漫画村・漫画タウンの代わりの漫画シティーとは？無料で見れるか検証！

無料で漫画が読めるということで、多くの漫画ファンが利用していた漫画村が消えてから1年になりました。漫画村が消えてから、漫画タウンが出現したという噂も出てきて、漫画村、漫画タウン、漫画シティー、漫画カントリーとどんどんと成長していくのではないかと予想する人も出てきました。

その予想通りなのかわかりませんが、漫画村や漫画タウンが消えてから、最近では漫画シティーが出現したという噂があります。漫画シティーというのは消えた漫画村や漫画タウンの代わりに無料で漫画が読み放題できるサイトなのかどうか、この記事では検証していきます。

漫画村というのはご存知のように、無料で漫画が読み放題できるサイトでした。しかし、掲載されている漫画は直鎖権者である漫画の作者や出版社に無断でアップロードされたものであったことから、著作権保護の観点から問題視されました。

漫画村の出現によって漫画を出版しても売れなくなってしまったことで、漫画家さんの収入にも大きな影響が出てしまったことから、国会でも漫画村についての質疑が出されたほどです。その後、政府から接続業者に対して漫画村への接続をブロックするように要請が出され、2018年4月に日本国内から漫画村へ接続することができなくなりました。

その後、漫画村の代わりに漫画タウンも出現しましたが、漫画タウンも漫画村同様すぐに接続できなくなりました。その代わりに登場したのが漫画シティーだというのですが、現在は漫画シティーのURLも接続できないという噂があります。

漫画シティーのURLについても話題になっています。現在、漫画シティーと検索すると検索結果のURLの中に「http://manga-city.net/」があります。こちらの漫画シティーのURLをクリックしてみるとこのようなページに接続します。

「http://manga-city.net/」のURLをクリックしてみると、出てくるサイトは漫画シティーではなく「ザリガニ・デザイン・オフィス」のサイトになります。

漫画シティーは漫画村や漫画タウンと同じように、海賊版サイトのはずですが、「海賊版サイトではないのであしからず」という文言もあります。こちらのURLのサイトを下の方にスクロールしてみると、このような画面が出てきます。

どうやらザリガニ・デザイン・オフィスという会社はWebデザインの会社のようです。この会社がどうして漫画シティーのURLを持っているのでしょうか。URL取得の経緯も会社のサイトの方で明かしていますが、どうやら漫画シティーが話題になっていたので、特に目的もなくURLだけ取得したとのこと。

こちらの会社はURLは持っていても、漫画村や漫画タウン、漫画シティーとは一切関係がない会社の模様です。ただ、漫画シティーを検索するとかなり上位にURLが表示されるので、会社のサイトへの誘導には若干役に立っている模様です。

ザリガニデザインオフィスが取得している漫画シティーのURLは「.netで」すが、「.com」や「.jp」など他のドメインを利用すれば、漫画シティーのURLを取得することは可能です。しかし、どこを探してみても本物の漫画シティーのサイトが見れない状態です。

と思ったら、漫画シティーのサイトがありました。漫画シティーの公式Twitterを名乗るツイートからのリンクで漫画シティーのサイトへ入ることができます。

上のツイートに記載されいているURLをクリックすると、このような漫画シティーのサイトに入れます。現在、漫画シティーは見れない状態ではないということです。

こちらのサイトによれば、漫画シティーで漫画を無料で読み放題するためには専用アプリをダウンロードする必要があるとのこと。しかし、漫画シティーのアプリをダウンロードすることは決しておすすめしません。その理由を次の「漫画シティーは安全なサイトなの？」で詳しくお伝えします。

漫画シティーのアプリをダウンロードすることをおすすめできないのは、漫画シティーは今は見れない漫画村や漫画タウンと同じような違法アップロードサイトだからです。

漫画シティーも漫画村や漫画タウンと同じように、今は見れる状態でも、いずれその違法性から見れない状態になる可能性が高いサイトやアプリです。また、次のような危険性も大きいので絶対にダウンロードはしないようにしましょう。

今は見れない漫画村や漫画タウンは危険性のあるサイトとして知られていますが、漫画シティーにも同じような危険性があると考えられます。いったいどんな危険性が漫画シティーには考えられるのか見てきましょう。

漫画シティーの危険性には、PCやスマホがウイルス感染する可能性がある、ということが挙げられます。違法にアップロードしたファイルをダウンロードさせるサイトの中には、サイトの中やダウンロードさせるファイルの中に、マルウエアやウイルスのプログラムを仕込んでいるものが多くあります。

マルウエアやウイルスがPCやスマホの中に入り込んでしまうと、悪意を持ったプログラムが勝手にインストールされて、端末の中に保存してある連絡帳の情報やクレジットカード情報などを抜き取られてしまいます。

勝手にスパムメールを連絡帳に登録してある友人や知人に送信されたり、実際に偽装クレジットカードを使われて金銭被害に遭ったりすることもあります。また、保存してある大切なファイルを書き換えられてしまい、中身が見れないようにされてしまうこともあります。

違法サイトを利用しなければ、このような被害に遭うことはないので、絶対に利用しないようにしましょう。

また、今は見れない漫画村では実際に利用者に無断で、利用者の端末に仮想通貨のマイニングをさせるプログラムが仕込まれていたこともわかっています。仮想通貨のマイニングというのは、仮想通貨の取引を許可するための複雑な計算プログラムを解いて、仮想通貨を入手する手段です。

サイトやアプリに仮想通貨のマイニングをするプログラムを仕込むということ自体は、違法性があるかどうかはグレーゾーンなのですが、問題はマイニングを利用者に無断でさせている、という点です。マイニングをするためには、とても高度な計算処理が必要になります。

CPUやメモリのスペックをかなり使うので、スマホやPCに負担も掛けますし、電力の消費も激しくなります。端末の動作が遅くなったり、バッテリーの減りが速くなったりする可能性があります。それを承知の上でサイトを利用するのなら問題はありませんが、無断で行っている、という行為には違法性が問われることもあります。

マイニングをさせられると、スマホやPCに大きな負担がかかる、ということは覚えておきましょう。

最も注意しなくてはいけない点は、著作権法によって違法にアップロードされたファイルだと理解していながら、漫画シティーのコンテンツを利用した場合には、利用者も刑事罰に問われる可能性がある、ということです。

通常、合法的にアップロードされたり放送されたコンテンツであれば、私的利用の範囲に限ってダウンロードやコピーが許されています。テレビ放送を録画しても、お気に入りの画像をネットから無断でダウンロードしても、私的利用の範囲であれば罪には問われません。

しかし、2009年に改正された著作権法によって、私的利用の範囲内であっても、違法アップロードと知りながらファイルをダウンロードした場合には、刑事罰に問うことができるようになりました。

違法アップロードであるファイルであることをわかっていてダウンロードしたら、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、もしくは両方を同時に科されてしまいます。漫画シティーで無料で読める漫画は違法アップロードされたものです。これをダウンロードしたら刑事罰の対象になるので、絶対に漫画シティーは利用してはいけません。

違法ダウンロードを理由にした逮捕者はまだ出ていませんが、違法にコピーした漫画をアップロードしたサイトを運営していた運営者が逮捕された事例はあります。2017年に違法アップロードサイトへのリンクを貼ったサイトの「はるか夢の址」というサイトを運営していた運営者など9人が逮捕されました。

2019年に懲役2年4カ月から3年6カ月の実刑判決が出ました。弁護士によるとこれは著作権法違反としては異例ともいえる厳罰だとのことです。違法アップロードサイトへの目は年々厳しくなっています。現在は利用者には逮捕者は出ていませんが、今後はわかりません。漫画シティーは利用しないようにしましょう。

漫画シティーの代わりに安全に無料や格安で漫画を読む方法も実はいろいろとあります。漫画シティーを使って、ウイルス感染などでスマホやPCに入っているファイルが見れない状態になるよりは、安全に読める方法で読んだ方がいいので、こちらではその方法についてお伝えします。

安全に漫画を読むための一番の方法は、違法サイトを利用するのではなく、合法のサイトやアプリを利用することです。

合法サイトを利用したら、無料で読み放題で聴くなるじゃないか、という声もあるでしょう。しかし、合法サイトでも無料で読める方法があります。合法で運営しているサイトやアプリの中には、ほぼ全作無料で読めるものでも、サイトやアプリに広告を貼って、広告収入の一部を出版社に支払って、漫画家さんの利益をしっかりと保証しているものがあります。

また、最新作でも1巻だけ無料で読める、といったサービスをほとんどのサイトで行っています。合法サイトでは漫画村のようにすべての作品を読み放題できるというわけではありません。しかし、違法サイトをみんなが利用し続けると、漫画家さんたちの収入がなくなり生活できなくなります。

そうなると、今後素晴らしい漫画を私たちが見れないことにもなりかねません。そのようなことにならないように、合法サイトを利用してしっかりと漫画家さんたちにも正当な利益が還元されるようにしましょう。

また、有料の漫画アプリや漫画サイトの中には、月額数百円で読み放題できるサイトもあります。すべての作品を読み放題できるというわけではありませんが、月額500円程度から、数万冊の漫画を読み放題できます。数百円から1,000円程度の出費で、安心して読み放題できるのなら、このようなサービスを利用するのも1つの方法です。

ここからは漫画シティーの代わりに漫画を読める安全なサイトご紹介します。

「アル」というサイトは、漫画村の違法性の疑問を抱いた運営者が始めた漫画ビレッジから発展したサイトです。無料で合法で読める漫画を集めて、リンクを貼っているサイトです。全巻無料、というわけにはいきませんが、安心して利用できます。

こちらのサイトは、合法で全巻無料で漫画を読むことができるサイトです。合法で全巻無料で読める理由は、絶版になった漫画や、単行本化されていない漫画ばかりを集めているためです。

その上、広告収入をほぼ100%権利者に支払っています。今話題の人気漫画はありませんが、懐かしい漫画や掘り出し物が見つかる可能性が高いので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

こちらのサイトは全巻無料で読める漫画がたくさんあるということで、じわじわと話題になっているサイトです。ただし、無料で読めるページ数に制限があって、1日に180ページまでと決まっています。だいたい漫画の単行本1冊分を、毎日無料で読めるということです。また月額480円支払うと、無制限で広告なしで読めるようになります。

漫画シティーの代わりに使える無料の漫画アプリもご紹介します。スマホでも気軽に読めるアプリには次のものがあります。

青年向けの漫画が多いということで、大人な読者に人気が高い漫画アプリです。「待てば無料」というアプリなのですが、ずっとマンガを読みたいのに1カ月も我慢して待っていたら、どんと一気に読める、ということではありません。

全巻無料対象作品は、1作品につき1日に1話ずつ読むことができます。読みたい作品が5作品あれば、毎日1話ずつ合計で5話読める、ということになります。1つの作品を長く読みたい人におすすめです。

こちらのアプリは、オリジナル作品が毎日更新される、ということで人気のあるアプリです。オリジナル作品は無料で読めるものが多く、毎日何らかの漫画が更新されています。毎日新しい漫画を読むことができるのと、チケットやポイントが必要ない、という点が使いやすいと評判です。

言うまでもなく、人気漫画を多数掲載している週刊少年ジャンプのアプリです。全巻無料というわけにはいきませんが、期間限定で無料で公開されている作品もあります。最新作や懐かしの人気作品を読みたい、という人におすすめです。

漫画シティーは現在利用できるようですが、やはりこの記事でご紹介したように危険性がとても高いサイトです。利用しないようにしましょう。漫画を無料で読みたい、という気持ちも理解できますが、違法サイトを利用することには危険性があるとともに、漫画家さんたちにも生活があります。

これからも素晴らしい漫画を私たちに届けてもらうためには、漫画家さんが安心して漫画を描き続けられる環境が必要です。しっかりと漫画家さんたちも正当な権利が得られる合法サイトを利用することが、いつまでも素晴らしい漫画文化を安心して楽しみ続けることに繋がっていきます。合法サイトを利用するように心がけましょう。