【Android】スマホでVPN接続する方法!設定手順・メリット・注意点など解説!

Androidのネットアクセスでプライバシーを守るには、VPNが欠かせません。本記事では、自分の情報を守ったり、位置情報を隠ぺいしたりしてネットワークにアクセスできるVPNを、Androidで無料利用する方法や設定方法、VPNのメリットなどをお教えします。

目次

  1. 1AndroidスマホでVPNを使う目的と活用例
  2. VPNとは仮想プライベートネットワーク
  3. VPNをセキュリティ確保のために使用する
  4. VPNの活用例
  5. 2AndroidスマホでVPN接続を行う準備方法
  6. VPN接続先の信頼性の確認
  7. VPN接続にするとネット速度は遅くなる
  8. 3AndroidスマホでVPN接続を行う設定方法
  9. VPNの設定方法
  10. VPNの追加方法
  11. 4AndroidスマホのVPN接続ができる無料プロバイダー
  12. TunnelBear
  13. Windscribe VPN
  14. 5AndroidスマホのVPN接続ができる無料VPNアプリ
  15. VPN Gate
  16. SpeedVPN
  17. HexaTech VPN
  18. VPN Master
  19. 6AndroidスマホでVPN接続を使ってみよう

AndroidスマホでVPNを使う目的と活用例

スマホやPCでインターネットを利用していると、Webサイトなどへの接続時に、アクセス元の国やIPアドレス、利用しているスマホやPCの機種やブラウザなどの情報が相手に伝わります。それだけでなく、スマホやPCに残されるCookie(クッキー)を使うことで、どんなサイトにアクセスしているかなどの情報も接続先に伝えられてしまいます

こうした情報の流出を避けるためには、セキュリティアプリを使う方法もあります。しかしセキュリティアプリでは、接続できるWebサイトが少なくなったり、ほかのアプリとぶつかったりするという不都合が生じます。そこでおすすめするのが、スマホやPCで使える無料のVPNアプリを使う方法です。本記事では、特にAndroidでの利用に絞って説明します

VPNとは仮想プライベートネットワーク

VPNとは「Virtual Private Network」の略で、インターネット上に仮想的(Virtual)な専用回線(Private Network)を構築するシステムのことを指します。このVPNを使う方法を採ることで、公的に開かれた(Public)ネットワークであるインターネット上で、専用回線(Private Network)の安全性を得られるようになります。

VPNをセキュリティ確保のために使用する

なぜVPNを使うことで情報のやり取りが安全になるのかということには、以下のふたつが挙げられます。
 

  1. VPN内で情報のやり取りが暗号化されるため、外部から情報が盗まれにくくなる
  2. 接続先には、スマホやPCからのアクセスではなく、VPNからのアクセスに見えるため、自分のIPアドレスや国情報が伝わらない

このふたつのメリットにより、VPNを使うことでインターネット接続のセキュリティが強化されるのです。

VPNの活用例

ここまでVPNについてざっくりと説明しましたが、実際にVPNがどのような役に立つのかは理解しづらいことでしょう。そこで実際にスマホやPCを利用する上で、VPNがどのようなところで役に立つのかについて、具体的な利用方法を紹介します。

海外からストリーミングサイトにアクセス

YouTubeなどの動画サービスでは、著作権や暴力や性描写などの規制の違いから、コンテンツに対して国ごとに異なる規制が掛かっています。また、動画サービス自体が国内からの接続しか許可していない場合もあります。そのため、海外旅行中や、海外居住者が日本に帰国した際など、これまで楽しんでいたサービスやコンテンツが利用できないことがあります。

しかし、国内にあるVPN経由の設定でこうしたサービスに接続すれば海外からであっても日本からのアクセスと見なされますし、逆に海外のVPNを経由する設定にすればそのVPN所在地用のサービスやコンテンツを楽しむことが可能となります

公共Wi-Fiホットスポットで安全通信

カフェやコンビニ、街角の無料の公共Wi-Fiスポットは、スマホの通信量を抑えたりWi-Fiしか使えないデバイスを利用したりするのに非常に便利です。しかし、これらのWi-Fiの多くは暗号化されておらず、これらを利用した情報は同時接続中のほかのユーザーに丸見えの状態です。こんなところで大事なサイトにアクセスすればID、パスワードは盗まれ放題です。

しかし、スマホにVPNを設定すれば、暗号化された情報をやり取りできるので、公共Wi-Fiスポットのセキュリティの低さは問題にならなくなります

オンラインバンキングで安全性確保

オンラインバンキングは、お金を扱うために暗号化されていますが、それでも日々バグや仕様のミスをついてのアタックにさらされています。VPNを設定しての接続であれば、公共Wi-Fiスポットからのアクセス同様、こうしたオンラインバンキングへの攻撃にさらされる可能性を減らせます

海外のオンライン ショッピング

オンラインショッピングも、お金を扱うため多くのサイトが「https」と「s」付きで始まる暗号化されたサイトを構築しています。しかし、なかには暗号化されておらず、インターネットの中継地点でデータを簡単に解読できる状態で、クレジットカードの番号やセキュリティコードをやり取りさせるショッピングサイトもあります。

「https」を利用していないショッピングサイトは利用すべきではありませんが、どうしても利用したい場合はVPNを使うことで途中での情報漏えいの危険を減らせます

検閲対象の国でSNSの使用

SNSは多くの国で検閲対象になっており、特に中国では、スマホを使ってもPCを使っても、TwitterにもFacebookにもLINEにも接続できません。しかし、VPN経由の接続を設定すれば、国内にいる時と同様に、これらのSNSを利用できます

航空機・ホテル・レンタカー手配の匿名性

各種旅行サイトで航空機・ホテル・レンタカーを検索すると、その情報は接続先のサイトに把握されており、次回のアクセスではそれを踏まえて旅行先の候補の指定をサポートしてくれます。しかし、ときにはこれを使って2回目以降のアクセスでは初回特典的なセールを表示しないなどの不利益を受けることもあります。

VPNを使い、ブラウザのCookieなどのトラッキング機能を抑制すれば、こうしたサイト側の過剰なトラッキングを防げます

疑似LAN経由古いゲームのプレイ

複数プレイヤー参加型オンラインRPG(MORPG)など、ゲームサーバーにアクセスして遠くのユーザーと一緒に遊ぶタイプのゲームは、古くなるとゲームサーバーが閉鎖されてしまい、同じネットワークに接続した相手としか遊べなくなることがあります。

しかし、VPNを設定すれば、異なるネットワークから同じVPNに接続することで、近くの友人と一緒にプレイしているかのように、こうしたゲームを利用することが可能となります。ただし、本物のゲームサーバーに比べると反応速度などに不都合が生じるのは避けられません。

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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