。社会的影響力の大きい事件などが起きたことでユーザーが一斉にツイートを投稿し、サーバに負荷がかかって一時的にTwitterの調子がおかしくなっている可能性も考えられます。

この場合、ユーザー側にはどうすることも出来ないので、しばらく時間を空けてから動画を再アップロードしてください。

Twitterのアクセスの多い時間を避ける

Twitterのアクセスの多い時間を避ける

三つ目の対処法は、投稿時間の変更です。通勤ラッシュの渋滞に巻き込まれると全く自動車が進めなくなってしまうように、インターネットの利用者が急増する時間になると否応なく回線速度が低下して通信エラーを起こしやすくなります。

特に、夕方~深夜の時間帯には世界中の人々がインターネットにアクセスするため、Twitterのサーバにも負荷がかかりサイトが重くなりがちです。平日の朝方や日中など、比較的利用者数が少ない時間帯に動画を再アップロードしてみると良いでしょう。

応用編:Twitterで「メディアファイルを処理できませんでした」をソフトで対処する方法

PC上の動画編集ソフト

通信環境やアクセス時間を見直しても「メディアファイルを処理できませんでした」という表示が消えない場合は、動画ファイルを編集ソフトで再エンコードしなければなりません。

CyberLinkが販売している動画編集ソフト・PowerDirectorを使って、既存の動画ファイルをTwitterの動画制限に合わせる手順を紹介していきます。

PowerDirectorの使い方

PowerDirectorは、国内ナンバーワンの人気を誇っている動画編集ソフトです。感覚的な操作で簡単に多彩な動画を生成できるため、初心者から上級者まで多くの動画編集者に愛用されています。

CyberLink社ソフトは他の製品との互換性・親和性が高く、オーディオ編集ソフトと組み合わせて壮大な動画を製作する楽しみ方も可能です。

基本的にPowerDirectorは過去バージョンとの互換性がありますが、バージョンアップの度に仕様が大きく変更されています。そのため上位互換性が損なわれ、最新バージョンでは旧バージョンのプロジェクトファイルを正常に読み込めない可能性があります。

もしもPowerDirectorの旧バージョンが最新OSで起動しない場合は、ショートカットアイコンを右クリックして、プロパティの「互換性」タブから互換性モードで作動させてみると良いでしょう。

PowerDirectorのインストール

PowerDirectorの購入

現在PowerDirectorを持っていない方は、最初にソフトを購入しましょう。PowerDirectorは、CyberLinkの公式サイト上でダウンロード販売されています。任意のバージョンを選択して「購入ページへ」をクリックすれば、購入手続きに進めます。

左下の「無料体験版」をクリックすると、各機能を30日間だけ使用できる試用版のインストーラをダウンロードすることが可能です。いきなり有料ソフトを購入することに抵抗のある方は、こちらのお試し版を利用すると良いでしょう。

各バージョンの性能の違いは、公式サイトをご参照ください。

PowerDirector 17 - 製品比較 - 製品比較 | CyberLink
Microsoft StoreでPowerDirectorを購入

なお、Windows PCをお使いの方は、Microsoft StoreからPowerDirectorを直接ダウンロードすることも可能です。スタートメニューから「Microsoft Store」を起動し、「PowerDirector」で検索すればアプリを見つけることが出来ます。

PowerDirectorの起動

PowerDirectorの起動

PCにPowerDirectorをインストールしたら、さっそく起動してみましょう。初回起動時にはCyberLinkアカウントの入力を求められるので、持っていない方は新規アカウントの作成から始める必要があります。

「アカウントをお持ちでない方はこちらからサインアップ」のリンクをクリックしてください。

PowerDirectorの起動

「必須」と書かれたフォーム欄に、自分の名前・メールアドレス・パスワードを入力して、「同意&サインアップ」のボタンをクリックしてください。

PowerDirectorの起動

指定したメールアドレスあてに、「CyberLinkメンバーアカウント認証のお願い」というタイトルのメールが送られてきます。メール内の「こちらをクリックし、アカウントを認証してください。」と書かれたリンクをクリックしましょう。

PowerDirectorの起動

アカウント認証が完了すると、CyberLinkからのお知らせが表示されます。ブラウザを閉じて、先程作成したCyberLinkアカウントでサインインを行いましょう。

PowerDirectorの起動

PowerDirectorにサインインすると、「パフォーマンス向上のため、GPUのハードウェアアクセラレーションを最適化しますか?」というメッセージが表示されます。グラフィックボードを搭載しているPCならエンコード時間を短縮できるため、「はい」を選択しておくと良いでしょう。

PowerDirectorの起動

PowerDirectorのロゴが表示されたら、「タイムラインモード」をクリックしてください。

PowerDirectorの初期画面

PowerDirectorの編集画面が表示されました。この画面を使って、Twitterの動画制限に合わせた動画ファイルを作成していきましょう。

PowerDirectorで動画を読み込み編集する

PowerDirectorで動画を読み込む

まずは、編集したい動画ファイルをPowerDirectorに読み込ませます。画面左上のメディアルームで右クリックし、「メディアファイルの読み込み」を選択してください。編集したい動画ファイルを指定して「開く」をクリックすれば、データがPowerDirector内に読み込まれます。

PowerDirectorはほとんどの動画形式の読み込みに対応していますが、一部の互換性のない動画ファイルを読み込もうとするとエラーが出ます。その際は、公式サイトから専用のコーデックをダウンロード・インストールすることで処理可能になる場合もあります。

PowerDirectorで動画を読み込む

読み込まれた動画ファイルのサムネイルを、画面下のタイムライン上にドラッグ&ドロップしてください。

この時、左端に空白があると、動画の開始数秒間が暗転してしまいます。隙間ができないようにガッチリ開始ラインを合わせましょう。

PowerDirectorで動画を編集

動画の再生時間が長すぎる場合は、2分20秒以内にまとめなければなりません。Ctrlキーを押しながらマウスホイールを手前に回すと画面上に表示されるタイムラインが長くなるので、動画ファイルの終了時間が見えるまで適度に調節してください。

タイムライン上の動画ファイルの右端にマウスカーソルを合わせ、そのまま左方向にドラッグ&ドロップすると、動画時間を任意の長さに縮めることができます。もしも動画の途中を切りたい場合は、タイムライン上で右クリックして「分割」を選択すれば、その部分から前後にトリミングすることができます。

PowerDirectorで動画を編集

エフェクトやテキストなどを追加したい場合は、画面左上のツールバーで「fx(エフェクト)」や「T(タイトル)」を選択して、任意のサムネイルを同様にタイムライン上にドラッグ&ドロップしてください。

複雑な映像処理を要するエフェクトをかけると、動画のファイルサイズが大きくなる原因になってしまいます。Twitterに投稿する動画には、出来るだけシンプルな編集を心掛けましょう。

PowerDirectorで動画をエンコードする

PowerDirectorで動画をエンコードする

動画の編集が終わったら、最後にレンダリング(編集内容を動画として生成すること)を行います。画面上の「出力」タブをクリックし、「標準2D」、「H.264 AVC」をアクティブにして、「書き出しフォルダー」で動画を保存したい場所(デスクトップなど)を指定してください。

この時、左画面中央の「詳細」ボタンをクリックすると、その動画ファイルの各種データが一覧表示されます。これから出力する動画がTwitterの定める条件を超えていないか、しっかりチェックしましょう。

PowerDirectorで動画をエンコードする

ビットレートや予測ファイルサイズ等が上限を超えてしまっている場合は、手動で変更することができます。「+ボタン(新規プロファイルの作成)」をクリックして「動画」タブを選択し、適宜パラメータを調整してください。

問題なければ左下の「開始」ボタンをクリックして、レンダリングを始めましょう。後は、出来上がった動画ファイルをTwitterにアップロードするだけです。

ソフトを使っての編集はトラブルが多い?

慣れてしまえば、動画編集ソフトの使い方はそれほど難しいものではありません。

しかし、きちんと正しい手順を踏んで動画をエンコードしたはずなのに、その動画を再アップロードしたらまたもや「メディアファイルを処理できませんでした」というエラーが発生する場合があります。

動画編集ソフトはレンダリング時に非常に多くのマシンパワーを消耗します。少しでもCPUの負担を軽減してレンダリング速度を上げるために、PowerDirectorには「インテリジェント スマートレンダリング(SVRT)」という技術が搭載されています。

プロジェクト上で変更を加えていない箇所の再レンダリングをスキップすることでレンダリング時間を短縮するテクニックですが、特殊なレンダリングを行うと動画ファイルに互換性のトラブルが発生するケースもあるようです。

PowerDirectorのレンダリングトラブル

時間に余裕があるなら標準レンダリングを行うか、オプションの「高速ビデオ レンダリング技術」にて「スマートレンダリング」ではなく「ハードウェアビデオエンコーダー」を選択するとうまくいく可能性があります。

この辺はグラフィックボードとの互換性など各自のPC環境にもよるので、自分でいろいろと設定を変更しながら再レンダリングを試してみてください。

PowerDirectorのスマートレンダリング

Twitter「メディアファイルを処理できませんでした」と表示されても対処しよう!

最後にこの記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
 

  • 「メディアファイルを処理できませんでした」の原因は、一時的な通信障害かTwitter社の定める動画制限違反
  • 前者の場合は、PCのインターネット環境を改善するか、利用者数の少ない時間帯などに再アップロードすればOK
  • 後者の場合は、動画編集ソフトで再エンコードすればOK
  • Twitterにアップロードできる動画は、拡張子がMP4またはMOVで、映像コーデックがH.264、音声コーデックがAAC、ファイルサイズが512MB以内で、再生時間が2分20秒以内のものだけ
  • 再エンコードしても不具合が直らない場合は、動画編集ソフトの設定をいろいろ変更してみると良い

Twitterの動画投稿時に「メディアファイルを処理できませんでした」というエラーメッセージが表示されると焦ってしまいますが、原因さえ特定できればそれほど対処は難しくありません。

動画のアップロードに失敗した時は、ぜひこの記事を参考にして貴方の素敵な動画をインターネット上に公開できるようになってください。

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この記事のライター
シンタロー
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