Twitterのツイートには「どこでツイートしたか」という位置情報が付加できます。意識して位置情報を付加していれば問題はありませんが、知らずにツイートしていたとしたら、あなたの行動はTwitter上で丸裸!? 今回はそんな危険な位置情報についてお伝えします。
Twitter上のツイートにはさまざまな情報が含まれています。ツイートを見られることで、あなたが意識して入力した文章や添付した画像や動画だけではなく、意識して入力していなくとも何時何分にどんなアプリケーションでツイートしたのか、さらにはツイートした場所までも特定されるのです。
なかでも危ないのがTwitterの「位置情報」です。位置情報に無頓着でいると、自宅の場所や会社の場所、隠れ家だった飲み屋まで広く世間で特定されかねません。
「位置情報」というTwitterの機能は、ツイートに「このツイートは××にて呟かれました」という現在地の情報を付加するものです。
たとえば京都旅行に出かけたとして、毎回「現在地は京都の××で〜す」と追加せずとも、「このツイートは清水寺からか」「こっちのツイートは南禅寺だね」とわかってもらえるようになります。小さなメリットではありますが、場所をツイートの本文に含めなくても済むため、140字の制限にちょっとだけ余裕も生まれます。
また後日自分の特定のツイートを見直すことで、あの頃はこんな場所にいたんだ、などと過去を振り返り易くなりもします。
反面、Twitterは広く世の中に公開されていますから、位置情報付きのツイートを見ることで、あなたがいつどこにいたかを誰でも知り得るようになります。まさに「諸刃の剣」と呼ぶにふさわしい機能となのです。
位置情報のついたツイートは、ツイートの本文の最後にツイート時刻と共に場所名が表示されます。上の画像つきのツイートであれば、「羽田空港国内線ターミナル第2」がそれに当たります。この部分はリンクになっており、同じ場所で呟かれたツイートをまとめて見ることもできます。
例のツイートのように空港などの公共の場所でのツイートであれば実害はほとんどありません。稀に浮気相手同士が同じ時間帯に同じ場所にいることを呟いて、浮気の証拠にされるくらいでしょう。しかし、これが自宅のようなプライベートな空間でのツイートであれば、簡単にあなたの自宅の場所は特定されるのです。
そんな危険を避けつつ、位置情報と上手に付き合っていくための方法を身に付けていただくために、まずは「正確な位置情報を共有」することの意味をお教えします。
あとで詳しく述べますが、Twitterでツイートを呟く際に現在地の位置情報を追加するかどうかを決められます。そのときに「正確な位置情報を共有」するか否かを選べます。ここで「正確な位置情報を共有」を選択するとGoogleマップなどで、どんな場所にいるかをピンポイントで特定できます。
「正確な位置情報を共有」したツイートは表示が「○○県○○市」程度であっても、実際は詳しい現在地のGPSデータが緯度と経度でしっかりと付加されているのです。
ただし、約1週間でこのデータは見えなくなります。消えてしまうのか、見えなくなるだけなのかは不明ですが、現時点では1週間でなくなるものだと考えていいでしょう。
それでは、この機能をオンにしたかオフにしたかでどう変わるかを、以下に実際の例で見てみましょう。
このツイートは、一見東京都大田区でのツイートであることだけを示しているように見えます。しかし、実は北緯35.55122972度、東経139.78842777度という「正確な位置情報」が共有されているのです。
そのためGoogleマップで確かめると、アカウント主の現在地は羽田空港であることが判明します。
一方こちらのツイートは、東京都大田区でのツイートであることを示しながらも「正確な位置情報」をオフにしています。そのためこのツイートの呟かれた場所を検索しても、Googleマップで「東京都大田区」といった市町村で検索したレベルでしか現在地を特定できません。
こでは田園調布でお茶をしているのか、蒲田の大田区役所で届出をしているのか、平和島で競艇しているのか、まるで予想がつきません。
このように一見同じ程度の位置情報を示しているように見えるツイートでも、「正確な位置情報を共有」をオンにするかオフにするかによって大きな違いが生まれるのです。
こうしてお伝えすると「正確な位置情報の共有って怖い」「オフにしておいたほうがいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。確かにあなたの自宅や勤務先でのTwitterのツイートに「正確な位置情報」を付加するのは致命的です。しかし、この機能のおかげでフォロワーにあなたの居場所を言わずもがなで伝えることもできるのです。
繰り返しになりますが、一番メリットを感じられるのが旅行中のツイートで、次に食事場所などでのツイートでしょう。名もない場所で出会った素敵な光景などは、「正確な位置情報の共有」なしにはフォロワーにも、そして未来のあなたにも正しい場所を伝えられないでしょう。
なにもこの機能に限った話ではありませんが、要はメリットとデメリットを理解した上で、オン/オフをうまく切り替えましょう、ということです。ただし、そうした切り替えに自信がない場合は、常にこの機能をオフにしておくべきです。
前項で位置情報のオン/オフをうまく切り替えようとお伝えしました。しかし、過去のあなたが果たしてそれをうまく処理できていたかとなると、自信がなくなる方も少なくないと思います。
できれば、位置情報が過去のTwitterのどのツイートに含まれているのかが知りたいところですが、残念ながらそうした機能はTwitterには備わっていません。その代わりに、過去のすべてのツイートから位置情報だけを削除する手段が存在します。
これについてはのちほど詳しく方法を説明いたします。
先に一部の人に対して「正確な位置情報の共有」をオフにしておくことをお勧めしましたが、正確な位置どころか市町村レベルであってもTwitterのツイートに付加させたくない、という場合もあるでしょう。
区域をまたいで通勤通学をしている場合は、そのレベルの情報であっても在宅時刻や家を空ける時刻を特定されてしまいます。誰かに襲われたり、空き巣に入られたりする危険を考慮すると、それすらも避けたいと思う方がいらっしゃるのも当然でしょう。
そんな方は、Twitterの位置情報機能自体をオフにするのがおすすめです。こちらの方法についてものちほど詳しくお伝えします。
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