Windows10でVPN接続する設定方法とショートカットアイコンの作り方!

VPNは、よりセキュアなネットワーク環境を構築する技術です。Windows10でも利用できます。本記事では、Windows10でのVPN接続の設定方法をご紹介します。また、便利に使うためにショートカットアイコンの作成方法も説明します。

Windows10でVPN接続する設定方法とショートカットアイコンの作り方!のイメージ

目次

  1. 1Windows10のVPNとは
  2. 仮想的に構築されたプライベートネットワーク
  3. Windows10にはVPNに接続する機能が搭載されている
  4. 2Windows10でVPNに接続する設定方法
  5. VPNプロファイルを作成する
  6. 作成したVPNに接続する
  7. 3Windows10でVPNに接続できない場合
  8. 「VPNの設定の変更」で設定を修正する
  9. 4Windows10でVPNのショートカットアイコンを作成しよう
  10. VPNのショートカットをデスクトップに作成する手順
  11. 5Windows10のVPNを使いこなそう!

Windows10のVPNとは

VPNとは、何でしょうか。システム系や情報系のお仕事をされている方は聞いたことがあることでしょう。また、VPNにするとセキュリティ面も安全性が増すといわれていますが、一体どういうことでしょうか。など、VPNはよさげだがなんだかよくわからないという方もおられることでしょう。

では、VPNはどういうものかというと、インターネット上に仮想の専用線を引くことで、離れた拠点間のネットワークをつなぎ、第三者による盗聴を防ぐことができるという技術です。また、最近では、安全性に期待が持てることから、無料Wi-Fiでも用いられるようになっています。

本記事では、VPNについての解説と、Windows10での利用方法について説明していきます。

仮想的に構築されたプライベートネットワーク

VPNとは、正式名称は「Virtual Private Network」です。日本語訳としては、仮想専用線と訳されています。仕組みを簡単にいうと、インターネット上に仮想の専用線を引き、各々の拠点で接続するPCに設定を施し、通信を行うというものです。専用線なのでセキュリティ上も安全性が高いです。

複数の拠点を持っている企業などは、VPNを設定してPCを接続し、各拠点間での通信や情報共有、ファイルやデータの共有を実現しています。コストも、専用線をひく場合に比べて安価です。また、通信自体も暗号化されており、セキュリティリスクも低いことから利用が広がっています。

Windows10にはVPNに接続する機能が搭載されている

VPNを利用するにあたって、気になる点は、接続のための設定の難易度や、専用のアプリケーションが必要なのかという点です。その点、Windows10には、あらかじめ、VPNに接続する機能が搭載されているので、別途アプリケーションをインストール必要はないです。

また、Windows10に標準搭載されている機能なので、接続のための設定方法は回線業者にかかわらず、同じ手順で行うことができます。使用するVPN専用のアプリケーションだと使い勝手が影響してうまく設定できないということもあるかもしれないです。

しかし、Windows10の標準搭載されている機能なので、できなくても誰かに聞くなどして設定を行うことができます。

Windows10でVPNに接続する設定方法

Windows10でVPNに接続する設定方法は、MicrosoftのWebサイトのサポートページで確認することができます。基本的には、順を追って、会社から与えられるなどした情報を入力していけば接続の設定はできます。ただ、会社からVPNプロファイルを与えられていない場合は接続できません。

この場合、職場のアカウントを設定して会社からVPNプロファイルを取得する必要がある場合もあります。たいていの場合、会社から設定方法について指示があるので、その方法に従いましょう。

Windows10サポートページ_VPN接続方法

VPNプロファイルを作成する

Windows10でのVPN接続は、仕事でも個人でも行うことができます。接続するためにはプロファイルを設定する必要があります。手順は、MicrosoftのWindowsサポートに記載されていますので、その内容を記載いたします。
 

                      手  順
1 [スタート]  ボタンを選択し、[設定] 、[ネットワークとインターネット] 、
[VPN]、[VPN接続を追加する] の順に選択します。
2 [VPN接続を追加する] 画面で、以下を行います。
 ・[VPNプロバイダー] で [Windows (ビルトイン)] を選択
 ・[接続名] ボックスに、認識しやすい名前 (「自分のVPN」など) を入力
  これが、接続時に探すVPN接続の名前になります
 ・[サーバー名またはアドレス] ボックスに、VPNサーバーのアドレスを入力 
 ・[VPNの種類] で、作成するVPN接続の種類を選択
  VPNサービスで使われているVPN接続の種類を把握しておく必要あり
 ・[サインイン情報の種類] で使用するサインイン情報 (資格情報) の種類を選択
  これは、ユーザー名とパスワード、ワンタイム パスワード、証明書、
  または仕事でVPNに接続する場合はスマート カードなどになります。
  ユーザー名とパスワードをそれぞれのボックスに入力します (オプション)。
3 [保存] を選択します。
4 VPN接続情報を編集したり、プロキシ設定などの追加の設定を指定する必要がある場合は、
VPN接続を選択して [詳細オプション] を選択します。

注意点として、事前に接続のための情報の確認を忘れないようにしましょう。会社であればシステム管理者等に確認すればよいです。個人の場合は契約情報などを確認し、設定を行います。この作業自体は、アプリケーションをインストールする必要はなく。Windows10上でできるものなので、それほど難しい作業ではありません。

作成したVPNに接続する

VPNプロファイルの設定が終わったら、接続準備完了です。あとは、接続するだけとなります。接続方法についても、MicrosoftのWindowsサポートに記載されています。以下接続手順を記載いたします。
 

                    手  順
1 タスク バーの右端にあるネットワーク アイコンを選びます。
2 使用するVPN接続を選択します。次に、VPN接続を選んだときの動作に応じて、
次のいずれかを実行します。
 ・VPN接続の下に [接続] ボタンが表示された場合は、[接続] を選択します。
 ・設定の [VPN] 画面が表示された場合は、そこからVPN接続を選択し、[接続] を選択します
3 サインインを求められた場合は、ユーザー名とパスワード、
またはその他のサインイン情報を入力します。

接続が完了すると、VPN接続の下に [接続済み] と表示されます。接続を確認する際には、タスクバーの右端にあるネットワークアイコンを選択し、VPN接続に [接続済み] と表示されているかを確認します。

Wndows10のVPN接続確認画面

下記動画によりVPN接続手順を確認することができます。参考としていただけると幸いです。

Windows10でVPNに接続できない場合

VPN接続に失敗した場合、接続できない旨のメッセージが表示されます。多くの場合、設定に誤りがあって接続で気なのですが、エラーメッセージの赤文字の部分にどこに誤りがあって接続できないのかが書かれています。そのため、接続できない場合は、必ず、エラーメッセージの赤文字を確認しましょう
 

    エラーメッセージ(赤文字)           原因と対応策
1 リモートアクセスサーバーの名前を解決できなかったため、リモート接続は行われませんでした。 「サーバー名またはアドレス」の設定に誤りがあり接続できない状態です。
そのため、「サーバー名またはアドレス」を修正しましょう。
2 指定したユーザー名またはパスワードが認識されないか、選択した認証プロトコルがリモートサーバーで許可されていないため、リモート接続が拒否されました 「ユーザー名 または パスワード」または「サインイン情報の種類」の設定に誤りがあり接続できない状態です。そのため、「ユーザー名またはパスワード」または「サインイン情報の種類を修正しましょう。
3 既存の接続はリモートホストに強制定期に切断されました。 「VPNの種類」の設定に誤りがあり接続できない状態です。そのため、「VPNの種類」を修正しましょう。
4 パラメータが間違っています。 「VPNの設定の変更」で、作成した「VPN接続」を削除して最初から作成をやり直します。

4のメッセージが出て接続できない場合は、最初からやり直しとなるので、設定誤りがないように注意しながら設定を行いましょう。とはいえ、再設定はそれほど難しい作業ではないので、接続できなくても復旧は簡単です。懲りずに再設定を行いましょう。

「VPNの設定の変更」で設定を修正する

上記のエラーメッセージの 1~3 の場合は、設定済みの情報を修正することで接続できない状態を解消するころが可能です。設定画面を開く手順は以下です。
 

                 手  順
 ①   Windows10のスタートボタンをクリックし設定(歯車マーク)をクリック
 ②  「ネットワークとインターネット」をクリック
 ③  左の方にある「VPN」をクリック
 ④  該当のVPN名をクリックし、表示された「詳細オプション」をクリック
 ⑤  左の方にある「編集」をクリック
 ⑥  「VPN接続の編集」が開きます。


⑥で表示された画面で、修正が必要な項目の修正を行い、保存ボタンをクリックして修正完了です。あとは、接続可能かを確認しエラーが出なければ接続設定完了です。再びエラーメッセージが出て接続できない場合は、エラーメッセージを確認し、再度修正を行いましょう。

エラーメッセージが4の「パラメータが間違っています。」だった場合、設定済みのVPN接続を削除する必要があります。この手順は、上記の③まで実行し、表示された「削除」ボタンをクリックすることで削除できます。

Wndows10のVPN接続の編集

Windows10でVPNのショートカットアイコンを作成しよう

Windows10でVPNを利用する際に、デスクトップにショートカットアイコンを作成すると便利です。よく使うアプリケーションはデスクトップにショートカットアイコンを作って利用することが多いですが、それと同様に、VPN接続もショートカットアイコンをデスクトップに作成しておけば、スムーズに「接続 / 切断」を行うことができます

VPNのショートカットをデスクトップに作成する手順

Windows10のデスクトップ上にVPNのショートカットアイコン作成する手順は、以下のようになります。
 

                  手   順
1 デスクトップの何もないところを右クリックします。
2 メニューの「新規作成」にマウスポインタ―を合わせます。
3 表示されたメニューの「ショートカット」をクリック(通常は上から2番目)します。
4 ショートカットの作成画面が開きます。
5 「項目の場所を入力してください」欄に「ms-settings:network-vpn」と入力します。
6 「次へ」をクリックします。

Windows10のショートカットの作成_項目の場所を入力

  手順
7 「ショートカットの名前を入力してください」欄に任意の名前を入力します。
8 「完了」ボタンをクリックします。
9 デスクトップにショートカットアイコンが作成されます。

以上の手順で、デスクトップにショートカットアイコンを作成することができます。また、ショートカットアイコンの画像はお好みのものに変えることもできます。方法は、ショートカットアイコンを右クリックし、メニューの一番下のプロパティをクリックします。

この、プロパティ上でショートカットアイコンの画像を変更することができます。

Windows10のショートカットの作成_ショートカット名入力

下記動画は、Windows10でのショートカットアイコン作成方法です。作成しているショートカットアイコンはExcelなので、作成手順の参考としてください。

Windows10のVPNを使いこなそう!

以上のように、Windows10でのVPNの設定は、思いのほか簡単です。専用線を引くことができなくても、VPNを使ってよりセキュアなネットワーク環境を構築しましょう

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この記事のライター
Tak011
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