スマホの位置情報のオンは危険?GPS機能で他人に位置を特定されるか解説!

スマホの位置情報とはどのようなものなのでしょか。スマホの位置情報をオンにすると、他人からの個人情報の特定や居場所がバレる危険性はないのでしょうか。GPSの危険性を理解して、最低限のサービスのみに位置情報を許可して、個人情報を守りましょう。

目次

  1. 1スマホの位置情報サービスとは?
  2. 現在地を知ることが出来る便利なサービス
  3. 位置情報サービスを活用したもの
  4. 2スマホの位置情報はどのように使われるのか
  5. 現在地の情報を出すため
  6. 位置情報を教えるため
  7. 行動記録として残すため
  8. 企業の情報収集として使用される
  9. 3位置情報が他人にバレる?その危険性
  10. 位置情報から得られる情報
  11. 写真から位置情報を特定される危険
  12. 4スマホの位置情報を危険にさらさないために
  13. iPhoneでGPS機能をオン・オフに切り替える
  14. AndroidでGPS機能をオン・オフに切り替える
  15. 5スマホの位置情報の危険性を理解し便利に使おう

スマホの位置情報サービスとは?

スマホのアプリには、位置情報サービスを活用して生活をより便利にできるものがあります。位置情報サービスをよく理解していない人でも気づかぬうちに利用しているケースが多く、位置情報サービスはスマホになくてはならない機能の一つといえます。まずはスマホの位置情報サービスとはどのようなものなのか説明します。

現在地を知ることが出来る便利なサービス

位置情報サービスとは現在地を取得する仕組みのことで、GPS衛星やWiFiアクセスポイント、携帯電話基地局とスマホを通信することで現在地を割り出します。位置情報サービスの中で最も活用されているのはGPS衛星を利用した位置情報サービスで、これはスマホだけでなくカーナビや防犯装置、飛行機などでも使われています。

位置情報サービスを活用したもの

スマホの位置情報を活用したサービスはLBS(Location-Based Service)と呼ばれ、今日私たちが使っている多くのアプリがこのLBSです。

LBSアプリとは、具体的には現在地から目的地までの生き方をナビゲートしてくれるマップ、お店でおいしい料理を撮影して場所を共有するSNSなどです。近年ではQRコード決済アプリやヘルスケアアプリなどでもスマホの位置情報を活用しています。

スマホの位置情報はどのように使われるのか

LBSアプリは何のためにスマホの位置情報が必要なのでしょうか。基本的にはそのアプリの機能を十全に使うために位置情報を活用しますが、企業がビッグデータとして活用するケースもあります。ビッグデータとは私たちの消費行動やサイトの閲覧履歴などからなる膨大なデータです。

ビッグデータを収集・分析することで業務の効率化・商品やサービスの品質向上・在庫の圧縮や最適供給など企業にとって様々なメリットがあります。基本的に個人の消費行動がバレることや他人に特定されることはありませんが、ビッグデータを悪用する企業もあるのでしっかりプライバシーポリシーを確認してください。

現在地の情報を出すため

例えば道に迷ったときにGPSをオンにすると、すぐに自分のいる場所がマップに表示されます。方向音痴の方にはとても便利な機能です。また「近くのコンビニ」などとブラウザやマップアプリで検索すると、現在地の周りのコンビニ情報が表示されます。

天気予報のアプリを使う際にGPSをオンにしておくと、検索する手間がかからず、すぐに現在地の天気が表示されて便利です。乗換案内アプリでは最寄り駅をすぐに表示してくれるので、自宅や職場を登録しておけばルート検索が簡単にできます。

位置情報を教えるため

LINEやFacebookなどでは、自分の位置情報を相手に知らせる機能があります。自分の現在地は相手側に地図で表示されるため、言葉で説明するよりもわかりやすく、直感的に距離感が把握できます。また、この機能は1時間経過すると自動的に共有が停止されます。相手に常に自分の場所を把握されないため、安心して利用できます。

行動記録として残すため

ヘルスケアアプリなどの毎日自動的に移動経路を記録するアプリは、ライフログアプリとも呼ばれています。どこへどんな経路で行ったか、どれくらい歩いたかがわかるため便利です。また、スマホやGPS内蔵カメラで作成した写真や投稿にはジオタグが追加されます。

ジオタグとは、メタデータ(データについてのデータ)に追加されるGPSから得た現在地の数値情報のことです。ジオタグに対応しているアプリやサービスでは、自動的にマップ上に写真を配置して閲覧できます。iPhoneの標準写真アプリもこのジオタグに対応しているため、撮影地アルバムを開いて地図上から写真を探せます。

企業の情報収集として使用される

スマホの位置情報をアプリで使うと、そのアプリの提供元の企業が一定の情報を集め、ビッグデータとして活用しています。例えばYahoo!MAPでは、混雑状況を把握できる混雑レーダーという機能があります。この機能はユーザーの位置情報をリアルタイムで把握してマップに反映しています。

また取得した位置情報をほかの企業、とりわけ広告会社に販売し、利益を上げている企業もあります。必ずプライバシーポリシーを確認して、位置情報を自分にとって好ましくない扱い方をしていないかチェックしてください。

ほかにも注意が必要なことがあります。例えばポイントカードは加盟店間でユーザーの情報を共有でき、そのユーザーがどういった商品を好んでいるのかがわかります。位置情報も複数の企業がかかわっているアプリを使用すると位置情報が共有されてしまう可能性があります。

また2019年1月に、Tカードを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブが利用者の会員情報や利用履歴を、令状なしで捜査機関に提供していたことが問題となりました。これと同様に位置情報が警察の手にわたり、個人が特定され居場所がバレる可能性も十分にあり得ます。再三書きますが必ずプライバシーポリシーをチェックしてください。

位置情報が他人にバレる?その危険性

ではスマホの位置情報をオンにすると、他人に自分の現在地がバレるのでしょうか。位置情報を使うと個人が特定される危険性はないのでしょうか。位置情報も住所やクレジットカード情報と同じく、立派な個人情報です。スマホの位置情報から得られる情報とは具体的にどんなもので、どういった危険があるのか把握しておいてください。

位置情報から得られる情報

スマホの位置情報から得られる情報とは、現在地・移動履歴・店舗や施設の場所です。短期間であればそれほど危険はありませんが、長期間記録すればするほど他人に居場所がバレる危険性が高まります。

例えば移動履歴をずっと記録していると何度も同じ場所を往復するため、自宅や職場の場所を簡単に特定できます。もし空き巣などの犯罪者がこの情報を手にしたら難なく犯罪を遂行できてしまいます。実際、ハッカーたちは手に入れた個人情報を専門の業者などに売買して利益を得ているため、突拍子のない話ではありません。

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この記事のライター
古橋侑

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