マストドンとは?始め方(使い方)やTwitter連携・インスタンスを解説!

Twitterとよく似た機能を持ちながら、ずっと自由度が高くて使いやすいと評判のマイクロブログ型SNSにマストドンがあります。今回は、マストドンとはどんな特徴を持っているか、その始め方や使い方はどうなのかについて詳しくお伝えします。

目次

  1. 1マストドンとは?3つの特徴
  2. マストドンの特徴①分散型ソーシャルネットワーク
  3. マストドンの特徴②商用が目的ではない
  4. マストドンの特徴③ビットコイン利用者が注目
  5. 2マストドンの基本用語
  6. トゥート
  7. ブースト
  8. インスタンス
  9. CW(コンテンツワーニング)
  10. ローカルタイムライン
  11. ホームタイムライン
  12. 連合タイムライン
  13. 3マストドンの始め方・使い方:PC編
  14. マストドンの始め方:登録方法
  15. マストドンの使い方
  16. 4マストドンの始め方・使い方:スマホ編
  17. マストドンをiPhoneで使う
  18. マストドンをAndroidで使う
  19. 5マストドンとTwitter
  20. マストドンとTwitterは似ている?
  21. マストドンとTwitterの3つの連携方法
  22. 6マストドンを始めてみよう!

マストドンとは?3つの特徴

マストドンとは、およそ4000万年前から1万1000年前に生息していたゾウ科の大型哺乳動物の名前ですが、ここで説明するのは、その名前を冠したSNSのお話です。ゾウのマストドンは1万年以上昔にすでに絶滅していますが、2016年10月に誕生したSNSのマストドンは、ゾウのマストドンとは逆に、現在その勢力を増しつつあります

まずは、Twitterによく似ていながら一味も二味も違うマストドンの、お伝えすべき三つの特徴を説明します。
 

マストドンの特徴①分散型ソーシャルネットワーク

Twitterが中央の一つの大きなサーバーにすべてのデータを集中させているのに対し、マストドンは数多くのサーバー(インスタンスと呼ばれます)に分かれる分散型のSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。

その数はMastodon(マストドン)のインスタンス一覧(https://coron.tech/mastodon/instance/)に寄れば、2018年8月17日付で登録されている日本のインスタンスだけで325個もあります。

つまり、大規模なサーバーが一つあるのではなく、一部の大規模インスタンスを除くと小規模なインスタンスがいくつもあり、それらがゆるく繋がって一つのネットワークを作っているのがマストドンであると言えます。

例えるならば、Twitterはローマ帝国のような一つの巨大な帝国であり、マストドンは古代ギリシャの都市国家の連合体と言えるのです。

マストドンでは、分散型の各インスタンスがそれぞれに個性を出して運営されているので、自分にあったインスタンスを探す必要がありますが、その代わりにまるであなた専用のSNSであるかのような居心地のいいインスタンスに巡り会える可能性もあるのです。

万が一それが見つからなくても、インスタンスの始め方は簡単ですので、自分であなた好みのインスタンスを立てることも可能なのです。

マストドンの特徴②商用が目的ではない

商用SNSであるTwitterやFacebookでは、大規模サーバーを運用していることもあって、そのコストを補うための広告収入が必須となっています。いくらユーザーが広告を嫌がっても、サービスを運営している以上広告を避けるわけにはいきません

それに対してマストドンは分散型の(基本的には)小規模インスタンスの集合体です。一つ一つのインスタンスは私的な資金で運用することが可能ですし、実際多くのインスタンスがそうしたレベルで運用されています。商用目的ではないマストドンでは広告に悩まされることは、まずありません

マストドンの特徴③ビットコイン利用者が注目

Twitter上にはびこる仮想通貨の詐欺ボットやなりすましの偽アカウントに辟易したビットコインユーザーのうちの少なからざる人々マストドンを利用しています。

ビットコインユーザーにとって、これらの悪質なユーザーによる被害は文字通り財布を直撃しますし、またそれだからこそ悪質ユーザーは対応しても対応してもTwitterから消え去りはしません。

ところがインスタンスごとに規則を制定できるマストドンでは、Twitterよりも規制を強めることで、こうした悪質ユーザーの流入をかなりの程度防ぐインスタンスを立てられるのです。そうして出来上がったインスタンスは、まさしくビットコインユーザーにとっての城であり王国なのです

 

マストドンの基本用語

Twitterに似ているようで違っているマストドンには、Twitterとほぼ同様の機能でありながら違う呼び名を持つものと、よく似ているけれども実は結構違うもの、それにTwitterには存在しないものなどがあります。

ここではそうしたマストドンの用語の中から、以下の7点を説明します。
 

  • トゥート
  • ブースト
  • インスタンス
  • CW(コンテンツワーニング)
  • ローカルタイムライン
  • ホームタイムライン
  • 連合タイムライン

トゥート

トゥートとはTwitterの「ツイート」に相当する、マストドンの投稿のことです。ツイート同様に短文や画像などをハッシュタグ付きで投稿できます。

ツイートの文字数制限が140文字なのに対しトゥートは500文字まで利用できます。この仕様には、Twitterの140文字制限に対する1バイト文字ユーザーの不満の強さが感じられます。

ブースト

ブーストとはTwitterの「リツイート」に相当する、マストドンの投稿転送機能のことです。ツイート同様にほかのユーザーのトゥートをあなたのフォロワーやローカルタイムラインに表示させられます(ローカルタイムラインについては3項目後に説明します)。

リツイート同様、ほかのユーザーのトゥートの下のボタンでブーストできますが、リツイートはコメント付きの引用リツイートが可能なのに対しブーストにはコメントをつける方法がないという点です。その点では使い方が限られるのが残念です。

後発のマストドンの方が機能に欠ける数少ない例のうちの一つです。

インスタンス

インスタンスとはあなたのトゥートを管理するサーバーのことです。

先に触れたように日本で分かっているだけでも300を超えるインスタンスが存在しており、しかも日々増殖しています。これではいったいどこのインスタンスにアクセスすればいいのかわからなくなることでしょう。以下にお勧めインスタンスを挙げておきます。
 

  • mstdn.jp https://mstdn.jp/about
    • 日本で最初に建てられたインスタンスであり、現在も登録者数が18万人を超える日本最大級のインスタンスでもあります。大規模であるがゆえに、ユーザー層はさまざまで、いろんな話題が飛び交っていて、そのスピードについていくのは少なくとも最初のうちは難しいでしょう。
  • pawoo.net https://pawoo.net/about
    • pixivを運営するピクシブ株式会社提供のインスタンスで登録者数が40万人を超える日本最大のインスタンス。pixivからの流入が多いこともあり、イラストのトゥートが多数見受けられます。
  • friends.nico https://friends.nico/about
    • ニコニコ動画を運営するドワンゴ提供のインスタンスで登録者数が6万人を超える。ニコニコ動画ユーザーが多いため、その手のネットスラングが多く飛び交います。


以上が日本の3大インスタンスですが、ある程度操作に慣れた時点で、あなたの趣味にあったインスタンスを選ぶのが一番です。下記のMastodon(マストドン)のインスタンス一覧 – coronなどを参考にしてください。

Mastodon(マストドン)のインスタンス一覧 – coron

CW(コンテンツワーニング)

CWとはContents Warning(コンテンツワーニング)の略で、その名の通りトゥートの内容に警告を追加する機能です。

通常のトゥートとは異なり、警告部分と本文部分が「もっと見る」で区切られており最初は警告部分しか表示されません本文を読むには「もっと見る」を選択しなければならないので、警告を読んで本文を読みたくないと思った人は中身に触れずに済ませられます。

具体的な使い方としては
 

  • Hな内容であることを警告して「もっと見る」ボタンを押さないと中身が見えないようにする
  • ある種の人にとって不快な内容であることを警告して、中身がすぐには見えないようにする
  • ネタバレであることを警告して、知らないうちにネタバレに目を通すことを防ぐ

などが挙げられます。

また、マストドンには同様の機能を画像に対して用いるNSFWという機能もあります。NSFWとはNot safe for work(仕事中の閲覧に注意)の略で、「もっと見る」の代わりに「不適切なコンテンツ」と表示され、クリックしないと画像が表示されない機能です。

こちらの使い方もCWの使い方同様、Hな画像やグロっぽい画像、あるいは「仕事中に見るのにふさわしくないから」と言い張って猫画像を投稿するのに使われたりします。

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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