Libre Officeの使い方やインストール方法!ソフトの入手先やシステム要件を解説!

Libre Officeは、Microsoft Officeとほぼ同じ使い方が出来る無料オフィスソフトです。公式サイトからLibre Officeをダウンロードする手順や使い方、日本語マニュアルのインストール方法などをまとめました。

目次

  1. 1無料オフィスソフトのLibre Officeとは
  2. どんなことができるソフト?
  3. Microsoft Officeとの違い
  4. 2Libre Officeが使えるシステム要件
  5. WindowsやmacOSなど複数のプラットフォームで利用可能
  6. AndroidやiOS版のアプリにも対応
  7. インストールしないポータブル版にも対応
  8. 3Libre Officeソフトのダウンロード方法
  9. 公式サイトからダウンロードする方法
  10. 窓の杜からダウンロードする方法
  11. 4Libre Officeのインストール方法
  12. インストール手順
  13. 日本語版マニュアルは個別にインストールする必要あり
  14. 5Libre Officeの使い方
  15. 表計算ドキュメントCalc(Excel)
  16. 文書ドキュメントWriter(Word)
  17. プレゼンテーションImpress(Power Point)
  18. データベースBase(Access)
  19. 補足:PDFファイルへのエクスポート機能も完備
  20. 6無料で使えるLibre Officeを活用しよう!

無料オフィスソフトのLibre Officeとは

69847976 134655777845769 3910473634726183821 n.jpg? nc ht=scontent nrt1 1.cdninstagram
sicbasa

Libre Office(リブレ オフィス)とは、The Documents Foundation(TDF)という有志のエンジニア団体によって開発されているオフィスソフトのことです。

オフィスソフトと言えば、多くの方がイメージするのはMicrosoft社の「Office」シリーズでしょう。文書作成や数式計算など様々な使い方に対応したMicrosoft Officeは非常に優れたソフトですが、利用するためにはMicrosoftに使用料を支払わなければなりません。

しかしLibre Officeは特定のベンダーに依存しないオープンソースのフリーソフトなので、以下のOSを搭載したパソコンがあればどなたでも無料で利用できます。
 

  • Windows
  • macOS
  • Linux
など

無料ソフトに対して警戒心を持つ方がいますが、ご心配には及びません。Libre Officeのファイル形式は国際標準化機構(ISO)に認定されており、世界的信頼性を誇っています。

また、Libre Officeに約10年にものぼる長き歴史がある点も見逃せません。
 

  • 2010年、サン・マイクロシステムズ社によって立ち上げられたオフィスソフト開発プロジェクト「OpenOffice.org」が、オラクル社による買収を契機に中断
  • その後、「OpenOffice.org」プロジェクトのメインスタッフが独立して「The Documents Foundation(TDF)」を設立
  • 肝心の開発者がいなくなってしまったため、オラクル社は「OpenOffice.org」プロジェクトをApacheソフトウェア財団に寄贈

その結果、「OpenOffice」と「Libre Office」という2種類の無料オフィスソフトが別々に誕生することになりました。どちらのソフトも、今日に至るまで世界中のユーザーから愛用されています。

どんなことができるソフト?

出典: https://ja.libreoffice.org/discover/libreoffice/

Libre Officeは以下の6種類のアプリによって構成されており、会社で必要とされる機能を一通り網羅しています。しかも無料で利用できるため、Microsoft Officeの代替ソフトとして利用されることが多いオフィスソフトです。
 

Libre Office Microsoft Officeとの対応 機能
Writer Word 文書作成ソフト
Calc Excel 表計算ソフト
Impress PowerPoint プレゼンテーションソフト
Draw - 図形描画ソフト
Math - 数式エディター
Base Access データベース管理ソフト

Microsoft Officeとの違い

Libre Officeは、機能やレイアウトなどの点でMicrosoft Officeと非常によく似ています。使い方もほぼ同じであり、長年Microsoft Officeソフトを利用している方でも違和感なく移行することが可能です。

しかし、Libre OfficeはMicrosoft Officeのコピーソフトではありません。最新版の両ソフトを比較すると、以下のような違いがあります。
 

  Libre Office
(バージョン6.3.2)
Microsoft Office
(2019/365)
メールクライアントソフトの有無 無し 「Outlook」がある
クロスプラットフォームでの使用 どのOSでも同じ仕様で使える Windows版とMac版ではインターフェイス等に違いが見られる
WindowsとMacのサポートOS
  • Windowsは7以降
  • Macは10.9以降
  • Microsoft Office 2019:Windows 10またはmacOS 10.12以降
  • Microsoft Office 365:Windows 7以降またはmacOS 10.11以降
開発ソースコード オープンソースなので、追加機能を無償かつ自由に利用可能 クローズドソースであり、開発はMicrosoftによって行われる
Microsoft Officeファイルのインポート・エクスポート 可能
(ただしバージョンによってはエラーが出る場合もあり)
可能
価格 永年無料
  • Office Personal 2019:32,184円
  • Office 365 Solo:年額12,744円

Libre Officeが使えるシステム要件

Microsoft Officeが動作する環境なら、Libre Officeも基本的に問題なく使用可能です。OSごとの具体的なシステム要件は、以下の表を参照してください。
 

OS システム要件
Windows
  • Microsoft Windows 7 SP1、Windows 8、Windows Server2012、Windows 10
  • Pentium互換PC(Pentium IIIやAthlon、またはこれらのものより新しいものを推奨)
  • メモリ:256MB(512MB以上を推奨)
  • 1.5GB以上のハードディスク空き容量
  • 解像度:1024x768(またはこれ以上のものを推奨)、256色以上
  • Baseを使用するためにはJavaのインストールが必要
Mac
  • macOS 10.9(Mountain Lion)またはそれ以降
  • Intel プロセッサ
  • メモリ:256MB(512MB以上を推奨)
  • 800MB以上のハードディスク空き容量
  • 解像度:1024x768(またはこれ以上のものを推奨)、256色以上
  • Baseを使用するためにはJavaのインストールが必要
GNU/Linux
  • Linux カーネル 2.6.18またはそれ以降
  • glibc2 バージョン2.5またはそれ以降
  • gtk 2.10.4またはそれ以降
  • Pentium互換PC(Pentium IIIやAthlon、またはこれらのものより新しいものを推奨)
  • メモリ:256MB(512MB以上を推奨)
  • 1.55GB以上のハードディスク空き容量
  • 解像度:1024x768(またはこれ以上のものを推奨)、256色以上で設定されたXサーバー
  • Baseを使用するためにはJavaのインストールが必要

WindowsやmacOSなど複数のプラットフォームで利用可能

Libre Officeは特定のベンダーに依存しないことを目標に開発されているオフィスソフトであり、Windows・Mac・Linuxなど異なるプラットフォームでも同じ使い方が可能です。

一方、Microsoft OfficeもWindows PCとMacの両方で使うことは可能です。しかしMac版ではいくつかの機能が欠落しており、作業の一貫性が損なわれる恐れがあります。

AndroidやiOS版のアプリにも対応

Libre Officeはパソコン用のオフィスソフトですが、iPhoneやAndroidスマホでも一部の機能を利用できます。

その一つが、「LibreOffice Impressリモートアプリケーション」。スマートフォンやスマートウォッチからImpressの操作を行える無料アプリです。プレゼンテーションを行う際、このアプリを使えばスライドショーの進行などを遠隔操作することができます。

iOS版・Android版は以下のリンクからダウンロードできます。

‎LibreOffice Remote for Impress on the App Store
LibreOffice Impress Remote - Apps on Google Play

また、Libre Officeのドキュメントを読み込むLibreOffice Viewerも開発中です。ただし、こちらのアプリはまだ実験段階で完成していないため、使用時に不具合が発生する恐れがあります。使い方にはくれぐれもご注意ください。

LibreOffice Viewer - Apps on Google Play

インストールしないポータブル版にも対応

USBメモリなどのデバイスから直接起動できるポータブル版のLibre Officeもあります。パソコンにインストール不要で使えるため、アプリデータを持ち運びたい時に重宝します。

LibreOffice Portableは、以下のリンクからダウンロードすることが可能です。「LibreOffice ××× Portable MultilingualStandard」または「LibreOffice ××× Portable MultilingualAll」のリンクをクリックしてください。

関連するまとめ

関連するキーワード

この記事のライター
シンタロー
おすすめアプリやWebサービスの使い方など、IT関連の気になるテーマを分かりやすく解説いたします。

人気の記事

新着まとめ