多彩な機能のiPhoneですが、zipファイルを圧縮して送る、またダウンロードして解凍する方法があるのはご存知でしょうか。今回はアプリを使ってiPhoneでzipファイルを送る・開く方法やiOS11以降の新機能を使って見る方法など便利な使い方をご紹介します。
zipファイルとは、データ容量を圧縮する圧縮フォーマット(形式)、また複数のファイルをまとめてアーカイブ(保管)する※アーカイブフォーマットのファイルです。メールに添付するには容量が大きなデータの圧縮や、形式が違う複数のファイルを1つのzipファイルにまとめ圧縮してメール添付など可能で、ビジネスシーンなどでよく活用されています。
圧縮したzipファイルを開くには、サイズや形式など元の状態に戻す「解凍」操作が必要です。MicrosoftではWindows98からこのzip機能を装備し、MacではOX10.3からzip機能を搭載しています。※アーカイブするとは「記憶する」「長期保管する」という意味の用語で、アーカイブは「書庫」「保管庫」とも訳されます。
圧縮・アーカイブツールとして便利なzipファイルは、Windowsユーザーをメインに広く利用され、今は多くのMacユーザーもビジネスなどで利用していますが、iPhoneでもzipファイルを圧縮・解凍できるのでしょうか。残念ながら現在は、iPhoneの標準機能ではzipファイルを圧縮・解凍はできません。
iPhoneでzipファイルを圧縮・解凍するには、アプリを利用します。
今回ご紹介するのは、iOS向けのzip圧縮・解凍アプリで評価が高い「Documents by Readdle」を使う方法です。Readdle社から提供されている無料のファイル管理アプリでzipファイルにも対応しており、GoogleドライブやDropboxといった主要なクラウドサービスとも連携でき、分かりやすいユーザーインターフェイスでも人気のアプリです。
Documents by Readdleによるzipファイルの圧縮・解凍については、圧縮時のパスワード入力には対応していませんが、一部のzip圧縮・解凍アプリに起こる日本語の文字化けもありません。
早速、このDocuments by Readdleを使ってiPhoneでzipファイルを圧縮して送る方法からご紹介します。手順としては、まとめて送りたいファイルをDocuments by Readdleでzipファイルに圧縮し、作成されたzipファイルをアプリから送る流れになります。
まず送りたいファイルを「Documents by Readdle」で圧縮します。Documents by ReaddleをApp Storeか上記リンクからiPhoneにインストールしてください。
iCloud内のファイルをDocuments by Readdleで閲覧・操作したい場合は、iPhoneの「設定」→「Apple ID」→「iCloud」で「iCloud Drive」をONにし下部のアプリ一覧で「Documents」をONにします。
Documents by Readdleを開き(下部のタブを「書類」に合わせ)、画面右上の「編集」をタップします。zipファイルに圧縮したいファイルに✔を入れ、画面右下の「…その他」から表示されるメニューで「zip 圧縮」をタップします。
ファイルの選択では、複数選択も可能です。複数のファイルを圧縮する時は、1つのフォルダにまとめてからフォルダを圧縮すると、解凍する際にフォルダごと復元(展開)されるので分かりやすくオススメです。
同じ場所(この例ではiCloud)に新しいzipファイルが作成されました。
続いて、圧縮したzipファイルを送ります。
送るファイルが1つであれば作成されたzipファイルの右下3点「…」をタップ、また複数送りたい場合は、画面右上「編集」→送りたいzipファイルを選択→画面右下「…その他」をタップして表示されるメニューで「メール」をタップします。すぐにメールが起動し、zipファイルが添付された送信画面が開くので、宛先・件名・本文を編集して「送信」します。
また、アクションメニューから「アップロード」を選ぶと、アカウント連携したクラウドサービスにzipファイルなどをアップロードできます。Douments by Readdleは、Dropbox上のファイルやフォルダを直接操作できるため、Dropboxを利用されている方は是非アカウント追加しましょう。
Documents by Readdleの下部「サービス」タブから「+アカウント追加」で紐づけたいクラウドサービスを選び、iPhone上にアプリがあれば「○○を起動」で、アプリが無ければ「○○にログイン」で進み、認証されれば以後はDocumentsから直接クラウドストレージにアクセスできます。
iCloudやiCloud Driveはもちろんのこと、上記のクラウドサービスとDocuments by Readdleは連携可能です。
次に、iPhoneでzipファイルをダウンロードして解凍する方法をご紹介します。メールなどに添付されたzipファイルから、クラウドサービスに共有されたzipファイルから、またWeb上のzipファイルをURLでダウンロードしてDocuments by Readdleで解凍します。
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